2022年5月31日更新

アベンジャーズの雷神ソーを徹底解説!最新映画でヒーローを引退する?【MCU/マーベル】

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ソーのプロフィール

名前 ソー・オーディンソン
身長 198cm
能力 怪力、スタミナ、身体強度、近距離戦での格闘、雷撃
身分 元アスガルドの王
武器 ムジョルニア

神の国アスガルドの国王オーディンと王妃フリッガの実子であり、次期アスガルド王候補だったソー。もともとは粗暴でケンカっ早い性格で、自分の強さに慢心し、対立する者との問題はなんでも戦いで解決しようとする傲慢な性格でした。 しかしそれが原因で父オーディンにアスガルドから追放され、墜落した地球でさまざまな経験を積み、成長していきます。 ソーのベースになったのは北欧神話の雷神トールです。戦いの神である彼は赤髪の大男で、豪胆で乱暴な性格。武勇を重んじる一方で単純で怒りっぽく、なにかにつけてミョルニル(ムジョルニア)というハンマーで相手を脅す傾向があるとか。最初のころのソーそのものですね。

ソーを演じている俳優は?

ソーを演じているのは、オーストラリア出身の俳優、クリス・ヘムズワースです。 彼にとってソー役はハマり役に見えますが、実は彼はオーディションの早い段階で1度落ちたのだとか。代わりに最終候補に残っていたのが、彼の弟リアム・ヘムズワースでした。ソー役は彼にほぼ決まりかけていましたが、「若すぎる」という理由で、再度オーディションをやり直すことに。 弟に負けてイラ立っていたというクリスは、その怒りを込めてオーディションに再挑戦。リアムからアドバイスも受け、見事ソー役を勝ち取りました。

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マーベル映画からソーの波乱万丈すぎる半生を振り返る

ここからは、ソーの活躍を映画から振り返っていきましょう。現在ではお茶目で面白いキャラクターとして知られている雷神ソーの意外な一面を発見できます。

傲慢なアズガルドの王子が地球で更生/『マイティ・ソー』

神の国アスガルド。王オーディンの息子ソーは、フロスト・ジャイアントに王位継承の儀式を邪魔されたことに怒り、父が止めるのも聞かずに自らの軍を率いて彼らの住むヨトゥンヘイムに攻め込みます。向こう見ずなこの行動に激怒したオーディンによって、ソーは力を奪われ、アスガルドから追放されます。 地球に墜落したソーは、そこでワームホールの研究をする天文物理学者のジェーン・フォスターやその仲間たちと出会いました。最強の武器ムジョルニアも失ったソーは、彼らと交流するうちに自分がいかに傲慢だったかに気付き、改心していきます。 一方アスガルドでは、自分がオーディンの実の子ではないと知ったソーの弟ロキが王位継承者として人々の支持を得るため、ヨトゥンヘイムを滅ぼそうとしていました。地球での滞在を通して王子として大きく成長したソーは、再びムジョルニアを手にし、ロキを追い詰めます。 シリーズ第一作目である『マイティ・ソー』は、ソーがジェーンとの出会いを通して、王子としての自覚を持つ成長物語となっています。

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最愛の母の喪失/『マイティ・ソー/ダークワールド』

アスガルドの王となったソーは、惑星直列によって混乱に陥った9つの世界で、戦争や略奪を防いでいました。そのころ研究でロンドンに来ていたジェーンは、世界の境目に吸い込まれ、アスガルドの地中深くに転移してしまいます。そしてそこに埋められていた強いエネルギー「エーテル」を吸収してしまいました。 そこへエーテルを狙って、邪悪なダーク・エルフがアスガルドに攻め入ってきます。アスガルドが滅びるのを防ぐため、ソーは信頼する戦士たちと地下牢に入れられていたロキに協力を頼み、ダーク・エルフとの戦いに臨みます。 壮絶な戦いののち、何とかダークエルフの侵攻を防いだソー。しかし、その戦闘のなかで、ソーの母フリッガがジェーンを守って命を落としてしまいます。「ダークワールド」での優しくも厳しい母の喪失はソーにとって、大きな転換点となっています。

父そしてムジョルニアとの別れ/『ソー バトルロイヤル』

ソーとロキは、行方不明になっていた父オーディンとノルウェーで再会します。自身の寿命を理由にアスガルドへの帰還を拒否したオーディンは、自身の死によってソーたちの姉である死の女神ヘラの封印が解かれることを告げ、消滅してしまいました。 オーディンの遺言どおりヘラは復活し、アスガルドと9つの世界を支配しようと目論みます。ソーはムジョルニアで彼女に攻撃しようとしますが、ヘラはムジョルニアを粉々に砕きソーとロキは一蹴されてしまいます。 その後、惑星サカールに流れ着いたソーはハルクやロキと再会。彼らはサカールで出会った賞金稼ぎがアスガルドの伝説の精鋭部隊ヴァルキリーの一員だったことを知り、協力してヘラに侵略されているアスガルドを救いに向かいます。 コメディ色の強い「バトルロイヤル」ですが、この時点で、ソーは父と母、愛着のある武器など、多くのものを失っているのです。

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アズガルド崩壊、そしてロキの死亡『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』

ヘラの脅威からアスガルドの民を救う為、アスガルドの地を犠牲にしたソー。その甲斐あって彼は住民を全員救い出すことに成功します。しかし避難船で地球へ向かう途中、彼らにサノスの軍が襲いかかります。インフィニティ・ストーンの1つであるスペース・ストーンを持っていたロキはストーンを奪われ、サノスに殺されてしまいました。そして避難船も破壊されてしまいます。 その後、宇宙を漂っていたソーをガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々が救出。サノスの目的を彼らに話したソーは、ロケット、グルートとともにムジョルニアに変わる武器を手に入れるため、ムジョルニアが鍛造された惑星ニダベリアへ向かいました。 しかしそこもすでにサノスによって壊滅状態に。唯一生き残ったドワーフの職人エイトリに協力してもらい、ソーは新たな武器ストームブレイカーを手に入れます。その後ソーは復讐を胸にワカンダに舞い降り、サノス軍との激しい戦いがはじまります。

サノスとの闘いと最大の後悔/『アベンジャーズ/エンドゲーム』

「インフィニティ・ウォー」のワカンダでの戦いでサノスと対峙したソーは、その胸元にストームブレイカーを突き立てますが、サノスに致命的なダメージを与えることはできません。サノスは「頭を狙うべきだったな」というセリフとともに人口の半分を消し去ってしまいます。 アスガルドの民やロキなど、サノスに多くのものを奪われたソーは、アベンジャーズのなかで誰よりも彼に怒りを感じていたのでしょう。「エンドゲーム」では、デシメーションから3週間後、アベンジャーズがサノスの居場所を突き止め、インフィニティ・ストーンを奪還しようとします。しかしストーンがすでに破壊されたことを知ったソーは激怒し、サノスの首を切り落としました。 「バトルロイヤル」でアスガルドは土地ではなく民だと悟り、王として民を守る決意をしたソー。しかしその民もサノスから守ることができず、罪悪感と後悔に苦しんでいたのでしょう。絶望した彼は、デシメーションの5年後の最終決戦まで家にひきこもり、外界から閉じた生活を送っていました。

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すべてを乗り越え『ソー:ラブ&サンダー』へ

デシメーションの後、ソーは生き残ったアスガルドの民とともにノルウェーに「ニュー・アスガルド」を築きました。しかしエンドゲームでの戦いを経て、彼はアスガルドの王の座をヴァルキリーに譲り、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々と行動をともにすることにします。 ソーは「バトルロイヤル」やサノスとの戦いですべてを失いましたが、その喪失感やトラウマを乗り越えて、新たな冒険をはじめるようです。 最新作『ソー ラブ&サンダー』の予告編では、彼らと旅をしていたソーは、「ヒーローを卒業する」と宣言し、自分探しの旅に出た様子。そこで彼は女性版ソーとなった元カノ、ジェーンに再会します。そこにヴィランであるゴア・ザ・ゴッドブッチャーも姿を現し……。 「もう戦いはやめた」と言っていたソーですが、ゴアとの戦いはいったいどうなるか非常に気になるところです。

ソーを語る上で外せない重要人物・アイテム

義弟ロキとの複雑すぎる兄弟関係

MCUのソーを語るうえで欠かせないのは、義弟であるロキの存在です。 彼らは『マイティ・ソー』でオーディンから本当のことを告げられるまで、お互いに血の繋がりがないことは知りませんでした。しかしロキは幼いころから、ソーに対して尊敬と嫉妬や憎しみの入り混じった複雑な感情を抱いていたようです。 その結果、ロキはソーを蹴落としてアスガルドの王座に就こうとしたり、チタウリとともに地球に攻め込んだりと、ヴィランとしての役割を果たすようになりました。しかしソーはいつか弟が更生してくれると信じ、寛大に接してきたのです。 「ダーク・ワールド」でロキはソーと共闘することになり、それ以降、もはやお家芸となっているロキの裏切りもありつつも、兄弟仲は改善していきます。しかし「インフィニティ・ウォー」の冒頭では、二人がやっと分かり合えた直後に、ロキはサノスに殺されています。ソーはこれを目にして、怒り狂います。 ロキに関してここまで感情をあらわにするソーからは、血がつながっていなくとも、二人の間に深い絆があることがわかりますね。

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ソーと恋仲だったジェーン・フォスター

地球に落ちてきたソーが出会ったジェーン・フォスターは、賢く、気の強い女性です。その傲慢さゆえにアスガルドを追放されたソーでしたが、彼を王子として扱わない、故郷の女性たちとは違った彼女に惹かれました。 また二人は、ジェーンの好きな天体観測の話やソーが知るアスガルドや9つの世界についての話を通して打ち解けていきます。MCUではロマンティックな要素が丁寧に描かれたカップルでしたが、「バトルロイヤル」でソーと写真を撮った一般人が「ジェーンとは残念だったね」と言っていたことから、破局したことが判明しました。 理由や時期についてはわかりませんが、ジェーンが再登場する「ラブ&サンダー」で二人の過去について明かされるのでしょうか。

相棒ムジョルニア

ソーの武器といえばムジョルニアです。ハンマーの形をしたこの武器は、惑星ニダベリアのドワーフたちによって作られました。投げて攻撃したり、稲妻を発したり、地面に叩きつけることで同心円状に衝撃波を発することなどができ、飛行能力もあります。 ムジョルニアは、ソーと同じかそれ以上の高潔な精神を持つ者にしか持ち上げられないのも特徴。MCUでは、ヴィジョンやキャプテン・アメリカが持ち上げています。また『マイティ・ソー』では、ロキが逃げないようにムジョルニアを重りとして体の上に乗せられていました。 「バトルロイヤル」でムジョルニアはソーの姉ヘラに破壊されてしまい、ソーは新たな武器であるストームブレイカーを手にすることになります。しかしその後、過去からインフィニティ・ストーンを集める「タイム泥棒作戦」の際に、ソーは過去からムジョルニアを取り戻します。 新しい武器のストームブレイカーを得てもなお、ムジョルニアを取り戻したかったことからも、ムジョルニアへの愛着がうかがえます。

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ともに死線を乗り越えたアベンジャーズ

2012年に公開された『アベンジャーズ』以降、ソーはこのヒーローチームの一員として、ほかのメンバーとともに地球の危機を救ってきました。 チームのリーダー的存在であるアイアンマンことトニー・スタークとは仲が悪いわけではありませんが、トニーはソーを「サーファーくん」と呼び、“アベンジャーズ最強”とは認めていないようです。キャプテン・アメリカは「エンドゲーム」でソーが過去から持ってきたムジョルニアを使いこなしており、“高潔な精神の持ち主”であることをソーも認めています。 また「バトルロイヤル」では、惑星サカールで記憶を失っていたハルクとともに行動したりと、アベンジャーズの仲間として信頼し、助け合う存在になっています。

知っていると『ソー:ラブ&サンダー』がより楽しめるトリビア

衝撃的だったソーのぽっちゃり姿の撮影秘話

サノスによるデシメーションの後、ソーはすっかり自暴自棄になっていました。ビールを飲みながらコーグたちとテレビゲームに明け暮れ、ヒゲも髪も伸び放題で、すっかり太ってしまっているのです。 ソーのいままでのイメージを覆したこの外見には、演じたクリス・ヘムズワース自身にもこだわりがあったのだとか。彼は撮影時、約40kgものシリコン製のスーツを着用し、腕や足の動かし方も変えるため、手と足首にも重りを装着。「今までの人生で1番暑かった」とも語っています。 彼は、ソーの体型が最終決戦でも戻っていないことにもこだわったとか。脚本家のスティーヴン・マクフィーリーは「ソーが太ったことを単なるジョーク以上のものとして扱うことにしました。“これが今の彼だし、それでもヒーローなんだ”ということです」とコメントしています。

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『ソー:ラブ&サンダー』でも注目!?スターロードとの意外な共通点

MCUのキャスト陣は、クリス・ヘムズワースをはじめ「クリス」が多いことがよく話題になります。『ソー ラブ&サンダー』にもスター・ロード/ピーター・クイル役のクリス・プラットが出演します。 実はヘムズワースは「インフィニティ・ウォー」の撮影でプラットと初対面したとき、妙に動揺したと語っています。「彼はすごいカリスマなんだ。それに(演技が)とても上手い」とファッション誌ELLEのインタビューで明かしました。 また2021年にヘムズワースは、同じくMCUでキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースを演じるクリス・エヴァンスの誕生日に、Instagramでお祝いメッセージを送っています。しかし「誕生日おめでとう、クリス・エヴァンス。君はこれからもずっと僕にとってのナンバーワンだよ」というコメントともに投稿された写真に写っていたのは、クリス・プラット。 「クリス違い」をいじったこのジョークは、MCUに出演していないクリス・パインも巻き込んだボケ返しにも発展しました。

ソーは強靭すぎる肉体と精神を持つアベンジャーズ屈指の愛されキャラ!

単独映画2作目までダークな神話的世界の印象が強かった「マイティ・ソー」シリーズは、第3作目『マイティ・ソー バトルロイヤル』で監督がタイカ・ワイティティに交代したことで、一気にトーンが変わりました。そこでソーのキャラクターも明るくなり、これまで以上に人気が出たといえるでしょう。 方向転換が成功したソーは、MCUで初めて単独映画4作目が制作されたヒーローに。クリス・ヘムズワースが10年以上演じてきたこのキャラクターが『ソー:ラブ&サンダー』でどんな活躍を見せてくれるのか期待が高まります。