『リップヴァンウィンクルの花嫁』のフル動画を無料視聴する方法【映画・ドラマ】

『花とアリス』以来12年ぶりに岩井俊二監督が自身の原作・脚本で手掛けた長編実写映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』。 派遣教師の七海は、ある日インターネットで知り合った鉄也と結婚をします。結婚生活は順風満帆にいくと思われた矢先、鉄也の浮気が発覚し、七海の生活は一変。その後、彼女はある奇妙なバイトと出会い、奇妙な生活を送ることになるのでした……。 現実に起こらなそうで起こりうる経験をする女性の姿を描くというストーリーは、岩井監督ならではです。『小さいおうち』でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した黒木華(くろきはる)に加え、綾野剛、シンガーソングライターのCoccoなど、存在感たっぷりの共演者が揃いました。 本作は、3時間の劇場版と2時間の配信限定版、同じキャストを起用して異なる物語を描いた全6話のドラマ版の3つが存在しており、どれも注目の作品です。ここでは映画版・ドラマ版が配信されている動画配信サービスについて紹介していきます。

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気弱な派遣教師の皆川七海は、SNSで知り合った鶴岡鉄也と出会って間もなく結婚することを決意します。2人は結婚式をするのですが、友人の多い鉄也に比べ、出席してくれる親族も友人も少ない七海。2人は数合わせのため「なんでも屋」の安室行舛(あむろゆきます)に結婚式の代理出席を依頼するのでした。 新婚生活もつかの間、鉄也の浮気が発覚。七海は、義母から逆に七海が浮気をしているのではないかと疑われ、家を追い出されてしまいます。 バイトで生計を立てようとしていた七海の元に、安室が“好条件だけど少し奇妙”な仕事をいくつも紹介してきます。彼女はそこで里中真白という魅力的な女性と出会い、意気投合するのですが……。

声が小さく気弱な派遣教員の皆川七海が本作の主人公です。SNSで知り合った鉄矢と結婚するも、義母に浮気の疑いをかけられすぐに破局してしまいます。「何でも屋」の安室と出会ったことで、今まで経験したことのないような世界に踏み入ることに。 七海役の黒木華は、舞台出身の確かな演技力で、映画『舟を編む』などで日本アカデミー賞新人俳優賞にノミネートされました。また、映画『小さいおうち』では第64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞、本作では日本アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた実力派女優です。

自分の結婚式の参加者の埋め合わせのため、七海が代理出席を依頼した「何でも屋」の安室行舛。七海に好条件のバイトを紹介するなど、彼女がピンチの時には何かと手助けしてくれます。 安室役の綾野剛は、モデルや音楽活動を経て2003年の特撮ドラマ『仮面ライダー555』で俳優デビュー。ドラマ「コウノドリ」シリーズや、映画「新宿スワン」シリーズ、『64 ロクヨン』前・後編など数々の話題作に出演する人気俳優です。

不思議な魅力を放つ女性・里中真白は、代理出席のバイトの際に七海と出会います。七海と意気投合し、七海が屋敷のメイドのバイトをする際に再会することに。 里中真白を演じるのは、本作の主題歌も歌う沖縄出身のシンガーソングライター・Cocco。1997年に日米インディーズデビュー、98年にメジャーデビューを果たし、人を惹きつける魅力ある歌詞と音楽を提供してきました。絵本やエッセイの執筆などを行い、文才も発揮しています。

本作では七海がSNSを通じて結婚相手を見つけるほか、「何でも屋」による結婚式の代理出席のバイト、格差、お金の問題、自立など現代社会が抱える、または抱えるであろう問題を映し出しています。 ネット通販などでほしいものを簡単に手に入れることができるように、結婚という人生の大きな節目の中でも人との関係がサービスとして売り買いされることになっている世の中。そんな時代で主人公が経験する非条理な事柄は、もしかしたら自分自身にも降りかかることかもしれません。 作品全体に散りばめられている現代社会の問題点について、改めて考えさせられます。

映画の題名にもなっている「リップヴァンウィンクル」とは、アメリカで1820年に発表された短編小説の題名及びその主人公の名前で、「アメリカ版浦島太郎」とも呼ばれる作品。 その名にちなんでいるかのように、作中で主人公は現実とネット社会を行き来し、ミステリアスな「何でも屋」に誘われて非現実的な世界や人物に引き込まれていきます。 また実力派俳優たちの演技も相まって、岩井監督の非現実的ながらもリアリティのある世界観を見事に演出。岩井ワールドを体感できる作品に仕上がっています。

『打ち上げ花火、下から見るか？横から見るか？』は、1993年に公開された作品です。当初テレビドラマ用に制作された本作は、その映像美などが称賛され、テレビドラマとしては初めて日本映画監督協会新人賞を受賞する快挙を成し遂げました。岩井監督の出生作としても名高く、2017年には劇場アニメ化もされています。 小学校最後の夏休み、転校が決まっているヒロインと小学生男子2人との恋愛模様が描かれています。魅力的なヒロイン、異なる角度で映した花火、男子のどちらかが勝った場合の「もしも」の話など、幻想的な映像とファンタジー感も味わえる名作です。

『シャニダールの花』は、『生きてるものはいないのか』の石井岳龍(いしいがくりゅう)監督が、改名前の石井聰亙(いしいそうご)時代から企画を温めてきた渾身の一作です。選ばれた女性の体に咲く「シャニダールの花」をめぐる、愛と人間の命について綴ったラブファンタジーです。 「リップヴァンウインクル」で共演している綾野剛、黒木華が本作でもメインで共演し、シャニダールの花を研究する施設において惹かれあう男女を演じています。 俳優たちの素晴らしい演技だけでなく、物語の主軸となるシャニダールの花に秘められた謎など、ミステリー感のあるストーリーはラストまで目が離せません！

『スワロウテイル』は、岩井俊二監督の『Love Letter』に続く長編2作目です。本作は、ゴールドラッシュに沸く日本の架空都市「円都(イェン・タウン)」を舞台に、娼婦のヒロインが歌手として歩んでいく姿を描いた作品で、高崎映画祭では最優秀監督賞などを受賞しています。 アーティストのCharaが主演を務め、劇中バンド「YEN TOWN BAND」が披露した楽曲が実際にリリースされたことでも話題となりました。共演の三上博史、江口洋介、渡部篤郎らの演技にも注目です。

『リップヴァンウィンクルの花嫁』のあらすじやキャスト、フル視聴できる動画配信サービスなどについて紹介してきました。 1回観ただけでは語りつくせない不思議な魅力をもった本作を、動画配信サービスを利用して視聴してみてください！