「イクサガミ」Netflix実写ドラマ化!原作のあらすじネタバレを解説
直木賞作家・今村翔吾のエンタメ時代小説「イクサガミ」シリーズが、ついに実写ドラマ化!岡田准一を主演に迎え、Netflixシリーズとして世界独占配信が決定しました。 この記事では、『イクサガミ』のあらすじ・原作ネタバレまで詳しく解説していきます。
「イクサガミ」がNetflixドラマシリーズで実写化決定!
「イクサガミ」の実写ドラマ化は、Netflixのプロデューサー・高橋信一から岡田准一にプロデューサー・主演オファーが届いたことで実現しました。 監督を務めるのは、映画『最後まで行く』(2023年)でも岡田とタッグを組んだ藤井道人です。 プロデューサー初挑戦の岡田は、「日本でも世界でも売れる時代劇を若い世代で作る」ことを目標に、総勢600人が関わる現場に臨んでいるそう。映像表現で必要な部分は改変を加えつつも、原作の“日本人としての誇り”を大事にして、「新たな時代劇を作る」と語りました。 原作者の今村翔吾は、執筆中に主人公・嵯峨愁二郎に岡田のイメージを重ねていたと明かし、彼が魅せるアクションに強い期待を寄せています。
【ネタバレなし】「イクサガミ」の作品概要・あらすじ
監督 | 藤井道人 , 山口健人 , 山本透 |
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脚本 | 藤井道人 , 山口健人 , 八代理沙 |
プロデューサー・ アクションプランナー | 岡田准一 |
キャスト | 岡田准一 |
原作 | 今村翔吾「イクサガミ」シリーズ |
「イクサガミ」シリーズは、『塞王の楯』で第166回直木賞を受賞した今村翔吾の時代小説です。 同シリーズは文庫書き下ろしで、2022年に1作目『イクサガミ 天』が刊行。3部作で完結予定でしたが、のちに「天・地・人・神」の4部作に変更されました。 史実を取り入れつつもエンタメ性を追求する王道の時代小説で、大迫力のバトルシーンをふんだんに描くことから、若い世代を中心に人気を博しています。敵味方入り乱れての大乱戦をどう魅せるのかも、実写化の大きなカギになるでしょう。 ファン待望の最終巻『イクサガミ 神』は、2025年内に発売予定となっています。
「イクサガミ」あらすじ
新政府による廃刀令を経て、時は明治11年2月。かつて剣客「刻舟」として暗躍した嵯峨愁二郎も刀を置き、貧しい暮らしを送っています。 そんなある日、「武技に優れたる者に金十万円を得る機会を与う」との怪文書が出回り、深夜の京都・天龍寺に292人の侍が集められました。そして、賞金を奪い合うデスゲームの開催が告げられ、愁二郎は妻子を病から救うために参加を決意したのでした。 一方、母の病気を治そうとして、命がけの戦いに巻き込まれた12歳の少女・双葉。愁二郎はまだ幼い彼女を守りながら、目的地の東京を目指していきますが……。
ゲーム〈こどく〉のルールを解説
命をかけたデスゲーム〈こどく〉。ゲームの参加者には〈こどく〉の開始時に1枚=1点になる札が1枚ずつ配られ、この札を奪い合うことになります。 ゲームのルールは7つ。集合場所の京都・天龍寺を出発し、1ヶ月以内に東京までたどり着くこと。東海道の7つの関所を通過する必要があり、各関所には持ち点のノルマが設定されました。その上、参加者以外への口外や途中離脱は禁止で、札を首から外した場合も失格と判断されます。 ルールを1つでも破った者に待ち受けているのは、主催者からの相応の処罰!東京の関所までに必要な点数は30点で、計算上は292人中9人まで生き残りが可能です。
【原作ネタバレ】「イクサガミ」天編
元伊賀忍者・柘植響陣に助けられ、無事に天龍寺を出発した愁二郎と双葉。「乱切りの無骨」こと貫地谷無骨や愁二郎の義兄弟たちが、2人を執拗に付け狙ってきます。 捨て子だった愁二郎は最古の剣術「京八流」の師匠に拾われ、8人の義兄弟と共に育ちました。 一子相伝の「京八流」は継承者8人に違う奥義を伝授し、殺し合いで後継者を決定します。継承戦を拒否した裏切り者は、「京八流」から別れた「朧流」の当主・岡部幻刀斎が処刑する掟。しかし、幻刀斎は裏切り者の愁二郎だけでなく、他の義兄弟も殺そうとしていました。 3つ目の関所「池鯉鮒」を目指す中で、狭山進次郎を仲間に加えた愁二郎たち。一方で、無骨から助けてくれた菊臣右京が首を斬られ死亡します。 同じ頃、都内某所に政府関係者が集結しており、旧時代の危険因子に殺し合わせるために〈こどく〉が計画されたと明らかになりました。
【原作ネタバレ】「イクサガミ」地編
残る参加者は84人。幻刀斎を討つべく、(消息不明の甚六を除く)生き残った義兄弟4人で協力しますが、三助が命を落としてしまいます。 進次郎は「池鯉鮒」最後に通過した罰として、全参加者に狙われる「黒札」を渡されました。 愁二郎は〈こどく〉主催者側に国家レベルの大物がいると推測し、浜松郵便局の局長・前島密を通じて、内務卿の大久保利通に知らせることに。前島が入手した暗号文を響陣が解読した結果、黒幕は警視局長・川路利良と四大財閥で、大久保の命も狙っていると判明しました。 愁二郎たちや駅逓局は、浜松郵便局に乗り込んできた警視局、さらに無骨と大乱戦状態に!愁二郎は双葉を彩八に任せ、何人かずつに別れて郵便局を脱出します。 一方の大久保は、間一髪のところを四蔵に救われますが、紀尾井坂で討たれてしまいました。
【原作ネタバレ】「イクサガミ」人編
残る参加者は23人。響陣は主催者側のアジトへ向かい、愁二郎は彩ハに双葉と進次郎を託して、札を稼ぎながら甚六を捜すことにしました。 掛川からスタートし、島田、箱根、そして横浜から東京へ。島田宿では清国の陸乾や「台湾の伝説」ことミフティらが一堂に会し、大乱闘になりました。そんな中、進次郎はルールを逆手に取って〈こどく〉を離脱し、双葉は戦うことを選びます。 愁二郎は再会した甚六と共闘し、惜しくも横浜で力尽きた彼から奥義を継承。愁二郎と双葉、響陣、彩八、四蔵は東京へとたどり着き、参加者は9人に絞られました。
「イクサガミ」登場人物一覧
名前 | 概要 |
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嵯峨愁二郎 | 「京八流」後継者の一人で元剣客。コレラを患う妻子のため〈こどく〉に参加する。 |
香月双葉 | 旧亀山藩士を父に持つ少女。コレラを患う母のため〈こどく〉に参加する。 |
柘植響陣 | 元・伊賀忍者。声色や話し方を自在に操ることができる。 |
化野四蔵 | 愁二郎の弟。「京八流」の奥義である「破軍」を会得した。 |
衣笠彩八 | 愁二郎の妹。「京八流」の奥義である「文曲」を会得した。 |
カムイコチャ | アイヌの民で弓の名手。故郷を守るため〈こどく〉に参加する。 |
貫地谷無骨 | 戊辰戦争で戦死したと思われていた暗殺者。 |
菊臣右京 | 大太刀を使う美丈夫。花山院家の秘伝「太刀四十二ケ条」を習得した。 |
狭山進次郎 | 元御家人の跡取り。家業の借金返済のため〈こどく〉に参加する。 |
岡部幻刀斎 | 「朧流」の継承者。「京八流」継承の見届人を務める。 |
名前 | 概要 |
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槐 | 能面のような顔の男。天龍寺で〈こどく〉の開始を告げた。 |
橡 | 愁二郎を担当する使者。 |
名前 | 概要 |
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志乃 | 愁二郎の妻で町医者。緒方洪庵の元で医学を学んだ。 |
赤池一貫 | 4年前に死没。弟の愁二郎に奥義「北辰」を伝授する。 |
漫画版「イクサガミ」も熱い!
講談社の青年漫画誌『モーニング』2023年2・3合併号から、コミカライズ版の連載もスタート。立沢克美が作画を担当し、単行本は4巻(2024年12月現在)まで刊行中です。 2024年6号をもって、漫画アプリ「コミックDAYS」と「Dモーニング」へ移籍が決定し、2024年夏以降に週刊連載が再開すると発表されました。警視局長・川路利良の登場と同時に休載になったので、連載再開が待ち遠しいですね。
「イクサガミ」の原作あらすじネタバレをチェックしてドラマ配信に備えよう!
Netflixで実写ドラマ化が決定した、「イクサガミ」シリーズの原作ネタバレを紹介しました。 岡田准一の初プロデュース作品とあって、注目度も高まること間違いないなしです。配信日などの詳細は未定ですが、原作をチェックして備えておきましょう!