NERV(ネルフ)のメンバーを一挙紹介!彼らの真の目的とは?『新世紀エヴァンゲリオン』物語の核となる組織は謎だらけ
NERV(ネルフ)とは?『新世紀エヴァンゲリオン』の重要かつ謎だらけの組織を解説
NERV(ネルフ)とは、『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する組織のこと。正式名称は「特務機関NERV」です。前身は「ゲヒルン」という組織で、作中における2010年からNERVとして活動しています。 ネルフは国連に所属する機関で、人類を脅かす使徒の殲滅が目的。対使徒戦では、国連から与えられた超法規的な権限を駆使し、戦闘を繰り広げます。 主人公・碇シンジらが所属するのもこのネルフで、ジオフロントと呼ばれる第3新東京市の地下空間が本部です。エヴァンゲリオンを保有し、サードインパクトを防ぐという大義名分の裏で、極秘のプロジェクトを進めています。
NERV(ネルフ)の目的は?3つの秘密プロジェクトを解説
NERVの目的は、「サードインパクト」を防ぐこと。そのため、接触してくる使徒の調査や研究、殲滅を行っています。この目的は表向きのもので、職員たちが共通して認識している組織の存在理由です。 しかしこれとは別に、秘密裏に進められているプロジェクトが3つあります。それが、E計画・アダム計画・人類補完計画です。E計画とは、セカンドインパクトを引き起こした第1使徒アダムを再生させる計画で、実際にアダムのコピーとしてEVAが建造されています。 アダム計画とは、アダムの復元を試みる計画です。セカンドインパクトもこの計画の過程で発生したもの。後に、魂と肉体に分離したアダムから、渚カヲルが生み出されました。 原作でもはっきりとした答えが提示されていないのが、人類補完計画です。「生命の実」を手に入れた使徒と、「知恵の実」を手に入れた人類。それをひとつにした完全な生命体を生み出すことが最終目的だと思われますが、人類側もこの計画の解釈で対立しており、本作の大きな謎のひとつとなっています。
NERV(ネルフ)は何の略?
NERV(ネルフ)の元になったとされる言葉は、アニメには登場しません。設定資料集「ニュータイプ100%コレクション」にのみ記載があり、そこでは「NEO EATH OF RETARN VERERASION TEAM」という言葉が、NERVのシンボルマークとともに書かれていました。 単語の頭文字を拾うと「NERV」となることから、この文字列を略したものだとされています。しかし各単語はよく見ると、見知った英単語とは綴りが異なっているのです。 「EARTH(アース/地球)」ではなく「EATH」、「RETURN(リターン)」ではなく「RETARN」となっています。「VERERASION」は、崇敬を意味する「VENERATION(ベネレーション)」をもじったものだとする説が有力です。
総司令官・碇ゲンドウ
【碇ゲンドウ】48歳。特務機関ネルフの最高司令官。シンジの父親。非情なまでに任務と人類補完計画を推進しようとする。その真意を知る者は少ない。(CV:立木文彦)※データ放送「エヴァ用語辞典」 #エヴァ #kinro pic.twitter.com/8WHAzCW5MY
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) August 22, 2014
碇ゲンドウは、NERVの最高司令官にしてEVAパイロット・碇シンジの父親です。妻・ユイを亡くした後、人類補完計画を推進していくことになります。彼は任務遂行のためなら、非情で冷酷な手段もいとわず、自身の息子を危険な目に晒すことも気にしません。 彼の最終的な目標は、かつて初号機に取り込まれてしまった妻との再会でした。後半ではその欲望を叶えるため、暗躍することになります。 画像の、肘をつき両手を組んだ姿は「ゲンドウポーズ」として有名。彼の代名詞となっているポーズです。
副司令官・冬月コウゾウ
冬月コウゾウはNERVの副司令官です。彼はかつて大学教授をしており、当時ゲンドウやユイは教え子でした。そんな縁もあり、彼だけは唯一ゲンドウの真の目的を知っていました。 ゲンドウがNERVの作戦指揮を執る傍ら、彼は主に実務処理面の業務を担当。最高司令官不在時には、代わりに作戦指揮を務めることもあります。 彼は実は密かにユイに特別な想いを寄せていました。そのため、最後補完される直前にはユイの幻影が彼の前に現れています。
葛城ミサト
葛城ミサトは、NERV戦術作戦部作戦局第一課に所属している人物です。中盤から作戦課長として、EVAによる戦闘の指揮官を担当しています。NERVの真の目的を知らなかった彼女ですが、次第に真相へと近づいていくことに。 戦闘ではEVAパイロットたちに無茶ともいえる作戦を実行させている彼女。しかし、職場以外では碇シンジや惣流・アスカ・ラングレーと同居し、彼らの保護者役となっています。 優秀な司令官の顔を持つ一方、プライベートではガサツで大雑把。作品のなかでも大きなギャップを持つキャラクターです。
赤木リツコ
赤木リツコは、技術開発部技術局第一課の所属で、EVA開発総指揮者です。また彼女の母親が開発したスーパーコンピューターMAGIの管理運営も担当しています。 仕事に対しては非常にクールで優秀な彼女ですが、恋愛面ではゲンドウの愛人となっていました。彼女の母親もかつてゲンドウの愛人であり、亡き母に対して娘としての感情と恋敵としての感情を併せ持つ、複雑な役どころです。 ゲンドウの忠実な部下として、彼の真の目的に加担。しかし、最後まで彼にとっては駒であり、真に愛されることはないまま射殺されてしまいました。
伊吹マヤ
伊吹マヤは、オペレーターを務める赤木リツコの部下です。リツコに対して強いあこがれを抱いており、その感情は愛情に近いものだと受け取れる描写もあります。 リツコの技術指導を受けていたこともあり、オペレーターとしてとても優秀です。第13話で第11の使徒イロウルがスーパーコンピューターMAGIに侵入した際には、リツコと協力して使徒を自爆へと誘導する活躍を見せました。 彼女は潔癖症なところがあり、暴走した初号機の残虐な光景に嘔吐することも。また、脳天気な発言をするミサトに対して苦言を呈すなど、真面目な性格をしています。
日向マコト
日向マコトは、中央作戦司令部作戦局第一課に所属するオペレーターです。上司のミサトに対して好意を抱いており、彼女のためなら命も顧みず危ない状況に飛び込んでいくようなところがあります。 第12話では、使徒マリエルの出現を知らせるために選挙カーを乗っ取って本部に突っ込んだり、NERVの真の目的を探ろうとするミサトのために情報収集に奔走したりと活躍。第24話で、ミサトに対し告白ともとれるような発言をしています。 恋愛において一途で情熱的な面を持っている彼ですが、日頃は軽口が多くミサトにたしなめられています。
青葉シゲル
青葉シゲルは伊吹マヤや日向マコトと同じくオペレーターですが、その所属はアニメ版では不明となっています。 同僚の2人は、それぞれ想いを寄せる相手がおり、関連するシーンが描かれました。一方で、彼はそういった描写がなく、さらに性格などが分かるシーンも極端に少ないキャラクターです。 髪が長く、趣味はエレキベース。バンドマンのような風貌が特徴的です。人気声優の子安武人が声を担当していることもあり、劇中での活躍は目立たないものの、一定の人気を誇るキャラクターとなっています。
加持リョウジ
加持リョウジは、特殊監査部所属の職員で、当初はドイツから渡航するアスカの保護責任者としてやってきました。ミサトやリツコとは大学時代の同級生です。また、その頃はミサトとは恋人関係でした。 ネルフにおいてはただの職員という立場ですが、実際は日本政府のスパイ、ゼーレのスパイの三重スパイとして暗躍。それもすべては、セカンドインパクトの真相に近づきたい一心だったのです。 自身の死を悟った彼は、ネルフで再会後再び恋人となったミサトに情報を託し、その後何者かによって暗殺されてしまいました。
Twitterの謎アカウントについて
みなさま、大変お待たせいたしました。
— 特務機関NERV (@UN_NERV) September 1, 2019
「特務機関NERV防災アプリ」の提供を開始しました。そして、Androidユーザーの皆さんごめんなさい。Android版は後日公開となります。
最初に表示されるメッセージをよくお読みになってからご活用ください。https://t.co/3zXwADEfSz
作中のNERV設立の年、2010年にあわせて開設された「特務機関NERV防災」というTwitterアカウント。当初は解説者が趣味ではじめたこのアカウントは、2019年11月時点で82万人以上にフォローされる日本を代表する防災アカウントとなりました。 その内容は、気象庁やLアラートの発信する速報情報をいちはやくツイートしてくれるというもの。東日本大震災の際には、このアカウントが節電を「ヤシマ作戦」として呼びかけ、知名度が一気に上がりました。 作品の版権元にも許可をもらっており、非公式ながら公認の「NERVアカウント」として、日々防災にまつわる様々なツイートを発信しているのです。
NERV(ネルフ)を知ると「エヴァ」がより面白くなる!
『新世紀エヴァンゲリオン』を語る上で欠かせない組織特務機関NERV(ネルフ)について基本的な情報をまとめてご紹介しました。EVAでの戦闘はもちろん見どころですが、NERV内での関係性や、真の目的を知ったうえで視聴すると、より作品を楽しむことができますよ。