今なお進化を続ける俳優佐藤浩市のおすすめドラマを紹介!
佐藤浩市は1960年12月10日生まれ、東京都出身の俳優です。血液型はA型。 1980年に俳優としてデビューし、翌年に出演した映画『青春の門』で、ブルーリボン賞新人賞を受賞。その後は映画やドラマを中心に話題作に数多く出演、1996年に公開された映画『美味しんぼ』では、実父で同じく俳優の三國連太郎と親子共演を果たしており、劇中でも親子役(山岡士郎・海原雄山)を演じて話題となりました。 その他の出演映画には、『敦煌』『らせん』『起終点駅 ターミナル』『64(ロクヨン)』などがあります。
1.『天上の青』
『天上の青』は曽野綾子原作の同名長編犯罪小説をドラマ化し、1994年にNHK-BS2で製作・放送された作品です。 ある日、庭で朝顔の手入れをしていた波多雪子の前に、一人の男が現れます。宇野富士男と名乗るその男は、朝顔の種を分けてほしいと雪子に打診。宇野は雪子から種を受け取って以降、彼女とたびたび会い、互いに惹かれあっていくようになります。 しかしそんな宇野の実態は、女性と関係を持っては殺害し、その遺体を埋めてしまうという、とんでもない殺人鬼でした。やがて宇野が逮捕され、彼が犯してきた罪が次々と明るみに出る中、雪子がとった行動とは……? 佐藤浩市は今作で宇野富士男を演じ、主演を務めています。
2.『恋人よ』
『恋人よ』は1995年にフジテレビ系列で放送されたドラマで、今は亡き鬼才・野沢尚が脚本を手掛けた作品です。 結婚式の3時間前に夫・遼太郎の裏切りを知った主人公・結城愛永は、失意の中、ひとりの男性と出会います。彼の名前は、宇崎航平。彼もまた結婚式の2時間前に妻・粧子の裏切りを知り、ひとり思い悩んでいたのです。 結婚式1時間前に芽生えた新しい恋を胸に、ふたりは予定通り結婚式を挙げることを決意します。半年後の航平の誕生日に再会することを約束し、別れたふたり。ところがやって来た航平の誕生日、愛永は航平夫妻の新居の隣に夫婦で引っ越してきたのでした。驚いたのは航平だけではありません。なんと遼太郎と粧子は別れた今も思い合うかつての恋人同士で、愛永と航平にとっての裏切りの対象だったのです……。 物語は愛永と航平が私書箱を通じてやり取りする手紙と、再会を果たした遼太郎と粧子が激愛に溺れていく様子を軸に展開していきます。果たして切なくも狂おしい、四角関係の結末とは……? 主人公・愛永を演じたのは、鈴木保奈美。航平からの手紙を読む優しく穏やかな表情や、夫の裏切りを知って流す涙など、切ない演技が注目を集めました。また手紙を通じて愛永と精神的な愛と絆を育んでいく航平を岸谷五朗、航平の妻・粧子を鈴木京香がそれぞれ演じています。 佐藤浩市はこの作品で、愛永の夫・遼太郎を演じました。 なお、セリーヌ・ディオンが歌った今作の主題歌「To Love You More」は、日本だけで100万枚以上のセールスを記録し、その名が広く知られるきっかけとなりました。
3.『天気予報の恋人』
『天気予報の恋人』は2000年に、フジテレビ系列で放送された作品です。 離婚歴ありの気象予報官・矢野克彦は、ある日職場の後輩・田口正二から「午後2時のシンデレラ」という天気予報ラジオ番組のことを耳にします。番組を担当するのは、“恋愛のスペシャリスト”とされる人気DJ・唯川幸。番組越しに聞く唯川幸の声に強く惹かれていた田口は、打ち合わせの名目で彼女をランチに誘おうと、ひそかにチャンスを伺っていました。 しかしそんな唯川幸の正体は、恋愛に臆病なFM局社員・金子祥子で、番組公式ホームページに掲載された顔写真は、祥子の友人のシングルマザー・原田早知のものでした。これはそんな小さな“嘘”をきっかけに出会った、矢野とふたりの“サチ”が織りなす、三角関係の恋を描くラブストーリーです。 佐藤浩市はこの作品で主人公・矢野克彦を演じ、主演を務めました。また矢野と三角関係の恋に落ちるふたりの“サチ”、シングルマザーの原田早知を稲森いずみ、“唯川幸”こと金子祥子を深津絵里がそれぞれ演じています。
4.『高原へいらっしゃい』
『高原へいらっしゃい』は、1976年にTBS系列で放送された田宮二郎主演の同名人気ドラマを、2003年に同局が佐藤浩市主演でリメイクし放送したドラマです。 八ヶ岳高原に建つ一軒の荒れ果てたホテルを舞台に、ホテルの再建に立ち上がった支配人・面川清次と、彼を取り巻くスタッフたちの奮闘を人間同士の触れ合いや葛藤と共に描いた感動作。 佐藤浩市はこの作品で、主人公・面川清次を演じ、主演を務めました。また面川と共にホテルで働く面々を、西村雅彦・井川遥・堀内健・市川実和子らが演じています。
5.『新選組!』
『新選組!』は2004年に放送された、NHK大河ドラマです。ドラマ「古畑任三郎」シリーズや『王様のレストラン』、映画『ステキな金縛り』『清須会議』などを手掛けたヒットメーカー・三谷幸喜が脚本を担当しています。 京都守護職の下に置かれた警備組織といえば、ご存知「新選組」。これは局長・近藤勇の波乱の生涯を軸に、彼らの活躍を史実とは大きく異なる大胆なフィクションを交え、壮大なスケールで描いた物語です。 主人公の新選組局長・近藤勇を演じたのは、香取慎吾。また山本耕史・藤原竜也・オダギリジョー・堺雅人など、今なお第1線で活躍する実力派俳優たちが多数出演したことでも注目を集めました。 佐藤浩市はこの作品で、水戸派(精忠浪士組)の筆頭局長・芹沢鴨を演じています。
6.『プライド』
『プライド』は2004年に、フジテレビ系列で放送された作品です。脚本を『高校教師』『人間失格』『リップスティック』などを手掛けたヒットメーカー・野島伸司が担当しています。 アイスホッケーの実業団チーム「ブルースコーピオンズ」のキャプテン・里中ハルを主人公に、彼とひょんな事から出会い恋に落ちるOL・村瀬亜樹との恋模様や、彼を取り巻く選手たち・スタッフとの人間関係、それぞれに生まれる恋の行方などを描く、青春群像劇。ストーリー展開もさることながら、実戦さながらのアイスホッケーシーンも見どころのひとつとなっています。 主人公・里中ハルを演じたのは、木村拓哉。またハルと出会い恋に落ちるOL・村瀬亜樹を竹内結子が演じているほか、ホッケーチーム・ブルースコーピオンズのメンバーとして坂口憲二・松本幸四郎(当時は市川染五郎)・佐藤隆太、彼らと恋愛関係になる女優陣として中越典子・MEGUMIらがキャスティングされています。 佐藤浩市はこの作品に、兵頭雄一郎役で出演。病死したブルースコーピオンズの元コーチ・安西健吾(演:時任三郎)のかつてのチームメイトで、彼の依頼を受けてチームの新コーチとなります。安西を慕うハルからの反発を受けるものの、ハルのことを高く評価し厳しく指導していくという役どころです。
7.『けものみち』
『けものみち』は松本清張原作の同名長編小説を、2006年にテレビ朝日系列でドラマ化した作品です。 料亭旅館で仲居として働く主人公・成沢民子は、ある日大手ホテルの支配人・小滝章二郎に見初められます。貧困生活から抜け出すために、小滝の勧めで失火に見せかけ自宅を放火し、夫を殺害した民子は、政財界の大物・鬼頭洪太の愛人となって生まれ変わります。しかし世田谷東署の刑事・久垣春樹が、民子を放火の容疑者として追い始め、民子は徐々に追い詰められていくのです……。 主人公・成沢民子を演じたのは、米倉涼子。また民子を放火事件の容疑者と睨んで執拗に追いかける刑事・久垣春樹を仲村トオル、民子に惚れ込み自身の愛人にする鬼頭洪太を平幹二朗がそれぞれ演じています。 佐藤浩市はこの作品に、小滝章二郎役で出演。料亭旅館で民子を見初め、鬼頭に引き合わせるキーパーソンを演じています。
8.『風の果て』
『風の果て』は藤沢周平原作の同名長編時代小説を、2007年にNHK総合テレビでドラマ化した作品です。 軽輩の次男坊でありながら、首席家老にまで出世した男・桑山又左衛門の波乱に満ちた生涯を、“人生の友”という主題のもとに、静かに力強く描くドラマ。物語は又左衛門が53歳の初夏に、ふと老いを感じて若き日を回想する形で展開していきます。 佐藤浩市は今作で主人公・桑山又左衛門を演じ、主演を務めました。また又左衛門の少年時代を、福士誠治が演じています。
9.『官僚たちの夏』
『官僚たちの夏』は城山三郎原作の同名小説を、2009年にTBS系列でドラマ化した作品です。 舞台となるのは、昭和30年代。敗戦国となった日本を、“世界と肩を並べられる豊かな国にしたい”という使命感に燃える通産官僚たちの奮闘を描くドラマ。“ミスター通産省”と呼ばれたやり手の官僚・風越信吾を主人公に、彼を中心とした国内産業の保護を訴える“産業派”と、国際化を目指して自由貿易に踏み切るべきとの“国際派”との攻防を軸に、物語は展開していきます。 佐藤浩市はこの作品で主人公・風越信吾を演じ、主演を務めました。また風越を取り巻く産業派の官僚として堺雅人・高橋克実、国際派のライバルとして高橋克典・船越英一郎がキャスティングされているほか、彼らの前に立ちはだかる通産大臣・池内信人を北大路欣也が演じています。
10.『鍵のかかった部屋』
『鍵のかかった部屋』は、貴志祐介原作の推理小説シリーズ「防犯探偵・榎本」シリーズを原案として、2012年にフジテレビが制作・放送した作品です。 大手警備会社で、鍵や錠前を使用したセキュリティの研究に励む“防犯オタク”・榎本径が、新人弁護士・青砥純子の依頼を受けて密室殺人事件の謎を追い、膨大な知識を総動員して密室の鍵を“開ける”課程を描く物語。毎回登場する難解かつ巧妙な密室殺人を、榎本が鮮やかに解決に導く様子が話題となり、ドラマは大ヒットを記録しました。 主人公・榎本径を大野智が演じており、大野は嵐名義で主題歌「Face Down」も担当しています。また榎本に密室殺人の解明を依頼する新人弁護士・青砥純子を戸田恵梨香が演じました。 佐藤浩市はこの作品で、純子が所属する弁護士事務所の所長・芹沢豪を好演。ちなみに芹沢は小説には登場しない、ドラマオリジナルの登場人物となっています。
11.『LEADERS リーダーズ』
『LEADERS リーダーズ』は、2014年3月に2夜連続で放送されたTBS制作のスペシャルドラマです。トヨタ自動車の創業者・豊田喜一郎の半生をモデルとした作品で、2017年に第2弾となる『LEADERS Ⅱ』が放送されています。 時は第二次世界大戦前、欧米先進諸国の自動車産業が持つ産業力と技術力を目の当たりにした主人公・愛知佐一郎は、自らの手で国産自動車産業を育てたいという野望を抱いていました。これはそんな佐一郎が、超人的な努力と抜群の先見性、並々ならぬ正義感で、今や世界を代表する産業となった日本の自動車産業の礎を築いていく過程を描く物語です。 佐藤浩市はこの作品で、豊田喜一郎をモデルとした主人公・愛知佐一郎を演じ、主演を務めています。
12.『石つぶて〜外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち〜』
『石つぶて〜外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち〜』は、清武英利原作のノンフィクション小説「石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの」を原案として、WOWOWが制作・放送した物語です。 警視庁捜査二課の情報係係長に着任した斎見晃明は、捜査四課時代に合同捜査を共にした偏屈者の刑事・木崎睦人と再会。その頃木崎は情報収集のために元国会議員事務所へと通いつめ、外務省のノンキャリア職員に贈収賄容疑がかけられていることを知ります。折しも世間では九州沖縄サミットの開催が発表され、外務省に法外な予算が付く時期。 木崎が秘密裏に調べを進める中、斎見は木崎が外務省という最大の敵に挑んでいることを敏感に察知します。木崎に単独捜査の無謀さを説き、強引に近づこうとする斎見。果たして彼らは、真相を暴くことが出来るでしょうか……? 佐藤浩市はこの作品で主人公・木崎睦人を演じ主演を務めています。また木崎と対立する係長・斎見晃明を江口洋介が演じました。
13.『Jimmy ~アホみたいなホンマの話~』
『Jimmy ~アホみたいなホンマの話~』は、2018年7月から配信された、Netflix制作のドラマです。今作では芸人でタレントの明石家さんまが、芸歴42年にして初めて、連続ドラマのプロデュースを手掛けています。 子供の頃から何もかも上手くいかず、失敗ばかりの人生を過ごしてきた駆け出し芸人・大西は、人気芸人・明石家さんまに気に入られ、身の回りの世話をするようになります。「ジミー大西」という名前をもらい、芸人としての才能を開花させ唯一無二の存在となった大西ですが、やがて芸人として限界を感じるように。 そんな中、絵の才能を認められた大西は、画家として第2の人生をスタート。一方のさんまも芸人として上り詰め、日本の芸能界きってのエンターテイナーとなります。これは、そんなふたりと彼らを取り巻く仲間たちとの15年に渡る交流と、本当に起こった嘘みたいな爆笑エピソードの数々を、実話をもとに綴った群像劇です。 主人公・ジミー大西を演じたのは、中尾明慶。また大西の才能を見出した明石家さんまを、玉山鉄二が演じています。 佐藤浩市はこの作品で、テレビ局の名物プロデューサー・三宅恵介を演じました。
50代をむかえた今もなお、第1線で活躍を続ける大物俳優・佐藤浩市。これからもその存在感と演技力で、我々を魅了してくれることでしょう。次回作での名演が待たれますね。今後も佐藤の活躍に、乞うご期待です。