「コードギアス」シリーズの見る順番やあらすじを簡単に解説！最初から最終回までざっくり振り返り【一部ネタバレ】

アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』は2006年の放送後、アニメ第2期や外伝にあたるOVA『コードギアス 亡国のアキト』、映画「復活のルルーシュ」など様々なメディア展開がされている超人気シリーズです。 この記事では、複数公開されている「コードギアス」シリーズの見るべき順番や、シリーズ全体のあらすじなどをネタバレありで紹介します。2020年12月に製作が発表された新アニメ『コードギアス 奪還のゼット』に備えて、ざっくり振り返っていきましょう。

「コードギアス」は現実とは異なる歴史を辿った異世界が舞台となっています。 世界の3分の1を領土に持つ超大国「神聖ブリタニア帝国」は、日本を「エリア11」として統治下に置き、日本人を「イレブン」と呼んで差別していました。 物語は、日本で育ち、神聖ブリタニア帝国の支配に抗う1人の少年が中心となって進んでいきます。

主人公のルルーシュは「エリア11」で私立高校に通うブリタニア人の学生。彼は神聖ブリタニア帝国の第11皇子でしたが、暗殺された母親の仇を討つべく、身分を隠して帝国への反逆を狙っています。 ルルーシュの幼なじみ・スザクは日本最後の総理大臣の息子。元はイレブンであるものの、今は名誉ブリタニア人としてブリタニア軍に貢献しています。 幼少期から一緒にいた2人はとても仲が良く、ルルーシュの妹・ナナリーと共に兄弟のような関係を築いていました。 「反逆のルルーシュ」はブリタニア軍として戦うスザクとブリタニアに反旗を翻すルルーシュの対立が物語の構図となっています。

私立高校に通っていたルルーシュは、天才的な頭脳を持ち、貴族のチェスの相手を務めることもしばしば。ある日の帰り道、彼は偶然ブリタニア軍とテロリストの戦いに巻き込まれてしまいます。 混乱の最中、彼はC.C.(シーツ―)と名乗る少女と出会い、誰をも服従させる王の力「ギアス」を手に入れます。戦いから逃げるため、ルルーシュはギアスを用いて軍の兵器「ナイトメア」を奪い、その場にいたクラスメイト・カレンと共に逃亡します。

ルルーシュは手に入れたギアスを使い、次々とブリタニア軍を壊滅させていきます。 ある戦いで、ルルーシュは母親の敵の1人であるクロヴィス皇子を殺害。しかし、その殺害の嫌疑がスザクに掛けられていることを知ります。ルルーシュは現在は敵ながらもかつて親友であったスザクを救出することを決意。カレン達数名を利用してレジスタンス組織「黒の騎士団」を作り、ブリタニア帝国に挑みます。 仮面を付けて「ゼロ」と名乗ったルルーシュは、黒の騎士団を率いて自らがクロヴィス殺害の犯人であることを宣言し、スザクを拘束から逃がすことに成功。その後、スザクはルルーシュのいる高校に転入し、皇女ユーフェミアを守る騎士となります。

素顔を隠しゼロとして活動するルルーシュは黒の騎士団を成長させていきます。一方、スザクが慕う皇女ユーフェミアは帝国とイレブンの穏便な和解を目的として動いていました。 しかし、ルルーシュのギアスが誤作動してしまったせいでユーフェミアは「イレブンは殺さなければいけない」と暗示を掛けられてしまうことに。 イレブンの虐殺を始めた彼女をルルーシュはゼロの姿を纏ってやむなく殺害。その後、スザクは犯人の正体がルルーシュであることを知らないまま、強くゼロを憎むようになったのです。

ユーフェミアの殺害後、「合衆国日本」の建立を宣言したルルーシュは、黒の騎士団を率いて東京へ進軍する「ブラックリベリオン」を起こします。しかし、C.C.と同じ能力を持つV.V.によって妹のナナリーが連れ去られてしまうことに。 ナナリーを探して神根島に向かうも、そこにはゼロへの憎しみを募らせたスザクの姿が。ゼロの正体を知った彼はルルーシュを拘束。皇帝に引き渡し、ブリタニア皇帝直属部隊のナイトオブセブンの称号を獲得します。

ブラックリベリオンでは、黒の騎士団は指揮官を失ったことで敵軍に敗北。その構成員の多くは1年経った今でも拘束され、ゼロは処刑されたことになっていました。 一方、ルルーシュは皇帝のギアスによって記憶を改ざんされており、ロロという偽の弟と普通の高校生活を送っていました。しかし、C.C.と再会したことで「ゼロ」としての記憶を取り戻します。

ルルーシュは中華連邦の協力を得て、ゼロの復活と「合衆国日本」の建国、そして打倒ブリタニアを再び宣言。囚われていた黒の騎士団メンバーを救い出し、再び動き始めます。 一方、ナナリーはエリア11の新総督として来日。ユーフェミアが目指していた「行政特区日本」の設立を目指し始めていました。 「ゼロ」を演じきることを決意したルルーシュは、スザクに「行政特区日本」の設立を手伝う代わりに国外逃亡を見逃す取引を持ちかけ、黒の騎士団と100万人の日本人と共に中華連邦へ亡命します。

クラスメイトの仇を取るため、ルルーシュはV.V.率いるギアスの組織を壊滅に追い込みます。その後、彼はブリタニア帝国に匹敵する連合国家「超合集国」の設立を宣言。 解放戦争として「第二次東京決戦」を決行したものの、スザクの抵抗によって戦場となったトウキョウ租界は壊滅状態になり、激しい戦いの中でナナリーも命を落としてしまいます。

ブリタニア帝国からの特使として黒の騎士団の幹部達と面会したブリタニア帝国の第二皇子・シュナイゼルは、ゼロが人を支配するギアスの持ち主であることを明かします。 自分達の忠誠心に疑いを抱いた幹部達はルルーシュに詰め寄りますが、ロロのギアスによって彼は救出されることに。しかし、ギアスの連続使用によってロロは死亡してしまいます。 ナナリーなどの死に絶望していたルルーシュでしたが、全てを失ったことで改めて父である皇帝シャルルを倒すことを決意します。

ルルーシュは神根島で不老不死の皇帝シャルルと相対します。これまで謎だった母マリアンヌ暗殺の真相を知り、シャルルを打倒するルルーシュ。 皇帝の座についたルルーシュは生存していたナナリーや黒の騎士団メンバーの処刑を宣言し、独裁を始めます。しかし処刑当日、ゼロに扮したスザクが彼を刺殺し、世界は平和を取り戻しました。 「憎しみの象徴となったルルーシュが消えることで世界は平和を取り戻す」というこの計画は、実はスザクとルルーシュが2人で考えた計画。1人の少年による壮大な世界平和の計画は、こうして幕を閉じたのです。

世界に平和が訪れてから1年。ゼロに扮したスザクと世界人道支援機関の名誉顧問に就任したナナリーは、とある難民キャンプに訪問していました。そこで謎のナイトメア部隊から襲撃に遭い、スザクとナナリーは拉致されてしまいます。 一方、ルルーシュの遺体を任されたC.C.は、彼との契約を再履行するべく彼を復活させていました。しかし、復活したルルーシュはなぜか幼児退行した状態で……？

全5章で構成されたスピンオフ作品『コードギアス 亡国のアキト』は、本編では描かれなかったヨーロッパが舞台。ブリタニア帝国の進軍を阻止するべく結成された特殊部隊「wZERO」に所属する少年・アキトを主人公に、少年少女達が生還確率の低い任務へと赴くストーリーです。 凄惨な過去を持つアキト達少年少女は、大人達の使い捨ての駒として最前線へ送られるのが日常。そんな守るべき国もない彼らは、自分達の居場所を守るために激しい戦いの中へ身を投じていきます。

ダークヒーローアニメの先駆けとして高い評価を受け、いくつものメディア展開がされている「コードギアス」シリーズ。 15周年を迎える本作品は、2020年12月に新作『コードギアス 奪還のゼット』の制作が発表されています。ぜひもう1度アニメを見返して新作に備えましょう！