映画『いちごの唄』キャスト・スタッフ決定!峯田和伸原作のあらすじも紹介!
映画『いちごの唄』豪華スタッフ&2世俳優コンビに期待大!
2018年5月に発売された小説『いちごの唄』は、脚本家である岡田惠和が親交の深い峯田和伸のバンド・銀杏BOYZの楽曲にインスパイアされて書かれたもの。小説発売と同時に映画化も決定しました。 この度、気になるキャストやスタッフが発表!作品を紹介しつつ、フレッシュな2世俳優や豪華スタッフを紹介していきます。
小説『いちごの唄』とは?
小説『いちごの唄』は、銀杏BOYZの7つの楽曲にインスパイアされた7編からなるお話がひとつのストーリーになっています。作中に描かれているイラストは銀杏BOYZ・峯田和伸によるもの。 主人公の笹沢コウタは中学生の時、唯一の親友・伸二を交通事故で亡くしました。それは同級生の女の子・あーちゃんこと天野千日を庇ってのことでした。 コウタは高校卒業後、上京し冷凍食品の製造工場で働いていました。伸二が亡くなってちょうど10年が経った頃、偶然にもあーちゃんと再会するのでした。 そして、伸二の命日に毎年会おうと約束するふたり。逢瀬を重ねるたびに、あーちゃんに恋心を抱くようになるコウタでしたが……。
『いちごの唄』メインキャストはこのふたり!
笹沢コウタ役/古舘佑太郎
1991年4月5日生まれ。フリーアナウンサーの古館伊知郎の長男です。 高校在学中からバンド活動を開始し、The SALOVERSとしてデビューするも2015年に無期限活動休止。その後、新たなバンド・2として活動開始しつつ俳優としても活躍しています。 2018年は岡田惠和が脚本を手掛けるTBSドラマ『この世界の片隅に』にも出演。これまでの出演作、映画『日々ロック』やNHK連続テレビ小説『ひよっこ』をみても音楽に関わる役柄もこなしています。ミュージシャンとして、今回のような役柄をどう演じるのか楽しみです。
天野千日役/石橋静河
1994年7月8日生まれ。俳優の石橋凌と女優の原田美枝子の次女。 幼少期からクラシックバレエを習い、海外のバレエスクールに留学経験を持っています。その後女優活動を開始し、2017年池松壮亮とW主演を果たした映画『夜空はいつでも最高密度の青色だ』にて新人賞を総ナメに。 2019年現在も、公開中の映画や待機作が目白押しです。今後の活躍が期待される新人女優の1人。 多くの2世俳優がデビューする中、彼女の才能はひときわ異彩を放っています。新人とは思えぬその安定した演技力は今回の作品にも十分に発揮してほしいものですね。
『いちごの唄』追加キャストが発表!
『いちごの唄』に想像以上の豪華キャストが集結しました。 古舘佑太郎演じるコウタの両親に和久井映見、光石研。またコウタの弟シゲを泉澤祐希、コウタの中学生時代を大西利空が演じます。 石橋静河演じる天野千日の中学生時代を演じるのは映画「3月のライオン」「ちはやふる」などで大活躍中の清原果耶。コウタのアパートの隣室に住むアケミを映画『愛がなんだ』がヒットを飛ばしている岸井ゆきの。 コウタがボランティア活動先で出会う女の子を映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』の蒔田彩珠。コウタの弟シゲの恋人かずみを『凪待ち』『アイネクライネナハトムジーク』など2019年に5作の映画に出演予定の恒松祐里と、ブレイクが期待される若手女優が集結しました。
豪華スタッフ陣はこの人たち!
原作・脚本/岡田惠和
1959年生まれ。映画『いちごの唄』の脚本は原作者でもある岡田惠和が務めます。 岡田惠和は、フリーライターを経て、1990年にTBSドラマ『香港から来た女』で脚本家デビュー。峯田和伸が主演したNHKBSプレミアムドラマ『奇跡の人』では、第71回文化庁芸術祭賞 テレビ・ドラマ部門大賞、第54回ギャラクシー賞テレビ部門入賞、第33回ATP賞ドラマ部門最優秀賞を受賞しています。 本作の監督を務める菅原監督は、岡田の脚本の日本テレビ系ドラマ『泣くな、はらちゃん』や『ど根性ガエル』の演出を担当。主演の古館佑太郎も、岡田が脚本を担当したNHK連続テレビ小説『ひよっこ』に出演していましたね。
原作・出演/峯田和伸
1977年生まれ。山形県出身、東京都中野区在中。 1996年にGOING STEADYを結成しデビューするも、2003年に解散。2005年銀杏BOYZとして新たにデビューし、映画『アイデン&ティティー』に初主演にて俳優としても活動を開始します。 その後も音楽のみならず俳優、執筆、イラストなど様々なジャンルで活躍中です。岡田惠和脚本のNHKBSのプレミアムドラマ『奇跡の人』、NHK連続テレビ小説『ひよっこ』に出演し脚光を浴びました。 2018年は、日本テレビ系ドラマ『高嶺の花』に出演。2019年にはNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリンピック噺~』にも出演。本作にはラーメン屋役で出演します。
監督/菅原伸太郎
1985年生まれ。日本テレビの演出家です。 2018年現在も、日本テレビ系深夜ドラマ『トーキョーエイリアンブラザーズ』を担当中。岡田惠和の脚本では、2013年放送された日本テレビ系ドラマ『泣くな、はらちゃん』や『ど根性ガエル』で演出を務めました。 主な演出作品は、日本テレビ系ドラマ『トドメの接吻』、『今日の日はさようなら』。MVも演出していて、dresscodes『エゴサーチ・アンド・デストロイ』やLILILIMIT『the last supper』などがあります。 菅原監督自身も銀杏BOYZのファンらしく、10代の頃から聴いていたとコメントしています。コミカルなものからシリアスなものまで幅広く演出経験のある菅原伸太郎監督。今回の作品をどう演出するのか楽しみですね!
『いちごの唄』各章のあらすじ
小説『いちごの唄』は銀杏BOYZの7つの楽曲にインスパイアされた7編からなるお話が、ひとつのストーリーになっています。まずは各章ごとにあらすじを紹介していきます!
1 漂流教室
北のほうの国のどこにでもあるような小さな田舎町で生まれ育った笹沢コウタの日課は、中学からの帰り道、親友の伸二と住宅街の坂道を自転車で一気に下っていくこと。二人にはクラスメイトの「あーちゃん」こと天野千日という「女神」がいて、彼女の話で盛り上がる毎日でした。 そんなある日、事件が起こるのですが……。
2 東京
コウタは高校を卒業してすぐ東京に出て、冷凍食品の会社の倉庫で働いていました。上京した理由は、伸二といつか一緒に東京に出ようと約束したからです。 4年後の7月7日、コウタは高円寺で偶然にもあーちゃんに再会します。そして、一緒にラーメンを食べ、来年の同じ日に同じ場所で会おうと約束するのでした。
3 愛してるってゆってよね
翌年の7月7日。1年が経過しあーちゃんとの約束の日。 彼女は普通に約束の場所にやって来ます。前の年と同じようにラーメンを食べ、あーちゃんの住む野方まで二人で話しながら歩き、別れ際また来年会おうと約束して彼女は去っていくのでした。
4 ぽあだむ
また1年が経過し7月7日がやって来ます。この年、あーちゃんは10分程遅れてやって来ます。 またいつものラーメンを食べ、コウタの話を聞きながらあーちゃんは悲しい顔をしていました。その顔に今日で最後だと予感したコウタは音楽を聴きながら涙を流し、彼女が去っていった方角の夕焼けを見つめるのでした。
5 銀河鉄道の夜
次の年、30分経ってもあーちゃんは来ません。もう来ないだろうと思っていた矢先、彼女は現れます。 コウタの話を聞いている途中急に怒り出し、自分のことや伸二とのことをコウタに初めて聞かせます。そして、今日で最後にすると告げ走って去っていくのでした。
6 もしも君が泣くならば
また7月7日がやって来ました。あーちゃんが来ないこの年、もぬけの殻をなったコウタ。 そんなある日、仕事の途中であーちゃんが彼氏と一緒にいるところを見かけます。彼女に冷たく接している彼の姿に怒りを覚え、彼氏が一人になったところを見計らって殴りかかるのですが……。
7 恋は永遠
また次の年の7月7日。コウタは24歳になっていました。 しばらくして中学のクラス会のお知らせが来ます。もしかしたらあーちゃんに会えるかもと淡い期待をしつつクラス会に向かうコウタでしたが……。
物語の基になった楽曲の紹介
銀杏BOYZはデビュー以来、過激なライブパフォーマンス、強烈なインパクトというイメージが強いバンドですが、唄っている内容は、青春、恋、世界と普遍的なテーマばかり。そんな彼らの曲から今回取り上げられたものを紹介します。
漂流教室
2005年1月15日リリースのファーストアルバム「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」に収録。亡くなった親友と自分のことを歌っています。
東京
漂流教室と同じアルバム「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」に収録。別れた彼女が故郷に帰り、彼女と東京で過ごした日々に想いを馳せる曲です。
愛してるってゆってよね
2014年1月15日リリースのサードアルバム「光のなかに立っていてね」に収録。この曲は自分たち銀杏BOYZのことを歌っています。
ぽあだむ
「光のなかに立っていてね」に収録。好きな女の子の横顔を思い出しながら、泣きたい気持ちを抑えている男の子の曲。PVには長澤まさみも出演しています。
銀河鉄道の夜
2005年1月15日リリースのセカンドアルバム「DOOR」に収録。GOING STEADYの頃から形を変えて歌い続けてきた楽曲。銀杏BOYZでは「新訳 銀河鉄道の夜」というタイトルに。
もしも君が泣くならば
「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」に収録。この曲もGOING STEADYからの楽曲です。ストレートなラブソング。
恋は永遠
2017年9月27日リリースの9枚目のシングル「恋は永遠」から。最新シングルです。永遠の愛を歌った曲。
岡田&峯田の出会いが生んだ名作
『いちごの唄』の原作者、岡田惠和と峯田和伸の出会いは今から2年前。2016年に放送されたNHK BSプレミアムドラマ『奇跡の人』です。 この作品は障害を持つ女の子と主人公の交流を描いています。ひたむきで一途な主人公が女の子と心を通わせていく様は、見るものの心を動かす感動作です。 このドラマの脚本を担当したのが岡田惠和、主演を務めたのが峯田和伸。峯田はこの時、銀杏BOYZとしても活動していたので、ドラマのテーマ曲も担当しました。 この出会いから翌年の2017年にNHK 連続テレビ小説『ひよっこ』で再会。脚本に岡田、主人公の叔父の宗男を峯田が演じました。 このドラマの中でも峯田の役割は重要で、ドラマ全体を光の差す方へ導いてくれるようなキャラクターを演じたのです。峯田の魅力を知り尽くした岡田ならではの脚本でした。
映画『いちごの唄』は2019年7月公開!
2018年9月中旬から撮影がスタートする映画『いちごの唄』。原作の舞台は高円寺となっていますが、実際はどこで撮影しているのか気になりますね。映画『いちごの唄』は2019年7月5日に公開を予定しています。どんな映画に仕上がるのか今から楽しみです!