2021年3月31日更新

【エヴァ】ヴィレ(Wille)をメンバーから背景まで徹底解説!

ヴィレ エヴァ

大人気シリーズ『新世紀エヴァンゲリオン』の新劇場版で現れた反NERV組織のヴィレ。葛城ミサトと赤木リツコを中心に結成された新組織はどのような経緯で設立されたのでしょうか?今回はそんなヴィレをメンバー構成から劇中での活躍まで含めて徹底解説します。エヴァファンは必見です!

目次

新劇場版「Q」から現れたヴィレについて徹底解説!【ネタバレ注意】

ヴィレ

「エヴァ」の新劇場版「Q」では旧作までと違って様々な新しいストーリーが盛り込まれましたが、その1つが反NERV組織のヴィレでした。リーダーにして発起人でもある葛城ミサトを中心に、碇ゲンドウに反旗を翻し集まった者達です。 今回はヴィレという組織について、メンバー紹介やNERVとの関係などを細かく解説します。 ※この記事は2021年3月現在までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。

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新組織ヴィレの基本情報を紹介!その正体とは!?

ヴィレは「破」の14年後の「Q」で登場した反NERV組織であり、碇ゲンドウに反旗を翻して結成されました。ヴィレとはドイツ語で「意思」を意味する“Wille”から来ています。その目的は、NERVが作り上げる全てのエヴァの破壊とフォースインパクトの阻止です。 軍人だけではなく民間人もいる寄せ集めの集団であり、技術的にはNERVよりも劣っています。組織としての規律もそこまで厳しくはなく、NERVに比べて自由闊達な風通しのいい組織といえるでしょう。メンバーはミサト以外青いスカーフを巻いています。 ロボアニメの系譜で見ると、近いのは『機動戦士ガンダム』に登場する反地球連邦組織エゥーゴです。大きな組織の中から生まれた異分子という設定がとても近いといえるのではないでしょうか。 特撮・ロボアニメを分析した上でたくさんのオマージュ・パロディを盛り込む庵野監督らしさが出た組織です。

ヴィレに所属するメンバーたちを一挙紹介

それでは、反NERV組織ヴィレに所属するメンバーたちを紹介します。

葛城ミサト 年齢43歳のヴィレのリーダー。ニアサードインパクトの教訓からか、とても厳格な性格へと変貌を遂げています。
赤木リツコ 年齢44歳のヴィレの副官にしてミサトの右腕。参謀として作戦指揮を取るだけではなく、前線に切り組むようにもなりました。
式波・アスカ・ラングレー マリと並ぶヴィレのエースパイロットで年齢28歳。勝気な性格に磨きがかかり、14年ぶりに復活したシンジを「ガキシンジ」と呼んでいます。
真希波マリ アスカと並ぶヴィレのエースパイロットであり、見た目に変化はありません。好戦的なキャラに加えてアスカの毒舌がプラスされています。
日向マコト ヴィレのサポート役であり、性格も立ち位置もNERVの頃と変わりません。強いて言えば前髪がやや後退していることくらいでしょうか。
青葉シゲル AAAヴンダーの艦橋オペレーターとして活躍しており、加齢の影響か顎髭と皺が目立つようになります。モブのような扱いです。
伊吹マヤ AAAヴンダーの整備長として活躍しており、民間人の部下をビシバシ扱く役割を担っています。ミサト同様キャラが大きく変化した人物です。

ヴィレとメンバーたちの古巣組織NERVとの関係は?

ヴィレ

上記の通り、ヴィレは反NERV組織としてニアサードインパクト後に残った人たちで結成されました。その目的は、NERVやSEELEの真の思惑を知ったミサト達がフォースインパクトを防ぐことです。相容れない関係になったといえるでしょう。 NERVやSELLEの真の思惑とは人類補完計画ですが、この計画自体が碇ゲンドウや冬月コウゾウによって私物化されています。彼らの真の狙いはフォースインパクトを起こしてアダムスを覚醒させ、碇ユイと再会することにありました。 つまり私利私欲のために息子のシンジを含め罪もない人たちを巻き込んだのです。その下劣な思惑に気付いたからこそ、ミサト達は何としてもその野望を食い止めるためにヴィレを組織したのでしょう。 このスタンスは最新作「シン・エヴァ」まで一貫しており、水と油のような関係性として描かれます。

ヴィレが保有する巨大兵器AAAヴンダーとは?

ヴィレ

ヴィレを象徴するのが巨大兵器AAAヴンダーです。これはNERVから強奪した巨大戦艦であり、「Q」や「シン・エヴァ」で大活躍を見せます。初号機のカラーと部品が用いられており、その戦闘力は一機でエヴァや使徒を大量殲滅できるほどです。 赤木リツコいわく「アダムスの器」であり、「シン・エヴァ」では「NHG ブーセ」が本来の名称だと判明しました。モチーフは「ノアの方舟」ですが、未完成なため他のNHGシリーズに比べて外見がやや無骨です。 「シン・エヴァ」でも大活躍を見せており、その強さは見かけだけにとどまりません。また、ファンの間では有名ですがヴンダーは『ふしぎの海のナディア』に登場するノーチラス号に酷似しています。 これも同じ庵野監督作品なので、セルフオマージュという意味も込めて作られたのでしょう。

物語の鍵となる槍はヴィレの手にあり

『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の行く末を左右するガイウスの槍 

ヴィレについては、最新作の「シン・エヴァンゲリオン」でヴンダーの正体が明かされるのみならず、物語の中で終結の鍵を握ってもいます。それは、世界を再び創造する力を持つ「ガイウスの槍」がAAAヴンダーを素材として作られているからです。 「シン・エヴァ」には「絶望」を意味するロンギヌスの槍、「希望」を意味するカシウスの槍、そしてガイウスの槍の3本が登場します。その中で初号機がカシウスの槍、第13号機がロンギヌスの槍を手にして戦うのです。 しかし、初号機と第13号機が激突しても、そもそも世界を再生させなければ物語は解決を見ません。度重なるインパクトを起こしてきた世界を元通りにするためには、どうしてもヴンダーを素材としたガイウスの槍が必要となります。 この設定が終盤で大きな役割を果たすことになるのです。

「シン・エヴァ」はガイウスの槍でエヴァのいない世界へ

シン・エヴァンゲリオン
(C)カラー (C)カラー/Project Eva. (C)カラー/EVA製作委員会

「シン・エヴァ」の結末ではガイウスの槍によってエヴァのいない世界が新たに作られました。シンジが心の弱さに打ち勝ち、ネオンジェネシスを起こしたことで「エヴァのいない世界」をついに実現したのです。 度重なるインパクトやシンジとゲンドウとの相克、ミサト達の離反は全てこの結末のためにありました。NERVとヴィレという対立する存在がぶつかり合い、その結果ネオンジェネシスという結果が生まれたのです。 つまりアウフヘーベンによってシンジ達は高次の段階へ至ったわけであり、そのための起爆剤としてガイウスの槍が必要でした。一見難解なようでいて、物語の核となる部分はとてもシンプルです。 ヴィレという組織は新しい世界を生み出すために必要不可欠な存在だったといえます。

ヴィレはエヴァンゲリオンに新たな1ページを加えた!

新劇場版から加わった新しい組織ヴィレは反NERV組織の反乱分子というだけに留まらず、同時に「エヴァ」という作品そのもののアンチテーゼでもありました。ヴィレの存在があったからこそ「エヴァのいない世界」というシンジの願う世界が実現したのです。 まさに新たなエヴァンゲリオンの1ページを生み出した、重要な存在だったと言えます。そのような視点で見るとエヴァという物語をまた違った見方で楽しむことができるでしょう。

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