2018年10月11日更新

朝ドラ『まんぷく』第1話~第25話のあらすじネタバレ一覧

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朝ドラ『まんぷく』第1話~第25話のストーリーをネタバレありで紹介!

ヒロインが恋に落ちる!第1週目は胸ホク必至

映画『百円の恋』で第39回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した実力派女優・安藤サクラがヒロインを務めることで話題の、2018年下半期朝ドラ『まんぷく』。 放送前から注目を集めていた本作ですが、放送が開始されると、心温まる登場人物たちのやりとりに「胸がホクホクする」とSNSを中心に話題になりました。 そんな「胸ホク」必至の朝ドラ『まんぷく』のストーリーを、各話ごとにネタバレを含めて振り返ります。

第1週『結婚はまだまだ先!』:第1話あらすじ【ネタバレ注意】

昭和13年。おてんばだけど厳格な母としっかり者の長女、周囲の反対を押し切って結婚したたくましい次女の下で、末っ子として生活しているのが、この物語のヒロイン・今井福子です。 父を早くに亡くした福子たちは、長女・咲の収入で生活をしていましたが、咲が結婚をすることになったため、福子が家計を支えなければならなくなりました。 そのため、春に女学校を卒業したばかりの福子は、大阪で一番大きなホテル・大阪東洋ホテルで電話交換手として働き始めます。 電話交換手として初めて電話を取った福子。その相手は、のちに福子の伴侶となり、世界中に愛される大発明をすることになる、立花萬平でした。 そんなことは知らない福子は、問題なく仕事をこなして帰路につきます。 それからしばらくして、今井家に咲が着る花嫁衣装が届きました。その美しさに心躍らせる三姉妹でしたが、鈴が突然腹痛を訴えて倒れてしまいます。

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第1週『結婚はまだまだ先!』:第2話あらすじ【ネタバレ注意】

母の体調を心配する咲と福子でしたが、克子だけは違いました。「咲の結婚を反対し、一芝居打っているのではないか」と疑っていたのです。 そこまでする母をみて、咲は結婚を延期しようと考えるようになります。そして福子も母が心配で、仕事中もどこか上の空でした。 そんな時、福子は仕事で初めて失敗をしてしまいます。電話を頼まれた人と違う人にとりついでしまったのです。 急いで間違えてしまった外国の方に謝りに行く福子。しかし、その流暢な英語で謝る姿が、後に福子に幸運をもたらします。 福子は落ち込みながら家に帰りますが、そこには福子が以前ホテルで貰ってきたツナ缶を盗み食いしている母の姿が。

第1週『結婚はまだまだ先!』:第3話あらすじ【ネタバレ注意】

仮病がバレてしまった鈴は、三姉妹に「どういうことなのか」と詰め寄られます。言い逃ればかりをする鈴。 しかし、咲からの問いに、鈴はやっと本音を口にします。 「福子と2人で生活していくのは不安だ」と。 だから結婚を延期してほしいと頼む鈴に、咲は結婚の取りやめをも考えるようになります。 一方で、「幻灯機」の開発をしていた立花萬平は、確かな技術がある一方で、商品が売れないことに頭を抱えていました。 そんな彼の元に一人の男が現れ、萬平の技術を認め、萬平が作ったものを自分が売ると申し出ます。 加地谷圭介です。加地谷は、萬平と共同で会社を経営し、幻灯機を売ろうと持ちかけます。 その頃、福子はホテルで異動を通達されていました。なんと、前回の失敗で発揮された英語力が買われ、ホテルの花形業務・フロント係を命じられたのです。 これによりお給料も上がり、福子は鈴に「私がしっかり家計を支える」と宣言。鈴は咲の結婚を許すのでした。

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第1週『結婚はまだまだ先!』:第4話あらすじ【ネタバレ注意】

晴れて咲の結婚が承認されて嬉しい福子は、結婚式で咲を喜ばせる出し物が出来ないかと考えます。 そこで、女学校時代の親友・敏子とハナを呼び、ラーメン屋台で相談することに。ラーメンをすすりながら敏子は、写真を映画のように映すことができる「幻灯機」のことを福子に教えます。 敏子に教えられた幻灯機を作っている「タチバナ工房」に足を運んだ福子は、幻灯機を熱心に作る萬平にお願いし、貸してもらう事が出来ました。共同経営者の加地谷は、借用料を貰うように忠告します。 そして迎えた結婚式。幻灯機のサプライズは大成功で、福子は萬平に謝礼を渡そうとします。 しかし萬平はそれを断りました。なぜなら、自分が作ったものがたくさんの人を喜ばせる姿が見られて、とても幸せだったからです。 2人はその後別れ、3年の月日が経ちました。

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第1週『結婚はまだまだ先!』:第5話あらすじ【ネタバレ注意】

周囲の反対を押し切り結婚した克子は、4人の母である鈴や咲と相変わらず幸せに暮らしています。 福子もフロント係のベテランになっていました。宴会の接客も任されるようになり、今日は大阪商工会の宴会です。 その宴会には、3年前に会社を立ち上げ、成功した萬平と加地谷の姿、そして萬平の技術の高さをキッカケに、技術者を諦めて営業マンとして活躍する世良勝夫の姿もありました。 慣れない宴会に立ち尽くす萬平を、トラブルが襲います。なんと、客の1人が萬平の服に飲み物をこぼしてしまったのです。 萬平の服を更衣室で乾かしてくれたのは福子でした。お互いの事を覚えていた2人は再会を喜びます。 そして、萬平は福子に「結婚していますか?」と質問。「いいえ」と答えた福子に、萬平は笑顔をこぼします。 家に帰った福子は、萬平の質問にどんな意味があるのか気になっていました。そんな福子に鈴は、「縁談」を持ちかけるよう促します。「福子の結婚相手は私が見つける」と譲らない鈴。 そして、鈴から咲が風邪をひいたことを聞いた福子は……。

第1週『結婚はまだまだ先!』:第6話あらすじ【ネタバレ注意】

咲を心配し、福子はお見舞いへ。咲の夫・真一も会社を早退きして、咲の看病をしていました。 お見舞いの帰り、福子は偶然、萬平と出会います。萬平はお腹が空いていた福子をラーメンに誘い、2人は話をするうちに、福子が初めて電話を取った相手が萬平であったことが発覚します。 これを機に、何か縁を感じた2人は、日が暮れるまで話し込むのでした。 福子と別れた後も、福子の事が頭を離れない萬平。仕事をしていても、福子のことを考えてしまいます。 そして、12月を迎えた頃。萬平は満を持して、福子の働く大阪東洋ホテルへ向かいます。そして福子を見つけた萬平は、彼女への思いを伝え、交際を申し込み……。

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第2週『・・・会いません、今は』:第7話あらすじ【ネタバレ注意】

福子に突然、交際を申し込んだ萬平ですが、自分の言葉にびっくりしてしまい、「今のは忘れてください!」と前言撤回してしまいます。 突然の告白に嫌われたのではないかと落ち込む萬平は、屋台で飲みながら肩を落とします。そんな萬平の横に、世良がやってきました。 萬平と一緒に仕事がしたいと熱心に話す世良。そして、萬平に気になる女性がいる事を知った世良は「押して、押して、押しまくれ!」とアドバイスします。 一方、今井家では、鈴が福子に縁談を持ちかけていました。萬平からの言葉を思い出す福子は、その縁談を受ける気になれませんでした。 それから数日後の朝、萬平は福子の働くホテルの前にいました。そんな事を知る由もない福子は、萬平の姿に驚きます。 そして、「やっぱりあれは本気です。僕と結婚を前提に付き合ってください」と、福子に改めて結婚を申し込み、福子は少し照れながら承諾をするのでした。

第2週『・・・会いません、今は』:第8話あらすじ【ネタバレ注意】

初めてのデートに出かけた福子と萬平は、お互いの家族のことを話します。 萬平は早くに両親を亡くし親戚の家で生活をしていたこと、18歳で修理屋で勤め始めた事をキッカケに技術者としての今があることなどを福子に話して聞かせます。 そして萬平は、デートの最後に福子を自分の会社「理創工作社」に連れて行き、現在開発している「根菜切断機」を紹介するのでした。 「人の役に立つ仕事がしたい」と語る萬平を、福子も嬉しそうに見つめます。 幸せなデートから帰ってきた福子。しかし、そんな彼女を鈴が厳しい顔で待ち受けていました。「福子の結婚相手は私が見つけます」と聞いて譲らないのです。 そして数日後、いつものようにホテルで働く福子の元に、以前咲に告白するも、低身長を理由に振られた歯医者の牧善之介が現れます。 彼から、咲が倒れ緊急入院した事を聞いた福子は、慌てて病院に駆けつけました。 そこで、真一から聞いた咲の病名は、結核でした。

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第2週『・・・会いません、今は』:第9話あらすじ【ネタバレ注意】

福子の姉・咲が結核と診断されてしまいました。みんなショックを隠しながら、咲の前では元気に振舞います。 そして福子は、お休みの日に咲のお見舞いに行きたいから、と言って萬平と会う事を避けるようになってしまいました。 萬平は、福子の置かれた状況を理解し、しばらく会わない事を受け入れます。そして、「自分が結核の専門医を探す」と言ってくれたのでした。 咲に恋をしていた歯医者の牧も、結核に効く漢方を持ってきてくれたり、心配しているようです。 そんなある日の夜、萬平は福子の元を訪れ、調べた結核の専門病院を教えます。その様子を見ていた鈴は、萬平に向かって「福子とは、金輪際関わるのをやめてください」と、冷たく言い放ちます。 一瞬たじろぐ萬平ですが、福子の顔を見た後、覚悟を決めた表情で「それは出来ません。僕は、咲さんの病気が治ったら、福子さんと結婚するつもりです!」と宣言。 驚きを隠せない鈴。一方の福子は、戸惑いながらも嬉しそうな表情で萬平を見つめるのでした。

第2週『・・・会いません、今は』:第10話あらすじ【ネタバレ注意】

アメリカとの戦争が始まり、理創工作社で開発する商品も、兵器が求められるようになりました。萬平はそれに反対しますが、加地谷は「綺麗事でお金は稼げない」と一蹴。 そんな萬平の元に、福子から一通の手紙が届きます。 そこには、萬平を気遣う言葉と、萬平から教えてもらった病院に転院し、回復しつつある咲の容体が書かれていました。萬平は、その手紙を自分の手帳に大事に挟み込みます。 一方、咲の元には鈴はもちろんのこと、姉の克子が夫で画家の忠彦と共に病院を訪れていました。 忠彦は、咲の病室からは桜が見られないということで、キャンバスいっぱいに桜を描いた絵をプレゼント。咲はこの絵をとても気に入りました。 しかし、その後咲の容体は急変。集められた一家は、咲がもう長くは生きられない事を医者から告げられます。

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第2週『・・・会いません、今は』:第11話あらすじ【ネタバレ注意】

咲の容体が悪化し、病院に真一、克子、福子が集められました。そこで医師から「咲がもう長くは生きられない」と告げられます。この事実をすでに咲は知っていたのですが、咲が家族に話さないよう真一に口止めをしていたのでした。 この事実を知りつつも、「絶対に元気になる」と励ます福子と克子。自宅にいて咲の命がもう長くないことを知らない鈴も、懸命に亡くなった夫の仏壇に祈ります。 しかし、病院から帰ってきた娘の2人から咲の容体を聞くと、鈴は事実を受け入れることができず、その場で泣きながら怒ってしまうのでした。家族の誰もが悲しみに打ちひしがれる中、誰もが咲の容体の回復を祈ります。 萬平の働く理創工作社では、加地谷と萬平がギクシャクした関係に。萬平は咲の様子が心配なのか、加地谷から兵器を作るよう勧められたことが引っかかっているのか、仕事もどこか上の空のようです。 一方、大阪東洋ホテルでは、フロント係の保科にモテ期が到来!今まで福子に淡い恋心を抱き、缶詰を贈っていた野呂が、次は保科に恋心を抱くようになったのです。突然のことで驚いてしまう保科。 そんな彼女の前に次に現れたのは、咲に告白しフラれた牧善之介。彼もまた、保科に惚れてしまっていたのです。 仕事を終えた福子は鈴と食卓を囲みます。咲が死ぬかもしれない事実を受け入れられない鈴は、萬平が紹介してくれた病院はヤブ医者なのではないかと疑う始末。そんな2人に、電報が届きます。そこには「サキ キトク」という真一からのメッセージが。 急いで駆け付けた福子と鈴。病室には、克子と忠彦の姿も。 「ごめんなさい……あなた……。」と真一に謝り、自分の周りに集まった家族全員の名前を力なく呼んだ咲。最後に「ありがとう」とつぶやくと、真一に手を握られたまま息を引き取りました。 咲が亡くなってから一週間。福子は萬平に会いに行きます。理創工作社の前には、桜が綺麗に咲いていました。 萬平に咲が亡くなったことを告げた福子は、そのまま理創工作社を後にします。萬平と別れた後の福子の目には、涙が溢れていました。

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第2週『・・・会いません、今は』:第12話あらすじ【ネタバレ注意】

咲が亡くなり、季節が変わっても、今井家は悲しみに暮れていました。 さらに、戦争の影響で福子の働く大阪東洋ホテルは客足が伸び悩み、萬平の働く理創工作社では、社員が兵隊として徴収されたり、牧善之介は大切な馬・蘭丸が戦争で徴兵されてしまうなど、生活の中に戦争の影が忍び寄るようになっていました。そして、徴兵は真一の元にも。 そんな中、克子の家を訪れた福子は、克子との会話の中で真一のことを思い出します。そして、久しぶりに真一の元を訪れることに。 アイロンのかかっていないシャツに、少し乱れた髪型の真一は、福子を家に迎え入れてくれます。綺麗に整頓された部屋には、咲が気に入っていた絵と遺影が飾ってありました。 咲の入院先を教えてくれた萬平に感謝していた真一は、福子に「感謝を伝えてくれた?」と質問。しかし、福子が萬平とは咲の死後一度しか会っていない旨を伝えると、真一はまっすぐな目で 「大事な人がいるなら、生きてそこにいるなら、簡単に手放してはいけない。いけないよ。」 と語ります。その言葉に背中を押され、萬平への思いを決めた福子は、真一の家を出た後、理創工作社へと向かうのでした。 久しぶりの再会を果たした福子と萬平ですが、その直後、憲兵によって萬平が捕まってしまいます。なんと、軍需物資横領の容疑がかけられてしまったのです。

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第3週『そんなん絶対ウソ!』:第13話あらすじ【ネタバレ注意】

憲兵隊に身柄を取り押さえられてしまった萬平は、福子に「僕は無実だ!」と一生懸命に訴えます。しかしその訴えも虚しく、萬平は憲兵の車に無理矢理押し込まれてしまいました。 福子はただただ戸惑っていました。萬平が心配で、常に心ここに在らずの状態です。しかし、事態は想像以上に深刻なものでした。萬平は、憲兵からの厳しい追及を受け、酷い体罰を受けていたのです。 「無実である」という彼の主張に、憲兵は全く耳を傾けません。萬平の共同経営者である加地谷も、萬平のことを信じてはいませんでした。 一方、大阪東洋ホテルの保科は恋の問題を抱えていました。厨房係の野呂、そして歯科医の牧の2人から同時にプロポーズを受けたのです。福子に相談する保科ですが、もちろん福子はそれどころではありません。2人は「私の問題の方が深刻!」と衝突してしまいます。 心を許せる同僚にも、もちろん鈴にも相談できず、追い詰められてしまった福子。 そんな時、女学校時代の親友・敏子とハナが、仕事が早く終わったからと福子に会いに来てくれました。突然の2人の訪問に嬉しさと安心で泣きだしてしまう福子。 2人に一連の出来事を話し「助けて」と相談する福子ですが、こればかりはどうすることもできません。福子が戸惑いと悔しさの涙を流す一方、萬平は獄中で自分の無実が認められない悔しさで涙を流していました。

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第3週『そんなん絶対ウソ!』:第14話あらすじ【ネタバレ注意】

福子は「助けて」と毎晩寝言を言ってうなされていました。 最近の福子の様子を見て、鈴は「咲が亡くなったことが原因だ」と決めつけ、克子にも相談しますが、克子は「原因は別にあるのではないか」と考えていました。 一方、福子は萬平との交際に反対している鈴に「萬平が憲兵に捕まった」などと言えるはずもなく、鈴の問いかけにも作り笑いを返すことで精一杯。ホテルでの勤務中も、福子は上の空です。保科の恋の問題や帳簿のミスも、今の福子には取るに足らないことでした。 保科はそんな福子の様子が心配でした。そこで、自分に言い寄っている牧と野呂を使い、2人に福子の身に何が起こっているのか調べるようにお願いします。 牧と野呂の2人が尾行していることなど知る由もない福子は、敏子とハナについて来てもらい、萬平がいる憲兵の元へ訪れていました。 「立花萬平さんを返してください!」と憲兵相手に食ってかかる福子。その様子を影から見ていた牧と野呂の2人は慌てて止めに入ります。 そして、牧と野呂から一連の出来事を聞いた保科は「なぜ、こんなことをしたの!」と詰め寄り、福子が置かれている状況をやっと把握したのでした。 今井家では、帰りの遅い福子を鈴が待っています。やっと扉が開いた音がして、玄関に駆けつけた鈴。するとそこには、保科や敏子、ハナ、牧、野呂と一緒に、泥だらけになった福子がいました。 「福子から大事な話がある」と切り出す保科。福子は、鈴に本当のことを打ち明ける決意をしたのでした。 一方の萬平は、「やってもいないこと、やったと認めるくらいなら、死んだほうがマシだ」と、一人で食事も摂らず、悔しい表情を浮かべるのでした。

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第3週『そんなん絶対ウソ!』:第15話あらすじ【ネタバレ注意】

福子から萬平が憲兵に捕まったことを伝えられた鈴は、驚きを隠せません。 しかし、福子と一緒に今井家を訪れた保科、敏子、ハナ、牧、野呂、そして福子は「立花さんがそんなことするはずない!」とピシャリ。萬平のことをよく思っていない鈴のことをひと蹴りしてしまいます。 そして翌日、その晩の出来事を鈴は克子に話して聞かせるのでした。克子の夫・忠彦も、背中越しに話を聞き、心配そうです。 一方、仕事中の福子の元に、偶然、仕事の関係で世良がやって来ます。「立花くんの親友だ」と豪語する彼に、福子は萬平を助けてほしいと依頼。 しかし、世良は萬平が憲兵に捕まっていることを知ると、「僕はただラーメンを一緒に食べる仲なだけ!」と発言を一転。萬平救出に渋い顔をします。 それでも福子に頼まれてしまった世良は、しぶしぶ萬平が抜けてしまった理創工作社の様子を見に行くことに。厳しい様子かと思いきや、順調な業績を上げている加地谷がいました。心配するどころか、「立花がいなくなって、むしろよかった」と言い放つ彼に、世良は驚いてしまいます。それでも、社内に萬平の無実を信じる社員がいることも確認するのでした。 一方、克子の家を咲の夫・真一が訪れていました。家には忠彦のみがおり、真一は忠彦に赤紙が来たことを伝えると、「この絵を、戦地から自分が戻って来るまで預かっていてほしい」と忠彦が咲に贈った絵を渡します。忠彦は、それを承諾。 そして、最近の福子たちの様子を忠彦から聞いた真一は、彼から萬平の身に起こっていることと、それに伴って福子と鈴が喧嘩していることを聞きます。真一は「福子の背中を押したのは自分だ」と認めつつも、「自分が福子に送った言葉に間違いはない」と忠彦に伝えます。 真一が去り、克子が戻って来た自宅で、忠彦は「こんな時代だからこそ、後悔のないように生きたい」と克子に語ります。克子も「私だってそうよ」と、忠彦に賛同するのでした。 今井家では、相変わらず福子と鈴が萬平について話し合っています。福子は「あんなに心が綺麗な人はいない」と、萬平の無実を信じて疑いません。 その頃萬平は、同じ留置所に収容されている男から「大切な女がいるなら、生きてここを出なければいけない」という言葉を投げかけられます。そして、萬平にこっそり持っていたおにぎりを渡すのでした。 今まで食事を摂ることを拒んできた萬平でしたが、その言葉に励まされ、ついにおにぎりを口にします。萬平は、福子に会うため、生きてここから出ることを改めて決意するのでした。

第3週『そんなん絶対ウソ!』:第16話あらすじ【ネタバレ注意】

萬平を助けることができず、落ち込む日々を送る福子。 そんな彼女を見かねて、同僚の保科は「もっと力のある人に協力してもらうことが必要だ」と助言。すると2人の元に、支配人がやってきて「商工会」の会合があることを改めて伝えに来ました。 「これはチャンス!」と目を輝かせる福子と保科。福子は大阪商工会会長の三田村の接客をすることで、萬平救出への協力を仰ぐことに。福子は、三田村会長を褒めて持ち上げると、「立花萬平は大阪経済を背負って立つ逸材」と話を切り出し、そんな彼が憲兵に捕まってしまったこと、そして「大阪のためにも、立花萬平を助けなければならない」と救出を求めるのでした。 福子の熱い願いに、三田村会長は救出を約束。「誰か交渉の上手な人に任せよう」と彼が提案すると、立聞きしていた世良が、三田村会長の前で良い顔をしたいがために「私におまかせください!」と立候補してくれます。以前福子がお願いしても乗り気になってくれなかったことから、福子もあまりの態度の変えように驚きを隠せません。 それでも引き受けたからには、世良は加地谷、そして理創工作社で働く従業員に聞き込みをすることに。そして、以前「立花さんは絶対に横流しなどしない!」と断言した従業員に対し「何かを知っている」と勘ぐるのでした。 一方、福子が萬平に想いを寄せていることをよく思わない鈴は、今日も克子に愚痴を聞いてもらっています。しかし、その様子を見た忠彦が「僕たちは福ちゃんを信じます」と宣言。そして、克子もそれに同意します。鈴は2人の姿にただ圧倒されてしまうのでした。 留置所では、食事を摂るようになった萬平と、萬平に罪を被せようとする憲兵が今日も対立しています。そんな中、留置所で萬平に生きて帰ることを決意させてくれた稲村という男が、無実が認められ釈放されることが決定しました。 稲村の釈放に涙を浮かべながら喜ぶ萬平。そして、そんな彼の姿を見た稲村は「お前は絶対に無実や、生きて絶対に出てこい」と激励するのでした。

第3週『そんなん絶対ウソ!』:第17話あらすじ【ネタバレ注意】

萬平が絶対に横流しをしない、と断言した従業員・竹の原に、その理由を尋ねた世良。 すると竹の原は、「立花さんはお金に執着がなく、価格交渉などが苦手だからこそ、商品管理等は全て加地谷がやっている。そのため、材料の横流しなどを誰にもバレずにできるのは、加地谷しかいない」と答えたのです。 さらに竹の原は、最近加地谷が頻繁に会っていた「遠藤社長」という人物は取引先にはおらず、この遠藤社長と呼ばれる人物こそが、加地谷の共謀者なのではないか。そして、加地谷が共同経営者にも関わらず全く疑われていないことから、加地谷の共謀者は憲兵である、ということまで考えていました。世良は、この話を聞くと早速動き出します。 一方、留置所では萬平が憲兵の村城という男から必要以上の追及を受けていました。村城はなぜか必死になりながら萬平に暴力を振るい、横流しを認めさせようとします。しかし、萬平はそれを頑なに拒むのでした。 夜になり、加地谷は屋台である男と出会っていました。その男とは、萬平を厳しく追及した憲兵の村城です。加地谷は、村城に「立花を殺せ。無罪放免されたら疑われるのは我々だ」と伝えます。 村城は、なぜ仲間だった男をそこまで陥れることができるのか問うと、本物の才能を前にして嫉妬したこと、そして、このご時世で兵器を売れば大儲けできたのに、萬平にそれを拒まれた己の無力さからの行動であったことを打ち明けるのでした。 二人の会話を、世良は影から盗み聞きします。 日は変わり、大阪商工会・会長の三田村と世良は、元陸軍将校の神宮寺幸之助閣下の元を訪れていました。萬平の救出を頼むためです。 世良が掴んだ証拠を、三田村会長が神宮寺閣下に話します。「加地谷が憲兵と手を組んでいるとなると、商工会ではどうにも解決できない。萬平は大阪の経済界に恩恵を与える重要な人物で、きっと閣下の利益にもなる」と説得。世良も、その訴えに同調するのでした。 今井家では、真っ暗な家に福子が帰宅していました。鈴の姿が見えない家で、福子は鈴を探します。すると、彼女は外でお風呂を追い炊きしていました。 鈴は、福子に「みんなあなたを応援しているのね」と背中越しに一言。そして、世良が萬平の釈放を伝えに来たと福子に教えるのでした。 翌日、萬平が釈放されました。萬平を迎えに行った福子と世良は、ボロボロになった萬平の姿に驚きます。それでも、生きて会えたことが嬉しくて、福子は涙を流します。萬平は福子に抱きつきながら、生きて会えたことを喜ぶのでした。 それから一週間後、世良が萬平を見舞いに来ていました。彼は、横流しをしたのは加地谷であったことを伝えます。萬平は、それを淡々と聞くのでした。 一方で萬平は、なぜ三田村会長が、閣下に直談判してまで自分を助けてくれたのかが不思議でした。 その答えは「福子が、会長に萬平を助けるように直談判してくれたから」であることを世良から聞きます。萬平は、その答えに驚きながらも嬉しそうな表情を浮かべるのでした。 同じ時、福子が萬平の元へお見舞いにやってきます。彼女は、萬平のことを気遣い、毎日お弁当を持って見舞いに行っていました。福子のお弁当を嬉しそうに食べる萬平。しかし、お母さんに叱られないかと福子を心配します。 「大丈夫、母はもう許してくれています」と笑顔で答える福子。 しかし、母は許しているはずもなく、克子の元で怒りをあらわにするのでした。

第3週『そんなん絶対ウソ!』:第18話あらすじ【ネタバレ注意】

萬平の体調は、福子のおかげで回復へと向かってきました。そして、萬平は福子と結婚したいことを改めて彼女に伝えます。 すると、福子は「母の許しを得ないと……」と、前髪をぽりぽりと掻きながら萬平に話します。気まずい時や照れている時の彼女の癖です。その言葉に、びっくりしてしまった萬平。なぜなら、お弁当を作ってきてくれていた時に、すでに許してくれていると勘違いしていたからでした。 日が暮れ、自宅に戻った福子は鈴と食卓を囲みます。 「戦争で大変な中、祝い事なんてやってられないわよね〜、ましてや結婚なんて……」 鈴は、露骨に結婚に対してネガティブな発言をします。しかし、それでも引き下がらない福子は「こんな時代だからこそ、頼りになる人が必要よ」と説得。鈴はその言葉にも厳しい表情を見せるのでした。 日は変わり、入隊を控えた真一が鈴の元を訪れます。「咲と結婚できたことは、人生で最高の幸せだった」と鈴に伝えた真一は、最後に福子の話を切り出します。「福子の幸せを心から願っている」と。 一方、克子の元を訪れた福子は、母に萬平との結婚を反対されていることを伝えます。いつも通り、明るい克子ですが、「子供はどうするの?萬平さんが怪我で働けなくて福子が働くなら、子供はお母さんに預かってもらわないといけないでしょ?しっかり説得しなさい」と、ピシャリ。 そんな克子に、福子は「克子姉ちゃんが見てよ〜」とお願いしますが、それは断られてしまいます。なぜなら、忠彦に赤紙が来てしまったからです。 忠彦に、挨拶に行く福子。彼は、福子に対し克子と一緒になれたことの喜びを伝えると「福ちゃんにも、立花さんがいる。せやから、もっと幸せになってもええんやで」と話すのでした。 そして、ついに萬平と福子が結婚を許してもらうために、鈴の元を訪れます。 「私がダメと言ったら諦めてくださるの?」と聞く鈴に対し、「許していただけるまで何度でも来ます」と答える萬平。 「そしたらこんなの意味ないやないの」と口を尖らせる鈴。2人は彼女にも祝福してほしい一心で口説きにかかります。 すると、鈴はどこか諦めたような、そして同時に少しほっとしたような表情で、福子と萬平の結婚を許すのでした。 鈴は、涙を流しながら2人を祝福しますが、その涙が悔し涙なのか、果たして本当に嬉しい涙なのか、真実を知るのは鈴のみです。 ついに結婚が認められ、結婚の祝い写真を撮るため、立花夫婦と2人にゆかりのある人物が大阪東洋ホテルに集まります。 幸せで波乱万丈な2人の人生が、スタートしました!!

第4週『私がみつけます!』:第19話あらすじ【ネタバレ注意】

昭和19年春。福子と萬平が結婚して1年が立ちました。 新聞では、日本が戦争で優位であるかのような強がった記事の掲載が目立つようになりました。萬平も、1枚になってしまった新聞紙に悲しい声を漏らします。 そんな厳しい時代の影響を受けながらも、福子と萬平は幸せな新婚生活を送っていました。 克子は、鈴との会話で微笑ましい2人を「羨ましい」と話します。しかし、萬平が憲兵から受けた傷の影響で軍隊入隊のための身体検査に引っかかっていたことを気にする鈴は、「みんなお国のために頑張っているというのに……」と不満を漏らします。「憲兵のせいだから仕方がない」となだめる克子の言葉にも耳を傾けません。 戦争の影響で生活は少しずつ苦しくなり、食料品や生活必需品のほとんどが配給になってしまいました。それでも、萬平の体を気遣い、福子は美味しい料理を作るために奮闘します。 「人にとって、何より大事なのは食べることでしょ」 そう語る福子に、萬平は感謝するのでした。 満開の桜の下で、福子は「恵」を待っていました。保科の姓から「牧」へと変わった彼女は、現在妊娠7か月。7月7日に出産予定日を控えています。 2人は、結婚してからあったいろんな出来事を話します。 萬平は会社を立て直し、飲料製造機を作っていること。牧は、入隊のための身体検査で「痔」が原因で、入隊を免れたこと。そして、世良商事の世良のことなどを話題に、会話に花が咲きました。2人の話題に上がった世良は、入隊しても上手に立ち回っています。 恵と別れた福子は、鈴の元を訪れました。 二人は、戦地へと送られた忠彦・真一へと思いを馳せます。そして、鈴は萬平が入隊できなかったことへの不満を漏らし始めるのでした。 「萬平が身体検査に引っかかったのは、憲兵から殴られた際の古傷が、今も内臓に残っているから」と懸命に説得する福子ですが、鈴は難しい表情を変えません。 「ひ弱な旦那さんで大丈夫?」「子供はいつ?」 福子が結婚してからも、鈴の悩みは絶えません。対する福子は、そんな鈴がこのご時世で一人でいることに不安を覚えています。 「一緒に暮らさない?」と提案する福子。しかし、そんな彼女の心配を、鈴は「嫌です」とハネ退けてしまうのでした。 戦争は遠いところで起こっているものと思っていた福子と鈴。しかし、それから数日後。大阪からさほど遠くない北九州で本格的な空襲が起こってしまいます。

第4週『私がみつけます!』:第20話あらすじ【ネタバレ注意】

昭和19年夏。日本の戦況は次第に悪化し、東條内閣は学童疎開を義務化。そして、サイパンの日本軍守備隊が全滅し、東條内閣は解散に追い込まれていました。 克子も忠彦の田舎を頼り、子供たちとともに疎開を余儀なくされます。 福子も、この状況を踏まえ「怖い!私たちも疎開しよう」と提案。賛同する萬平に対し、鈴は「嫌です。私はこの家を守らなくてはいけないの」の一点張り。 「空襲が来たら、家も燃やされてしまう。そんなこと、あるわけがない!」と高を括る鈴に対し、萬平は冷静に今自分たちが置かれている状況を説明します。「そうは言い切れません。いつ、空襲がやってきてもおかしくないでしょう」 そんな萬平の姿に、鈴はまた腹を立ててしまいます。そして、2人にまだ子供がいないことに話題をそらし「産めよ殖やせよと言われている時代に、戦地にも行けていない、子供も作っていない萬平さんは非国民ですよ!」と非難。 応戦する福子に対し、萬平は恥ずかしさからか、空を見ながら気をそらすしかないのでした。 家に帰った福子と萬平は、蚊帳の中で布団を並べます。福子は、まだ万全とは言えない萬平の体に按摩を取りながら、今日の母の発言を謝ります。そして、「萬平の体が元に戻ることが一番」と、萬平を労るのでした。 昭和19年秋。理創工作社で仕事中の萬平の元に、慌てた様子で社員が駆けつけてきます。 東京で空襲が起こったのです。幸い、大規模な空襲ではありませんでしたが、大阪に住む人々を恐怖に陥れるニュースに変わりはありません。このことを、福子は友人の敏子とハナと一緒に知ります。 3人でよく訪れていたラーメン屋の屋台もなくなってしまい、肩を落とす福子。そして、そんな彼女に敏子とハナは疎開することを伝えます。「絶対元気でまた会おね」と力強く言う福子。敏子とハナもそれに応えるのでした。 その日の夜のことです。福子の夢まくらに、咲が立ちます。 「何を迷ってるの、大阪から早く逃げなさい。首根っこ捕まえてでも逃げるの」 咲にそう伝えられた福子は、疎開を強く決意します。幸い、兵庫の上郡に萬平の遠い親戚がおり、そこを頼ることができました。しかし、やはり鈴はそれを嫌がります。 そして、迎えた昭和20年1月。 ついに、大阪も小規模な空襲に遭います。そして、その2か月後。B29が空から爆弾の挿絵が描かれたたくさんのビラを撒いて行ったのです。そこには、「この無益な戦争に結末をつけるまでは、幾度となく攻撃する」との記述が。 この出来事を機に、鈴も疎開を決め、福子と萬平の3人で大阪を去ることになりました。 3人が疎開をしたのは、3月10日。大阪大空襲の3日前のことでした。

第4週『私がみつけます!』:第21話あらすじ【ネタバレ注意】

昭和20年3月。福子ら家族は、萬平のはとこを頼りに、兵庫県上郡に疎開しました。いつまで続くのかわからない戦争に、自然と荷物も多くなります。 しかし、体を負傷している萬平はあまり多くの荷物を持つことができず、福子がたくさんの荷物を担ぎながら、一家で萬平の家を目指すのでした。 そんな福子を気遣う萬平と、萬平の体を気遣う福子。2人は疎開先でも仲睦まじい様子です。 しかし、鈴の様子は違いました。バスもなく、山を越えないと辿り着くことができない、荷物も重いと不満を口にします。 それでも、何とか辿り着いた一行。彼らを、萬平のはとこ夫婦が気持ちよく迎え入れてくれます。 与えられた家で、一息つこうとしますが、そこの家には電気が通っていませんでした。 ところ代わり、転居登録をするために福子たちは村役場を訪れていました。そこで福子は、真っ先に「この村にお医者様はいらっしゃいますか?」と質問します。 しかし、この村には医者はおらず、山を越える必要がありました。また、電気が引かれていないことをなんとか改善できないか質問するものの、役場ではどうにもできません。 ご近所を挨拶回りしながら、電球が余っていないか聞くことにした福子たちは、電気を引くために必要な道具と野菜をもらい、無事家に帰ってきました。 福子が貰ってきた野菜で、鈴の好物の煮込みうどんを作り始めた福子。うどんが完成する頃には、萬平が電気を引いてくれていました。 無事家に灯りがともり、温かい食卓を囲む3人。萬平は、自分を気遣ってくれて美味しいご飯を作ってくれる福子に心から感謝します。 福子だけに感謝を伝えることが気にくわず、「福子は私の娘ですよ!?」と萬平に迫る鈴。 「福子はお義母さんの娘で、僕の妻だ!」と、鈴のいびりにも笑顔で返します。 福子と萬平、そして鈴の、ちょっと不思議な共同生活はまだ始まったばかりです。

第4週『私がみつけます!』:第22話あらすじ【ネタバレ注意】

福子たち家族が疎開を始めてから1ヶ月が経ちました。 鈴と福子は、もらってきた野菜を、保存が効くように塩を揉み込んでいます。一方の萬平は、疎開先でやることがなく、暇を持て余している様子。 そんな萬平を見て、「ゆっくり休んで、怪我を治してください」という福子と鈴。しかし、萬平は散歩に行くと言って、家を飛び出してしまいます。 散歩に出た萬平は、道中で魚とりをしている子供たちに出会います。川には、アマゴやイワナなど、食べることができる魚がたくさん泳いでいました。 しかし魚はすばしっこくて、上手く捕まえることができません。このままでは効率が悪いと考えた萬平は、電柱を見上げ、何かをひらめきます。 「いい方法を思いついたぞ!僕も明日来るから、みんなも明日来ると良い」 家に戻った萬平は、電気を以前引いた時に余った電線がないか、倉庫を探します。その様子を不安そうに見つめる鈴と福子。 じっとしていられない萬平に鈴は、「孫の顔はいつ見せてくれるの?」「また赤紙が来るかもしれないのよ」と不満そう。 そんな鈴に、福子は克子、敏子に宛てた手紙を書きながら「私にとって、萬平さんは大事な旦那様です。萬平さんだって精一杯気を使ってくれているのだから、冷たくしないで。みんなで仲良くするのが一番よ」と言ってたしなめます。 娘にたしなめられた鈴は、少しシュンとしました。 次の日、電柱から電気を引いた萬平は、その電気を川に流して魚を感電死させます。一瞬でたくさんの魚を釣り上げることができました。子供達も萬平も大喜び! 萬平が持ち帰ったたくさんの魚を、福子と鈴が干物にします。「お魚屋さんになった気分」と福子も楽しそうです。 「川魚が好きやないの〜!」の文句を言っていた鈴も、食べてみたら発言を撤回。「おいし〜い!」と嬉しそうに頬張り、萬平とも仲良く食事をしています。その様子を嬉しそうに見つめる福子。しかし、彼らの元に村役場の人が訪れます。 「川に電気を流しちゃダメだよ〜」と一連の出来事を注意しに来たのです。しかし、何がいけないのかと意地をはる萬平。ことを荒らげたくない福子は、必死に謝り、萬平にも謝るよう促します。それでも「何がいけないのか」と意地になり、謝りません。 すると、鈴が奥から出てきました。彼女が丁寧に謝り、役人達も許してくれてくれます。すると、役人の一人が「家に電気が通っていること」に気づきました。 「この電気はどこから?」 その質問に慌てる福子と鈴。 「小さいことはごちゃごちゃ言わない!許して!」 と必死にお願いする鈴と福子。しかし、役場の人が聞きたいことはそんなことではないようで……。

第4週『私がみつけます!』:第23話あらすじ【ネタバレ注意】

昭和20年春、戦局はもはや絶望的になっていました。日本の各地が空襲を受け、アメリカ軍は沖縄に上陸。欧州では、日本の同盟国であるドイツが降伏し、日本は敗戦への道を突き進んでいました。 上郡では、萬平と福子が山菜採りを楽しんでいました。一方、鈴は八重夫婦と雑談を楽しんでいます。 会話の中で、「体が回復しきらない萬平は、戦争が終わったとしても、どうやって生計を立てていくのか……」とぼやく鈴。しかし、萬平の体調は上郡に越してきてから順調な回復を見せていました。 するとその時、鈴の元に萬平宛の赤紙が届いてしまいます。 山菜狩りから帰り、赤紙が届いたことを知った萬平と福子。 「大阪も神戸も大空襲があって、東京もやられて、日本はダメなんやないか。今戦争に駆り出される兵隊さんは、みんな生きて帰れないんやて」 福子は、萬平を失う恐怖と悔しさで、涙を流します。一方、萬平は「福子のお姉さんの旦那さんも、みんな戦地で戦っているんだ。僕も、行けと言われたら行かなきゃ」と淡々とした様子。 こんな時でも、食卓を囲む際、萬平は笑顔を絶やしませんでした。 「今入隊したら、必ず戦場へ送られる。そして、絶対帰ってこられない」そう考えた福子はその夜、眠りに就くことができませんでした。 一方、鈴の夢に咲が現れます。 「よかったわね。これで福子は未亡人よ。萬平さんが戦死したら、今度こそ堅気の人と結婚させなきゃね」と笑顔で語りかける咲。「どうして、そんな酷いこと〜!!」と鈴は困った顔を見せます。 すると、咲は「お母さんが、いつも言うてることやない」と満面の笑みで答えます。この夢で、鈴は今まで萬平に対して自分が酷い態度を取っていたことを思い知るのでした。 翌朝、福子は萬平のうめき声で目を覚まします。布団を引き剥がすとそこには、脂汗をかきながら腹を抱える萬平がいました。 急いで医者を呼ぼうとしますが、この村には医者がおらず、山を越えて町へ行かなければなりません。福子は、八重に萬平のことを頼み、病院までの地図をもらうと、走って病院へと向かうのでした。 苦しむ萬平の元へ、鈴がやってきました。辛い表情を見せる萬平に対し、鈴は「仮病なんじゃないの〜?」「本当に〜?」と疑い、心配の一言もかけません。 福子に頼まれて駆けつけた八重夫婦は、萬平の様子を見て、村で似たような症状を訴えていた人々を呼ぶことにしました。同じ病気の人を見つけて、どのようにしたら治るか聞き出そうとしたのです。 しかし、「お腹を下していない」ことや、痛み方が「ズーン」ではなく「キリキリ」であることなどから、村に同じ病気になったと思われる人はいませんでした。 「福子を未亡人にしないで!」そう鈴が叫んだとき、福子と医者が到着しました。診断は「腹膜炎」。しかし医者の診察中、萬平は痛みで気絶してしまいます。 鎮痛剤を打ち、眠りについた萬平ですが、村の医者は薬を投与することしかできず、その薬で治る確率も五分五分と言われてしまいました。 鈴は百度参りに出かけ、福子は萬平のそばを離れずに看病をします。 目を覚まさない萬平を、福子は心配そうに見つめるのでした。

第4週『私がみつけます!』:第24話あらすじ【ネタバレ注意】

看病のため萬平の側を離れられない福子に代わり、鈴は百度参りをしていました。そんな鈴に対し、「萬平さんのためにありがとう」と福子は感謝します。 しかし、鈴は萬平のためでなく、福子のために百度参りをしていたのだと答えます。鈴は、何かと福子のことを思っていたのでした。 2人の努力もあってか、萬平は目を覚まします。自分の手を握り、座ったまま隣で眠っている福子。鈴もその隣で萬平を心配そうに見つめていました。 目が覚めたことで駆けつけた医者は「山は越えた」と福子たちに伝え、その言葉を聞いた福子たちと駆けつけてくれた村の人々は安心します。それでも、「1月から2月は安静にしていろ」と言われてしまうのでした。 命は助かった萬平ですが、一つも嬉しそうに見えません。不思議に思った福子にその理由を聞かれると「目を覚ますまで夢を見ていた。川のほとりに立って渡ろうとしていたんだ。そしたら、向こう岸にお義母さんが立っていて、『こっちに来ちゃダメよ!』と怒られて。『はい』って返事をしたら目を覚ましたんだ」と答えました。 萬平を快く思っていない義母に助けられ、素直に喜べなかったことを福子は可笑しがるのでした。 萬平は腹膜炎が回復し、数日後に軍隊に入りました。しかし、またその日のうちに帰されてしまいます。そんな萬平に対しため息をつく鈴。萬平も自分の不甲斐なさに肩を落とします。 福子は、そんな様子の萬平を散歩に誘うのでした。のどかな田舎道を歩く2人に、畑仕事をしていた八重夫婦や、遊んでいた村の子供達もやってきます。萬平の体の回復を喜ぶ一同ですが、彼らに向かって米軍の爆撃機が近付いて、攻撃を開始したのです。 みんな無事ではあったものの、萬平は突然悔しがり、泣き叫び出してしまいます。 「畜生!畜生!僕は何もできない!赤紙が来たのに、また帰されてしまった。みんなお国のために働いているのに、僕は……!!」 福子や鈴に謝りながら、萬平は悔しさを爆発させます。その様子に、福子は「戦争に行かなくったって、お国のためにできることはあります」と慰め、鈴や八重たちも賛同。 福子は、「萬平さんにできることは何か、私が見つけてあげます」と福子は強く萬平を見つめ、伝えるのでした。

第5週『信じるんです!』:第25話あらすじ【ネタバレ注意】

昭和20年8月15日。長く続いた戦争が、やっと終わりました。 皆、それぞれの思いを胸に終戦を迎え、玉音放送を聴きます。大阪に帰った福子、萬平、鈴の3人。10月に入ると、学童疎開していた克子と子供たちも大阪に帰ってきました。 大阪はすっかり焼け野原となってしまっていましたが、克子の家は空襲にあっておらず、無事でした。しかし、萬平の会社「理創工作社」と福子と萬平の家、福子の実家は跡形もなく焼けてしまったため、福子たち3人は克子の家に居候させてもらうことになります。 それでも、家を失くして「もう!立ち直れないっ!!」と嘆く鈴。すると、克子は「お母さんは武士の娘でしょ」と励まします。そんな娘に対し、「克子は何もわかってない!」と鈴は自分のことばかりです。 鈴に冷たい言葉を投げかけられた克子ですが、克子は出征した忠彦の安否が分からず、不安でいっぱいでした。安否がわからないのは、忠彦だけではありません。咲の夫・真一も、福子の親友の敏子とハナも、牧と恵の夫婦の行方もわかりませんでした。 戦争が終わり、物資が足りていない大阪の市場は大混乱に陥っていました。生きるための食料を調達するため、萬平と福子は上郡へと行くことを決めます。萬平が作った「根菜切断機」をお礼の品として渡し、無事に米や野菜をもらうことができました。 その帰りの電車で、萬平は福子に苦労をかけていることを謝ります。そんな彼に対し、福子は「萬平さんには才覚があります。いつの間にか突拍子もない事業を初めて、私たちを幸せにしてくれます」と断言。そんな妻の言葉に、萬平は救われるのでした。 大阪に戻ってきた2人が見つけたのは、とある大行列。それは、ラーメン屋台に並ぶ人々の列でした。萬平と福子は、初めてデートしたときに一緒に食べたラーメンを思い出します。今はお金がないので、2人は1つのラーメンを一緒に食べることにしました。 麺だけのラーメンをとても幸せそうに食べる福子と萬平。彼らは、互いに譲り合いながら、おいしさを噛み締めるのでした。 そんな2人の隣に、聞き慣れた声の2人が座ります。牧と恵の夫婦でした。恵の背中には赤ちゃんの姿も。4人は、久々の再会を心から喜び合うのでした。

朝ドラ『まんぷく』今後のストーリーからも目が離せない!

2018年10月よりスタートした第99作目の朝ドラ『まんぷく』。数々の壁にぶつかりながらも萬平と福子は無事結婚し、長かった戦争がやっと終わりました。 今後のストーリーでも、困難が待ち受けているでしょう。2人はどうやってその困難を乗り越えるのか。インスタントラーメン誕生の物語はまだまだ終わりません。