中谷美紀のプロフィール
中谷美紀は1976年1月12日生まれ、東京都出身の女優、歌手です。身長は163cm、血液型はA型。
女優としてデビューする前、テレビ朝日の『桜っ子クラブ』で、アイドルグループ・桜っ子クラブさくら組の一員として音楽活動をしていました。
1993年にテレビドラマ『ひとつ屋根の下』で女優デビューして以降は数多くのドラマや映画に出演しその名を知られるようになりました。1996年には坂本龍一プロデュースのCD『MIND CIRCUS』をリリースし音楽活動を再開しています。
映画『嫌われ松子の一生』や『阪急電車 片道15分の奇跡』で主演を務め、等身大のアラサー女性から破天荒な人生を歩んだ女性までさまざまな役どころを演じ、現在もドラマや映画に幅広く活躍しています。
日本アカデミー賞主演女優賞など数々の賞を受賞し、その演技力は多方面から高い評価を得ています。
中谷美紀のおすすめ出演ドラマ
『ひとつ屋根の下』1993年
1993年に放送され大ブームを巻き起こした本作。
膝の怪我でマラソン界を引退した柏木達也(江口洋介)は、自身の婚約を報告するため生き別れになった兄弟たちを訪ね歩きます。それをきっかけに同居するようになった兄弟たちが絆を取り戻して行く姿が描かれています。
本作で女優デビューを果たした中谷美紀は、舞台女優・三船愛子を演じました。
『ケイゾク』1999年
1999年に中谷と渡部篤郎の共演で話題となった刑事ドラマ『ケイゾク』。
題名の「ケイゾク」とは“迷宮入り事件”を表す警察内部の隠語。知能犯とそれを追う個性豊かな刑事たちの頭脳戦を描いた本作は後にスペシャル版と映画版が製作される人気作となりました。
本作で中谷が演じるのは、東大出身のエリート刑事・柴田純。天才的だがあか抜けない変わり者の女性刑事を熱演しました。また、本作のテーマ曲は中谷のシングル『クロニック・ラヴ』が使われ、こちらも話題となりました。
『JIN-仁- 第一期・第二期』2009年・2011年
医師が江戸時代にタイムスリップし、幕末の人々を医療で救っていく物語。大沢たかおが主演を務め、高視聴率を記録した人気ドラマシリーズです。
中谷美紀は主人公・仁がタイムスリップする2年前に植物状態になってしまった恋人・友永未来、そしてタイムスリップした江戸時代に出会う彼女と瓜二つの野風の二役を演じています。
『軍師官兵衛』2014年
2014年に大河ドラマ枠で放送された『軍師官兵衛』。
戦国時代、播磨に生まれた稀代の軍師・黒田官兵衛。「天下を取れる男」として主君の豊臣秀吉さえ怯えさせた名将の生涯を、壮大なスペクタクルで描きました。
本作で中谷は黒田官兵衛の妻・光(てる)を演じています。
『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』2016年
2016年4月から、毎週金曜夜10時から放送の新ドラマ『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』に中谷は主演で出演することが決定しています。本作は水野敬也の『スパルタ婚活塾』をもとにした脚本。気の強いアラフォー女性が、女友達と訪れた割烹料理店で、毒舌な店主から自分がただの恋愛弱者だという現実を突きつけられたことから物語がはじまるラブコメディーです。
『IQ246』2016年
2016年10月スタートの『IQ246』は超遺伝頭脳を持った法門寺沙羅駆(織田裕二)が暇を持て余すために謎を解いていく1話完結の推理系のドラマです。
このドラマで中谷美紀は沙羅駆の推理力に段々と惹かれていく風変わりな監察医・森本朋美を演じています。
中谷美紀の主な出演映画
『リング』1998年
鈴木光司の同名小説を原作とする本作は、中田秀夫監督のもと1998年に公開されました。
見た者は必ず死ぬという「呪いのビデオ」を中心に巻き起こる死のサイクル。怨霊の「貞子」が社会現象になり、また海外でもリメイク作が作られるなど、ジャパニーズホラーの先駆けとも言える大ヒット作です。
中谷は本作で高野舞という女性を演じています。
『電車男』2005年
2005年に放映され、純愛映画として大きなヒットとなった本作。
電車で酔っ払いに絡まれていた女性(中谷美紀)を助けたことをきっかけに、電車男(山田孝之)は女性との交際をスタートさせます。女性との付き合い方を知らない電車男が頼りにするのはネット社会の住人たち。ときに励まされときに振り回されながら、恋に奮闘する電車男の姿が描かれています。
本作で中谷は、電車男に助けられた女性・エルメスを演じました。
『嫌われ松子の一生』2006年
『嫌われ松子の一生』は、作家・山田宗樹の同名小説を原作に2006年に公開されました。
幼い頃夢見たのは、素敵な王子様と結婚すること。けれども実際は、教師をクビになり、同棲相手のDVを受け、自殺を図り、刑務所に入れられ、ヤクザの女になる……川尻松子(中谷美紀)を待っていたのは、そんな波乱万丈の人生でした。
中谷は主人公・松子を演じ、第30回日本アカデミー賞ほか第1回アジア・フィルム・アワード、第61回毎日映画コンクール、第80回キネマ旬報ベスト・テン、第31回報知映画賞でそれぞれ主演女優賞を受賞しています。
『阪急電車 片道15分の奇跡』2011年
阪急電車の車内を舞台に繰り広げられるエピソードをまとめた有川浩の小説を映画化した作品。
中谷は、二股されていた元恋人の披露宴にウェディングドレスで出席した高瀬翔子を演じました。披露宴の帰り道、孫と共に乗車していた時江との交流を描いたエピソードに出演しています。
この作品でアカデミー賞優秀主演女優賞を受賞しました。
『繕い裁つ人』2015年
池辺葵の同名漫画の映画版となる本作。
祖母が始めた洋裁店を受け継いだ南市江(中谷美紀)。変化していく時代のなかで「その人に合った洋服」を作り続ける市江の姿が描かれています。
中谷は主人公・市江を演じました。
英語にフランス語に語学も堪能!抜群の語学力
2006年にインド旅行記を出版するなど、中谷美紀は海外交流にも積極的に取り組んでいます。
そのため彼女の英語力はもの凄く高く、第9回アジア・フィルム・アワードのセレモニーでは流暢な英語でスピーチをして会場を沸かせました。
フランス語も抜群!
英語力ばっちりの中谷ですが、実は英語よりもフランス語の方が得意だそうです。
休みにはフランスに行くことが多く、20代のときにはアパルトマンを借り現地で生活していたこともあります。フランス人の友人もいるため今でもフランス語を頻繁に使っているようです。
第37回モントリオール世界映画祭で最優秀芸術貢献賞を受賞した『利休にたずねよ』の公式上映会前、フランス語で映画紹介をしており、グローバルな一面を世界にアピールしました。
美貌を保つ中谷美紀のダイエット術、メイク術とは?
中谷美紀と言えば気になるのはやはりその美貌の秘訣です。ダイエット法や食事、メイク術にどんな秘密があるのか、調べてみました。
スタイルを保つ秘訣
美しいスタイルを保つため、週2回はピラティスかジャイロトニックに通っているようです。このふたつの運動で身体をほぐし、正しい姿勢ができるよう気をつけているのだとか。
また、食事も玄米や生野菜など自然食に加え、タンパク質と必須アミノ酸が含まれる卵を摂取しお肌の健康を維持しているそうです。
中谷美紀のメイク術は?
地肌が透明で美しいためか、中谷の化粧はいつも薄めです。目はアイラインなしでマスカラを施し、チークをしっかり入れている様子。肌の白い彼女はチークで特徴を作っているようです。リップも薄めのものを使用することが多いですね。
ちなみに化粧水は米肌(まいはだ)を愛用しているとのこと。彼女の透明感ある肌の秘訣はこれかもしれません。
ベジタリアン生活での失敗もあり
美しいスタイルをキープする中谷美紀ですが、過去には無理な食生活で体を壊していたこともありました。ベジタリアンの多いインドに旅行に行ったことをきっかけに、お肉抜きの6年間のベジタリアン生活を送ったという彼女。その期間には精神的にもイライラが続き、めまいをおこし、突発性難聴にまでなったそうです。そんな過去の失敗もあり、今があるようです。
渡部篤郎との結婚は...?
中谷と俳優・渡部篤郎は『ケイゾク』での共演をきっかけに知り合い、2003年から交際をスタートさせました。交際は10年以上におよび、結婚間近と思われていましたが、それを否定するように渡部篤郎の浮気が報道されました。
中谷美紀と渡部篤郎の結婚観のすれ違い
これまでは事実婚でもいいと考えていた中谷ですが、40代を目前にその考えも変わり、家庭を持ちたいと思うようになったそうです。一方渡部篤郎は「今の関係のままでいい」と結婚を否定しています。一度離婚を経験した渡部篤郎は「俺は結婚に向いていない」と自ら発言しており、結婚をかなり重いものだと思っているようです。
そんなすれ違いのなか、渡部篤郎の浮気が報道されてしまいました。この報道の一ヶ月後、中谷は25年所属した事務所を辞め独立し、個人事務所を設立します。しかし、同事務所に所属する渡部篤郎はそのまま残っており、二人の仲が良くないのははっきりしているようです。
中谷美紀と『SPEC』の関係
2010年に戸田恵梨香と加瀬亮のW主演で放送が始まった『SPEC』シリーズ。手に負えない事件を担当する未詳事件特別対策係、通称“未詳”が事件解決に奮闘する姿を描いた刑事ドラマは話題を呼び、スペシャル版や映画が続々と製作されました。
この『SPEC』が、実は中谷主演のドラマ『ケイゾク』と同じ世界での物語だということをご存知でしょうか。
『ケイゾク』の主要スタッフの一部が『SPEC』の製作を担当し、その世界観の一部を受け継ぐ形でストーリーが作られました。竜雷太や徳井優が両作品で同一キャラクタを演じており、『ケイゾク』ファンにはたまらない演出となりました。
中島哲也監督との因縁の仲
中谷美紀と中島哲也監督は『嫌われ松子の一生』で仕事をともにして以来犬猿の仲であると言われています。『嫌われ松子の一生』の撮影中、中島監督に激しい罵詈雑言を浴びせられたという中谷美紀。それに対して中谷も負けず応酬しており、このときから二人の因縁の戦いが始まりました。
2014年公開の『渇き。』で再び中島監督作に出演した中谷は、その舞台挨拶で「監督の口癖は『クソ』『ぶっ殺す』でしたよね」と発言し火花を散らしました。他の共演者の中島監督に対する評判はよく、そのために中谷一人への攻撃的な指導が目立ってしまうようです。
『FOUJITA』(2015)では藤田君代役を好演
1920年代、フランス・パリで『乳白色の肌』を発表しエコール・ド・パリの寵児となった日本人・藤田嗣治(オダギリジョー)。フランスと日本、ふたつの文化と壮絶な戦争時代を生きた画家・フジタの知られざる生涯が描かれます。
本作のメガホンを取ったのは、『死の棘』で第43回カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ&国際批評家連盟賞をダブル受賞した小栗康平監督。海外でも評価の高いオダギリジョーを主演に、岸部一徳や加瀬亮、りりィなど個性豊かな俳優陣が脇を固めています。
本作で中谷は、フジタの5番目の妻・君代を演じました。