2023年10月20日更新

獣の巨人の正体や能力とは?歴代継承者や名場面とともに解説【進撃の巨人】

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進撃の巨人 獣の巨人 リヴァイ

獣の巨人はウォール・ローゼ内に巨人を率いて大混乱を生み出した、まるで猿のような姿の巨人です。『進撃の巨人』を語るうえで欠かせないこの獣の巨人について、この記事で徹底解説! その正体や歴代継承者、強さ、名場面などを簡潔にまとめました。『進撃の巨人』はすでに完結済みですが、改めて獣の巨人とは何だったのか、振り返ってみましょう。 ※この記事は『進撃の巨人』の重要なネタバレを含みます。

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獣の巨人の基本情報・特徴【 進撃の巨人】

コミック初登場巻 8巻34話
アニメ初登場話 26話(season2の1話)
体長 17m級

8巻ラストで小さく登場し、9巻から本格的に登場したのがオランウータンのような姿をした「獣の巨人」です。身体は猿のような茶色い体毛で覆われており、腕が異様に長いのが特徴。戦闘時はその長い腕を生かして、遠距離からの投擲攻撃を仕掛けます。 獣の巨人の能力は始祖ユミルから分かれた「九つの巨人」のうちの1つで、巨人大戦をきっかけに他の6つの巨人とともにマーレ管理下に置かれてきました。エレンたちの前に現れた獣の巨人は、人間のように流暢に喋り、他の巨人を操るという異質さで壁内の者たちに絶望を与えます。

獣の巨人の正体と歴代継承者!クサヴァーからジークに受け継がれた経緯は?

始祖 ユミル・フリッツ
828年〜841年 トム・クサヴァー
841年~ ジーク・イェーガー

トム・クサヴァー

ジークの1代前の継承者が巨人研究者、トム・クサヴァーです。トムも「マーレの戦士」として獣の巨人を継承していますが、彼は研究目的の非戦闘員でした。 獣の巨人は継承者によって表出する動物の種類が異なっており、トムの場合は羊の姿で巨人化します。 エルディア人ながらマーレの妻を持ち子供をもうけたことが原因で彼の妻子は無理心中。この後悔と罪の意識から、トムは「ユミルの呪い」で死ぬことを「贅沢な自殺」として待ち望み、任期満了直前に我が子のようにかわいがったジークに捕食されて死亡します。

ジーク・イェーガー

進撃の巨人 ジーク
©諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season製作委員会

トムの次の後継者が、エレン・イェーガーの異母兄であるジーク・イェーガーです。始祖ユミルの末裔にあたるジークは、自分の脊髄液を飲ませることでエルディア人を無垢の巨人化させ操る能力を持ちます。 父と慕っていたトムと「エルディア人を苦しみから解放する」ことを約束したジークは、やがて「エルディア人安楽死計画」へと行き着くことに。彼の真の目的は、始祖の巨人の能力を使って、エルディア人の身体を子供が産めないように変えて一族を緩やかに滅ぼすことだったのです。 作中では人類最強のリヴァイ兵長と深い因縁がありました。始祖の巨人となったエレンに取り込まれたジークは、最後に自らの意思でリヴァイにとどめを刺してもらいます。

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コルトには継承されず?

ジークは任期満了が近づいていたため、戦士候補生、コルト・グライスが獣の巨人を継承することが内定していました。コルトは候補生ファルコの兄です。 ファルコは運悪く、ジークの脊髄液入りワインを口にしていました。それを知ったコルトはジークに「叫び」をやめるよう懇願しますが叶わず……。コルトは自分が死ぬことを覚悟したうえで弟を抱きしめ続けた結果、ファルコ巨人化の際の爆発に巻き込まれて死亡しました。

獣の巨人の能力と強さ!投石の威力は殺人的

他の巨人にはない投擲攻撃をメインとした遠距離攻撃は唯一無二の強みであり、巨人を倒す方法が接近して頚を切るという方法に限られている以上、獣の巨人の強さは「九つの巨人」でも上位といえるでしょう。 またジーク体は王家の血筋、高い知性も有しており、他の巨人戦とは違う戦い方を強いられる点も、敵にとっては脅威となります。

投石能力

17m級のジーク体が粉砕した岩を握って投げるだけで、人間はもちろん家も無垢の巨人もいくつもの砲弾を浴びたようにボロボロになります。獣の巨人が砂利のように掴んだ巨大な岩が豪速球で飛んでくるので、人間には当然為す術もありません。 その投擲能力は艦隊や飛行船も砕く威力を持っており、もはや彼は生きる大砲といえます。

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巨人化させる能力

ユミルの民=エルディア人を巨人化させる能力は、王家の血を引くジーク体のみが持つ能力です。ジークの脊髄液を少しでも摂取すると、そのエルディア人には巨人の力の送り先となる「座標」が書き込まれるとのこと。 あとはジークが「叫び」で命令をすれば、その座標へと巨人の力が送られて、例外なく対象は巨人化します。

人間の言葉を話す能力

ジーク体は完全な人語を話します。獣の巨人が作中で初めて言葉を発したのは「その武器は何て言うんですか?」というセリフでした。このシーンの怖さは異質でしたね。 会話ができれば、相手に揺さぶりをかけたり心理的な隙を作り出したりすることもできます。その分、敵にとっては厄介な存在となるでしょう。

獣の巨人の名シーン・名場面!リヴァイとの激闘は激アツ

獣の巨人の初登場シーン【コミックス8巻・アニメ26話】

最初に獣の巨人と対峙することになったのは、調査兵団No.2のミケ・ザカリアスでした。この回は普通に人間のように振る舞う巨人の怖さや不気味さが浮き彫りとなった回です。 絶望的な状況でもミケは「戦い続ける限りはまだ負けてない」と己を奮い立たせました。獣の巨人がそれを見て心動かされる……ということはもちろんなく、ジーク体はミケへの用が済むと「あ、動いていいよ」と無垢の巨人に命令。ミケはあっけなく捕食されました。

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リヴァイとの激闘【コミックス20巻・アニメ53話】

リヴァイとの初戦はシガンシナ区での戦いです。エルヴィン団長をはじめとした仲間の決死の囮のおかげで獣の巨人に近づけたリヴァイは、目にも止まらぬ速さで奇襲をかけます。 腕、両目、足と次々斬って獣の巨人の動きを完全に封じると、リヴァイはそのまま猛攻の末にジークを引き剥がしました。 獣の巨人の破壊力vs人類最強の裏には、リヴァイとエルヴィンとの間で交わされた「獣の巨人は俺が仕留める」という約束もあり、作中屈指の熱いシーンとなっています。

獣の巨人の正体は『進撃の巨人』のキーキャラクターだった!

『進撃の巨人』の結末を理解するうえで欠かせないキーパーソン、ジークこそが獣の巨人の正体でした。彼の目的や思想は難解なので、もっと深く理解したい!という人はぜひこれを機に1巻や1話から履修し直してみるのがおすすめです。