ミュージカル界のプリンス山崎育三郎出演のおすすめドラマを一挙紹介!
山崎育三郎(やまざき・いくさぶろう)は1986年1月18日生まれ、東京都出身のミュージカル俳優、そして歌手です。1997年、全国童謡コンクールにて「審査員特別賞」を受賞。翌年1998年、12歳の頃には多数のミュージカル俳優を輩出した「アルゴミュージカル」に主演しました。 正式デビューは2007年『レ・ミゼラブル』のマリウス役です。2011年には『モーツァルト!』での演技が評価され、第36回菊田一夫演劇賞・演劇賞を受賞しました。また井上芳雄、浦井健治とのユニット「StarS」や尾上松也、城田優とユニット「IMY(あいまい)」のメンバーでもあり、演劇ユニットやアーティストとしても活動しています。そして近年は『下町ロケット』など数多くのテレビドラマにも出演し、ファン層を広げました。 妻は元モーニング娘の安倍なつみ。2019年現在2児の父親です。
1.『六番目の小夜子』
『六番目の小夜子』は2000年にNHK教育毎週土曜「ドラマ愛の詩」枠にて放送された作品です。 この物語の主人公・潮田玲(鈴木杏)が通う学校には「サヨコ伝説」という不思議な言い伝えがあります。それは3年に一度生徒の誰かが「サヨコ」に選ばれ、「赤い花を生ける」「サヨコを演じる」「サヨコを指名する」という3つの約束を果たすこと。誰にも知られずにその約束を成功させると大いなる扉が開かれるという内容です。 幼馴染の関根秋(山田孝之)に送られたサヨコの鍵を取り、自ら六番目のサヨコに立候補した玲。でも今年のサヨコは2人いるみたい。そんな明るくてまっすぐな性格の玲は美人で何でもこなす津村沙世子(栗山千明)に強い憧れを抱いています。しかし沙世子は何と事故死した女子生徒の慰霊碑に彫られている名前と同姓同名だったのです!サヨコ伝説を知る生徒たちの中には疑いの目を向ける人も少なくありません。果たして沙世子は死んだ津村沙世子の亡霊なのでしょうか? この作品で山崎育三郎はメガネが印象的なガリ勉・加藤彰彦役を演じました。山崎をはじめ今も活躍する栗山千明、鈴木杏、山田孝之ら豪華すぎる生徒役にも注目してください。
2.『下町ロケット』
『下町ロケット』は2015年にTBSで放送された作品です。原作は池井戸潤による同名小説。 主人公の佃航平(阿部寛)は宇宙科学開発機構の元研究員です。彼が開発したエンジンの不具合によりロケットの打ち上げに失敗した責任を取り辞職。その後、父の他界を受けて家業である佃製作所を継ぎました。しかしロケットの夢を諦めきれず、自社でロケットエンジンには必要不可欠な「バルブシステム」を研究・開発を行ない、見事帝国重工のロケット事業「スターダスト計画」にそのシステムが採用され、ロケットの打ち上げにも成功しました。 山崎育三郎は本作でかつては佃製作所で技術者として働き、現在は北陸医科大学の研究員となっているドラマ後半のキーパーソン的存在・真野賢作を演じました。真野は佃製作所時代、ロケットエンジンを重視する航平の方針に強烈な不満を持ち、帝国重工に納品するバルブを不合格品とすり替えるという事件を起こし、そのことが原因で退社。北陸医科大学に研究員として再就職しています。 一度は仲間を裏切った真野でしたが、先端医療研究所で出会った一村隼人(今田耕司)と共に現在取り組んでいる人工弁「ガウディ」の開発を進める中で、この開発を実現できるだけの技術を持っているのは佃製作所以外にないと考え、かつての行いを謝罪し協力を申し出る。ここから「ガウディ計画」が始まるのです。
3.『お義父さんと呼ばせて』
『お義父さんと呼ばせて』は2016年にフジテレビ系の火曜22時枠にて放送された作品です。遠藤憲一と渡部篤郎のダブル主演でお届けする本作は、娘の彼氏とその父親として出会った同い年の男性2人が結婚を巡り対立していくホームコメディ。 大道寺保(遠藤憲一)は中堅専門商社「やまびこ商事」の部長として土日を返上して激務をこなす日々の中、恋愛に無頓着なまま51歳を迎えた真面目で几帳面な男性です。思いやりがある性格で部下や得意先からは好かれる一方で上司からの冷酷な命令には背いてきたため出世はしていません。 そんな保には28歳年下の恋人・花澤美蘭(蓮佛美沙子)がいます。美蘭とは仕事を通して知り合い、いつしか相思相愛に。ついには彼女にプロポーズまで。そして結婚の承諾を得るため美蘭の家族へ挨拶に行った保は、そこで初めて彼女の父親が自分と同い年であることに気付くのです。 美蘭の父・花澤紀一郎(渡部篤郎)は、大手総合商社「帝洋物産」で最年少役員にまで昇り詰めた勝ち組志向な人物。連日成功したビジネスマンとしてメディアにひっぱりだこであり、保のような体を張った仕事方針を好まず、残業のないゆとりある暮らしをモットーとしています。もちろん保と娘の結婚には大反対。果たして全く違う生き方をしてきた同い年の2人が家族になることはあるのでしょうか?結婚を巡る男たちの戦いの行方とは? この作品で山崎育三郎は紀一郎と同じ「帝洋物産」に勤務するイケメン社員・砂清水誠(すなしみず まこと)を演じました。誠はすべてを兼ね備えたエリートですが、まるで空気が読めないハイテンション男。彼もまた美蘭に恋をし結婚を申し込むもフラれた過去があります。そのため保と美蘭の結婚話には何か裏があるのではないかと言い張り、憤慨していました。結婚を反対する紀一郎に利用されることもしばしば。
4.『グッドパートナー 無敵の弁護士』
『グッドパートナー 無敵の弁護士』は2016年にテレビ朝日系「木曜ドラマ」枠にて放送された作品です。主演は竹野内豊。共演・松雪泰子。竹野内と松雪は2015年に公開された映画『at Home アットホーム』以来のタッグとなります。脚本は「海猿」シリーズを手掛けた福田靖が担当しました。 主人公の咲坂健人(竹野内豊)は、「神宮寺法律事務所」のパートナー弁護士で主に企業法務を専門としています。同じ職場で働く元妻・夏目佳恵(松雪泰子)とは離婚し、現在は12歳になる娘・みずき(松風理咲)との2人暮らし。企業の理不尽に立ち向かうビジネスロイヤーたちをスタイリッシュに描いた本作ですが、咲坂と夏目の元夫婦による痴話喧嘩が物語にコミカルさをプラスし、ホームドラマのような温かさを演出しています。 山崎育三郎はこの作品で咲坂、夏目と同じく神宮寺法律事務所に所属するアソシエイト弁護士・赤星元役を好演しました。ニックネームは「レッド」です。
5.『宮沢賢治の食卓』
『宮沢賢治の食卓』は2017年にWOWOWの「連続ドラマW」枠にて全5話としてテレビドラマ化された作品です。原作は魚乃目三太による同名漫画で、主演は鈴木亮平。脚本は池田奈津子が担当しました。 『銀河鉄道の夜』『雨ニモマケズ』などで知られる国民的作家・宮沢賢治(鈴木亮平)は実に好奇心とユーモアに溢れる男でした。本作は天真爛漫で好奇心旺盛な賢治の青春時代に焦点を当て、彼が愛した食や音楽を通して家族や親しい人たち、そして若くして逝ってしまう最愛の妹・トシ(石橋杏奈)への深い愛情が描かれた感動作です。 この作品で山崎育三郎はトシの教師仲間で、後に賢治の親友となる高校の音楽教師・藤原嘉藤治を演じました。嘉藤治は女子生徒から人気があり文才もある男です。自由奔放な賢治に振り回されるも、彼のことを理解し、尊敬しています。
6.『昭和元禄落語心中』
『昭和元禄落語心中』は2018年にNHK総合の「ドラマ10」枠にて放送された作品です。主演は岡田将生。雲田はるこによる同名漫画を原作に、映画『パッチギ!』や『フラガール』で日本アカデミー賞優秀脚本賞(共同脚本)を受賞したヒットメーカー・羽原大介が脚本を手掛けました。 舞台は昭和初期、この物語の主人公である八代目・有楽亭八雲/菊比古(岡田将生)は戦前から平成まで長く活躍した名人落語家です。じっくりと聞かせる噺を得意としています。 山崎育三郎は本作で八雲の親友であり、永遠のライバル・有楽亭助六(初太郎)役を演じました。 助六と八雲は幼い頃、同じ日に同じ師匠に弟子入りし共に前座修行に勤しんだ戦友でもあります。そこには友情だけではない憧れや嫉妬も混在し、成長していく。「笑わせる噺」と「聞かせる噺」、どちらも得意とする天才落語家だった助六。しかし彼は若くして芸者・みよ吉(大政絢)と共に不可解な事故死を遂げてしまうのでした。これは落語家たちが懸命に生きた証、嫉妬、師弟愛、芸で結ばれた深い絆、そして親友の事故死をめぐるミステリーが濃厚に描かれたヒューマンドラマです。
近年その活躍はミュージカル界にとどまらず新境地を開拓し続けている山崎育三郎。コミカルからシリアスまで幅広い役柄を演じ分け、見るものを飽きさせない山崎。今後のさらなる飛躍が期待される実力派俳優です。