2023年9月11日更新

「アトムの童(こ)」のあらすじネタバレを最終回まで!結末や裏切り者の正体は?

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【ネタバレなし】『アトムの童』のあらすじ

物語の舞台はゲーム業界。主人公の安積那由他(あづみ なゆた)は、企業に属さず個人でゲームを開発する「インディー」のゲーム開発者です。 那由他は「ジョン・ドゥ」という名前で活動していましたが、素顔が謎に包まれていることから「ゲーム業界のバンクシー」という通称をつけられるまでになっていました。しかし現在はとある事情で、ゲーム開発からは離れています。 一方、老舗玩具メーカーの「アトム」は経営不振のため、廃業寸前の危ない状況にありました。アトムは一発逆転を狙ってゲーム制作に参入しようとしていましたが、残念なことに資金もノウハウも何も持っていません。そこでインディーゲーム開発者である那由他に頼ろうとするのですが……。

1話のあらすじネタバレ

あらすじ

やよい銀行で働く富永海(岸井ゆきの)は、父親である繁雄(風間杜夫)から融資の相談を受けていました。彼は老舗玩具メーカー「アトム玩具」を経営しているのですが、業績は年々悪化。それでもあきらめず玩具への情熱を語りまくる父親に、海は呆れっぱなしです。 一方、安積那由他(山崎賢人)は自動車整備工場で働く青年。彼はかつてゲーム開発をしていましたが、とある出来事がきっかけでゲームの世界から離れてしまいます。 那由他はアトムの商品を愛するオタクでもあり、ひょんなことから海と知り合いに。この出会いがきっかけで、アトム再建の物語が動き出すことになります。 父親が脳梗塞で倒れたうえ、工場が火災でなくなってしまったことを受け、海は自分が会社を継ぐと決意しました。彼女は新たな事業としてゲーム開発を始めようとし、自身が好きなゲーム「ダウンウェル」の開発者であるジョン・ドゥに目をつけます。

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ネタバレ

しかしジョン・ドゥは連絡先を公開しておらず、ゲームのバグ(不具合)報告だけが彼とつながれる唯一の方法でした。ただダウンウェルは6年前にリリースされたゲームで、バグの報告などほとんど出尽くしています。 それでも必死に頑張る海を見ていた那由他は、ずっと押し込めていたゲームへの情熱を思い出し始めました。実は彼こそが、海の探しているジョン・ドゥその人だったのです。 ついに海はバグを見つけ、ジョン・ドゥに連絡をとることに成功。しかしそんな中、アトムに大手IT企業「サガス」の社長・興津(オダギリジョー)と秘書がやってきて、買収の話を持ちかけてきます。 完全に見下すような物言いに怒りを隠せない海と仲間たち。するとそこに突如那由他が姿を現し、自身の正体を明かします。彼は興津に対し、自分のアイデアで必ず勝ってみせると宣戦布告をするのでした。 一方、サガスでは那由他の旧友・隼人(松下洸平)が新作ゲームの製作を依頼されていました。実は「ジョン・ドゥ」というのは、那由他と隼人の共同名義で……。

2話のあらすじネタバレ

あらすじ

那由他(山崎賢人)は新作ゲームを作るにあたって、“主人公ではなく、ステージ側を操作する”というアイデアを思いつきます。しかしその先がなかなか思いつかず行き詰まる毎日。海(岸井ゆきの)は隼人(松下洸平)と再びコンビ結成をするよう勧めますが、那由他は断固として拒否します。 そんな中、海と那由他はゲームジャムのイベントを足を運び、隼人と偶然遭遇しました。那由他は隼人とほとんど口も聞かずに勝手に帰ってしまい、海は2人の関係の悪さを目の当たりに。 しかし海が隼人に那由他が開発しているゲームを見せると、彼は少し柔らかい表情になってぽろりとアドバイスをこぼしました。 その後、海は2人をよく知るネットゲームカフェの店長・森田(岡部大)に話を聞きに行きます。そこで彼女が知ったのは、那由他と隼人、そして公哉(栁俊太郎)という仲良し3人組の悲しい過去でした。

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ネタバレ

かつて「ダウンウェル」の次回作を制作していた那由他と隼人は、資金不足に悩まされていました。2人を応援していた公哉は、当時ゲーム事業を始めたばかりだったサガスに企画を売り込み、支援を受けようとします。 しかしアイデアを盗んだ興津(オダギリジョー)が、ゲームをそのまま丸パクリしてサガス名義で発売してしまったのです。 自分を責めて追い詰められた公哉はみずから命を絶ち、那由他はゲーム作りを辞め、隼人はなぜかサガスに入社します。2人は別々の道を進み、那由他は憎き企業に入った隼人を裏切り者だと感じていました。 しかし実は隼人がサガスに入社したのは、かつて盗まれたゲームの名義を「ジョン・ドゥ」に戻させるためだったのです。彼はそのためなら、自分が犠牲になっても構わないと考えていました。 それを知った那由他は「あんなゲーム、サガスにくれてやろうぜ」「もっと面白いものを作ろう」と隼人を説得します。 一度は「もう引き返せない」とは言った隼人でしたが、悩んだすえ、那由他の相方としてアトムに入社すると決意。こうして2人は元通りの仲に戻り、ともにゲームを作ることになります。 しかしアトムの買収を狙う興津は、新たな作戦を動かし始めたようで……。

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3話のあらすじネタバレ

あらすじ

那由他(山崎賢人)と隼人(松下洸平)がアトムでゲーム制作を始めて10か月。「アトムワールド」と名付けられたゲームは仕上げの段階に入り、会社立て直しに向かって順調に物事が進んでいました。 ところがある日、海(岸井ゆきの)はやよい銀行の小山田(皆川猿時)から突然、融資金5000万を即時返金するよう迫られます。期限はなんと1ヶ月。こうして海は八重樫(でんでん)や各務(塚地武雅)とともに、資金集めに奔走することになるのでした。 しかしなかなかうまくいかず、成果はゼロの日々が続きます。それを見ていた那由他と隼人は、自分たちにも何かできることがないかと考えるように。そして隼人の元同僚である晶(玄理)にアドバイスを求め、皆で片っ端から営業をかけ始めます。

ネタバレ

そんな中、投資家とゲームクリエイターをつなぐ大規模なプレゼン大会が開催。相変わらず営業がうまくいかないアトムの面々は、これをラストチャンスととらえ自分たちのすべてを懸けて挑むことにします。 プレゼン自体はうまく行ったものの、質疑応答で問題が発生しました。なんとその場にサガスの社長である興津(オダギリジョー)がいて、「なぜアトムにこだわるのか?」という意地の悪い質問をしてきたのです。 それを受け那由他は自分のアトムに対する想いを語り、「ファンは最強なんです」とまっすぐな言葉をぶつけます。会場では拍手が巻き起こりますが、結局、アトムへの出資者は現れませんでした。というのも、興津が他の出資者を事前にけん制していたからです。要するにすべては興津の手のひらの上でした。 しかしそんな中、ネットゲームカフェの店長・森田(岡部大)が、お店の常連でインド人資産家・ラマチャンドランがアトムに興味を持っているという知らせを持ってきてくれます。彼は配信でプレゼンを見て、ぜひ詳しい話を聞きたいというのです。 ラマチャンドランとの約束は、返済期限の前日。ここで出資を決めてもらおうと張り切る那由他と隼人でしたが、ある日パソコンを立ち上げるとゲームのデータがすべて消えていて……。

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4話のあらすじネタバレ

あらすじ

ゲームのデータが消えて大ピンチのアトム一同。ラマチャンドランへのプレゼンは10日後に控えており、全力で作業をしたとしても間に合いません。那由他(山崎賢人)は外部発注を決めますが隼人(松下洸平)は猛反対し、2人は喧嘩になってしまいます。 それでも他に方法がないため、那由他たちは外部のクリエイターに頼ることに。しかし出来上がったグラフィックを見てみると、那由他たちのイメージするものとはほど遠い完成度でした。間に合わせるためには仕方ないという那由他に対し、隼人は苛立ちをつのらせます。 実はゲームのデータを消したのは、銀行員の鵜飼(林泰文)。専務の八重樫(でんでん)はそのことを察し、彼を問い詰めるもののとぼけられてしまいます。社内の空気はどんどん悪くなり、海(岸井ゆきの)は自身の不甲斐なさを痛感するのでした。

ネタバレ

しかしその後、那由他が「自分たちのゲームは自分たちだけで作りたい」という本音をぶちまけたことで、彼と隼人は和解。外注スタッフに頼むことはやめ、どれだけ大変でも2人で間に合わせようと決意を新たにします。 キャラクターやアイテムは間に合うとして、背景をどうするか迷っていた彼らですが、とあるアイデアが降ってきたおかげでどうにかすべて完成させることに成功。そしてついにプレゼンの日がやってきます。 ラマチャンドランに披露された新生『アトムワールド』は、背景にアトムが作ってきたジオラマを使用したものでした。それはデジタルとアナログの良さが組み合わされた、まさにアトムにしかできない作品だと言えます。その出来栄えに感動したラマチャンドランは、海に手を差し出し投資の件を快諾します。 実は那由他たちが無事ゲームを披露できた背景には、鵜飼も一枚噛んでいました。彼はゲームの更新がシステムエラーを起こしていることに気づき、再試行のキーを押していたのです。はじめは支店長に命じられアトムの妨害をしていた彼ですが、どんなときも諦めない一同を見て心境が変わっていました。 土下座して謝りアトムを去るつもりだった鵜飼。しかしアトムの社員たちは彼のことを許し、これからも一緒に働こうとあたたかく迎え入れます。 一方、興津(オダギリジョー)は経産省の人間と会っていて……?

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5話のあらすじネタバレ

あらすじ

那由他(山崎賢人)と隼人(松下洸平)が制作したゲーム「アトムワールド」がついに完成し、早速販売に移ることにします。しかしどの販売サイトに申請を出しても審査が通らず、売り上げ云々以前に売り始めることすらできずにいました。 それはすべて興津(オダギリジョー)の差し金。彼はアトムの面々にサガスの配信サイトで販売をしないかと持ちかけてきますが、那由他たちはその場できっぱりと断ります。 仕方ないので、「アトムワールド」は自社のホームページで配信開始することに。ゲームのキャラ「ゲッチャリロボ」をノベルティとして配ったり、体験会を開いたり、いろいろやっては見るのですが、なかなか売り上げは伸びません。

ネタバレ

しかしそんな中、SNSを通じてゲッチャリロボが話題になり、海外からも「このフィギュアはどこで買えるのか」と問い合わせが来るようになりました。 そこで那由他は、色のついていないゲッチャリロボを作り、好きな色を塗ってから写真を撮るとそれをゲームのキャラとして動かせる、というアイデアを思いつきます。つまりゲッチャリロボを買った人は、自分だけのゲッチャリロボを作ってゲームの世界で遊ぶことができるというわけです。 このアトムならではの戦略が功を奏し、ゲームの売り上げは瞬く間に伸びていきます。ジャパンゲーム大賞にもノミネートされ、うまくいけば受賞かと沸き立つものの、残念ながら賞はすべてサガスのゲームに奪われてしまいました。 しかしなんとアジアゲームアワードでは、ユーザーが選ぶ賞でアトムの作品が第1位を獲得します。ようやくすべてがうまく行きはじめたアトム。しかしそんな折、銀行の策略によってあれよあれよという間にアトムはサガスに買収されてしまい……。

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6話のあらすじネタバレ

あらすじ

サガスによってアトムが買収されてしまってから1年。海(岸井ゆきの)はやよい銀行で契約社員として働き、隼人(松下洸平)は自動車の自動運転開発に携わり、那由多(山崎賢人)は昼は自動車工場、夕方は学童で働いていました。 那由多は学童で自作のゲームを紹介し子どもたちも大喜びでしたが、その件でPTAからクレームをつけられます。那由他はゲームの持ち込みが不可になったことももちろんですが、「ゲームは有害でしかない」と言われたことにもショックを受けました。 そんな中隼人が那由他に、自身が関わっている自動運転はもちろん、医者の手術の練習や子どもの勉強のためにも役立つ「シリアスゲーム」の存在についてアツく語ります。ただ楽しいだけでなく、人や社会のためにもなるゲーム。しかし那由多は昼間言われたことを引きずっていて、自分たちのゲームなんてこの世には必要ないのではないかとつぶやきました。

ネタバレ

そんなあるとき、那由他は学童に通う翔太の母(加藤ローサ)と話した際、翔太の通学路が車通りも多く1人で帰すには危険だということに気づきます。 そして隼人との会話を思い出し、自分もシリアスゲームを作ろうと決意。これまでと同じように隼人に手伝ってほしいとお願いし、隼人も喜んで引き受けます。 そしてできあがったのが、通学路の危険な箇所をリアルに再現し安全に帰宅するための練習ができるゲーム。那由多は近所の公園で翔太にゲームを渡し、いっぱい練習した彼はしっかり交通ルールを守ってひとりで家に帰れるようになるのです。 やがて翔太の母からママ友も那由多のゲームが気になっているとの連絡が。そこで彼と隼人は、アトムの元仲間である八重樫(でんでん)と各務(塚地武雅)とも協力しながら、通学路の危険個所を網羅したゲームを作ります。ゲームは素晴らしい出来栄えで、子どもたちはもちろん親御さんたちも大喜びです。 しかし学童以外でゲームを紹介していたにもかかわらず、再びPTAから苦情が入ります。結果的にゲームは禁止になってしまい説得も通じませんでしたが、那由多と隼人はこれもまた勉強と受け入れることにしました。 その後、2人は海にすすめられて保険会社に今回のゲームを売ることに。商談が成功し5000万円という大金を受け取った彼らは、アトム玩具の跡地を買い取りここからもう1度始めることを宣言します。 こうして新しいスタートを切ったアトムの面々。また社長になった海が決めた新しい社名は、「アトムの童」でした。

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7話のあらすじネタバレ

あらすじ

「アトム」改め「アトムの童」が新スタートを切って数年後。那由他(山崎賢人)と隼人(松下洸平)はゲームクリエイターの交流会に参加し、そこで出会った人物からシアトルで一緒に会社を立ち上げないかと誘われます。 会社がうまく行きはじめていることもあり、2人は新たなステージに踏み出そうと決意しました。海(岸井ゆきの)は複雑な思いを抱えながらも、彼らの決断を応援することにします。 そんな中、「宮沢ファミリーオフィス」という投資会社がサガスの株を大量に購入し、会社を思うように操ろうとしていました。宮沢ファミリーオフィスの狙いは、サガスの持つ技術を市場開放すること。もちろんアトムの技術だった「アトムロイド」もその例外ではありません。 追い詰められ、焦り始めた興津(オダギリジョー)は驚きの行動をとります。

ネタバレ

彼はなんと、自社のゲームが「世界で1番優れている」と証明して市場開放を阻止するため、アトムの童に助けを求めにやってきたのです。当然社員たちは突っぱねますが、そこで興津は交換条件としてアトムロイドの技術を返却することを提示します。 それを聞いた那由他はシアトルに行く前の恩返しとして、興津に協力して技術を返させようと決意。周りの皆が反対する中、彼は誰が何と言おうと構わずにサガスでのゲーム開発に参加することにしました。 いくら憎き敵といっても、大企業であるサガスの持つ技術や設備はやはり素晴らしいものです。那由他ははじめてその実態を目の当たりにし、不覚にもワクワクしてしまいました。 那由他の性格をよく知る隼人は、彼がサガスでの開発にハマることを心配し、考え直すよう説得を試みます。しかし那由他はまったく聞く耳を持たず、2人は決別することになってしまうのでした。

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8話のあらすじネタバレ

あらすじ

宮沢ファミリーオフィスに買収される寸前のサガスを救い、アトムロイドを取り返すという目的のため、那由他(山崎賢人)は興津(オダギリジョー)のもとでゲーム開発を始めます。一方隼人(松下洸平)はシアトルで仲間とともに会社を立ち上げることにし、2人はまたしても決別してしまうのでした。 しかし隼人がいないことで那由他は早くもスランプに。そうこうしているあいだに、サガスの運命が決まる株主総会の日は刻一刻と近づいてきます。 そこで興津は、会社を立ち上げるときに支援してくれた伊原総一郎(山崎努)という男を頼ることにしました。伊原は多大な影響力を持つ大株主で、彼がサガスに味方するのかしないのかですべてが決まるといっても過言ではありません。

ネタバレ

一方、隼人はサガスを潰すためシアトルへは行かず、宮沢ファミリーオフィス側につくことに。伊原も彼のことを気に入り、サガスは劣勢に追い込まれます。那由他は興津から隼人と連絡をとらないように言われ、当然ゲーム開発も進まないままでした。 そんな中、那由他と興津は一緒にゲーム「ぷよぷよ」をすることに。そこで興津は那由他たちの才能に惚れ込んでいたこと、だからこそ彼らの作品をもっと世の中に知ってもらいたいと思っていたことを打ち明けます。それを聞いた那由他は、興津はお金儲けのことしか頭にないという認識を改めました。 那由他とのゲームを通じ、会社を立ち上げたばかりの頃の気持ちを思い出した興津。彼はいつの間にか利益重視になっていたことを悔い、初心に返ることを誓うのでした。 そして株主総会当日。那由他による新ゲームのプロモーションがうまくいかなければ、サガスに未来はありません。しかしそんな中、興津が不正防止法違反で任意同行されることに。もはや勝敗は明らかでしたが、那由他はマイクを手に壇上へと上がり……。

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最終回のあらすじネタバレ

あらすじ

興津(オダギリジョー)が突然連行されたことにより、株主総会の会場は大混乱。宮沢社長(麻生祐未)の提案により、いったん休憩を入れてから仕切り直すことになりました。 再開後、那由他(山崎賢人)は壇上に上がり開発したゲームについての説明を始めます。ゲームの名前は「イー・パルクール・ジャーニー」。走る、跳ぶ、登るといった移動を中心に人間の身体能力を追求する競技・パルクールで世界中を駆け巡るというコンセプトの作品です。 そんな中、隼人(松下洸平)が伊原(山崎努)を連れて会場にやってきます。

ネタバレ

那由他はゲームが持つ“世界をひとつにする力”、“世界を変える力”についてアツく語ります。世代や性別、国境、ハンディキャップ、さまざまなものを超えて誰とでも遊べる――それがゲームの力だというのです。 話を聞いた伊原は那由他の熱意を認め、そのゲームを「やってみたかった」とまで言いますが、実は自身の目がほとんど見えない状態であることを打ち明けます。 決議の結果、宮沢ファミリーオフィスの提案は否決。那由他は熱意あふれるプレゼンによって過半数以上の賛成を集めることに成功したのです。その後那由他は伊原に、いつか視覚障害のある人でも楽しめるゲームを作ることを約束します。 実は隼人は裏切ったわけではなく、那由他が伊原の心を動かすことができると信じていました。戻ってきた興津も皆に感謝の意を示し、アトムロイドを返す契約もきっちり交わします。そしてこれからは自社のクリエイターを大事にすると心構えを新たにするのでした。 すべてが終わった後、那由他と隼人は一緒に公哉の墓参りに行きます。そしてたとえ別々の場所にいようと、これからもずっと「ジョン・ドゥ」でい続けることを誓い合うのでした。 やがてeスポーツがオリンピックの競技となり、那由他の作ったゲームがその種目に決定します。新作に取り組んでいる那由他も、シアトルで働いている隼人も、そして海(岸井ゆきの)たち「アトムの童」のメンバーも、今日も元気に自分の道を歩んでいくのでした。

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【ネタバレ】重要ポイントを整理

ここからは『アトムの童』の重要ポイント3点を一気におさらい!見逃してしまった人も、途中から見始めた人も、これを読めば『アトムの童』をしっかり理解して楽しめるはずです。

①那由他はゲーム業界をなぜ去った?

那由他と隼人が「ダウンウェル」の次回作を制作していた頃、彼らは常に資金不足に悩まされていました。ふたりの親友・公哉はそんなようすを見て何か力になりたいと思い、SAGASの興津に支援してもらえないかと相談することに。 しかし興津は公哉がみせたゲームをパクって自社の製品として売り出してしまいます。こうして那由他たちの努力は水の泡となり、そのことにひどく責任を感じた公哉は自殺。那由他は親友の死に対し罪悪感を抱き、ゲーム業界からは離れていました。

②隼人はなぜSAGASに入社していた?

一方、隼人は那由他とは真逆でSAGASの社員として働くことにします。那由他は憎き会社に入社した隼人を裏切り者と感じるようになり、ふたりはバラバラになってしまいました。 しかし隼人の真の目的は、かつて奪われたゲームの名義をSAGASから「ジョン・ドゥ」に変更させること。そのために彼は、今後自分が作る作品はすべてSAGAS名義にするという交換条件すら出していました。 隼人がそのことを黙っていたのは、親友の那由他を巻き込みたくなかったから。彼もまた、公哉のことを忘れられずにいたのです。

③ゲームのデータを消したのは鵜飼?

ゲームのデータを消したのは鵜飼です。彼は興津の手下であるやよい銀行の支店長・小山田から指示され、アトムの妨害をしていました。出世コースから外れた銀行員である彼は、言うことを聞けばいいポストにつけてやると言われてつい魔が差してしまったのです。 しかしアトムの皆があきらめず頑張る姿を見るうち、鵜飼は少しずつ変わっていきます。最終的に彼は支店長の命令を無視し、アトム側につくことを決めました。そしてきちんと自分のおこないを白状し、土下座して謝罪。アトムの仲間として改めて迎え入れられます。

【メインの登場人物】キャスト一覧

安積那由他役/山崎賢人

安積那由他(あづみ なゆた)は若きゲーム開発者。「ジョン・ドゥ」という名前を使って活動していました。 詳しいキャラクター設定はまだ明かされていませんが、プロデューサーいわく“大企業という集団を恐れず群れず、たった1人で野望を果たそうと戦う無双の男”とのこと。「ゲーム業界のバンクシー」という通称からも、孤高の天才といった雰囲気が醸し出されています。 そんな那由他を演じるのは俳優の山崎賢人です。彼は当初モデルとして芸能界デビューしますが、その後演技の仕事も開始。ドラマ『グッド・ドクター』(2018年)や映画『キングダム』(2019年)など、数々の作品で活躍し、実力派俳優として高く評価されるようになります。 今回那由他役には、“絶対に山崎賢人さんしかいない”というプロデューサーの熱烈なオファーで決定したそうです。

菅生隼人役/松下洸平

菅生隼人(すごう はやと)は山崎賢人演じる主人公・那由多の過去を知る重要人物。菅生自身の人物像は明らかにされておらず、放送でその詳細が明らかになるとのことです。 彼を演じるのは今作が日曜劇場初出演となる松下洸平。舞台俳優やシンガーソングライターとしても活躍する、人気急上昇中の俳優です。朝ドラ『スカーレット』(2019年)で一躍有名になった松下は、2021年放送の『最愛』でヒロインを一途に想う刑事役を好演しました。

富永海役/岸井ゆきの

富永海(とみなが うみ)は、那由多にゲーム開発を依頼する老舗玩具メーカー「アトム」の1人娘。 そんな富永を演じるのは岸井ゆきの。日曜劇場では『99.9-刑事専門弁護士-』シリーズと『天国と地獄~サイコな2人~』(2021年)の2作品に出演しています。 映画『愛がなんだ』(2018年)やドラマ『恋せぬふたり』(2022年)など、難しい役どころをこなす彼女の演技に今作も注目が高まります。

【アトムを支える周辺人物】キャスト一覧

小山田賢雄約役/皆川猿時

小山田賢雄はやよい銀行神田支店の支店長です。やよい銀行はアトムとSAGASのメインバンクということもあり、ストーリーに大きくかかわることが発表されています。 小山田役を務めるのは皆川猿時です。松尾スズキ主宰の劇団「大人計画」のメンバーで、クセのある役も演じこなす実力派です。コミカルな演技にも定評があります。おもな出演作は『初めて恋をした日に読む話』(2019年)や『あなたの番です』(2019年)などです。

井手大役/馬場徹

井出大は海が以前勤めていた「やよい銀行」の融資担当です。頼りがいのある先輩キャラで、ゲーム業界の知識も豊富に持っています。 井出を演じるのは馬場徹。これまでに『天国と地獄〜サイコな2人〜』(2021年)や『未来への10カウント』(2022年)といった話題作に出演してきました。日曜劇場には2014年からほぼ毎年出演しています。過去に出演した『陸王』(2017年)でも銀行の融資担当を演じていますが、キャラの方向性がまったく異なるので新しい顔を見られそうです。

相良晶役/玄理

相良晶はゲームの販売や開発を手助けするパブリッシャーです。隼人との付き合いは長く、アトムの新事業にも深くかかわることになります。 相良役を務めるのは、日本はもちろん、韓国やアメリカなどの作品にも出演する玄理。映画『水の声を聞く』(2014年)では第29回高崎映画祭最優秀新進女優賞を受賞しました。その他の代表作としては、『全裸監督』(2019年)、『君と世界が終わる日に』(2021年)などが挙げられます。

緒方奏絵役/戸田菜穂

緒方奏絵は那由他と隼人の過去を知る重要人物です。 緒方役は戸田菜穂が演じます。NHK連続テレビ小説『ええにょぼ』(1993年)で広く名を知られるようになり、『ショムニ』(1998-2003年)などの作品でも有名です。近年は『アンナチュラル』(2018年)や『コンフィデンスマンJP』(2018年)といった話題作にゲスト出演しています。日曜劇場に出演するのは、『JIN-仁-』(2008年)以来です。

緒方公哉役/柳俊太郎

緒方公哉は、那由他と隼人の過去を知る緒方奏絵の息子です。1人で大企業を相手取る那由他に影響を与え、物語の主題である「若き天才ゲーム開発者VS大資本企業」にも関わっています。 責任感が強い緒方公哉を演じるのは、モデルや俳優として活動する柳俊太郎です。モデル時代に出会った浅野忠信に影響を受け俳優を志しました。 涼しげな目元とミステリアスな雰囲気が印象的で、「東京喰種トーキョーグール」シリーズや『弱虫ペダル』(2020年)、『るろうに剣心 最終章 The Final』(2021年)など、漫画の実写映画では独特の存在感を放っています。

【ネットカフェ店員】キャスト一覧

森田聡役/岡部大(ハナコ)

森田聡は那由他の学生時代の先輩であり、彼の正体を知る数少ない人物です。那由他は彼が店長を務めるネットカフェで生活しています。 森田役を務めるのは、お笑いトリオ・ハナコのリーダーである岡部大です。お笑い芸人として活躍するかたわら、『私の家政夫ナギサさん』(2020年)や『しろめし修行僧』(2022年)といったドラマにも出演してきました。2023年放送の大河ドラマ『どうする家康』にも出演予定で、今後のさらなる活躍が期待されます。

杉野結衣役/飯沼愛

杉野結衣は森田のネットカフェで働くアルバイトです。 そんな杉野を演じるのは飯沼愛。彼女はTBSのスター育成プロジェクト「私が女優になる日_」で初代グランプリに輝き、ドラマ『この初恋はフィクションです』(2021年)でドラマデビューを果たしました。リメイク版『パパとムスメの7日間』(2022年)でも主演を務めており、今後さらなる活躍が期待されている新人です。

【アトム社員】キャスト一覧

各務英次役/塚地武雅(ドランクドラゴン)

各務英次はアトムで働く造形師です。おもにカプセルトイ用のフィギュア製作を担当しており、後輩の指導をすることもあります。 各務を演じるのはお笑いコンビ・ドランクドラゴンの塚地武雅。俳優としてもさまざまな作品で活躍しており、『間宮兄弟』(2006年)や『ハンサム★スーツ』(2008年)といった代表作で知られています。過去にキネマ旬報、ブルーリボン賞、毎日映画コンクールの3つで新人賞を受賞したこともあります。

八重樫謙吾役/でんでん

八重樫謙吾はアトムの専務で、会社にまつわることなら何でも知っています。自分たちの仕事に誇りを持っており、従業員の教育にも熱心です。 そんな八重樫を演じるのはでんでん。これまで数々の作品に出演し、独特の存在感と確かな演技力を魅せてきた個性派俳優です。おもな代表作には、『冷たい熱帯魚』(2011年)や『ヒミズ』(2012年)、『おかえりモネ』(2021年)などがあります。

富永繁雄役/風間杜夫

富永繁雄はアトムの二代目社長で、海の父親です。お金を儲けることは二の次で、“ルーブル美術館に置いてもらえる”ような世界に認められる玩具を作ることを夢見ています。 富永役を務めるのは風間杜夫です。子役出身のベテラン俳優で、近年は『先に生まれただけの僕』(2017年)や『ケイジとケンジ〜所轄と地検の24時〜』などに出演しています。また日曜劇場『日本沈没-希望のひと-』(2021年)では、自動車メーカーの会長役を演じました。

【SAGAS社員】キャスト一覧

興津晃彦役/オダギリジョー

オダギリジョー

興津晃彦は大手IT企業・SAGAS(サガス)の社長で、人並外れた経営能力を持つ人物です。オンラインゲーム事業に力を入れ始めており、アトムにとっての脅威となります。那由他とは因縁があるようで、幾度となく対立することになるのですが……。 そんな興津役を演じるのは俳優のオダギリジョー。テレビドラマ初主演の『仮面ライダークウガ』(2000年)で名を知られて以来、数々のドラマや映画で活躍してきました。近年の出演作には『大豆田とわ子と三人の元夫』(2021年)や『カムカムエヴリバディ』(2021年)などがあります。 彼が日曜劇場に出演するのは『S-最後の警官-』(2014年)以来8年ぶりです。山崎賢人演じる那由他との戦いから目が離せません!

吉崎誠役/六角慎司

吉崎誠は大企業「SAGAS(サガス)」の社長秘書です。 そんな吉崎を演じるのは、コントユニット・ジョビジョバのメンバーです。ユニットが2022年に活動休止してからは、ソロで俳優として活躍してきました。おもな出演作には、『マルモのおきて』(2011年)や『リーガル・ハイ』(2012年)、『日本沈没-希望のひと-』(2021年)などがあります。

『相棒』を手掛けた脚本家・神森万里江による完全オリジナル

相棒
©2019, 2020テレビ朝日・東映

『アトムの童』には原作がなく、完全オリジナルのストーリーが展開されます。脚本を担当するのは「相棒」シリーズの脚本に参加したこともある神森万里江です。そのほかの作品としてはドラマ『この恋あたためますか』(2020年)などがあります。 「若きゲーム開発者の戦いと成長」というアツい物語を一体どのように仕上げてくれるのか、今からワクワクしますね!

日本のゲーム業界の歴史

戦後の日本は資源に乏しいという逆境にも負けず、「ものづくり」を推し進めることで国際社会で存在感をしめしていました。 ゲーム業界でもそれは例外ではなく、1983年に任天堂から発売された「ファミリーコンピュータ」は、世界中で話題を集めることに。その後も日本では「プレイステーション」から「ニンテンドースイッチ」に至るまで、数々の名機が生み出されてきました。 今や世界のゲーム人口は約30億人。さらに企業でなく個人で開発をおこなう「インディーゲーム開発者」も増加してきました。彼らは自分のこだわりを前面に出せるという強みを最大限に生かし、それぞれ他にない魅力を持った名作を生み出しているのです。

ドラマ「アトムの童(こ)」のあらすじネタバレを最終回まで!

本記事では10月から放送開始のドラマ「アトムの童(こ)」のあらすじやキャスト情報について紹介してきました。1話から最終回までの各話のネタバレをぜひチェックしてくださいね!