2017年7月6日更新

黒木華の凄すぎる演技の才能を出演映画・ドラマでたどる

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黒木華写真集 映画「リップヴァンウィンクルの花嫁」より

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黒木華のプロフィール

黒木華(くろきはる)は1990年3月14日生まれ、大阪府出身の女優です。 2011年に『東京オアシス』で映画デビューを果たし、その後は映画『シャニダールの花』『舟を編む』、ドラマ『花子とアン』などに出演。日本アカデミー賞新人賞を受賞するなどその演技力は高く評価されています。 2014年公開の映画『小さいおうち』では第64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞し、世界からも注目を集めることとなりました。 和服を綺麗に着こなし、奥ゆかしい立ち振る舞いから「純日本的」なイメージを持たれることが多いようです。そのような「和」を感じさせる雰囲気が彼女の魅力のひとつだといえるでしょう。

高校時代から演技に没頭!デビューのきっかけは演劇のオーディション

高校では演劇部に所属し一年生のときから主役を務めていたという彼女。大学でも映画学科俳優コースに進み、学問としても演技について学んでいました。 大学時代、野田秀樹の演劇ワークショップに参加したことがきっかけで、オーディションを受験して合格。野田プロデュースの演劇『ザ・キャラクター』がデビュー公演となりました。黒木は、野田のワークショップに参加したことが、職業としての女優を真剣に目指す大きなきっかけになったと語っています。

映画初出演は『東京オアシス』のメインキャスト

彼女の映画デビューとなったのは『かもめ食堂』などを手がけたチームによって製作された『東京オアシス』。 小林聡美演じるトウコが偶然出会った人々の日常・交流を描いていく物語。黒木は美術大学を目指す浪人生・ヤスコを演じています。 映画初出演ながらメインキャストに名を連ね、堂々の映画デビューとなりました。

デビュー3年目にして『おおかみこどもの雨と雪』声優に抜擢。その後も声優として活躍

映画『おおかみこどもの雨と雪』(2012)

『時をかける少女』『サマーウォーズ』を手がけた細田守が監督を務めたアニメーション映画『おおかみこどもの雨と雪』。 黒木華はこの映画でおおかみおとこ(声:大沢たかお)と主人公の花(声:宮崎あおい)のあいだに生まれた「おおかみこども」のひとり、雪の少女時代の声優を務めました。 女優デビューからわずか3年での大抜擢でした。声優はこの作品が初挑戦となりました。

映画『花とアリス殺人事件』(2015)

2004年に蒼井優と鈴木杏が共演した映画『花とアリス』のアニメ版映画『花とアリス殺人事件』が2015年に公開されました。監督は前作と同様、岩井俊二が務め、アリスこと有栖川徹子の声を蒼井優、ハナこと荒井花の声を鈴木杏が務めたことでも話題に。 黒木華は本作で花とアリスの担任の先生・萩野里美役に挑戦しています。

映画『バケモノの子』(2015)

2015年夏に公開された細田守監督最新作『バケモノの子』では誰もが強さを認めるバケモノ・猪王山の息子・一郎彦の幼少期の声優を務めました。 性別問わず演じることができるのは声優のメリットですが、黒木華は現在芸歴5年目、声優として作品に携わるのは3作目です。早くから新たな才能を開花させているように感じますね。

朝ドラ『純と愛』で連続ドラマデビュー。2013年『リーガル・ハイ』にはレギュラー出演!

2012年、NHKの朝ドラ『純と愛』に出演し、ドラマデビューを果たしました。黒木が演じたのは主人公の純(夏菜)と同じホテルに入社した根暗な社員・田辺千香を演じました。 2013年放送の堺雅人主演のコメディドラマ『リーガル・ハイ』では堺演じる古美門研介のライバルである羽生(岡田将生)率いるNEXUS Law Firmに務める弁護士・本田ジェーンを演じています。 第一期では性格の暗い検事でしたが、第二期では「勝ち負けではなく、双方の幸せを目指す」という羽生の思いに賛同し、一気に雰囲気を変えてヒッピーのような開放的な性格になっています。

映画『シャニダールの花』『舟を編む』出演後、国内の新人賞総なめ!

2013年に公開された『シャニダールの花』『舟を編む』での演技が注目され、日本アカデミー賞をはじめとしたこの年の国内の名だたる映画賞の新人賞を総なめしました。

綾野剛とW主演『シャニダールの花』

女性の胸に咲く謎の美しい花。その花は新薬の開発に役立つといわれていたため、綾野剛演じる生物学者の大瀧は女性たちの胸に咲いた花を育て採取する業務に就いていました。黒木華演じる響子は女性たちのケアを任されたセラピスト。次第に恋に落ちていく二人と、危険な花に振り回されていく彼らの人生を描いたサスペンスです。 この作品はモントリオール世界映画祭に出品されました。

日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作品『舟を編む』に出演

松田龍平主演で辞書を編集する編集部を描き、ヒットした映画『舟を編む』では辞書編集部員の岸辺みどりを演じています。 この二作品がきっかけとなって、黒木華の演技力は多くの人に評価され、第37回日本アカデミー賞新人俳優賞、第87回キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞など数々の俳優賞・新人賞を受賞しました。

映画『小さいおうち』では国外の最優秀女優賞も受賞。群を抜いた演技力が世界でも認められる

戦時中、中流家庭である平井家に仕えた女中・布宮タキ(黒木華)によって語られる平井家の母であり妻である平井時子(松たか子)秘密を描いた物語。直木賞受賞の同名小説が山田洋次監督の手により映画化されました。 黒木華は田舎から上京し、平井家の女中として家族の世話をしていた布宮タキを演じました。控えめながらも、家族を壊さぬように働きかけるタキの姿をリアルに演じています。 彼女の演技は国内だけでなく、海外からも高く評価され、第64回ベルリン国際映画祭では最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞。寺島しのぶに続いて、史上4人目の日本人女優の受賞となりました。 映画祭の審査員は
『小さいおうち』には、いろいろなタイプの女性が出ていましたが、タキは、その全ての女性をつなぐキーパーソンとして大事な役どころでした。今回、女性陣が活躍している作品がコンペティション部門の中に多数ありましたが、黒木さんの演技力が群を抜いていました
と、彼女の演技を絶賛しました。 またこの映画で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞も受賞しています。

映画『幕が上がる』では演技部の顧問役に抜擢

全国高等学校演劇大会を目指す高校の弱小演劇部を描いた作品。生徒役をももいろクローバーZのメンバーが務めたことでも話題となりました。 黒木華は学生時代に「学生演劇の女王」とよばれており、演劇部員が憧れる新任美術教師・吉岡美佐子を演じています。 自身も高校時代演劇部に所属していたこともあった彼女。かっこいい吉岡先生にももクロファンからも称賛の声が聞かれました。

『ソロモンの偽証』ではキーパーソンの森内恵美子役

宮部みゆきの同名小説を映画化したミステリー映画。ある中学校で起こった男子生徒の転落死に隠された真実を追求していく学校の 生徒たちを描いています。 黒木華は『ソロモンの偽証 前篇・事件』『ソロモンの偽証 後篇・裁判』に出演。生徒の死に追い込まれていく教師・森内恵美子を演じています。 『幕が上がる』のアツくてかっこいい先生像とは正反対の弱々しくうろたえる教師を演じ切っており、その演技力の高さを証明しているといえるでしょう。

ダノン「オイコス」のCMに出演して注目される!

スプーンをさかさまにしてヨーグルトを食べる姿が印象的なCM。このCMが放送されてから、ダノンジャパン「オイコス」のCMに出演している女優は誰?と話題になりました。 素朴な印象なので、健康的なイメージの商品とぴったりのCMですね。

第二の蒼井優とまで言われる3つの理由とは?

いわゆる美人ではないが、男性を惹きつける魅力

そのどこか古風な雰囲気や「和」を感じさせる佇まいが魅力的な黒木華。 「おっとりしているところが癒される」「和服が似合っていてかわいい」など、その素朴な雰囲気が男性からも高く支持されているようです。

圧倒的な演技の実力

映画デビューからわずか4年にしてすでに国内外の数々の賞を受賞しており、その演技力の高さは言うまでもありません。 多くの監督・俳優陣から絶賛、信頼されてい女優であり、今後の映画界には欠かせない女優になっていくと言われています。

昭和的・文学的魅力

映画『小さいおうち』やドラマ『花子とアン』など昭和の物語に出演することも多い彼女。その昭和を感じさせる落ち着いた雰囲気も魅力のひとつだといえるでしょう。 岩井俊二監督は「文学的な香りがする女優」だと彼女のことを表現しています。 宮崎あおいは黒木華を「一番好きな女優」だと公言しており、
「真面目なんだけど、毒を持っている黒木さんのバランスがとても好きで、いつもかわいいと思っていました」
引用:oricon.co.jp
と語っています。

日本アカデミー賞受賞作品『母と暮せば』では佐多町子役を務める

山田洋次監督、吉永小百合が主演を務める映画『母と暮せば』。 長崎に投下された原爆によって亡くなった福原浩二(二宮和也)ですが、ある日突然、母・福原伸子(吉永小百合)の前に現れます。浩二は幽霊となって伸子のもとにやってきたのでした。母と子、二人の奇妙だけど愛おしい日々を描いた物語です。 黒木華が演じるのは浩二と結婚の約束をしていた彼の恋人・佐多町子。彼女は浩二を亡くした悲しみを抱えながら、どうすることもできないもどかしさを抱えていました。 『小さいおうち』以来、二作目の山田監督作品への出演となります。 本作は第39回日本アカデミー賞にて、作品賞、脚本賞、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、撮影賞、照明賞、美術賞、録音賞、編集賞の11部門を受賞。話題作となっています。

大河ドラマにも挑戦!ドラマ『真田丸』に梅役で出演

2016年1月10日から放送されているドラマ『真田丸』に黒木華は梅役で出演しています。本作は三谷幸喜が脚本を書き、堺雅人を主演に迎えてドラマ化。 主演の堺雅人は戦国武将・真田信繁を演じ、彼の兄・真田信幸役に大泉洋、真田信繁を支えるパートナーとして長澤まさみがきりを演じます。また桂文枝が大河ドラマ初出演することでも注目されており、桂文枝は多くの大名を弟子に持つ茶人・千利休を演じます。 黒木華演じる梅は藤本隆宏演じる堀田作兵衛の妹で、きりの幼馴染でもあります。

映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』で主人公・皆川七海を演じる!

2016年3月26日公開予定の映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』。 映画『スワロウテイル 』や『花とアリス』で知られる岩井俊二監督が約12年ぶりに撮った本作。黒木華にとっては映画単独・初主演となります。共演には演技派俳優の綾野剛や、ミュージシャンとして活動しているCoccoら。 黒木華は本作の出演に対して次のように話してました。
「岩井俊二監督の長編映画に出られる日が来るとは、3年前、『マイリトル映画祭』のオーディションで出会った時には想像できませんでした。脚本、撮影、音楽、時間、全てのものを愛おしく思います。見てくださる皆さんに、その幸せを少しでもおすそ分け出来たら嬉しいなと思います」
引用:eiga.com

映画『エミアビのはじまりとはじまり』にも出演

映画『舟を編む』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した渡辺謙作監督の映画『エミアビのはじまりとはじまり』が2016年に公開されます。 事故で相方を失った漫才師・実道(森岡龍)を中心に、残された人々の再生をユーモアを交えながら描かれています。漫才コンビ「エミアビ」で、事故で亡くなってしまう実道の相方・海野を前野朋哉が演じ、黒木華は「エミアビ」のマネージャー・夏海として出演しています。

『重版出来』で連ドラ初主演!

2016年4月から毎週火曜夜10時に放送されたドラマ『重版出来』(じゅうはんしゅったい)。週刊誌の新人編集者となった黒沢心が奮闘するお仕事ドラマ。ほかの編集者はもちろん、漫画家や営業、書店員まで巻き込んだ群像劇が展開されます。 原作では、柔道でオリンピックを目指していたという黒沢が一本背負いをするシーンなどがあり、ドラマでどの程度再現されるのかに原作ファンの注目が集まりました。

黒木華のその他の主な出演ドラマ

『まほろ駅前番外地』【2013年】

瑛太と松田龍平が主演のまほろ駅前シリーズの第2作です。黒木華は第8話に登場し、昔の恋人の現彼女の家へ行き、指輪を盗んでくださいと無理なお願いをする元カノ、宮本由香里役を演じています。 泥棒の依頼を多田便利軒に断られると、アルバイトで雇って欲しいと言い出します。破天荒な元カノ役を、元気に演じています。

『リーガルハイ』【2013年】

コミカルな演技の堺雅人と新垣結衣の掛け合いに思わず笑ってしまう弁護士ドラマ、リーガルハイ。黒木華は2シリーズからの出演で、始めは地味な検事を演じていましたが、岡田将生演じる羽生についていく決心をした途端、眼鏡を外しヒッピー風のファッションに一変します。 主演俳優だけでも十分濃いキャラクターなのですが、黒木も負けずに濃いキャラクターを演じています。

『ある日、爆弾がおちてきて』【2013年】

『世にも奇妙な物語』2013年10月にフジテレビ土曜プレミアム枠で放映された特別編で、松坂桃李演じる予備校生、遠山聡と、黒木華演じる人間爆弾と名乗る女の子、パルカの物語です。古橋秀之による傑作ライトノベルが原作。 黒木は持ち前の演技力で、胸に付いている張りが12時をさすと爆発すると話す不思議な女の子、パルカを好演しています。

『グーグーだって猫である』【2014年】

犬童一心監督作品の『グーグーだって猫である』が好評につき、WOWOWで連続ドラマ枠でドラマ化され、2014年に放送されました。映画とは異なるストーリーになっています。 主人公で漫画家の小島麻子役を宮沢りえ、黒木華はアシスタントのミナミ役を好演しています。

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『オリエント急行殺人事件』【2015年】

アガサ・クリスティーの『オリエント急行の殺人』が原作で、三谷幸喜が昭和初期の日本を舞台とした作品として脚本を作成しています。 主演の野村萬斎を始め、松嶋菜々子、杏、玉木宏、二宮和也、池松壮亮など豪華俳優が勢揃いする中、黒木華は犯人と疑われ、警察署内で首つり自殺をするメイド、三木小百合役を講演しています。

『天皇の料理番』【2015年】

1979年に出版された杉森久英による小説が原作で、TBSテレビ60周年特別企画として2015年に放送されました。 黒木華は、佐藤健演じる秋山徳蔵の妻、高浜俊子役を好演し、その息の合う演技に引きつけられ、最終回では涙が止まらなかったという声が続出しています。