『ジュラシック・ワールド』が完璧な15の理由【ネタバレ注意】
『ジュラシック・ワールド』が完璧な15の理由とは!?
クリス・プラット主演の大人気恐竜パニック映画シリーズ第4弾『ジュラシック・ワールド』。
本作は世界中で記録的なヒットを飛ばしただけでなく、作品として評価が高くコアなシリーズファンの心も掴んだ名作です。
ファンにはたまらないサービス、仕掛け、設定など、本作が多くの人たちに受け入れられ、大ヒットした背景には15の理由が存在していたようです。
この記事では本作が完璧な15の理由を紹介します。
1:「冒険心」をくすぐる設定
第1作目の『
』が大ヒットとなったのは、観客の冒険心を刺激したからでした。孤島の娯楽施設ジュラシック・パークで生きている恐竜を目の当たりにする主人公たちと同様、観客も信じられないような状況に胸を躍らされたのです。
今作では新しいテーマパーク、ジュラシック・ワールドを舞台にしたことで、再び第1作目と同様のワクワクした気持ちを持つことができるのです。
2:サスペンス要素が盛り込まれている
第3作目は恐竜が現れる中を人々が逃げ惑うというだけの映画でした(実際、興行成績はふるいませんでした)。しかし、今作は第1作目と同様手に汗を握るシーンが盛りだくさん。息をのむのも忘れて見入ってしまうスリリングなシーンの連続です。
3:『ジュラシック・パーク』をなぞらえた仕掛けがたくさん
人気映画の続編ではよく第1作目のオマージュとなるようなアイデアが使われます。『
』でも同様、トレボロウ監督によって仕掛けられたアイデアがあちこちに散りばめられているのです。
特にラスト30分間は、『ジュラシック・パーク』を思い起こさせるようなファンをうならせる仕上がりになっています。
4:インドミナス・レックスがすごい!
遺伝子を操作することによって生み出した恐竜インドミナ・レックスが今回の目玉なのですが、公開前はその仕上がりを不安視する声が挙っていました。しかしその出来映えは上々、もし何も知らない人が見たら実在した恐竜だと思ってしまいそうなほどです。
5:ラプトルは相変わらず?
第1作目で人々に恐怖を与えたラプトル。今作では調教係のオーウェンによってその行動は抑えられています。こちらも心配の種だと噂されていましたが、その扱われ方は完璧でした。調教されているとは言え彼らは恐竜、完全に手なずけられるはずはありません。そのキャラクターを活かし、また人々をパニックに陥れています。
6:恐ろしく、バイオレントな仕上がり
今作はよりファミリー向け映画として作られるのではないかという憶測もありましたが、蓋を開けてみるとそこは相も変わらずジュラシック・パーク。とても恐ろしく、人々は残忍な方法で殺されていきます。それはまさに第一作目そのもの。サミュエル・L・ジャクソンが恐竜に食べられ彼の腕だけが残っていたり、ウェイン・ナイトが生け贄になった時の叫び声だったり、それに類似するものが今作でも観られることでしょう。
7:子役がイカしてる
前3作と同様、今作でも子役が活躍します。この子どもたちの使い方が映画の鍵を握ると言っても過言ではないのですが、ザックとグレイの2人はとてもいい動きをしています。中でも『
3』でも注目されたグレイ役の
は観ている人を惹きつける演技が際立っています。
8:オーウェンとクレアがナイスコンビ
演じるオーウェンと
演じるクレア。過去何度か映画で共演してきた2人だけあって、とても息があっています。とくにクレアは前評判ではしょうもない役だと言われていましたが、劇中を盛り上げています。今作に関してはキャストは最高の出来だと言ってもいいでしょう。
9:脇役もいい味を出している
いい映画には個性的な脇役が出ているものです。『ジュラシック・パーク』でもサミュエル・L・ジャクソンやウェイン・ナイトの名演が光っていました。
今作ではジュラシックワールドの経営者サイモン・マスラニ(イルファーン・カーン)、パークの従業員ヴィヴィアンとバリーなど、個性溢れるキャラクターに注目です。特に『ジュラシック・パーク』でも登場したヘンリー・ウー(B・D・ウォン)は前3作と今作の橋渡しのような役割を担っています。
10:シリアスすぎないユーモアがある
『ジュラシック・パーク』シリーズの魅力はパニックシーンの中にもクスリと笑えるユーモアが隠されていることにあります。人が恐竜に食べられてしまうという一見して恐ろしいホラーになってしまいそうな題材を、ユニークなシーンを挿入することによって緩和しているのです。
もちろん『ジュラシック・ワールド』も同様。残虐なシーンはもちろん登場しますが、肩肘を張らずに観られるほどよいバランスがあるのです。
11:感情をゆさぶる表現に心が動く
ユーモアに加え、『ジュラシック・ワールド』では観客の感情を揺れ動かすような演出が凝らされています。例えば冒頭の新しいテーマパークが登場するシーンはそれだけで胸がいっぱいになってしまいます。BGMを含め、アクションシーンではない場面にも見どころがたっぷりというのもこの映画の魅力の一つです。
12:抜群のカメラワーク
トレボロウ監督にとって本格的なアクション映画を撮影するのは初めてだったのにも関わらず、彼のセンスは抜群でした。様々な角度から撮影することによって、観客はそのシーンで何が起こっているかを簡単に理解することができるのです。さらに同じようなアクションシーンが続いてもカメラワークを変えることによって、常に新鮮に感じさせます。
13:CGに頼りすぎていない
近年のハリウッド映画ではCGの使い過ぎを指摘されています。この『ジュラシック・ワールド』でもCGは使われていますが、あからさまなものではなくとても自然な仕上がりになっています。人間と恐竜が触れ合っているシーンでも、本物だと錯覚してしまうくらいの出来映え。トレボロウ監督はいい仕事をしていると言えます。
14:音楽のセンスが抜群
マイケル・ジアッキーノが手がけた音楽も満足のいく出来映えとなっています。
彼はシリーズで繰り返し使われてきた曲を使うよりも真新しい曲を使うことを選んだのです。『ジュラシック・パーク』ファンであれば、シリーズのBGMをもっと使ってほしかったと思うかもしれません。しかしその曲も前作までのBGMを連想させるようなメロディにしています。これによって人々は新鮮な気持ちながらもどこか『ジュラシック・パーク』の余韻を残して映画を観ることができるのです。
15:『ジュラシック・ワールド』のテーマが深い!
スピルバーグが送り出した傑作『ジュラシック・パーク』には「人間は自然界をコントロールし、生産性のあるものを生み出せると考える愚かな種」というコンセプトがありました。残念ながら第2作、第3作ではそれを使い回しただけで、目新しいものはありませんでした。
しかしこの『ジュラシック・ワールド』では「人間は素晴らしい発明を目の前にして最初は驚いても、すぐに当然のように使い気にしなくなる」というメッセージを含んでいます。例えばザックが恐竜に背を向け携帯電話を使うシーンでは、私たちも携帯電話のありがたみを実感することでしょう。
シリーズ第1作と同様に素晴らしい要素がたくさん盛り込まれた『ジュラシック・ワールド』、この夏最高の一作となること間違いなしです。
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