コ哀が尊すぎる……コナン×灰原哀の魅力を徹底解説【名探偵コナン】
『名探偵コナン』の江戸川コナンと灰原哀は名コンビとして名高い2人組。ファンからは「コ哀」の愛称で親しまれ、その関係性の尊さに悶える者も少なくありません。 本記事ではそんな「コ哀」の魅力について徹底紹介していきます。2023年の映画「黒鉄の魚影」でのふたりについても触れているので、コ哀ファンはぜひチェックしてみてください!
灰原の初登場回を
『名探偵コナン』コ哀とは?
「コ哀」とは江戸川コナンと灰原哀のカップリングを指し示す名称です。本作の公式カップルはコナンの正体である新一と蘭なので、もちろんコ哀は恋仲というわけではありません。 しかし似た境遇にあるがゆえの信頼関係や、時おり醸し出す熟年夫婦感、ツンデレな灰原のひそかな片想い……など、さまざまな要素が多くのファンをトリコにしています。回を重ねるごとにどんどん距離感が縮まっていくところも見どころのひとつです。
江戸川コナンとは
江戸川コナンは高校生探偵・工藤新一が幼児化した姿です。黒の組織の取引を目撃してしまったせいで「APTX4869(アポトキシン4869)」という毒薬を飲まされ、死にはしなかったものの副作用で身体が縮んでしまいました。現在は幼馴染である蘭の父親・毛利小五郎が営む探偵事務所に居候中です。 頭脳明晰かつ好奇心旺盛で、小学生になってからも数々の事件を解決しています。蘭のことを長年想っており、後に晴れて恋人同士になりました。
灰原哀とは
灰原哀は黒の組織に所属していた科学者・シェリー(宮野志保)が幼児化した姿です。姉の死がきっかけで自殺をしようとしましたが、その際飲んだ「APTX4869」の影響で今の姿になってしまいました。現在は組織の目から逃れるため阿笠博士の家に住んでいます。 クールかつ大人びた性格で、科学者という来歴ゆえか豊富で幅広い知識の持ち主でもあります。そのすぐれた能力を活かし、コナンの相棒的存在として活躍することもしばしば。ひそかにコナンに想いを寄せているようですが……?
コナン×灰原哀の関係性・魅力を解説
コナンと灰原はどちらも幼児化した17歳と18歳で、黒の組織という共通の敵を持っています。要するに似たような境遇にあるうえ、秘密も共有しているという関係。これでは親密になるなと言われる方が無理な気がしてきます。 このふたりは能力面はもちろん、仲間だからという意味でもお互いを信頼し合っており、支え合い守り合うような関係です。恋愛要素を抜きにしたとしても、この相棒感がなんともたまらないという人も多いのではないでしょうか。
コ哀最大の魅力は「熟年夫婦感」
コナンと灰原はお互いに遠慮なくなんでも言える関係にあります。その掛け合いはテンポがよく、ふたりが少年探偵団の保護者的立場にあるのも相まって、ときに夫婦のような雰囲気を醸し出していることも……。 そんなコ哀最大の魅力といえば、「お互いのことをよくわかってる感」。特に灰原はコナンのことをよく見ており、彼の行動を先読みしてはコ哀ファンをときめかせてきました。コナンはコナンで灰原のことを信頼しており、さりげない言動でそれが伝わってくるのが素晴らしいです。 一方で灰原がジト目でコナンに小言を言う場面も多いですが、それもまた熟年夫婦感をよりいっそう高めています!
【映画】「黒鉄の魚影」コ哀が尊すぎる
2023年のコナン映画「黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)」は、灰原にスポットが当てられた作品です。「死ぬな、灰原——」のキャッチコピーやポスターの雰囲気から、コナンとの関係も深掘りされそうな雰囲気が漂っていました。実際に本作中では、コ哀ファン歓喜の描写がたっぷり盛り込まれています! そこで以下見出しでは、「黒鉄の魚影」でのコ哀の魅力について詳しく解説していきます。
序盤から飛ばし過ぎなコ哀
序盤、八丈島に向かう道中でのこと。灰原はイヤホンをつけながらスマホでニュースを見ていたのですが、そこをコナンがのぞきこんできます。そんな彼に対し、なんと灰原はみずからイヤホンを片方渡してニュースを聞かせてあげたのです! いきなりイヤホン半分この破壊力も半端ないですが、やはり本作で忘れてはならないのはコナンが灰原に眼鏡を渡してあげるシーン。 灰原が黒の組織に狙われていると知ったコナンは、彼女にお守り代わりの犯人追跡メガネを渡してあげます。これは原作の名場面のオマージュでもあるので、ファンとしては思わずニヤリとしてしまいました……! その後灰原は連れ去られてしまいますが、コナンがそんな彼女を「俺が絶対助けに行く」と決意するところまで含めて最高です。
まさかの人工呼吸キス
クライマックスで、コナンは潜水艦を沈める計画のため水中にとどまることになります。仲間とのチームプレイですべてはうまくいくのですが、その後コナンは酸欠になり気絶してしまいました……。 そんな彼のもとにやってきたのが灰原。彼女は何度も人工呼吸を試み、コナンの意識を取り戻させることに成功します。 ポスターでは目をつぶった灰原が海の中で浮かび、彼女に手を差し伸べるコナンの姿が描かれていました。そのためコナンが灰原に人工呼吸する展開はありそうだと思っていましたが、まさか逆だとは……! 予想を裏切ってくれたことも含め、いろいろな意味でドキッとさせられたシーンでした。
哀ちゃんの心情が切ない……
人工呼吸=キスとするかは解釈が分かれるところですが、どうやら灰原本人はキスととらえたようです。「私達さっきキスしちゃったのよ」と思うあたりは、灰原らしからぬ姿でちょっと驚かされました。 さて、コナンが意識を取り戻して陸にあがったふたりですが、そこでなぜか灰原は意識を失ったフリをします。そんな彼女に人工呼吸をしようとしたのが蘭。すると灰原はみずから蘭に唇を重ね、「ちゃんと返したわよ、あなたの唇」と心のなかだけでつぶやくのでした。 要するに灰原はコナン(新一)と人工呼吸(キス)をしたことで蘭に対して申し訳ない気持ちになり、間接キスという形でお返しをしたのです。コナンに想いを寄せているのに、ふたりのためにそうせずにはいられなかった……そんな灰原の気持ちを思うとなんだか切なくなってしまいます。
【原作】コ哀の魅力あふれる回を紹介
もちろんコ哀の魅力は原作漫画でも炸裂しています!以下ではコナンと灰原の関係性について語るうえで欠かせない、原作での重要なエピソードについて紹介していきます。
灰原哀初登場・コナンとの出会い
原作で灰原が初登場を果たしたのは、単行本18巻収録の「黒の組織から来た女 大学教授殺人事件」でのことです。コナンたちのクラスに転校生としてやってきた彼女は、少年探偵団とともに誘拐事件の捜査に行きます。 このときからクールで大人びた雰囲気だった灰原ですが、この事件では目黒警部に怒られて嘘泣きをするというあざと可愛い場面も。ちなみにこの演技にはコナンも騙されており、やさしい声でどうにかなぐさめようとしていました。 その後灰原は自身の正体について明かし、以来ふたりは協力関係を結ぶことに。当初はドライな関係でしたが、一緒に過ごすうち少しずつ信頼関係が築かれるようになっていきます。
灰原の初登場回を
命がけで灰原哀を助ける
ふたりが強い絆で結ばれるようになったきっかけのひとつは、単行本24巻収録の「黒の組織との再会」でしょう。 黒の組織にまつわる悪夢を見て苦しんでいた灰原。彼女はコナンとともに下校していたとき、道にジンの車が停まっていたのを見て、ますます怯えてしまいます。 コナンはそんな彼女に「そいつをかけてると正体が絶対バレねーんだ!」といって、自分のメガネを掛けてあげました。そう、「黒鉄の魚影」で出てきたあの名場面の元ネタともいえるシーンですね。 その後結局灰原は組織に連れ去られてしまいますが、コナンは彼女を命がけで助けました。これ以降もコナンは何度も灰原のことを救っており、そのたび関係が深まっていくことに……。
「黒の組織との再会」を
修学旅行にて嫉妬?
灰原はコナンに対する好意を名言してはいませんが、作中で何度か本心を匂わせる言動をとっています。そのなかでも特に決定的なのが、94巻から95巻にかけて収録されている「紅の修学旅行編」でのとある場面です。 灰原は修学旅行に行きたいコナンから、一時的に工藤新一の姿に戻るため解毒薬が欲しいとお願いされます。最初は拒否していたものの結果的に薬を用意してあげた灰原ですが、そのとき出した条件のひとつがなかなかに印象的でした。 それが、「あんまりイチャイチャしない事!」というもの。蘭と新一がイチャイチャするのを嫌がっているあたり、恋愛対象としてコナン(新一)を意識していることがうかがえました。自分で言っておきながら「どーでもいいけど…」と照れ顔を披露しているところもまた可愛らしいです。
「紅の修学旅行編」を
『名探偵コナン』コ哀の熟年夫婦感のトリコに……!?
強い信頼関係で結ばれ、ときに熟年夫婦のような空気感さえ醸し出す「コ哀」。2023年の映画「黒鉄の魚影」もふたりの関係にフォーカスした内容になっていて、今後の動向がますます気になりますね。