2019年3月4日更新

ドラマ『パーフェクトワールド』を映画版キャストと比較 原作の再現度が高いのはどっち?

2018年に映画化された大人気コミック『パーフェクトワールド』が今度は連続ドラマとなって帰ってきます。2019年4月から放送されるドラマ版は、映画版とどのように違っているのでしょうか。そのキャストを徹底比較していきましょう。

人気コミック『パーフェクトワールド』がドラマ化!

車椅子の青年とその恋人の関係を描いた人気コミック『パーフェクトワールド』は、2018年に映画化され注目を集めました。 障害を持つ主人公・鮎川樹と、彼に恋するヒロイン・川奈つぐみの純愛を描く本作。「好き」だけでは乗り越えられない壁に直面するふたりが、葛藤しながらも愛を育んでいく感動の物語は、障害を持つ当事者からも広く支持されています。 今回は、映画版と2019年4月から放送されるドラマ版のキャストを徹底比較。また、原作コミックについても紹介しましょう。

『パーフェクトワールド』のテーマとは

あらすじ

インテリアコーディネーターの川奈つぐみは、ある日飲み会で初恋の人・鮎川樹に再会します。しかし、樹は事故で車椅子生活を余儀なくされていました。樹が身体障害者となっていたことにショックを受けるつぐみ。 しかしその後つぐみは、夢を叶え一級建築士となった樹と一緒に仕事をすることに。ともに過ごす時間が増えるうち樹と彼の障害を理解していったつぐみは、彼に対する想いを抑えきれなくなっていくのでした。 一方、樹は障害を持っていることで「自分には相手をしあわせにすることはできない」と、恋愛をしないことに決めていました。しかし、真っ直ぐに想いを伝えてくるつぐみに心を動かされていくのでした。

『パーフェクトワールド』のテーマ・概要

本作の核となるのは、「幸せとはなにか?」というテーマです。障害を持ちながらも前向きに生きる樹や、彼に再会したことで大きく変化していくつぐみの姿をとおして、このテーマを追求していきます。 また、障害者が日常で直面する困難をリアルに描き、周囲の人たちの助けを借りて克服していく反面、周りに迷惑をかけている、大切な人を守れないという無力感なども描かれています。さらに、身近に障害者のいない健常者にはあまり想像がつかないような、リアルでデリケートな問題も盛り込まれています。 健常者の読者からは、「障害者の存在を身近に考えるきっかけになった」という感想も多くみられます。

映画版とドラマ版キャストを比較

映画版『パーフェクトワールド 君といる奇跡』では岩田剛典と杉咲花が共演

2018年に公開された映画版で樹を演じたのは、三代目 J Soul BrothersやEXILEのメンバーとして活躍する岩田剛典。岩田は樹を演じるにあたって、車椅子の操作や車椅子バスケの練習をしたといいます。 つぐみ役を演じたのは、NHKの連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(2016)をはじめ数々の作品に出演し、若手実力派女優として知られる杉咲花。本作で初めて純愛映画のヒロインを演じた杉咲は、それまでにない新たな魅力を見せました。 樹とつぐみは原作コミックでは同級生の設定ですが、主演の2人の実年齢を考慮して、映画版では高校の先輩・後輩という設定に変更されています。 杉咲は持ち前の透明感と確かな演技力を活かして、つぐみの樹に対する真っ直ぐな想いと彼が障害を持っているという現実の間で揺れ動く繊細な演技を披露。岩田は前向きに明るく生きながらも、どこか影のある樹を好演しています。2人の演技によって本作は、重いテーマを含みながらも、爽やかな魅力を見せてくれました。 映画版は原作の魅力である純愛要素、明るいながらも繊細な物語を再現するのに成功しています。

ドラマ版で主演を務めるのは松坂桃李と山本美月

今回のドラマ版では樹役を松坂桃李、つぐみ役を山本美月が演じることが発表されています。 さまざまな映画やドラマで活躍している松坂ですが、実は連続ドラマで純粋なラブストーリーを演じるのは初めて。つぐみ役の山本とも、初共演となります。さらに身体障害者の役ということで、「リアルさとハンディキャップを抱えた生活ならではの葛藤や共感も丁寧に描ければいいなと思っています」とコメントしています。 つぐみを演じる山本は、原作をとおして障害を抱える人たちの生活について知らなかったことがたくさんあり、とても考えされたと語っています。また、ドラマ化にあたって「原作がしっかりとあるものなので、『イメージをなるべく近づけられたら』と、思います」と意気込みを語っています。 映画版の岩田と杉咲の年齢差が10歳だったのに対して、松坂と山本の年齢差は3歳。こちらは原作と同じ同級生という設定になっており、より再現度が高くなるのではないでしょうか。また、連続ドラマは映画よりも長い時間をかけて物語を描くことができますので、映画では語られなかったエピソードも映像化されるかもしれませんね。

原作は有賀リエによる大人気コミック

原作となったコミック『パーフェクトワールド』は、2014年から講談社の『Kiss』で連載が始まった恋愛マンガで、2019年3月現在も連載中。 連載を開始するにあたって、作者の有賀リエは実際の車椅子ユーザーに取材をし、その後も継続的に助言を求めてきたそうです。そういった作者の真摯な姿勢が、当事者が読んでも違和感のない描写・ストーリーにつながっているのでしょう。 また、本作は海外にも広がり、世界10カ国で翻訳出版されています。2016年にはフランスの老舗漫画雑誌「animeland」で、ベスト少女マンガ賞を受賞しました。 『パーフェクトワールド』は、障害を持つ人の生活や想いをリアルに描き、広く支持を集めています。

『パーフェクトワールド』は2019年4月放送スタート

人気少女マンガの二度目の映像化となるドラマ『パーフェクトワールド』。連続ドラマとして、映画では描ききれなかった細かなエピソードや、脇役キャラクターの活躍にも注目が集まります。 原作ファンも映画版を観た人も、そのどちらも知らない人も、樹とつぐみの純愛に心をうごかされ、本当のバリアフリーについて考えさせられる作品になるのではないでしょうか。 ドラマ『パーフェクトワールド』は、2019年4月からカンテレ・フジテレビ系全国ネットで火曜夜9時放送開始です。