2017年7月6日更新

映画『シャーロック 忌まわしき花嫁』のあらすじ・キャスト【ネタバレ注意】

シャーロック 忌まわしき花嫁

2016年2月19日公開となる『SHEROCK/シャーロック 忌まわしき花嫁』。2010年から放送されている『シャーロック・ホームズ』が原作のドラマ『SHERLOCK(シャーロック)』がついに映画化!

人気ドラマ『SHERLOCK/シャーロック』がついに映画化!

特報

本予告

『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』で主人公を演じたベネディクト・カンバーバッチ主演の『SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁』が2016年2月19日に公開されます。

ドラマ『SHERLOCK/シャーロック』は現代を舞台にシャーロック・ホームズがスマートフォンなどを駆使しながら活躍するのを描き話題となりました。対して、劇場版にあたる本作はヴィクトリア時代の1895年のロンドンが舞台です。蒸気機関車や馬車が走る風景、クラシカルな衣装にも注目。

特別編の舞台はヴィクトリア時代!映画『SHERLOCK/シャーロック』あらすじ

口ひげ姿のワトソンが出演

目まぐるしいストーリー展開

本作の舞台となるのは原作の設定と同じ1895年のイギリスです。花嫁姿の女性がバルコニーから銃を乱射し、その女性は自ら命を絶ったように思われていましたが、数日後その女性が夫の前に現れ、夫を撃ち殺すという難解事件を解決していくというもの。不可解すぎるこの事件をレストラード警部からシャーロックとワトソンは任されることになります。

ドラマ同様、テンポが速く、なおかつミステリアス。視聴者を混乱させるほど目まぐるしいストーリーが展開されています。

『SHERLOCK/シャーロック』豪華キャストを紹介

シャーロックを演じるのは『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』で天才数学者を演じたベネディクト・カンバーバッチ

ベネディクト・カンバーバッチは、2003年の『クロムウェル〜英国王への挑戦〜』で映画デビューしています。その後も『アメイジング・グレイス』、『つぐない』、『戦火の馬』、『ホビット』、『スター・トレック イントゥ・ダークネス』など様々な作品に出演し、2015年には『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』で天才数学者アラン・チューリングを演じアカデミー主演男優賞ノミネート、ハリウッド映画賞男優賞を受賞しました。

2016年1月30日に公開される『ブラック・スキャンダル』でジョニー・デップやジョエル・エドガートン、ケビン・ベーコンらと共演。またマーベル映画『ドクター・ストレンジ』で主人公の最強魔術師ドクター・ストレンジを演じることも決定していて、公開予定日は2016年12月10日となっています。

シャーロックの相棒ワトソンを演じるのはマーティン・フリーマン

マーティン・フリーマンは2001年放送開始のイギリスの人気テレビシリーズ『The Office』で主人公ティム役を演じ、注目を集めた俳優です。2012年から2014年にかけて公開された『ホビット』シリーズでも主役ビルボ・バギンズを演じています。

テレビシリーズ『SHERLOCK』のワトソン役で2010年に英国アカデミー賞助演男優賞を受賞。『FARGO/ファーゴ』で演じたレスター・ナイガード役も高く評価され、エミー賞主演男優賞にノミネートされました。

シャーロックに捜査を依頼する刑事役にルパート・グレイヴス

ルパート・グレイヴスは1963年6月30日生まれのイギリス俳優です。1978年よりテレビに出演し、1985年『眺めのいい部屋』で映画デビューしました。次に出演した作品『モーリス』でゲイの猟場番アレックを演じ名をはせました。『ダメージ』、『英国万歳!』、『Vフォー・ヴェンデッタ』などにも出演しています。

ハドソン夫人役にはユーナ・スタッブス

ユーナ・スタッブスはイギリスの女優で、かつてはダンサーとして活躍していました。子供向けテレビシリーズの『Worzel Gummidge』で演じたサリーおばさんとして知られています。本作ではシャーロックとワトソンの面倒をみる家主として出演しています。

黒幕ジム・モリアーティ役はアンドリュー・スコット

アンドリュー・スコットはアイルランド出身の俳優です。日本では本作のジム・モリアーティ役として知られています。1998年に『プライベート・ライアン』で映画デビューし、『パレードへようこそ』、『ジミー、野を駆ける伝説』、2015年公開の『007 スペクター』にも出演しています。

テレビシリーズ『SHERLOCK/シャーロック』を復習

コナン・ドイル原作『シャーロック・ホームズ』と現代技術の融合

本作は、アーサー・コナン・ドイルの小説『シャーロック・ホームズ』シリーズを原作にしたドラマ。現代を生きるベネディクト・カンバーバッチ演じるシャーロックと、マーティン・フリーマン演じる相棒ワトソンが難題事件を解決していきます。

このシリーズで視聴者の心をくすぐるのが、19世紀後半から20世紀前半にかけて書かれた原作『シャーロック・ホームズ』シリーズと、シャーロックの使用するスマートフォンやインターネットといった最新IT技術の融合です。頭脳明晰であるシャーロックとワトソンのコンビと、最新IT技術が融合したときの無敵さは、観ていて爽快になること間違いなしです。

推理ドラマとしてのクオリティが高い!

テレビドラマシリーズは過去に、エミー賞を最多7部門受賞しています。

シーズン1(2011) 英国アカデミーテレビ賞「最優秀ドラマシリーズ賞」受賞、マーティン・フリーマン「最優秀助演男優賞」受賞、ミニシリーズ部門「脚本賞」ノミネート

シーズン2(2012) アンドリュー・スコット「助演男優賞」受賞、ミニシリーズ部門「脚本賞」ノミネート

シーズン3(2014) ミニシリーズ/テレビ映画部門「主演男優賞」、「助演男優賞」、「脚本賞」、「音楽効果賞」、「楽曲賞」、「編集賞」、「撮影賞」受賞

エミー賞とは、テレビ界のアカデミー賞と言われ、最高の栄誉とされてます。

キネマ旬報社も太鼓判!

またキネマ旬報社から出版されている「これが面白い!海外テレビドラマ ベスト・テン2011-2012」では、ミステリー&サスペンス部門で第1位、総合で第5位と高い評価を得ています。

今回の特別編は、イギリス、アメリカでは2016年1月1日に放送されました。日本で劇場公開されるのは2016年2月19日です。本作公開にあわせて、テレビシリーズを観て復習しましょう!

特別編『シャーロック』が過去最高の視聴率を記録!

この『シャーロック 忌まわしき花嫁』2017年に放送されるシーズン4の先駆けになっており、イギリスのBBCとアメリカのPBSでは地上波にて1月1日に放送されています。特別編として放送された本作はイギリスのホリデーシーズンに放送された特番の中では最も視聴率の高い840万人という記録を残しており、本作の期待度とクオリティが伺える形となりました。

なお、これを受けてアメリカでは、20分の特典映像を含む劇場版が1月5日と6日に500館以上で上映されました。

さらに中国でも大ヒットを記録!

日本の公開日である2月19日よりも早くに公開された中国ではシャーロックがすでに大ヒットを記録しています!

中国では3万7000もの映画館で上映され、初日だけで527万ドル(約6億円)を稼ぐという人気ぶりを発揮。自国制作の『Detective Chinatown(英題)』という数日前に公開された作品を越し興行収入第1位を記録したといいます。この勢いだと日本でもかなりの期待ができそうですね!

シーズン3とシーズン4をつなぐ

すでにシーズン4の撮影が決定している『SHERLOCK』

ドラマ『SHERLOCK/シャーロック』は2015年現在、シーズン3まで放送されており、シーズン4の撮影開始は2016年春、放送は2017年の予定です。そして今回上映される特別編は、今までのストーリーとシーズン4のストーリーをつなぐ作品になっていると言われています。

BBC Oneは立て続けに、「シャーロックは過去最高のミステリーに直面する」「なぜモリアーティの顔が国中のテレビ画面に映っているんだ?」「特番の撮影は2015年1月に開始。新シーズンはその後、来年中に撮影をスタートする」「最もショッキングでサプライズの詰まったシリーズをお届けする準備ができている。想定すべきなのは想定外になるということ」といった内容のツイートをしている。

ますます難解になりそうな『SHERLOCK』シリーズ。シーズン4が始まる前に、劇場で必ずチェックしたい作品ですね!

『SHERLOCK シャーロック 忌まわしき花嫁』で期待できる4つポイント!?【ネタバレ注意】

1.クラシカルバージョンの『SHERLOCK(シャーロック)』キャラクター!?

2010年『SHERLOCK(シャーロック)』ファーストシーズンが始まる前は、現代に舞台を移した『シャーロック・ホームズ』の成功に懐疑的な人が多かったはずです。

しかし、オリジナルに敬意を持ってアップデートしたことで、現代版ホームズとワトソンは、たくさんの人から愛される存在となりました。

今作の舞台は19世紀ロンドンです。現代で輝いたホームズ(ベネディクト・カンバーバッチ)とワトソン(マーティン・フリーマン)コンビがクラシカルなロンドンで輝かないはずがありません。

また、レストレード警部、ハドソン夫人、メアリー・モースタンなど、その他レギュラーキャスト陣のクラシカルバージョンも大きな見どころのひとつです。

2.ゴージャスなルック!?

『SHERLOCK(シャーロック)』はテレビシリーズのため、ハリウッド映画に比べると低予算です。しかし、『SHERLOCK(シャーロック)』の映像にチープさはなく、ゴージャスなルックが人気の要因のひとつです。

『SHERLOCK シャーロック 忌まわしき花嫁』のセット写真を見れば、19世紀ロンドンのベーカー街221など、素晴らしいセットで撮影されていたことが分かります。また、今作は衣装も大きな見どころのひとつです。

今作のホームズの衣装はクラシカルながら、80年代の『シャーロック・ホームズ』テレビシリーズでイメージが定着したものと異なる衣装をチョイスしたことで、オリジナリティとゴージャス感が増しています。

また、美しい馬車、ロケーション撮影で使用されたティンテスフィールドなど、往年のシャーロック・ホームズシリーズファンにうれしいディテールも満載です。

3.独特な世界観!?

『SHERLOCK シャーロック 忌まわしき花嫁』は独特の雰囲気と世界観の中で物語が進みます。

ヴィクトリア時代を舞台に、作品を通して独特の雰囲気は途切れず、観客を異世界へと誘います。ドラマシリーズで見てきたベーカー街がクラシカルになったことで、今までの『SHERLOCK(シャーロック)』とは一味違う体験ができるはずです。

また、今作の製作陣は重たい文芸ドラマをファンは求めていないことをちゃんと理解しています。

成し遂げたのは、ヴィクトリア時代ロンドンのスモーキーな雰囲気やガス灯だけではありません。ゴシック調の世界で語られる緊張感、リアルな恐怖がしっかりと保たれたエンタテイメント作品に仕上がっています。

無理やり生み出した恐怖や緊張感ではなく、作品を通して徐々に積み上げたものであることもポイントです。

4.オリジナルへのオマージュが満載!?

“イラストレーターのせいだ。彼には手に負えない。”ワトソンが自身の長い髭について話す場面がありますが、このイラストレーターとは、シドニー・パジェットのことでしょう。

パジェットはコナン・ドイルの『シャーロック・ホームズ』で挿絵を担当していたイラストレーター、シャーロック・ホームズの有名な鹿撃ち帽のイメージは彼が生み出したものです。

このジョークから、『SHERLOCK(シャーロック)』の製作陣たちはオリジナルに対して様々な形でオマージュを捧げていることが分かります。

また、今までの『シャーロック・ホームズ』の小説、短編のプロットの一場面や小説のセリフが丸ごと引用されている場面まであります。

『SHERLOCK シャーロック 忌まわしき花嫁』の忌まわしきポイント!?【ネタバレ注意】

1.微妙などんでん返し展開!?

スティーブン・モファットと言えば、マーク・ゲイティスと共に『SHERLOCK(シャーロック)』を世界的社会現象に仕立てた上げた人物です。しかし、今作で、モファットは大きなミスを犯したようです。

作品冒頭の『SHERLOCK(シャーロック)』を短く語り直すエピソードは完璧でした。舞台は現代から19世紀になったものの、今までのシリーズで積み上げてきた『SHERLOCK(シャーロック)』らしさは失われていませんでした。

しかし、約1時間ほど経過した頃、どんでん返し展開の辺りから今作は忌まわしい方向に向かってしまったようです。

それまで、観客が見せられていたものはホームズの頭の中の幻想。これでは、前半で積み上げてきたものが全て余分なものに感じてしまう可能性があります。

また、ホームズとワトソンにフォーカスされ過ぎているためか、他のキャラクターたちがただのアクセサリーのようで、存在感が薄まっています。

2.プロットの欠陥!?

今作を短くまとめるなら、幽霊が絡んだ殺人ミステリーを奇抜な方法で解決する物語です。このアイデア自体は悪くありませんが、単に90分の上映時間を埋めるためのエピソードだったという辛辣な意見もあるようです。

また、大きなタネ明かしの後、どの場面がホームズのマインドパレスで、どの場面がリアルなのか判断することが困難になる展開があります。この構造を単なる便利な逃げ道だと批判する声もあります。

3.ホームズが無理やり謎を解決する!?

『SHERLOCK(シャーロック)』はホームズの謎解きが大きな見どころですが、今作ではそれは重要視していないのかもしれません。

なぜなら、今作のシャーロックの推理は、歪められた過去の出来事に基づくものでしかなく、確かな証拠が提示されることはありません。

作品終盤、ホームズは匙を投げる寸前、ジョンの助けによって事件を解決に導きます。しかし、今作で目撃するジョンの姿はたいていシャーロックの頭の中の存在、ほとんどがリアルではありません。

4.ジャンルはSF!?

『SHERLOCK(シャーロック)』のホームズは、超人的な推理を行うことはあったとしても、いつでもロジカルに謎を解いてきました。

しかし、今作のホームズは人間の域をはるかに超え、SF小説やファンがニ次創作した同人誌の登場人物のようでした。

ロジカルな部分は、ドラマシリーズ『SHERLOCK(シャーロック)』成功に欠かせなかった重要な要素だっただけに、今作に拒絶反応を起こすファンは一定数いるかもしれません。