【ネタバレ・相関図】『イクサガミ』原作あらすじを最終巻(神編)まで!岡田准一主演ドラマのキャラ・キャスト解説も
直木賞作家・今村翔吾のエンタメ時代小説「イクサガミ」シリーズが、ついに実写ドラマ化!岡田准一を主演に迎え、Netflixシリーズとして世界独占配信が決定しました。 この記事では、『イクサガミ』のあらすじ・原作ネタバレまで詳しく解説していきます。またNetflixドラマ版の最新情報についても、紹介していきましょう。
【ネタバレなし】「イクサガミ」の作品概要
| 監督 | 藤井道人 , 山口健人 , 山本透 |
|---|---|
| 脚本 | 藤井道人 , 山口健人 , 八代理沙 |
| プロデューサー・ アクションプランナー | 岡田准一 |
| キャスト | 岡田准一 |
| 原作 | 今村翔吾「イクサガミ」シリーズ |
| 配信開始日 | 2025年11月13日 |
『イクサガミ』の実写ドラマ化は、Netflixのプロデューサー高橋信一から岡田准一にプロデューサー兼主演オファーが届いたことで実現しました。 原作の「イクサガミ」シリーズは、『塞王の楯』で第166回直木賞を受賞した今村翔吾の小説です。 史実を取り入れつつもエンタメ性を追求する王道の時代小説で、大迫力のバトルシーンをふんだんに描き、若い世代を中心に人気を博しています。
【ネタバレなし】「イクサガミ」あらすじ

新政府による廃刀令を経て、時は明治11年2月。かつて剣客「刻舟」として暗躍した嵯峨愁二郎も刀を置き、貧しい暮らしを送っています。 そんなある日、「武技に優れたる者に金十万円を得る機会を与う」との怪文書が出回り、深夜の京都・天龍寺に292人の侍が集められました。そして、賞金を奪い合うデスゲームの開催が告げられ、愁二郎は妻子を病から救うために参加を決意したのでした。 一方、母の病気を治そうとして、命がけの戦いに巻き込まれた12歳の少女・双葉。愁二郎はまだ幼い彼女を守りながら、目的地の東京を目指していきますが……。
ゲーム〈こどく〉のルールを解説
| 目的 | 優勝者には金10万円が与えられる (主催者側の目的は不明) |
|---|---|
| ルール | ・1人1点の木札が配られ、それを奪い合う ・参加者は京都から東京を目指して移動する ・道中7ヶ所のチェックポイントを通過すること ・それぞれのチェックポイントは、必要な点数がないと通過できない ・「こどく」について他言してはならない ・1ヶ月以内に東京にたどり着かなければならない ・途中で逃げたり、首から下げた木札を外したら失格 |
| 罰則 | ・ルールを破れば相応の処罰を受ける ・逃亡者は始末される |
命をかけたデスゲーム〈こどく〉。ゲームの参加者には〈こどく〉の開始時に1枚=1点になる札が1枚ずつ配られ、この札を奪い合うことになります。 ゲームのルールは7つ。集合場所の京都・天龍寺を出発し、1ヶ月以内に東京までたどり着くこと。東海道の7つの関所を通過する必要があり、各関所には持ち点のノルマが設定されました。その上、参加者以外への口外や途中離脱は禁止で、札を首から外した場合も失格と判断されます。 ルールを1つでも破った者に待ち受けているのは、主催者からの相応の処罰!東京の関所までに必要な点数は30点で、計算上は292人中9人まで生き残りが可能です。
【原作ネタバレ】「イクサガミ」天編
元伊賀忍者・柘植響陣に助けられ、無事に天龍寺を出発した愁二郎と双葉。「乱切りの無骨」こと貫地谷無骨や愁二郎の義兄弟たちが、2人を執拗に付け狙ってきます。 捨て子だった愁二郎は最古の剣術「京八流」の師匠に拾われ、8人の義兄弟と共に育ちました。 一子相伝の「京八流」は継承者8人に違う奥義を伝授し、殺し合いで後継者を決定します。継承戦を拒否した裏切り者は、「京八流」から別れた「朧流」の当主・岡部幻刀斎が処刑する掟。しかし、幻刀斎は裏切り者の愁二郎だけでなく、他の義兄弟も殺そうとしていました。 3つ目の関所「池鯉鮒」を目指す中で、狭山進次郎を仲間に加えた愁二郎たち。一方で、無骨から助けてくれた菊臣右京が首を斬られ死亡します。 同じ頃、都内某所に政府関係者が集結しており、旧時代の危険因子に殺し合わせるために〈こどく〉が計画されたと明らかになりました。
【原作ネタバレ】「イクサガミ」地編
残る参加者は84人。幻刀斎を討つべく、(消息不明の甚六を除く)生き残った義兄弟4人で協力しますが、三助が命を落としてしまいます。 進次郎は「池鯉鮒」最後に通過した罰として、全参加者に狙われる「黒札」を渡されました。 愁二郎は〈こどく〉主催者側に国家レベルの大物がいると推測し、浜松郵便局の局長・前島密を通じて、内務卿の大久保利通に知らせることに。前島が入手した暗号文を響陣が解読した結果、黒幕は警視局長・川路利良と四大財閥で、大久保の命も狙っていると判明しました。 愁二郎たちや駅逓局は、浜松郵便局に乗り込んできた警視局、さらに無骨と大乱戦状態に!愁二郎は双葉を彩八に任せ、何人かずつに別れて郵便局を脱出します。 一方の大久保は、間一髪のところを四蔵に救われますが、紀尾井坂で討たれてしまいました。
【原作ネタバレ】「イクサガミ」人編
残る参加者は23人。響陣は主催者側のアジトへ向かい、愁二郎は彩ハに双葉と進次郎を託して、札を稼ぎながら甚六を捜すことにしました。 掛川からスタートし、島田、箱根、そして横浜から東京へ。島田宿では清国の陸乾や「台湾の伝説」ことミフティらが一堂に会し、大乱闘になりました。そんな中、進次郎はルールを逆手に取って〈こどく〉を離脱し、双葉は戦うことを選びます。 愁二郎は再会した甚六と共闘し、惜しくも横浜で力尽きた彼から奥義を継承。愁二郎と双葉、響陣、彩八、四蔵は東京へとたどり着き、参加者は9人に絞られました。
【原作ネタバレ】「イクサガミ」神編
東京にたどり着いた愁二郎、双葉、響陣、彩八、四蔵、カムイコチャ、ギルバート、幻刀斎、刀弥の9人。彼は、上野寛永寺の黒門を目指す最終試練に挑みます。 しかし主催者の川路利良は9人を「悪逆非道ノ徒」として新聞で指名手配し、愁二郎たちは凶悪犯として民衆や警察に追われることに。そんななか幻刀斎に重傷を負わせ、京八流の因縁に終止符を打つ彩八。幻刀斎の最期を見届けた四蔵が奥義を受け継ぎました。 響陣は婚約者である陽菜の解放と引き換えに、死に至る奥義「天之常立神」を使用。〈こどく〉主催側の忍者たちを巻き込んで爆死し、愁二郎たちを逃がします。 多くの仲間たちが命を落とし、その想いと奥義を受け継いだ愁二郎は、ついに「イクサガミ(戦神)」として覚醒。京八流の「技は奪うためではなく、託すためのもの」という真意を悟り、刀弥に打ち勝ちました。 その後、愁二郎の助けを借りて、無力なはずの双葉が唯一の到達者として寛永寺の門をくぐり、賞金を手にします。
「イクサガミ」相関図つきで複雑な人間関係をおさらい

主人公は「人斬り刻舟」の異名を持つ嵯峨愁二郎。捨て子だった彼は師匠に拾われ、鞍馬の山中で育ちます。彼が育ったのは「京八流」という最古の剣術ともいわれる流派の修行場で、彩八や三助、四蔵など、ほかの後継者候補たちと兄弟同然に過ごしました。 〈こどく〉に参加することになった愁二郎は、ゲームに巻き込まれたしまった少女・双葉を守ることを誓います。
「イクサガミ」登場人物・キャストを詳しく解説!
「イクサガミ」登場人物一覧
| 名前 | 概要 |
|---|---|
| 嵯峨愁二郎 | 「京八流」後継者の一人で元剣客。コレラを患う妻子のため〈こどく〉に参加する。 |
| 香月双葉 | 旧亀山藩士を父に持つ少女。コレラを患う母のため〈こどく〉に参加する。 |
| 柘植響陣 | 元・伊賀忍者。声色や話し方を自在に操ることができる。 |
| 化野四蔵 | 愁二郎の弟。「京八流」の奥義である「破軍」を会得した。 |
| 衣笠彩八 | 愁二郎の妹。「京八流」の奥義である「文曲」を会得した。 |
| カムイコチャ | アイヌの民で弓の名手。故郷を守るため〈こどく〉に参加する。 |
| 貫地谷無骨 | 戊辰戦争で戦死したと思われていた暗殺者。 |
| 菊臣右京 | 大太刀を使う美丈夫。花山院家の秘伝「太刀四十二ケ条」を習得した。 |
| 狭山進次郎 | 元御家人の跡取り。家業の借金返済のため〈こどく〉に参加する。 |
| 岡部幻刀斎 | 「朧流」の継承者。「京八流」継承の見届人を務める。 |
| 名前 | 概要 |
|---|---|
| 槐 | 能面のような顔の男。天龍寺で〈こどく〉の開始を告げた。 |
| 橡 | 愁二郎を担当する使者。 |
| 名前 | 概要 |
|---|---|
| 志乃 | 愁二郎の妻で町医者。緒方洪庵の元で医学を学んだ。 |
| 赤池一貫 | 4年前に死没。弟の愁二郎に奥義「北辰」を伝授する。 |
「イクサガミ」キャスト一覧
| 嵯峨愁二郎(さがしゅうじろう)役 | 岡田准一 |
|---|---|
| 香月双葉(かつきふたば)役 | 藤崎ゆみあ |
| 衣笠彩八(きぬがさいろは)役 | 清原果耶 |
| 柘植 響陣(つげ きょうじん)役 | 東出昌大 |
| 嵯峨志乃(さがしの)役 | 吉岡里帆 |
| 菊臣右京(きくおみうきょう)役 | 玉木宏 |
| 櫻(さくら)役 | 淵上泰史 |
| 槐(えんじゅ)役 | 二宮和也 |
| 化野四蔵(あだしのしくら)役 | 早乙女太一 |
| カムイコチャ役 | 染谷将太 |
| 貫地谷無骨(かんじやぶこつ)役 | 伊藤英明 |
| 狭山進次郎(さやましんじろう)役 | 城桧吏 |
| 川路利良(かわじとしよし)役 | 濱田岳 |
| 蹴上甚六(けあげじんろく)役 | 岡崎体育 |
| 大久保利通(おおくぼとしみち)役 | 井浦新 |
| 前島密(まえじまひそか)役 | 田中哲司 |
| 永瀬心平(ながせしんぺい)役 | 永瀬心平 |
| 祇園三助(ぎおんさんすけ)役 | 遠藤雄弥 |
| 安藤神兵衛(あんどうじんべえ)役 | 山田孝之 |
| 岡部幻刀斎(おかべげんとうさい)役 | 不明 |
| 橡(つるばみ)役 | 不明 |
| 赤池一貫(あかいけいっかん)役 | 不明 |
嵯峨愁二郎(さがしゅうじろう)役/岡田准一
(画像右) 嵯峨愁二郎は、「京八流」の後継者の1人です。鞍馬での後継者争いから逃げ出した後、京で「刻舟」と呼ばれる刺客として活躍。家族のために大金が必要になった彼は豊国新聞の存在を知り、半信半疑ながら再び刀を手にして単身天龍寺へと向かいます。 主演とプロデューサーを兼任するのは、藤井道人監督と『最後まで行く』(2023年)以来のタッグとなる岡田准一。彼は本作について、「武術の基本や本質といった伝統的な要素を取り入れつつ、物語やキャラクターに落とし込むことで、若い世代が共感できる形にしたかったのです」とコメントしています。
香月双葉(かつきふたば)役/藤崎ゆみあ
(画像中央) 丹波の亀岡からやってきた香月双葉。彼女は母の虎狼痢(コレラ)を治すため、豊国新聞を頼りに京へやってきます。父から天道流を習い、多少剣の心得がある彼女は、愁二郎に守られながらも短剣を武器に戦います。 双葉を演じるのは『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(2023年)でドラマ初出演を果たした藤崎ゆみあです。
衣笠彩八(きぬがさいろは)役/清原果耶

衣笠彩八は愁二郎の兄弟の1人で、やはり「京八流」の後継者の1人です。奥義「文曲」を会得しており、刺刀と一尺三寸程の小脇差を武器に戦います。〈こどく〉での札番号は百六十八です。 彩八を演じる清原果耶は、朝ドラ『おかえりモネ』や映画『護られなかった者たちへ』(ともに2021年)などへの出演で知られています。
柘植響陣(つげきょうじん)役/東出昌大

元伊賀忍者の柘植響陣。普段は上方訛りで話しますが、声色や話し方を自在に変えることや変装を得意としています。女性を助けるために、天龍寺へと向かいました。 柘植を演じるのは、「コンフィデンスマンJP」シリーズなどで知られる東出昌大です。
嵯峨志乃(さがしの)役/吉岡里帆

嵯峨志乃は愁二郎の妻です。200年以上つづく医者の家系に生まれ、自らも医師を志しました。緒方洪庵が開いた大阪の適塾で医術を学び、町医者になりました。 志乃を演じるのは吉岡里帆。配信ドラマ『ガンニバル』(2021年〜2023年)や映画『正体』(2024年)などに出演しています。
菊臣右京(きくおみうきょう)役/玉木宏

菊臣右京は花山院家の家僕で、花山院家に伝わる太刀の秘伝「太刀四十二カ条」を習得しています。汚名を雪ぎたい者たちのために大金を集めており、命がけの戦いのなかもでも正々堂々と勝つことにこだわっています。 右京を演じる玉木宏は、「キングダム」シリーズなどへの出演で知られています。
櫻(さくら)役/淵上泰史
櫻は〈こどく〉を運営する精鋭部隊の隊長です。その存在は謎に包まれていますが、彼の過去を含め、多くの哀しみや苦悩を背負っているようです。 櫻を演じる淵上泰史は、「マイホームヒーロー」シリーズなど数多くの映画やドラマに出演しています。
槐(えんじゅ)役/二宮和也

天龍寺にて〈こどく〉開始を告げる槐。謎に包まれた彼は、原作ではその表情の変わらなさから「能面のような男」と描写されています。 槐を演じるのは『ラーゲリより愛を込めて』(2022年)などで知られる二宮和也。2025年に主演した映画『8番出口』がヒットしたことも記憶に新しいですね。
【考察】神と人の境界が描く人間の本質

大金を目的に参加者同士が殺し合う〈こどく〉では、人間も他者の生死を決める権利、いわば「神の視点」を手に入れます。神も人間の欲望や恐怖、正義感の延長線上にある概念でしかありません。 主人公の愁二郎は双葉を守りながら、生き残ることを目指す決意をします。自分の欲望を満たすためになにをするのか、あるいはなにをしないのか、そこにその人物の本質が顕れると言っていいでしょう。 『イクサガミ』は、人間の本質を描いているのです。
漫画版「イクサガミ」も熱い!
講談社の青年漫画誌『モーニング』2023年2・3合併号から、コミカライズ版の連載もスタート。立沢克美が作画を担当し、単行本は4巻(2024年12月現在)まで刊行中です。 2024年6号をもって、漫画アプリ「コミックDAYS」と「Dモーニング」へ移籍が決定し、2024年夏以降に週刊連載が再開すると発表されました。警視局長・川路利良の登場と同時に休載になったので、連載再開が待ち遠しいですね。
「イクサガミ」の原作あらすじネタバレをチェックしてドラマ配信に備えよう!
Netflixで実写ドラマ化が決定した、「イクサガミ」シリーズの原作ネタバレを紹介しました。岡田准一の初プロデュース作品とあって、注目度も高まること間違いないなしです。 『イクサガミ』は2025年11月世界独占配信開始!原作をチェックして備えておきましょう!











