2021年3月16日更新

【ネタバレ】謎だらけの『ワンダヴィジョン』あらすじを徹底解説!今後のMCUとの繋がりは?

『ワンダヴィジョン』
© Disney+/Photofest/zetaimage

2021年1月からディズニープラスで配信されたMCUドラマシリーズ『ワンダヴィジョン』。話数を追うごとに深まる謎で話題になった本作について、最終話までのネタバレあらすじを徹底解説していきます。今後のMCUマルチバースとどう繋がっていくのでしょうか?

menu icon

目次

ついに完結!多くの謎を残した『ワンダヴィジョン』を徹底解説【ネタバレ】

『ワンダヴィジョン』
© 2021 Marvel

2021年1月からディズニープラスで配信されたMCUドラマシリーズ『ワンダヴィジョン』。2020年はコロナウイルス感染症拡大の影響でMCU作品が1作も公開されなかったこともあり、世界中のファンが心待ちにしていた作品です。 ワンダとヴィジョンはアベンジャーズの一員で、MCU映画では『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年)で本格的に登場しました。 「インフィニティ・ウォー」(2018年)で相思相愛となった2人。『ワンダヴィジョン』では、「エンドゲーム」(2019年)で悲しい別れを迎えた彼らの謎だらけの結婚生活と、その秘密が明かされました。今回は、その驚きの展開を徹底解説していきましょう。 ワンダやヴィジョンをはじめとするキャラクターごとに解説しているので、目次から気になるキャラをチェックしてみてくださいね。 ※この記事には『ワンダヴィジョン』最終話までの重大なネタバレがあります。作品を未視聴の方はご注意ください。

『ワンダヴィジョン』のあらすじ 全9話で繰り広げられる急展開!

『ワンダヴィジョン』
© 2021 Marvel

『ワンダヴィジョン』は、第3話までシットコムのような形式で進んでいきました。しかしそれぞれのエピソードに違和感のある描写やセリフが挟まれ、異様な雰囲気を醸し出しており、ファンの間では考察が盛り上がりました。 郊外の町ウエストビューに引っ越してきたワンダとヴィジョンの新婚夫婦。1話ごとに10年ずつ年代が進む“シットコム”には、おせっかいな隣人のアグネスやヴィジョンの同僚ハーブなど、さまざまな人物が登場しました。 彼らもときおり不可解な言動を見せはじめ、ヴィジョンはなにかがおかしいと感じるようになります。 町の外では、異変に気づいたS.W.O.R.D.やFBI、各軍隊などが合同で調査を進めていました。そんななか、S.W.O.R.D.のモニカ・ランボー大尉がウエストビューを囲む壁に吸い込まれ、シットコムに登場するように。

実はこの世界は、ワンダがその能力で作り出した現実とは別の世界だったのです。しかしワンダにも、どうしてこのウエストビューが出来上がったのかわからずにいました。 その後、隣人のアグネスが実際は魔女のアガサ・ハークネスだったことが発覚し、ワンダにどうやってこの世界を作り上げたのが問い詰めます。 ワンダはヴィジョンを失った深い悲しみを直視することができず、子どものころによく観ていたシットコムの世界で彼とのしあわせな生活を築いていたのでした。 ウエストビューの住人は、ワンダに操られて役を演じていましたが、一方でこの世界のヴィジョンは、ワンダが作り上げた現実には存在しない人物だったのです。 彼女のこの現実改変能力は「カオス・マジック」と呼ばれ、強大な魔力を必要とするだとか。アガサはその力を渡せば、家族でしあわせに暮らしていけるとワンダに決断を迫ります。 しかしこれ以上ウエストビューの住民たちを苦しめるわけにはいかないと決意したワンダは、息子のビリーとトミーとともに、アガサに立ち向かいます。 そのころヴィジョンは、彼のデータとボディを使って知覚兵器を作ろうとしていたS.W.O.R.D.のヘイワード長官が送り込んだ別のヴィジョンと戦っていました。 アガサとの戦いのなかでワンダはその能力を覚醒させ、「スカーレット・ウィッチ」となります。そして勝利を収め、ウエストビューを元通りに戻すことに。 それは彼女が作り上げたヴィジョンや子どもたち家族との別れを意味していましたが、ワンダはヒーローとして喪失感を受け入れ、悲しみを乗り越えることを選んだのです。

戦いの末にスカーレット・ウィッチとなったワンダ!彼女は今後どうなる?

『ワンダヴィジョン』
© 2021 Marvel

ウエストビュー内の出来事は、すべてワンダが引き起こしていることが明らかになりました。彼女は住民たちを操り、シットコムの登場人物を演じさせていたのです。ワンダは住民たちを洗脳し、現実改変能力を使って町並みを変化させました。 彼女はヴィジョンとのなんの変哲もない幸せな生活を望むあまり、ウエストビューに閉じこもって理想の生活を作り上げたのです。 調査に協力することになった天体物理学者のダーシー・ルイス博士は、六角形のエネルギー場に囲まれたウエストビューを、その形からヘキサゴン(六角形)を略して「ヘックス」と名付けました。

黒幕・アグネスとの対決に!

ワンダが作り上げたウエストビューで混乱を引き起こしていたのは、アグネスこと魔女のアガサ・ハークネスでした。ついに正体を明かした彼女は、ワンダにその強大な魔力を渡すように迫ります。 息子たちを盾に取られ当初は劣勢だったワンダでしたが、アガサが使っていたルーン魔術をすぐに習得し、彼女を追い詰めます。 ルーン魔術とは、北欧に古代から伝わるルーン文字で囲った結界の内部では、その結界を作った魔女だけが魔法を使えるというもの。1度はアガサに魔力を吸い取られたように見えたワンダでしたが、ルーン魔術の威力ですぐに復活し勝利します。 ここで彼女は「スカーレット・ウィッチ」として覚醒し、格の違いを見せつけるのでした。

覚醒したワンダの今後は?

『ワンダヴィジョン』
© 2021 Marvel

「スカーレット・ウィッチ」に覚醒したワンダですが、彼女自身それが何かはわかっていないようです。しかしアガサは、“禁断の書”ダークホールドにスカーレット・ウィッチについて書かれていると言っていました。 『ワンダヴィジョン』最終話のポストクレジットシーンでは、どこかの山奥に移り住んだワンダがアストラル体となってダークホールドを読んでいる姿が映し出されています。 アストラル体とは幽体離脱のようなもので、肉体とは別に精神のみが働いている状態のことです。これまでのMCU作品では、『ドクター・ストレンジ』でのストレンジや「エンドゲーム」のハルクなどがアストラル体となっているシーンがありました。 彼女の耳にはビリーとトミーの声が聞こえているようです。彼女は子どもたちを取り戻したいと思い、複数の現実を行き来するドクター・ストレンジに興味を持っているのかもしれません。

真犯人は“親切な隣人”だった!アグネスはなぜ力を欲していたのか?

ワンダが作ったウエストビューで混乱を引き起こしていたのは、隣人のアグネスこと、太古の昔から生きている魔女のアガサ・ハークネスでした。彼女はワンダがどうやって家族を作り上げたのか探るため、ワンダを監視し、ウエストビューの一部を操っていたのです。 アガサの目的は、「スカーレット・ウィッチ」となり得るワンダの強い魔力を吸収することでした。 彼女はその昔、仲間の魔女たちの力を吸収し強大な魔力を手に入れました。同じようにワンダの能力も奪おうとしましたが、その理由はわかっていません。

今後も登場する可能性が!

ワンダの力を奪うことに失敗したアガサは、ワンダによって記憶を封じられ、ウエストビューの住人“アグネス”として生きることになりました。このシーンで印象的なのは、「いつか私が必要になる」という彼女に対し、ワンダは「そのときは会いに来る」と答えていることです。 コミックでのアガサ・ハークネスはワンダの師匠とも言える存在で、1度はワンダに殺されたかと思われましたが、のちに復活しています。今後のMCU作品で、彼女が再登場する可能性は高いでしょう。

2人のヴィジョンが語った「テセウスの船」これが意味することとは?

『ワンダヴィジョン』ヴィジョン
© 2021 Marvel

3話でワンダが偽陣痛の痛みによって近所を停電させたことを確認したヴィジョンは、自分たちの秘密がバレるのでは?と心配する妻に対して、「それだけではなく、ここは何かがおかしい」と言いはじめます。 『ワンダヴィジョン』の核心に触れるかと思われた次の瞬間、突然時間が巻き戻ったように彼は親になることに対する不安を口にし、ストーリーはシットコムの展開に戻っていきました。 このシーンの違和感から、S.W.O.R.D.の面々はこのシットコムがワンダによって編集されていることに気づきます。 違和感の原因を探るためヘックスの外に出ようとたヴィジョンは、ルイス博士に出会いました。そして彼は外でなにが起こっているのか、自分が何者なのかを知ることに。それでも彼はワンダと子どもたちを守ることを決意し、ともに戦うことを選ぶのでした。

ホワイトヴィジョンが登場!

 『ワンダヴィジョン』ホワイトヴィジョン
© 2021 Marvel

S.W.O.R.D.の長官ヘイワードはヴィジョンの遺体を使って、知覚兵器を作ろうとしていました。それがホワイトヴィジョンです。 ワンダを殺し、ヴィジョンを破壊するように命令を受けたホワイトヴィジョンはヘックス内にやってきます。そこでワンダが作り上げたヴィジョンと対峙した彼は、「テセウスの船」のパラドックスについて尋ねられ考えが変わりました。 「テセウスの船」とは、ある物体について、それを構成するパーツがすべて置き換えられたとき、もとの物体と新しい物体は同じものと言えるかという問いです。 ワンダが作り上げたヴィジョンは、現実の世界では実体を持たないワンダの記憶だけの存在です。一方でホワイトヴィジョンは、もとのボディを持ってはいるものの、記憶はありません。 ホワイトヴィジョンは、自分とワンダが作ったヴィジョンは「同じものであり、同じものでない」という結論に達しました。ヴィジョンがホワイトヴィジョンに自分の記憶を共有すると、彼は「自分はヴィジョンだ」と定義するようになります。 その後ホワイトヴィジョンはどこかへ飛び去り、その行方はわかっていません。彼もまた、今後再登場する可能性があるのではないでしょうか。

ヴィジョンが涙する屈指の感動シーン

ウエストビューをもとに戻すことを決意したワンダは、トミーとビリー、そしてヴィジョンとの別れを惜しみます。 子どもたちを寝かしつけたあと、リビングで言葉をかわすワンダとヴィジョン。彼はもうすでに別れは経験済みであると同時に、自分がさまざまに形を変えて生まれ変わってきたことを語りました。次はどうなるのか、そしてそのときまたワンダと再会できると言い、涙を流します。 人造人間であるヴィジョンには涙を流すことはできないはずですが、彼はワンダがその記憶に無から実体を与えた存在です。つまり彼の身体はヴィブラニウムではなく、ヴィジョンの記憶がワンダとの2度目の別れに涙を流しているということなのでしょう。 2人の絆と愛、別れの悲しみと再会への希望に感動せずにはいられません。

双子の存在が今後のカギになりそう?アベンジャーズ参戦の可能性も

『ワンダヴィジョン』
© 2021 Marvel

ワンダは3話で双子を出産します。しかし4話で子どもたちは赤ちゃんから5歳に、そして犬を飼うために10歳への急成長。 さすがワンダとヴィジョンの子どもたちといったところですが、2人は時間の流れがおかしいことなど、ウエストビューのほかの住民が気づかないことに気がつきました。 ピエトロが登場すると、彼らはすっかり伯父さんに懐くように。特にハロウィンでピエトロとおそろいの仮装をしていたトミーは、彼と同じく超スピードの能力を覚醒させました。 一方のビリーは父ヴィジョンの危機を察知するなど、ワンダの能力を受け継いでいるようです。

トミーとビリーはどこへ?

トミーとビリーはヴィジョンと同じように、ワンダがカオス・マジックによって無から生み出した存在と思われます。そのため、彼女がウエストビューにかけた魔法を解いたことで消えてしまったのでしょう。 しかしポストクレジットシーンで、ワンダは彼らの声を聞いています。これは彼女の幻聴なのでしょうか。それとも彼らはどこかの世界で生きているのでしょうか。 もし彼らが生きているとすれば、今後MCUの重要な設定となるマルチバース展開と関係がありそうです。先述したように、ワンダはどこかの世界に存在するかもしれない自分の息子たちを探しているのかもしれません。

アベンジャーズに参戦する可能性も!

ワンダとヴィジョンの子どもたちは、コミックでは「ヤングアベンジャーズ」のメンバーとして活躍しています。ヴィジョンが人造人間であるため本来存在しえないはずの彼らは、ワンダの現実改変能力によって誕生しました。 ビリーことウィリアム・カプランは、「ウィッカン」というヒーロー名で活動。母ワンダと同じ超能力の持ち主です。一方でトミーことトーマス・シェパードは、ワンダの兄ピエトロの能力を受け継いだスピードスターで、ヒーロー名は「スピード」。 ハロウィンの様子が描かれた『ワンダヴィジョン』6話では、トミーはピエトロとともにコミックのクイックシルバーのコスプレをしていました。ビリーの仮装は、コミックのウィッカンの衣装によく似ています。

偽・ピエトロの正体が明らかに!「X-MEN」シリーズとの合流が気になる

『ワンダヴィジョン』ピエトロ、ワンダ
© 2021 Marvel

5話のラストシーンでワンダの双子の兄ピエトロが登場したことに、世界中のファンは驚きと歓喜で騒然となりました。 3話でモニカが言及したとおり、ピエトロはウルトロンによって殺害されています。しかし『ワンダヴィジョン』に登場したのは、「X-MEN」シリーズで活躍していた「クイックシルバー」だったのです。 クイックシルバーはピエトロのヒーロー名で、2人は同一人物。しかし「X-MEN」シリーズはこれまでFOXスタジオが製作していたため、MCUとは異なる世界での出来事となっていました。 2019年にディズニーがFOXを買収したことで、MCUと「X-MEN」シリーズが合流するとはいわれていました。しかし『ワンダヴィジョン』へのクイックシルバー/ピエトロの登場は、多くの人が予想していなかったのではないでしょうか。

アグネスの魔力によって操られていた

しかし実際にはこの人物はピエトロではなく、ラルフ・ボナーというウエストビューの住人でした。彼はアガサに操られ、ピエトロのふりをしていたのです。彼女はアグネスとして振る舞っていたとき、“夫”の名前はラルフだと言っていましたが、それは彼の名前だったのですね、 ラルフもまた、その後の動向がわかっていません。 「X-MEN」シリーズでクイックシルバーを演じたエヴァン・ピーターズをキャズティングしたことは、どうやらファンサービスだったよう。MCUにX-MENが合流するのは、まだ先になりそうですね。

力を宿したモニカの前に、スクラル人が現れる!ヒーローとして覚醒?

『ワンダヴィジョン』
© 2021 Marvel

1度ウエストビューに引き込まれ、ワンダの洗脳により役を演じさせられていたモニカ。彼女はワンダに敵意はないと信じ、彼女を救うためにもう再びヘックスに入ります。彼女はヘックスの壁を通り抜けるたびに身体に異変が起こり、スーパーパワーを手に入れました。 モニカはコミックで、2代目キャプテン・マーベルとなるキャラクター。また彼女のワンダを信じる気持ちや強い正義感は、スーパーヒーローにふさわしい資質だといえるでしょう。 『ワンダヴィジョン』最終話のミッドクレジットシーンでは、モニカの前にスクラル人が現れます。彼女は「彼が会いたがっている」と言い、頭上を指差しました。これは今後モニカが宇宙にいくこと、そして2022年に公開予定の「キャプテン・マーベル2」への登場も予感させます。

ニック・フューリーとの邂逅

スクラル人の言うモニカに会いたがっている“彼”とは、ニック・フューリーのことだと思われます。フューリーは「エンドゲーム」のポストクレジットシーンで、宇宙空間のような場所にいました。 またこのシーンは、同じくディズニープラスで配信予定のドラマシリーズ『シークレット・インベージョン』とも関係があるかもしれません。モニカが宇宙に行くのであれば、スクラル人とニック・フューリーがなにをしているのか、その謎が解き明かされるのではないでしょうか。

S.W.O.R.D.長官・ヘイワードが目論んでいた「白目作戦」の内容とは?

S.W.O.R.D.の長官ヘイワードは高度な人工知能であるヴィジョンを使って、知覚兵器を作ろうとしていました。それが「白目作戦」と呼ばれる計画で、そこで誕生したのがホワイトヴィジョンです。 そもそもS.W.O.R.D.は「Sentiest World Observation and Response Department」の略で「知覚兵器観察対応局」という意味。彼はホワイトヴィジョンを使って、宇宙にいる敵の動向を探ろうとしていたのかもしれません。 しかしヴィジョンの遺体を使って兵器を作ることは彼の遺志に反するため、ワンダに濡れ衣を着せることにしたのでしょう。その思惑が明らかになり、彼は逮捕されました。 ヘイワードは第4話で「モニカがいなかったから自分が長官代理になった」と言っていましたが、今後S.W.O.R.D.は誰が取り仕切っていくのでしょうか。 またもう1点気になるのは、FBIの証人保護プログラムの対象者が誰なのか明らかになっていないことです。ジミー・ウー捜査官はこの人物を探しに来たはずですが、『ワンダヴィジョン』にそれらしきキャラクターは最後まで登場しませんでした。 彼ももしかすると、今後のMCU作品に登場するかもしれません。

【考察】CMが意味するものとは?ワンダのトラウマが反映されている?

ヘックスの外側が描かれた4話以外では、物語の合間にCMのような映像が差し挟まれています。これらはすべて、ワンダの無意識に潜むトラウマと関係があると考えられます。 1話のCMはスターク・インダストリー製のトースター。ワンダの両親の命を奪ったのはスターク社の爆弾でした。同時に「トースター」は、コミックでのヴィジョンのあだ名でもあります。もとはトニー・スタークのAI執事であった彼も、スターク社製と言えます。 2話では「ストラッカー」という時計が登場しますが、これはワンダと兄ピエトロに人体実験を施したヒドラの残党ストラッカー将軍のことと考えて間違いないでしょう。 3話のCMは「ヒドラ・ソーク」という入浴剤。このCMでは「すべてを水に流して、自分だけの世界へ」というフレーズが印象的です。 5話のCMは「ラゴス」というキッチンペーパーのもの。ラゴスは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)で、ワンダが誤って一般人の被害を出してしまったナイジェリアの都市の名前です。 ここでもまた「好きで失敗したんじゃない」というフレーズが登場し、彼女の心情を代弁しているようです。

【考察】原作コミック『VISION』ヴィジョンとワンダの重なるポイント

『ワンダヴィジョン』の原案のひとつは、コミック『VISION』だといわれています。 このコミックでは、ヴィジョンがワンダとの短い結婚生活を終えたあと、自分と同じ人造人間(シンセゾイド)の家族を作り“普通に”暮らしていこうとします。しかし彼らが普通であろうとすればするほど歯車が狂いはじめ、物語は悲劇的な展開に。 同作でヴィジョンがいう普通とは“スーパーパワーなどを持たない人間と同じ”という意味です。しかし人造人間でありヒーローであり、悪者から狙われる彼らにとって、それは実現不可能な願いだったのです。 『VISION』ではヴィジョンが普通の生活に固執するあまり、嘘とデータ改ざんを重ね、それが破綻したとき狂気に陥ってしまいました。しかし最終的には、自分たちは“普通でない”ということを受け入れるようになります。そのうえで失ったものを再び手に入れようとするのでした。 『ワンダヴィジョン』でのワンダは、現実改変能力を使って“普通の”生活を守ろうとしていました。その結果、スカーレット・ウィッチとして覚醒します。 ポストクレジットシーンを観ると、彼女はその能力を受け入れながらも、再び子どもたちを取り戻したいと願っているようにも見えるのです。この姿は原案コミックのヴィジョンと重なるところがあります。

ワンダ役のエリザベス・オルセンがシーズン2の可能性について言及!

『ワンダヴィジョン』
© 2021 Marvel

1シーズン限りのリミテッドシリーズとしてスタートした『ワンダヴィジョン』ですが、シーズン2製作の可能性もゼロではないようです。 1月12日に米Colliderが報じたところによると、ワンダを演じるエリザベス・オルセンは同サイトのインタビューに答え、ワンダが「ドクター・ストレンジ2」に登場することを踏まえ「(シーズン2)は“ありえる”というのが答えだと思います。」と語りました。 しかし「なにも聞かされていないので、私は知らないんです」とも付け加えています。 また脚本を担当するジャック・シェイファーは「シーズン2についてはお話できません。それがマーベルの哲学ですから」とHollywoodReporterに語り、明確な否定はしませんでした。 ディズニープラスのマーベルドラマシリーズは、そのどれもが当初1シーズン限りのリミテッドシリーズとされていましたが、5月配信開始予定の『ロキ』はシーズン2製作の可能性が囁かれています。『ワンダヴィジョン』もそれに続くのかもしれません。

MCU映画との関連性は?『ワンダヴィジョン』の時系列を整理しよう

続く新作「ドクターストレンジ2」「スパイダーマン3」と直結したストーリーに

ドクター・ストレンジ
©Supplied by LMK/zetaimage

『ワンダヴィジョン』の時系列は、「エンドゲーム」より後です。また本作は2022年に公開が予定されている『ドクター・ストレンジ・イン・マルチバース・オブ・マッドネス(原題)』と地続きの物語となっていると発表されており、それよりも前の物語になっている様子。 本作の結末が「ドクター・ストレンジ2」に直接影響してくるようで、ワンダを演じるエリザベス・オルセンの出演も発表されています。 ヴィジョンを演じるポール・ベタニーは、本作について「しあわせなときは永遠にはつづかない」と不穏な発言をしており、ワンダが「マルチバース・オブ・マッドネス(狂気のマルチバース)」に足を踏み入れてしまう可能性を感じさせます。 また本作の監督を務めるマット・シャクマンによると、「ドクター・ストレンジ」続編のサム・ライミ監督、「スパイダーマン」シリーズのジョン・ワッツ監督と互いの作品について話し合いをしたとのこと。 彼はMCU作品について、「リレーのバトン渡しのようだ」という旨のコメントをしています。本作から始まるリレーがどんな結末を迎えるのか、ファン全員で見届けましょう!

アベンジャーズの物語も進んでいく!『シークレット・インベージョン』

モニカがスクラル人と会ったミッドクレジットシーンは、同じくDisney+で配信予定のドラマシリーズ『シークレット・インベージョン』につながっていく可能性も考えられます。 同作の原作コミックは、スクラル人が数年前から地球に潜入し、ヒーローたちに成り代わっていたというストーリー。『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』のポストクレジットシーンでは、スクラル人のタロスがニック・フューリーと入れ替わっていたことも明かさました。 彼らはいつ、なぜ入れ替わったのか。その謎が明かされるかもしれませんね。

『ワンダヴィジョン』のキャスト&キャラクターを一挙紹介

ヴィジョン/ポール・ベタニー

ヴィジョン、アベンジャーズ・エイジ・オブ・ウルトロン
© Walt Disney Studios Motion Pictures

本作でワンダの夫であるヴィジョンは、最強の人工肉体を持つ人造人間。額に精神を司るマインド・ストーンが埋められています。 トニー・スタークが生み出した人工知能のJ.A.R.V.I.S.(ジャーヴィス)とウルトロンによって造られた人工肉体が結合した人造人間で、「エイジ・オブ・ウルトロン」で初登場しました。 しかし彼は『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年)で、サノスによって殺されてしまいます。 ヴィジョンを演じているのは、ロンドン出身のイギリス人俳優ポール・ベタニー。若い頃は舞台俳優として活躍し、次第に映画へと活動の場を移していきました。 「アベンジャーズ」シリーズでは当初J.A.R.V.I.S.の声を担当しており、ヴィジョン誕生後のシリーズ作ではヴィジョンとして出演しています。

ワンダ・マキシモフ/エリザベス・オルセン

シビル・ウォー キャプテン・アメリカ スカーレット・ウィッチ
©Supplied by LMK

ワンダ・マキシモフは、テレキネシスとマインドコントロールの能力を持つソコヴィア出身の女性。両親を奪ったアベンジャーズを憎み、ヒドラの人体実験に志願して強化人間となります。 「エイジ・オブ・ウルトロン」ではアベンジャーズと敵対しますが、ウルトロンの真意を知り離反。その後はアベンジャーズの正式メンバーとして活動しました。 ワンダを演じているのは、アメリカ人女優のエリザベス・オルセン。子役として活動し、一時は学業に専念するも2011年には映画デビューを飾ります。 2014年の『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』にカメオ出演してから、「アベンジャーズ」シリーズでワンダ役を演じてきました。実姉はドラマ『フルハウス』で有名な双子のオルセン姉妹です。

アガサ・ハークネス(アグネス)/キャスリン・ハーン

キャスリン・ハーンが演じたのは、ワンダとヴィジョンのおせっかいな隣人アグネスです。しかし彼女の正体は、魔女のアガサ・ハークネスでした。 彼女はワンダの強力な魔法の秘密を探ろうと、ウエストビューに潜入していたのです。 アグネス/アガサを演じるキャスリン・ハーンは、映画『はじまりへの旅』(2015年)や『バッド・ママ』(2016年)、テレビシリーズ『女検死医ジョーダン』(2001年〜2007年)、『トランス・ペアレント』(2014年〜2019年)など数多くの作品に出演し、幅広く活躍しています。

モニカ・ランボー(ジェラルディン)/テヨナ・パリス

ジェラルディンは2話から登場しましたが、3話で家も家族もないことが明らかになりました。『ワンダヴィジョン』の登場人物たちは、「彼女がここ(ウエストビュー)に来た目的は……」と口ごもります。その後、不審な行動をとった彼女は、ワンダによって追放されてしまいました。 その正体は、S.W.O.R.D.の捜査官モニカ・ランボー。彼女は『キャプテン・マーベル』(2019年)に登場したキャロル・ダンヴァースの親友・マリアの娘です。母マリアはS.W.O.R.D.を設立し、初代長官となりました。 モニカを演じるのは『ビール・ストリートの恋人たち』(2019年)のテヨナ・パリスです。

ダーシー・ルイス/カット・デニングス

4話からは、「マイティ・ソー」シリーズに登場したダーシー・ルイスが加わりました。彼女は同シリーズで、親友として天文物理学者であるジェーン・フォスターの研究調査に付き合っていましたが、その時点での専門は政治科学。 “指パッチン”から生き残った彼女は、空白の8年間に専門を変更し、天文物理学の博士号を得たようです。 ダーシーを演じるカット・デニングスは、映画『君に逢えたら!』(2008年)やドラマ『NYボンビー・ガール』(2011年〜2017年)などへの出演で知られています。

ジミー・ウー/ランドール・パーク

モニカとともにウエストビューの調査をはじめたFBI捜査官ジミー・ウーは、『アントマン&ワスプ』(2018年)で初登場したキャラクターです。 彼は自宅軟禁中のスコット・ラングの監視をしていた人物。ウエストビューに身を隠していた証人保護プログラムの対象者と連絡が取れなくなったことから、モニカとともに調査をはじめます。 ウー捜査官を演じるのは、映画『ザ・インタビュー』(2014年)や『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』(2019年)などへの出演で知られるランドール・パークです。

ビリー・マキシモフ/ジュリアン・ヒルヤード

『ワンダヴィジョン』トミー、ビリー、ワンダ
© 2021 Marvel

(画像中央) ワンダが産んだ双子の1人、ビリー。双子の兄弟であるトミーよりも落ち着いた性格の彼は、どうやらワンダとおなじテレパシーの能力を持っている様子です。 コミックではワンダの現実改変能力で生まれた彼女とヴィジョンの子どもとして登場しており、のちに「ウィッカン」のヒーロー名で活躍することになります。 ドラマ『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』(2018年)のジュリアン・ヒルヤードが演じています。

トミー・マキシモフ/ジェット・クライン

(画像左) もう1人の双子、トミーを演じるのは映画『ザ・ボーイ〜〜人形少年の館』(2016年)などへの出演で知られるジェット・クライン。 トミーは落ち着かない性格で、ピエトロにとても懐いています。また彼と同じく超スピードの能力を持っていることも明らかになりました。トミーもコミックではワンダの現実改変能力で生まれた子どもであり、「スピード」のヒーロー名で活躍するようになります。

ピエトロ・マキシモフ/エヴァン・ピーターズ

『ワンダヴィジョン』ヴィジョン、ピエトロ、ワンダ
© 2021 Marvel

(画像中央) ワンダの双子の兄であるピエトロ・マキシモフ。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年)に登場した彼は、その戦いのなかで命を落としました。 彼はなぜか別人の容姿になってウエストビューに現れます。しかし実は彼は、アガサに操られた別人ラルフ・ボナーでした。 ピエトロ/ラルフは、これまで「X-MEN」シリーズでワンダの兄・クイックシルバーを演じていたエヴァン・ピーターズが演じます。そのほかの出演作は、映画『キック・アス』(2010年)やドラマ「アメリカン・ホラー・ストーリー」シリーズなどがよく知られています。

タイラー・ヘイワード/ジョシュ・スタンバーグ

タイラー・ヘイワードは、S.W.O.R.D.の設立者で初代長官だったマリア・ランボーが死去し、娘のモニカも“指パッチン”で消えていたあいだに臨時長官の座に就きました。 現場に復帰したばかりのモニカに、リハビリ的にウエストビューの失踪事件を担当させますが、思わぬ事態で彼女と対立することになります。 ヘイワードを演じるジョシュ・スタンバーグは、ドラマ『私はラブ・リーガル』(2009年〜2014年)などへの出演で知られています。

気合ばっちり!『ワンダヴィジョン』を手がけたスタッフ陣を紹介

『ワンダヴィジョン』の製作総指揮と脚本を務めたのは、『アナと雪の女王/家族の思い出』(2018年)の脚本家ジャック・シェイファー。MCU作品では『キャプテン・マーベル』に携わり、『ブラック・ウィドウ』(2021年11月26日公開予定)でも脚本を手がけます。 監督には、人気ドラマ『FARGO/ファーゴ』や『ゲーム・オブ・スローンズ』などで数々のエピソード監督を務めるマット・シャクマンが就任しました。

『ワンダヴィジョン』からマルチバースに突入?今後が気になる【ネタバレ】

ドラマ『ワンダヴィジョン』はディズニープラスにて絶賛配信中です。 コロナウイルス感染症拡大の影響で、2020年はエンターテイメント業界に激震が走り、MCU作品はほとんどが公開延期を余儀なくされることに。そんななか前倒しで配信された『ワンダヴィジョン』は、ファン待望のMCU新作ということで、世界中の注目を集めました。 今後の映画シリーズにもつながる予感満載の『ワンダヴィジョン』。ここからどのようにMCUの世界が広がっていくのか楽しみですね!