2023年2月15日更新

ハッフルパフはどんな人が入る寮?地味だけど魅力的な寮の特徴・歴代生徒を解説

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セドリック・ディゴリー ハリー・ポッターと炎のゴブレット
©︎WARNER BROS/Allstar Picture Library/Zeta Image

「ハリー・ポッター」シリーズのファンなら誰もが知るように、ホグワーツには4つの寮があります。その中でも有名なのは、ハリーやロン、ハーマイオニーたちが所属していたグリフィンドールと、マルフォイが所属していたスリザリンでしょう。 しかし、残りの2つの寮についてあまり知らない人も多いのではないでしょうか?そのうちの1つであるハッフルパフは「他の寮に入れなかった生徒たちが入る寮」と思われがちですが、実はそんなことはなく、心優しく真面目な生徒が集まっているのです。 今回はハッフルパフ寮の歴史から寮生の特徴まで、その魅力を紹介します。

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ハッフルパフの基本情報

創設者 ヘルガ・ハッフルパフ
特徴 勤勉 , 献身 , 忠誠 , フェアプレイ精神を重視する
動物 アナグマ
四大要素
黄色 , 黒
談話室 中庭に面する地下室
寮監 ボモーナ・スプラウト
生徒 セドリック・ディゴリー , ニンファドーラ・トンクス , ニュート・スキャマンダー
ゴースト 太った修道士

ハッフルパフの特徴 どんな人が入る寮?

ハッフルパフは「心優しく正直で、勤勉な者が集う寮」。優しく努力家で、正義感の強い生徒が集まっています。組分けの時に重視されるのは特殊な能力ではなく、勤勉であることや忠誠心があること、フェアプレーの精神です。

ハッフルパフのシンボル

ハッフルパフのシンボルはアナグマです。グリフィンドールのライオンやスリザリンのヘビなどと違い、可愛らしい動物です。 シンボルカラーは黄色と黒で、四大元素の中で結びついている土にちなんで、黄色が麦、黒が大地を表しています。

談話室の場所と入り方

ハッフルパフの寮の入り口は、厨房の廊下右手の陰にある樽の山です。二つ目の列の真ん中にある樽の底を2回ほど叩くと扉が現れて、これは「ハッフルパフ・リズム」とも呼ばれています。リズムを間違えると、防犯のため、熱いビネガーをかけられてしまいます。 談話室は黄色を基調にしたあたたかい雰囲気の部屋です。ハッフルパフの寮監であり、薬草学の教授を務めるポモーナ・スプラウトは、談話室を飾るために多くの不思議な植物をここに持ち込んでいます。 アナグマの巣をイメージしたような、廊下にある小さな扉が一つひとつの部屋につながっています。部屋は地下にあるので嵐の日も静かに眠れて、体が冷えるときのために壁にはベッドウォーマーもつるされているそうです。

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落ちこぼれ・陰キャの寮という評判は本当?

『ハリー・ポッターと賢者の石』組み分け帽子
©︎ WARNER BROS / All Star Picture Library / Zeta Image

ハッフルパフの特徴はどんな生徒でも受け入れることです。それに加えていつも寮杯争奪戦で負けることから、ハッフルパフは「劣等生でも入れる寮」というイメージを持たれています。ルビウス・ハグリッドも「ハッフルパフには劣等生が多いといわれている」と発言しています。 しかしそれは誤解で、ハッフルパフは誰でも入れる寮ではないのです。実際、組分けの時にネビルが「僕は才能がないから」とハッフルパフを希望していましたが、組分け帽子は彼をグリフィンドールに入れました。

真面目で正義感の強い者だけが選ばれる

ハッフルパフに入れるのは、努力家で、正義感が強く、心優しい生徒。そんな生徒を集めたハッフルパフからは、今まで闇の魔法使いがほとんど出ていないのです。 また、その正義感の強さはホグワーツの戦いでも発揮されています。最終決戦ではヴォルデモート軍団の強さにひるみ、スリザリンは全員が逃げ出し、ハリーをヴォルデモートにつきだそうとする生徒もいました。レイブンクローも、ルーナ・ラブグッドなど一部の上級生を除いて皆、逃げ出しました。 しかし、ハッフルパフの生徒たちは誰も逃げずに戦ったのです。彼らが最後まで戦ったのは名声のためではなく、正しいことのためなら命を投げ出せる、という正義感の強さのためでした。 そんなハッフルパフは、他のどの寮からも好かれています。グリフィンドールとスリザリンのように敵対関係にある寮もなく、スリザリンのように嫌われることもありません。彼らが寮杯争奪戦で負けてばかりなのは、彼らが名声にこだわらない性格で争いごとを嫌うからなのです。

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創始者はヘルガ・ハッフルパフ

ハリーポッター ホグワーツ
©︎WARNER BROS /All Star Picture Library/Zeta Image

創設者はヘルガ・ハッフルパフ。彼女とともにホグワーツの創設にかかわった他の3人の魔法使いたちは、それぞれの考えに基づいて生徒を選んでいましたが、ヘルガだけは生まれや能力にこだわらずにどんな生徒も受け入れていました。 彼女は温厚で包容力のある性格だったので、人望も厚かったようです。また料理に関する魔法に大変秀でていて、ホグワーツで出される料理のほとんどは彼女が考案したものでした。 そして、心優しい彼女は屋敷しもべ妖精たちが虐待されずに働けるように、ホグワーツの厨房を提供したのでした。

ハッフルパフの主要生徒一覧

創世代・中世 ヘルガ・ハッフルパフ
創世代・中世 太った修道士
創世代・中世 ブリジット・ウェンロック
曾爺世代 ニュート・スキャマンダー
爺世代 ポモーナ・スプラウト
爺世代 シルバヌス・ケトルバーン
兄世代 ニンファドーラ・トンクス
兄世代 キアラ・ロボスカ
兄世代 ペニー・ヘイウッド
兄世代 ベアトリス・ヘイウッド
兄世代 ディエゴ・キャプラン
兄世代 セドリック・ディゴリー
子世代 アーニー・マクミラン
子世代 ハンナ・アボット
子世代 スーザン・ボーンズ
子世代 ジャスティン・フィンチ=フレッチリー
子世代 ザカリアス・スミス
孫世代 テディ・ルーピン

セドリック・ディゴリー

セドリック・ディゴリー ハリー・ポッターと炎のゴブレット
©︎WARNER BROS/Allstar Picture Library/Zeta Image

ハッフルパフ生としてまず名前が挙がるのが、セドリック・ディゴリーでしょう。ハリーの2学年上であった彼は、背が高くハンサムで、温和な性格から皆の人気者でした。 クィディッチの試合ではシーカーとキャプテンを兼任しており、グリフィンドールとの対戦では勝利を収めたものの、ハリーが吸魂鬼のせいで箒から落ちてしまったことを知った彼は、試合のやり直しを求めました。 ハリーは以前から片想いしていたチョウ・チャンと付き合っていたセドリックに嫉妬していました。しかし、三大魔法学校対抗試合の代表を決める時、ハリーがインチキをしたと多くの生徒から非難される中で彼をかばうなど、セドリックはハリーに対してずっと友好的だったのです。 しかし、そんな彼はヴォルデモートの手にかかり、亡くなってしまいました。その時、ダンブルドアは「セドリックを忘れるでないぞ。正しきこと、易きことのどちらかの選択を迫られたとき思い出すのじゃ。一人の善良な、親切で勇敢な青年の身に何が起こったかを」と追悼しました。 ハッフルパフの信念である、強い正義感やフェアプレーの精神を持った、まさに誰からも愛され、尊敬されるような人物だったのですね。

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ハンナ・アボット

他にもハンナ・アボットの名前が挙げられます。彼女はハリーの同級生で、5年生の時にはハッフルパフの監督生に選ばれています。ハッフルパフの中でも優秀だったようですね。 シリーズ2作目の「秘密の部屋」では、襲撃事件の犯人だと疑われていたハリーに対して、「でも、いい人のように見えるけど?」といっていたように、素直で心優しい性格でもあります。 そんなハンナは、魔法使いとマグルとの混血です。彼女が6年生の時、マグルである母親が死喰い人に殺されてしまったので、彼女は身の安全のためにホグワーツを離れていました。しかし、翌年復学し、ハリーたちとともにホグワーツの戦いにも参加しました。 その後、ハンナはハリーの友達であるネビルと結婚して、パブ「漏れ鍋」の店主となったそうです。

アーニー・マクミラン

ハンナとともに監督生を務めたのが、アーニー・マクミラン。彼は純潔の血筋で、名家といわれるマクミラン家の出身です。「秘密の部屋」では、ハリーが襲撃事件の犯人だと疑っていましたが、ハーマイオニーが事件の被害者となったことから疑いは晴れ、ハリーに正直に謝りました。 その後、「不死鳥の騎士団」でヴォルデモートの復活を伝えるハリーのことを誰もが嘘つきだと疑う中、アーニーは「君を支持しているのは変なの(ルーナ・ラブグッド)ばかりじゃない」とハリーを信じ、多くの生徒に影響を与えたのです。 ホグワーツの戦いにも参加し、守護霊を作り出してハリーのピンチを救いました。

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ニュート・スキャマンダー

『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』 エディ・レッドメイン
(C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED

ハリーたちより前の世代でいえば、「ファンタスティック・ビースト」シリーズの主人公、ニュート・スキャマンダーもハッフルパフ出身です。 ホグワーツ在学中、ハッフルパフ生だった彼は魔法生物の勉強に力を注ぐ学生でしたが、友達は少なく、つまはじきにされていました。 しかし、数少ない友達であるリタ・レストレンジが実験で失敗して他の生徒の命を危険にさらしたとき、彼女をかばって代わりに退学処分を受けようとしました(ダンブルドアが彼の潔白を強く主張したそうですが、結局退学になったかは分かっていません)。 卒業してからは魔法生物学者となり、イギリス魔法省の職員として働きました。そこでもいくつかの功績を残しましたが、その後彼が執筆した「幻の生物とその生息地」の著者として彼の名は広く知れ渡ることになります。 ホグワーツの教科書にも選ばれたこの本はベストセラーとなり、ニュートは魔法生物学の分野の権威とみなされるようになりました。

ハッフルパフは実は優等生の寮!

ホグワーツの4つの寮の中では比較的影が薄い印象があり、「劣等生の寮」というイメージを持たれがちなハッフルパフ。でも本当は誰でも入れるような寮ではなく、勤勉さや心の優しさ、誠実さに秀でている生徒しか入れない寮なのです。 セドリックやニュートのような人気を集めているキャラクターもハッフルパフ生だとわかると、ハッフルパフの魅力もより強く感じられるのではないでしょうか。ハッフルパフへのイメージも、今までとは全く違ったものになりますね。