【ドラマ・原作】『イクサガミ』最終回までネタバレ!結末・最後の9人や相関図で全キャスト解説から時代背景考察まで
直木賞作家・今村翔吾のエンタメ時代小説「イクサガミ」シリーズが、ついに実写ドラマ化!岡田准一を主演に迎え、Netflixシリーズとして世界独占配信されました。 この記事では、『イクサガミ』のドラマ・原作両方についてあらすじ・ネタバレまで詳しく解説していきます。登場人物の関係性も相関図や表でチェックしてください!
タップできる目次
- Netflixドラマ「イクサガミ」の作品概要・あらすじ【ネタバレなし】
- Netflixドラマ「イクサガミ」最終回まで全6話ネタバレ!結末まであらすじ
- 【考察】ラスト・柘植響陣はなぜ裏切った?幻刀斎との関係
- 【考察】なぜ彩八は愁二郎に京八流兄弟の計画を話さない?
- 【時代背景】存在した史実を解説!大久保の死や10万円の価値とは?
- 蠱毒(こどく)のルールを解説!7つの掟や罰則とは?
- 【原作ネタバレ】「イクサガミ」天編!地獄のゲーム・蠱毒がはじまる
- 【原作ネタバレ】「イクサガミ」地編!蠱毒の目的や主催者が判明
- 【原作ネタバレ】「イクサガミ」人編!東京に到着した9人は誰?
- 【原作ネタバレ】完結「イクサガミ」神編!10万円を手にしたのは?
- 【ネタバレ】外伝「イクサガミ」無編!貫地谷無骨のスピンオフ
- 【相関図】「イクサガミ」複雑な人間関係をおさらい
- 「イクサガミ」登場人物・キャスト一覧!それぞれの過去や目的を解説
- 【考察】神と人の境界が描く人間の本質
- 漫画版「イクサガミ」も熱い!コミカライズ版ではどう描かれているのか
- ドラマ「イクサガミ」の結末を原作ネタバレから!最後に生き残るのは誰?
Netflixドラマ「イクサガミ」の作品概要・あらすじ【ネタバレなし】
| 監督 | 藤井道人 , 山口健人 , 山本透 |
|---|---|
| 脚本 | 藤井道人 , 山口健人 , 八代理沙 |
| プロデューサー・ アクションプランナー | 岡田准一 |
| キャスト | 岡田准一 |
| 原作 | 今村翔吾「イクサガミ」シリーズ |
『イクサガミ』の実写ドラマ化は、Netflixのプロデューサー高橋信一から岡田准一にプロデューサー兼主演オファーが届いたことで実現しました。 原作の「イクサガミ」シリーズは、『塞王の楯』で第166回直木賞を受賞した今村翔吾の小説です。 史実を取り入れつつもエンタメ性を追求する王道の時代小説で、大迫力のバトルシーンをふんだんに描き、若い世代を中心に人気を博しています。
【ネタバレなし】「イクサガミ」あらすじ

新政府による廃刀令を経て、時は明治11年2月。かつて剣客「刻舟」として暗躍した嵯峨愁二郎も刀を置き、貧しい暮らしを送っています。 そんなある日、「武技に優れたる者に金十万円を得る機会を与う」との怪文書が出回り、深夜の京都・天龍寺に292人の侍が集められました。そして、賞金を奪い合うデスゲームの開催が告げられ、愁二郎は妻子を病から救うために参加を決意したのでした。 一方、母の病気を治そうとして、命がけの戦いに巻き込まれた12歳の少女・双葉。愁二郎はまだ幼い彼女を守りながら、目的地の東京を目指していきますが……。
Netflixドラマ「イクサガミ」最終回まで全6話ネタバレ!結末まであらすじ

第1話「蠱毒」
戊辰戦争から10年後、日本ではコレラによって大勢の民が命の危機に瀕していました。 武士・嵯峨愁二郎は、薬を買うお金がなく、コレラで娘を亡くしてしまいます。そんな中、「京都の天竜寺で行われる賞金10万円の武芸大会」の情報を目にした愁二郎。コレラにかかった妻と幼い息子を救うため、参加を決めました。 天竜寺には、廃刀令で力を失った武士から、単にお金が欲しい者まで、多くの人が集まります。そこに謎の男・槐が現れ、ルールを説明――。それは「こどく」という遊びで、“木札を奪い合いながら、1か月後までに東京に向かえ”という内容でした。 他にも細かいルールがあり、破ったり逃げたりすれば殺されるという話に、参加者の一部は絶望します。しかし無情にも「こどく」は開始され、早速木札を奪うための殺し合いが始まってしまいました。 実はかつて「人斬り刻舟」と呼ばれ、伝説の武士として活躍していた愁二郎。ところが戊辰戦争時のトラウマから、刀を抜くことができません。しかし、参加者の中に少女を見つけ、愁二郎は必死に彼女を守ることに……。 元・伊賀忍者である柘植響陣の助けもあり、愁二郎と少女は無事第一関門をクリア。少女の名は香月双葉で、愁二郎は共に旅をすることを決めます。 ところが宿を目指す2人の前に、愁二郎の宿敵・貫地谷無骨が襲いかかり……! 【残り128人】
第2話「覚醒」
なんとか無骨から逃げることに成功した愁二郎と双葉。宿で休んでいると、2人のもとに響陣が現れ、「同盟を組もう」と提案してきます。何を考えているかわからない響陣ですが、「提案を飲む気があれば四日市宿で会おう」と話し、去っていくのでした。 コレラに倒れた母や、大勢の命を救うべく「こどく」に参加した双葉。弱く幼い双葉は最後まで生き残れる可能性が低いことを悟りつつ、それでも前へ進みます。 その頃、日本のトップに立つ内務卿・大久保利通は、国内で不審な動きがあることを知り、警視局長の川路に調査を命じ……。 そんな中、かつて「公家の守護神」と呼ばれた菊臣右京に戦いを挑む無骨。無骨は、とにかく強い者と戦うことだけを生きがいにしているのです。そして無骨は右京を殺し、首を斬って捨てました。 一方、愁二郎と双葉は殺し合いを放棄した参加者たちに出会います。彼らが木札を外すと、見張っていた運営側は容赦なく射殺。その様子を目の当たりにした愁二郎は怒りによって覚醒し、ついに刀を抜いて運営側を斬り殺しました。その姿は、まさしく「人斬り刻舟」そのもので……。 【残り117人】
第3話「宿命」
昔、捨て子だった愁二郎は、京八流の師匠に拾われ、同じく捨て子だった7人と兄弟のように育ちました。しかし京八流を継承できるのは1人だけだったため、ある日兄弟たちは殺し合いを迫られます。そして愁二郎は1人黙って山を降りたのでした。 それから10年以上の時が過ぎ、愁二郎は兄弟の1人・衣笠彩八と出会います。彼女も「こどく」に参加していました。彩八は愁二郎が逃げたことを恨んでおり、怒りをぶつけますが、他の参加者たちが襲ってきたため一旦共闘することに。 その時、子どもを守ることを美徳とするアイヌ民族のカムイコチャが、双葉を守る愁二郎たちを助けてくれました。カムイコチャはその場を去り、彩八は愁二郎たちと行動を共にすることにします。 四日市宿に到着した愁二郎たちは響陣と会い、「こどく」の目的を突き止めるため同盟を組むことにしました。 その後、愁二郎は彩八から、兄弟たちはバラバラになり、生き残りを殺そうとする化け物老人・幻刀斎から身を隠す日々を送っていたことを聞きます。そして逃げたことを謝罪した愁二郎は、「お前たちを苦しめた責任から逃れるつもりはない。ただまた生きて彩八と会えたことはうれしく思う。」と正直な気持ちを述べ……。 一方、内務卿・大久保は、川路から衝撃的な調査報告を聞かされます。それは一連の動きの裏にいるのが、三井、住友、三菱ら財閥であるという事実でした。 【残り95人】
第4話「黒幕」
京八流の兄弟たちは、自分たちを狙う幻刀斎を殺すために「こどく」へ参加していました。彩八はその計画に愁二郎を巻き込むべきかどうか、もう少し考えることにします。 愁二郎たちはさっそく運営側の動きを探るための作戦に乗り出しました。その過程で、参加者の気弱な青年・狭山進之介に作戦を手伝わせることにした響陣。 まず響陣はわざと参加者の1人を逮捕させ、運営側が警察にどう対応するかを探ります。しかし運営側そのものが警察の人間で、逮捕された参加者はいとも簡単に殺されてしまうのです。 一方、死体がどこに運ばれているかを探る愁二郎たち。死んだふりをした愁二郎が運ばれたのは、三井銀行の敷地内にある倉庫でした。 そして倉庫の中で運営の兵士・櫻と出くわした愁二郎。実は櫻はかつて戊辰戦争で愁二郎の仲間でした。「旧知の2人がそろえば、酒を酌み交わすか殺し合うか、2つに1つ」と言い、愁二郎に刀を向ける櫻。 その頃、大久保の指令で運営側のアジトに向かっていた川路。突然部屋に入ってきた川路に驚く財閥のトップたちですが、そんな彼らに川路は「皆様大変お待たせしました。」と笑みを浮かべます。なんと黒幕である主催者は、警視局長の川路だったのです。 【残り70人】
第5話「亡霊」
かつて戊辰戦争で指揮を執った川路は、武士たちを「新時代にふさわしくない亡霊」だとし、「蠱毒」によって滅ぼそうと考えていました。 その頃、激闘の末になんとか櫻から逃げた愁二郎は、彩八たちと落ち合います。そして蠱毒がただ事ではないと考えた愁二郎は、双葉を保護してもらうため、大久保卿に電報を打つことに。 大久保の右腕である前島と連絡を取り、3日後に岡崎で会う約束をした愁二郎。そして一行は次の関所「池鯉鮒」に到着しました。 愁二郎、双葉、彩八、響陣の4人は木札の数をクリアしますが、進之介だけは数が足らず、運営側に止められてしまいます。そこで双葉は、「目の前にいる人の命を見捨てたら、母上に顔向けできない」と話し、自分の木札を1枚進之介に渡しました。その様子を見て、彩八、響陣、愁二郎も進之介に木札を分け与えます。 無事に池鯉鮒を越えたものの、自分の勝手な言動を謝る双葉。しかし愁二郎むしろ感謝します。実は双葉が木札を進之介に譲ろうとする過程で、運営側の橡が“最後の9人に残れば生き残る可能性がある”と口を滑らせていたのです。 一方川路は、電報の暗号を解読した大久保の秘書が暗殺されるなど、計画の邪魔となる者を徹底的に排除していました。そして響陣・進之介と二手に分かれて行動し始めた愁二郎たちにも魔の手が忍び寄ります。 【残り63人】
第6話「死闘」

祭りに出くわし、平穏な景色を見つめていたのも束の間、無骨が愁二郎に襲いかかります。さらに彩八も幻刀斎に見つかり、必死に逃げまどいますが……。 無骨は一時、双葉を人質にとるなどして愁二郎を追い詰めます。しかし死闘の末に愁二郎は無骨を斬り殺しました。強敵と戦い、最後まで人斬りとして生涯を終えられることに「幸せだ」とつぶやいて死んでいった無骨。 一方、幻刀斎に追い詰められ絶体絶命となった彩八のもとに、兄弟の四蔵と三助が駆け付けます。なんとか逃げ切った3人は、「兄弟が集結しないと幻刀斎を倒せない」と悟り、「兄弟全員を集めよう」と話します。 その頃、川路に命じられた櫻は、大久保卿を殺していました。すぐに「大久保卿暗殺」の号外が出され、衝撃を受ける愁二郎と双葉。さらに前島からは“非常事態につき、東京で会おう”という電報が届き、愁二郎は双葉を連れて東京を目指すことになります。 現時点で残っている参加者は愁二郎、双葉の他に、彩八ら兄弟、響陣、進之介、カムイコチャ、幻刀斎たちです。さらに謎の凄腕剣士・刀弥も生き残っています。そんな中、兄弟たちの居場所を幻刀斎に教えていたのは、なんと響陣でした。 無事に東京までたどり着けるのは、一体誰なのでしょうか……。
【考察】ラスト・柘植響陣はなぜ裏切った?幻刀斎との関係
ドラマのラストで、柘植響陣が京八流兄弟の居場所を幻刀斎に教えていたことが判明しました。まさかの裏切りに「なぜ?」と疑問を抱いた視聴者も多いはず。実は響陣の裏切りは原作漫画にはなく、ドラマオリジナルの展開となっています。 しかし、原作で響陣は婚約者である女性を人質にとられ、半ば強制的な形で蠱毒に参加していました。そのため、ドラマでも実は人質となっている婚約者を救うために仕方なく裏切っているという可能性は大いに考えられます。蠱毒運営側がゲームをより盛り上げるため、響陣に指示を送っているのかもしれません。 原作同様、響陣は英雄なのか、それともドラマオリジナルの設定として本当に悪者なのか……。続編での展開に期待です!
【考察】なぜ彩八は愁二郎に京八流兄弟の計画を話さない?
幻刀斎を殺す計画で蠱毒に参加した京八流兄弟たち。しかし彩八は兄弟の1人である愁二郎を巻き込むべきか葛藤しながらも、結局は彼にその計画を話しませんでした。 その理由として、継承争いから逃げた愁二郎に対し、彩八の中でまだわだかまりが残っていたことが考えられます。しかし一方では愁二郎のおかげで兄弟が殺し合わずに済んだという思いもあり、それが計画を話すべきかの葛藤につながっていたのでしょう。 しかしドラマの最後には、やはり幻刀斎を倒すには兄弟全員の力が必要だと語る彩八、四蔵、三助の姿があったため、続編では愁二郎にも計画が伝わるはずです。
【時代背景】存在した史実を解説!大久保の死や10万円の価値とは?
Netflixドラマ『イクサガミ』は、戊辰戦争から10年後の明治11年が舞台です。戊辰戦争で勝利した新政府は明治維新として日本の近代化改革を行いました。 その一環として「廃刀令」があり、刀を取り上げられた武士たちは特権を失って貧しい暮らしを余儀なくされたのです。世の中では貧富の格差が進み、社会は大変不安定な状態でした。 ここからはそんな明治維新の時代背景と共に、賞金10万円の価値や、実在した人物や史実について見ていきましょう。
四大財閥や中央の人間のモデル!史実を元にした登場人物
| 大久保利通 | 元・武士。初代内務卿として日本政治を動かしたが、明治11年に紀尾井町で暗殺された。 |
|---|---|
| 川路利良 | 「日本警察の父」と呼ばれる警察制度の創設者。西南戦争では抜刀隊を率いて活躍した。 |
| 前島密 | イギリスへ留学後、明治政府に入り駅逓局長として日本に郵便の仕組みを作った。 |
| 四大財閥 | 三井、三菱、住友、安田は経済界や政界に強く、戦争にも大きな影響を与えた。 |
蠱毒に出資し、死体の遺棄場所などを提供する「三井、三菱、住友、安田」は、実在した財閥をモデルにしています。 また日本政府の大久保利通、川路利良、前島密も実在した人物です。川路が蠱毒を主催し、大久保を暗殺したという展開はフィクションですが、それぞれの役職や立場などは史実をベースに設定されています。
内務卿・大久保利通は実際にも殺されていた?
内務卿として日本のトップに立っていた大久保利通は、史実でも明治11年に暗殺されています。その事件は彼が殺された場所の地名を取って「紀尾井坂の変」と呼ばれており、実行犯は川路利良ではなく、新政府に不満を持った元・士族6名でした。 『イクサガミ』では“もし大久保を暗殺したのが川路だったら”というフィクションならではの展開が描かれたのです。
賞金・金10万円の価値は今でいうとどのくらい?
蠱毒の賞金10万円は、明治時代の当時、現代でいうと50億円ほどの価値がありました。本編の中で主人公・愁二郎が「薬を買うお金もない」と話す場面がありますが、そんな彼らにとって当時の10万円は命をかけても惜しくないほどの、とんでもない金額だったはずです。
流行中の病・コロリ=コレラ!
『イクサガミ』の舞台である明治11年には、日本で「コロリ」と呼ばれる感染症が大流行していました。コロリは現代でいう「コレラ」で、激しい嘔吐や下痢によって脱水症状を起こす、恐ろしい病気です。 現在は適切な治療をすれば亡くなることはほぼありませんが、明治時代では予防・治療法がまだ浸透しておらず、大勢の人がコロリによって命を落としました。本ドラマでは愁二郎の妻子や、双葉の母親もコロリに苦しむ様子が描かれています。
蠱毒(こどく)のルールを解説!7つの掟や罰則とは?
| 目的 | 優勝者には金10万円が与えられる (主催者側の目的は不明) |
|---|---|
| ルール | ・1人1点の木札が配られ、それを奪い合う |
| 7つの掟 | 掟1:東京を目指す 掟2:7か所全てを通ること (天龍寺の総門、伊勢国 関、三河国 地鯉鮒、遠江国 浜松、駿河国 島田、相模国 箱根、武蔵国 品川) 掟3:それぞれの点数が足りない場合、次の宿場へは通れません 掟4:誰にもこの遊びのことを話してはならない 掟5:1ヶ月後の6月5日には必ず東京に着いていること 掟6:途中での離脱は禁止。しかし、10数える間、自分の木札が首から外れていた場合、それは離脱とみなす。 掟7:掟を破った者には、相応の処罰を |
| 罰則 | ・ルールを破れば相応の処罰を受ける ・逃亡者は始末される |
命をかけたデスゲーム〈こどく〉。ゲームの参加者には〈こどく〉の開始時に1枚=1点になる札が1枚ずつ配られ、この札を奪い合うことになります。 ゲームのルールは7つ。集合場所の京都・天龍寺を出発し、1ヶ月以内に東京までたどり着くこと。東海道の7つの関所を通過する必要があり、各関所には持ち点のノルマが設定されました。その上、参加者以外への口外や途中離脱は禁止で、札を首から外した場合も失格と判断されます。 ルールを1つでも破った者に待ち受けているのは、主催者からの相応の処罰!東京の関所までに必要な点数は30点で、計算上は292人中9人まで生き残りが可能です。
【原作ネタバレ】「イクサガミ」天編!地獄のゲーム・蠱毒がはじまる
元伊賀忍者・柘植響陣に助けられ、無事に天龍寺を出発した愁二郎と双葉。「乱切りの無骨」こと貫地谷無骨や愁二郎の義兄弟たちが、2人を執拗に付け狙ってきます。 捨て子だった愁二郎は最古の剣術「京八流」の師匠に拾われ、8人の義兄弟と共に育ちました。 一子相伝の「京八流」は継承者8人に違う奥義を伝授し、殺し合いで後継者を決定します。継承戦を拒否した裏切り者は、「京八流」から別れた「朧流」の当主・岡部幻刀斎が処刑する掟。しかし、幻刀斎は裏切り者の愁二郎だけでなく、他の義兄弟も殺そうとしていました。 3つ目の関所「池鯉鮒」を目指す中で、狭山進次郎を仲間に加えた愁二郎たち。一方で、無骨から助けてくれた菊臣右京が首を斬られ死亡します。 同じ頃、都内某所に政府関係者が集結しており、旧時代の危険因子に殺し合わせるために〈こどく〉が計画されたと明らかになりました。
【原作ネタバレ】「イクサガミ」地編!蠱毒の目的や主催者が判明
残る参加者は84人。京八流の継承者たちは幻刀斎を討つべく、(消息不明の甚六を除く)生き残った義兄弟4人で協力します。しかし幻刀斎の実力派凄まじく、戦いの中で三助が命を落としてしまうのでした。 一方、なんとか池鯉鮒宿に到着した愁二郎たちでしたが、進次郎が「最後に通過した罰」として、「黒札」を渡されてしまいます。黒札を持った者は「ボーナス生贄」となり、全参加者に狙われてしまうのです。 愁二郎は〈こどく〉の主催者側に国家レベルの大物がいると推測し、浜松郵便局の局長・前島密を通じて、内務卿の大久保利通に知らせることに。前島が入手した暗号文を響陣が解読した結果、なんと黒幕は警視局長・川路利良と四大財閥で、大久保の暗殺も企てているという驚愕の事実が判明しました。 衝撃を受ける愁二郎たちのもとに、川路の差し向けた警視局隊が乗り込んできます。さらに無骨まで現れ、大乱戦状態に!なんとか郵便局を脱出した愁二郎は、双葉を彩八に任せ、分かれて行動することにしました。 その後、命を狙われる大久保。一度は化野四蔵に救われますが、結局紀尾井坂で殺されてしまいます。
【原作ネタバレ】「イクサガミ」人編!東京に到着した9人は誰?
とうとう残る参加者は23人まで絞られました。敵の本拠地を探るべく、1人で主催者側のアジトへ向かった響陣。一方、別行動していた愁二郎は木札を稼ぎながら消息不明の義兄弟・蹴上甚六を探します。 島田宿では清国の陸乾や「台湾の伝説」ことミフティらが一堂に会し、大乱闘に。そんな中、進次郎は自ら木札を外し、〈こどく〉を離脱します。黒札として足手まといになるのを避けるのが狙いでした。そして離脱した者は殺される運命ですが、なんとか進次郎は姿をくらますことに成功します。 進次郎の離脱にショックをうける双葉ですが、最後まで逃げずに戦うことを選ぶのでした。 一方、東京目前の横浜までたどり着いた愁二郎は、ついに甚六と再会します。共闘して刺客を倒しますが、これまでの旅で疲弊していた甚六は力尽き、愁二郎に奥義を継承するのでした。 そして愁二郎に加え双葉、響陣、彩八、四蔵、カムイコチャ、ギルバート、幻刀斎、刀弥の9名が東京に到着します。
【原作ネタバレ】完結「イクサガミ」神編!10万円を手にしたのは?
生き残った参加者は、愁二郎、双葉、響陣、彩八、四蔵、カムイコチャ、ギルバート、幻刀斎、刀弥の9人。彼らは、上野寛永寺の黒門を目指す最終試練に挑みます。黒門は深夜11時50分から10分間だけ開放され、時間内に通り抜けた者が優勝です。 しかし主催者の川路利良は9人を「悪逆非道ノ徒」として新聞で指名手配し、愁二郎たちは凶悪犯として民衆や警察に追われることに。関係のない市民たちも巻き込まれ、東京は大混乱に陥ります。 そんな中、彩八はついに幻刀斎に重傷を負わせますが、力尽き死んでしまいます。その後、幻刀斎を破って京八流の因縁に終止符を打つ四蔵。しかし四蔵もまた致命傷を負い、愁二郎の腕の中で息絶えるのでした。 一方、響陣は婚約者である陽菜の解放と引き換えに、死に至る奥義「天之常立神」を使用。〈こどく〉主催側の忍者たちを巻き込んで爆死し、愁二郎と双葉を逃がします。 多くの仲間たちが命を落とし、その想いと奥義を受け継いだ愁二郎は、ついに「イクサガミ(戦神)」として覚醒。そんな彼の前に立ちはだかる最後の敵は、最強の剣士・天明刀弥です。 強敵を前に苦戦する愁二郎ですが、京八流の「技は奪うためではなく、託すためのもの」という真意を悟り、ついに刀弥に打ち勝ちました。 その後、唯一寛永寺の門をくぐり、賞金を手にしたのは双葉でした。愁二郎は無力な双葉を最後まで助け、勝者として名乗り出ることなく姿を消したのです。
【ネタバレ】外伝「イクサガミ」無編!貫地谷無骨のスピンオフ
月刊小説誌『小説現代』2025年11月号にて、スピンオフ「イクサガミ 無」が掲載されました。 人気の貫地谷無骨にスポットを当て、横浜から東京へ向かう汽車の上、彼が呟いた「宗太」という人物との前日譚が明かされます。
結末までネタバレ
時は明治9年。高瀬宗太は会津藩の武家に産まれ、2年前に18歳で東京警視庁へ入りました。 ある日、西郷隆盛が不平を抱く士族をまとめ、政府への謀反を画策!宗太は彼らを討つための遊撃警視隊に選出され、薩摩へ渡って陸軍と合流します。 その後、応援に来た大阪府庁四課(県警)の鎌苅与一と親交を深め、恨み・恨まれてきた人生について彼から打ち明けられました。人を斬ることに執着し、「己を斬る者を探している。もう止まれない」と言う鎌苅に、宗太は「きっと止まれます」と伝えます。 政府と薩摩軍の攻防が続く中、犬猿の仲だった警視局と駅逓局(郵便局)が協力関係に……。これをきっかけに、鎌苅与一だと思われた男の正体が「貫地谷無骨」だと判明。無骨は戊辰戦争の終わり頃、数多の仲間を斬って姿を消した新政府軍十二支隊・申の元隊士です。 そして明治10年、7ヶ月に及んだ「西南の役」がついに終戦。宗太は強者との戦いに身を投じる無骨と別れ、無事に東京の街へ戻っていました。翌年の初夏、天明刀弥と嵯峨愁二郎の戦いの場に遭遇し、愁二郎が持つ無骨の愛刀「村正」を見てその死を悟ります。 時は少し遡り、〈こどく〉の始まりの日。無骨は京都・天龍寺を訪れ、大阪から来たという本物の鎌苅与一と出会うのでした。
【相関図】「イクサガミ」複雑な人間関係をおさらい
主人公は「人斬り刻舟」の異名を持つ嵯峨愁二郎。捨て子だった彼は師匠に拾われ、鞍馬の山中で育ちます。彼が育ったのは「京八流」という最古の剣術ともいわれる流派の修行場で、彩八や三助、四蔵など、ほかの後継者候補たちと兄弟同然に過ごしました。 〈こどく〉に参加することになった愁二郎は、ゲームに巻き込まれたしまった少女・双葉を守ることを誓います。
「イクサガミ」登場人物・キャスト一覧!それぞれの過去や目的を解説
「イクサガミ」登場人物・キャスト一覧
| 名前 | 概要 |
|---|---|
| 嵯峨愁二郎役/岡田准一 | 通称「人斬り刻舟」。「京八流」後継者の一人で元剣客。コレラを患う妻子のため〈こどく〉に参加する。 |
| 香月双葉役/藤崎ゆみあ | 旧亀山藩士を父に持つ少女。コレラを患う母のため〈こどく〉に参加する。 |
| 柘植響陣役/東出昌大 | 元・伊賀忍者。声色や話し方を自在に操ることができる。 |
| 衣笠彩八役/清原果耶 | 愁二郎の義妹。「京八流」の奥義である「文曲」を会得した。 |
| 狭山進之介役/城桧吏 | 気弱な青年。父の借金を返すため〈こどく〉に参加。 |
| 貫地谷無骨役/伊藤英明 | 通称「乱切りの無骨」。戊辰戦争で戦死したと思われていた暗殺者。 |
| 菊臣右京役/玉木宏 | 「公家の守護神」と呼ばれ、大太刀を使う美丈夫。花山院家の秘伝「太刀四十二ケ条」を習得した。 |
| カムイコチャ役/染谷将太 | アイヌの民で弓の名手。故郷を守るため〈こどく〉に参加する。 |
| 岡部幻刀斎役/阿部寛 | 「化け物」と恐れられる「朧流」の継承者。「京八流」継承の見届人を務める。 |
| 祇園三助役/遠藤雄弥 | 愁二郎の義弟で京八流奥義「禄存」の使い手。彩八を〈こどく〉に誘った。 |
| 化野四蔵役/早乙女太一 | 愁二郎の義弟。京八流の奥義「破軍」の使い手で兄弟一才能がある。 |
| 蹴上甚六役/岡崎体育 | 愁二郎の義弟で京八流の奥義「貪狼」の使い手。 |
| 立花雷蔵役/一ノ瀬ワタル | 巨大な武器を操り、桁違いのパワーを持つ大男。 |
| 天明刀弥役/横浜流星 | 謎の剣士。飄々としている。 |
| 名前 | 概要 |
|---|---|
| 櫻役/淵上泰史 | 顔に傷のある男。愁二郎とは旧知の仲。 |
| 槐役/二宮和也 | 能面のような顔の男。天龍寺で〈こどく〉の開始を告げた。 |
| 川路利良役/濱田岳 | 警察局トップ。蠱毒の主催者であることが判明。 |
| 櫻役/淵上泰史 | 顔に傷のある男。愁二郎とは旧知の仲。 |
| 槐役/二宮和也 | 能面のような顔の男。天龍寺で〈こどく〉の開始を告げた。 |
| 橡役/吉原光夫 | 各関所で札を確認する大男。愁二郎と双葉を見守っているような節がある。 |
| 平岸役/黒田大輔 | 秘書長。財閥のVIPたちをもてなす。 |
| 諸沢俊助役/榎木孝明 | 住友財閥の人物。 |
| 神保圭次郎役/酒向芳 | 三井財閥の人物。 |
| 近山彦一役/松尾諭 | 安田財閥の人物。 |
| 榊原庄蔵役/矢柴俊博 | 三菱財閥の人物。 |
| 名前 | 概要 |
|---|---|
| 大久保利通役/井浦新 | 日本国政府のトップに立つ内務卿。〈こどく〉を探る。 |
| 前島密役/田中哲司 | 「大久保の右腕」的人物。駅逓局の局長を務める。 |
| 永瀬心平役/中島歩 | 大久保利通の秘書。電報の暗号を解く。 |
| 安藤神兵衛役/山田孝之 | 京都府庁警察第四課に所属する警察官。「疾風の安神」と呼ばれる。 |
| 志乃役/吉岡里帆 | 愁二郎の妻で町医者。緒方洪庵の元で医学を学んだ。 |
| 赤池一貫 | 4年前に死没。弟の愁二郎に奥義「北辰」を伝授する。 |
嵯峨愁二郎(さがしゅうじろう)役/岡田准一
嵯峨愁二郎は、「京八流」の後継者の1人です。鞍馬での後継者争いから逃げ出した後、京で「刻舟」と呼ばれる刺客として活躍。コレラにかかった家族のために大金が必要になった彼は豊国新聞の存在を知り、半信半疑ながら再び刀を手にして単身天龍寺へと向かいます。 主演とプロデューサーを兼任するのは、藤井道人監督と『最後まで行く』(2023年)以来のタッグとなる岡田准一。彼は本作について、「武術の基本や本質といった伝統的な要素を取り入れつつ、物語やキャラクターに落とし込むことで、若い世代が共感できる形にしたかったのです」とコメントしています。
香月双葉(かつきふたば)役/藤崎ゆみあ
丹波の亀岡からやってきた香月双葉。彼女は母の虎狼痢(コレラ)を治すため、豊国新聞を頼りに京へやってきます。父から天道流を習い、多少剣の心得がある彼女は、愁二郎に守られながらも短剣を武器に戦います。 双葉を演じるのは『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(2023年)でドラマ初出演を果たした藤崎ゆみあです。
柘植響陣(つげきょうじん)役/東出昌大
元伊賀忍者の柘植響陣。普段は上方訛りで話しますが、声色や話し方を自在に変えることや変装を得意としています。女性を助けるために、天龍寺へと向かいました。 柘植を演じるのは、「コンフィデンスマンJP」シリーズなどで知られる東出昌大です。
衣笠彩八(きぬがさいろは)役/清原果耶
衣笠彩八は愁二郎の兄弟の1人で、やはり「京八流」の後継者の1人です。奥義「文曲」を会得しており、刺刀と一尺三寸程の小脇差を武器に戦います。〈こどく〉での札番号は百六十八です。 京八流の兄弟たちは、幻刀斎を殺すために蠱毒に参加しています。 彩八を演じる清原果耶は、朝ドラ『おかえりモネ』や映画『護られなかった者たちへ』(ともに2021年)などへの出演で知られています。
狭山進之介(はやましんのすけ)役/城桧吏
狭山進之介は家が貧しく、父親の商売を助けるために〈こどく〉に参加した青年です。泣き虫で怖がりですが、芯の強い部分も持ち合わせています。成り行きで響陣の子分として行動を共にしますが……。 進之介を演じる城桧吏は、映画『万引き家族』で一躍有名になった俳優。その後は大河ドラマ「べらぼう」などに出演し、『終活シェアハウス』では連続テレビドラマ初主演を務めています。
菊臣右京(きくおみうきょう)役/玉木宏
菊臣右京は花山院家の家僕で、花山院家に伝わる太刀の秘伝「太刀四十二カ条」を習得しています。 花山院が菊臣家を捨て、菊臣家は限界を迎えます。菊臣右京の家臣が「誇りを守るためには腹を切るしかありません」と言うほどに。「菊臣家は私が必ず復興させる」と汚名を雪ぐために蠱毒に参加。命がけの戦いのなかもでも正々堂々と勝つことにこだわっています。 右京を演じる玉木宏は、「キングダム」シリーズなどへの出演で知られています。
カムイコチャ役/染谷将太
アイヌの民である、カムイコチャ。カムイコチャとは『神の子』という意味を持つ通り名で、本名はイソンノアシです。『狩人の名人』という意味を持ちます。その名の通り、図抜けた弓矢の腕前で、6歳でユクを仕留めました。 故郷の大地を守るために、京都・天龍寺へと向かいます。 演じる染谷将太は、子役出身の実力派。代表作には、『寄生獣』(2014)や大河ドラマ『麒麟がくる』(2020)などがあります。
貫地谷無骨(かんじやぶこつ)役/伊藤英明
「乱切りの無骨」こと貫地谷無骨。戊辰戦争で戦死したと思われていましたが、京都・天龍寺に姿を現します。蠱毒に参加したきっかけは、主催者側である櫻が「もう一度、お前に武士として生きる機会をやろう」と戊辰戦争後、投獄されていた貫地谷無骨を釈放したこと。人を斬ることを楽しむために、参加します。 貫地谷を演じるのは伊藤英明。主人公として出演した「海猿」シリーズの大ヒットをきっかけに一躍有名に。近年では『#真相をお話しします』(2025)などに出演しています。
岡部幻刀斎(おかべげんとうさい)役/阿部寛
岡部幻刀斎は〈こどく〉の参加者からも一目置かれる“最恐の剣豪”。常に仕込み杖を携帯しており、その不気味ないでたちから「化物」とも称されています。京八流の兄弟たちを殺すために、参加しています。 演じるのは日曜劇場「ドラゴン桜」、「下町ロケット」シリーズなどで主演を務めた阿部寛。2026年内放送予定の『VIVANT』続編でも続投が決定しています。
祇園三助(ぎおんさんすけ)役/遠藤雄弥

「京八流」の後継者の1人であり、愁二郎の義弟でもある祇園三助。奥義『禄存』の持ち主で、遠くの音を聞き、足音を消すことができます。山を降りた後は妻子と暮らしていましたが、幻刀斎を殺すため、彩八を誘って〈こどく〉に参加しました。 三助を演じるのは、ドラマ『のだめカンタービレ』や朝ドラ「虎に翼」など幅広い作品に出演している遠藤雄弥です。
化野四蔵(あだしのしくら)役/早乙女太一

化野四蔵も三助と同じく「京八流」を受け継ぐ8兄妹の1人。奥義「破軍」を会得しており、兄弟の中では最も才能のある人物です。幻刀斎を討つため〈こどく〉に参加しています。 そんな四蔵を演じるのは早乙女太一。ドラマ『六本木クラス』では主人公を苦しめるドラ息子を好演しました。
蹴上甚六(けあげじんろく)役/岡崎体育
蹴上甚六も「京八流」の後継者の1人。愁二郎の義弟にあたり、奥義「貪狼」を会得しています。兄弟の中では最も情に厚い人物です。 そんな甚六を演じるのは、シンガーソングライターとしても活躍する岡崎体育。マスコットのような憎めないビジュアルは、『イクサガミ』でも健在です。
立花雷蔵(たちばならいぞう)役/一ノ瀬ワタル

大きい薙刀のような武器を、いとも簡単に振り回す怪力男・立花雷蔵。原作には登場しないドラマオリジナルです。〈こどく〉が幕を開けた天龍寺では愁二郎に襲いかかるも、倒れたところを他の参加者に狙われ、殺されてしまいます。 雷蔵を演じるのは、Netflixドラマ『サンクチュアリ -聖域-』でブレイクした俳優・一ノ瀬ワタル。本作でも存在感抜群です。
天明刀弥(てんめいとうや)役/横浜流星
天明刀弥は謎の多い剣士です。逃げ惑う参加者たちを笑顔で切り付けていく様は、まさにサイコパス。圧倒的な実力の持ち主であることは間違いありません。 そんな天明刀弥を演じるのは、映画『国宝』での熱演が記憶に新しい横浜流星。イケメン枠として有名ですが、大河ドラマ「べらぼう」でも主演を務めるなど、実力派俳優としての地位も確立しています。
櫻(さくら)役/淵上泰史
櫻は〈こどく〉を運営する精鋭部隊の隊長です。その存在は謎に包まれていますが、彼の過去を含め、多くの哀しみや苦悩を背負っているようです。 櫻を演じる淵上泰史は、「マイホームヒーロー」シリーズなど数多くの映画やドラマに出演しています。
槐(えんじゅ)役/二宮和也
天龍寺にて〈こどく〉開始を告げる槐。謎に包まれた彼は、原作ではその表情の変わらなさから「能面のような男」と描写されています。 槐を演じるのは『ラーゲリより愛を込めて』(2022年)などで知られる二宮和也。2025年に主演した映画『8番出口』がヒットしたことも記憶に新しいですね。
川路利良(かわじとしよし)役/濱田岳
日本警察のトップである川路利良。大久保利通の左腕として活躍していますが、実は〈こどく〉の主催者でした。生き残った武士たちを「亡霊」と呼び、新時代には不要な存在として抹殺しようとしているのです。 大久保を裏切る川路を演じるのは、実力派俳優の濱田岳。Netflixドラマ『First Love 初恋』では、ヒロインに恋をするタクシードライバー役で大きな存在感を放っていました。
大久保利通(おおくぼとしみち)役/井浦新
日本政府のトップに立つ内務卿・大久保利通。京都の天龍寺から不穏な動きが始まったことを知り、信頼する部下たちに捜査を依頼します。しかし黒幕だった川路に裏切られ、彼の命を受けた櫻によって暗殺されるのです。 大久保利通を演じるのは、俳優・井浦新。ドラマ『アンナチュラル』や『最愛』など多くのヒット作に出演しています。
前島密(まえじまひそか)役/田中哲司
大久保利通の右腕として活躍する駅逓局局長の前島密。郵便制度を作り上げた実在の人物をモデルにしています。作中では愁二郎と電報を打ち合い、子ども(双葉)を保護する約束をしました。 そんな前島を演じるのは、名バイプレイヤー・田中哲司です。ドラマ『緊急取調室』シリーズや、『あなたの番です』、『らんまん』など数多くの作品に出演しています。
永瀬心平(ながせしんぺい)役/中島歩

永瀬心平は大久保利通の秘書を務める人物です。〈こどく〉の黒幕を調べるため、電報に書かれていた暗号を調査し、解読に成功。しかし運営側に監視されていたため、大久保へ報告する直前に殺されてしまいます。 永瀬を演じるのはカメレオン俳優・中島歩。ドラマ『不適切にもほどがある!』など数多くの作品に出演していますが、『離婚しようよ』や『阿修羅のごとく』といったNetflixドラマでの活躍も目立ちます。
安藤神兵衛(あんどうしんべえ)役/山田孝之
京都府庁第四課に所属する警察官の安藤神兵衛。「疾風の安神」と呼ばれるほどのスピードを持つ実力者ですが、天龍寺に乗り込んだところ、一瞬で櫻に首を落とされてしまいます。 演じるのは『全裸監督』や『グラスハート』など多くのNetflixドラマで活躍する山田孝之。あまりにもあっけない彼の退場に、SNSでは「贅沢すぎる!」と話題になりました。ちなみに本人は「正しい山田孝之の使い方」と言及しています。
嵯峨志乃(さがしの)役/吉岡里帆

嵯峨志乃は愁二郎の妻です。200年以上つづく医者の家系に生まれ、自らも医師を志しました。緒方洪庵が開いた大阪の適塾で医術を学び、町医者になりました。 志乃を演じるのは吉岡里帆。配信ドラマ『ガンニバル』(2021年〜2023年)や映画『正体』(2024年)などに出演しています。
【考察】神と人の境界が描く人間の本質
大金を目的に参加者同士が殺し合う〈こどく〉では、人間も他者の生死を決める権利、いわば「神の視点」を手に入れます。神も人間の欲望や恐怖、正義感の延長線上にある概念でしかありません。 主人公の愁二郎は双葉を守りながら、生き残ることを目指す決意をします。自分の欲望を満たすためになにをするのか、あるいはなにをしないのか、そこにその人物の本質が顕れると言っていいでしょう。 『イクサガミ』は、人間の本質を描いているのです。
漫画版「イクサガミ」も熱い!コミカライズ版ではどう描かれているのか
講談社の青年漫画誌『モーニング』2023年2・3合併号から、コミカライズ版の連載もスタート。立沢克美が作画を担当し、単行本は4巻(2024年12月現在)まで刊行中です。 2024年6号をもって、漫画アプリ「コミックDAYS」と「Dモーニング」へ移籍が決定し、2024年夏以降に週刊連載が再開すると発表されました。警視局長・川路利良の登場と同時に休載になったので、連載再開が待ち遠しいですね。
ドラマ「イクサガミ」の結末を原作ネタバレから!最後に生き残るのは誰?
Netflixで実写ドラマ化した、「イクサガミ」シリーズのネタバレを紹介しました。岡田准一の初プロデュース作品とあって、注目度抜群の本作。その終わり方から続編の公開が期待されています。 『イクサガミ』はNetflixで世界独占配信中です!原作のあらすじもチェックし、誰が生き残るのか予想してみましょう!














