2018年9月6日更新

えっ、この映画にも!?実は色々出ているマイケル・スタールバーグ出演映画15選

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『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』

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めちゃくちゃ出てる!?注目すべき名優マイケル・スタールバーグって誰?

マイケル・スタールバーグ
©︎Sheri Determan/WENN.com

ドイツ系ユダヤ人とロシア系ユダヤ人の血を引くマイケル・スタールバーグは1968年にカリフォルニア州ロングビーチで生まれました。 ジュリアード音楽院やカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)、ロンドン大学などで演技を学びます。偉大なマイマー、マルセル・マルソーのもとでパントマイムを学んでいたこともあります。 実に10年ものあいだ舞台俳優として活躍し、1998年に『しあわせ色のルビー』でようやく映画デビューを果たしました。

第90回アカデミー賞で出演作が3つもノミネート

2018年に行われた第90回アカデミー賞において、彼の出演している作品『君の名前で僕を呼んで』、『シェイプ・オブ・ウォーター』、『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』の3つがノミネート、この中で『シェイプ・オブ・ウォーター』は作品賞を受賞しました。 このように同時に出演作3作品がノミネートされるのは、2002年の俳優ジョン・C・ライリー以来の快挙です。 その出自もあってか、ユダヤ系のキャラクターや人物を演じることも多いマイケル・スタールバーグですが、改めて彼のフィルモグラフィを見てみると、驚くほど様々な役を演じていることがわかります。 そこで今回は、そんなマイケル・スタールバーグが出演した映画15本を、彼が演じた役柄と共にご紹介します!

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1. 『ワールド・オブ・ライズ』でディカプリオの弁護士に!

性格がまるで違うCIAの工作員とその上司が意見の対立を繰り広げながら、テロ組織を撲滅しようとする作品。現場を駆けまわり任務をこなすフェリスは危険と隣り合わせですが、ベテランのホフマンはフェリスが危険な目に遭う一方、自らは安全な場所に身を置いて彼にに対し任務を下します。二人は意見をぶつけあいながらも、任務をこなさなければなりませんでした。 本作はデヴィッド・イグネイシャスの小説が原作で、監督は『エイリアン』のリドリー・スコットです。スタールバーグはレオナルド・ディカプリオ演じるフェリスの弁護士役で出演しています。

2. 『シリアスマン』に主演しゴールデングローブ賞にノミネートされる

2009年、コーエン兄弟によって見出されたスタールバーグは、『シリアスマン』にて初主演を果たしました。彼が演じたのは、ユダヤ人物理学教師のラリー・ゴプニック。 いたって真面目で平凡なラリーが、無職の兄や離婚したいと言い出す妻、賄賂で単位を得ようとする学生などとのトラブルに巻き込まれ、どんどん収拾がつかなくなっていく問題に翻弄されていく様を描いています。 旧約聖書の『ヨブ記』を題材にした本作は、アカデミー賞作品賞にノミネート。スタールバーグ自身もゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネートされ、注目され始めました。

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3. 『ヒューゴの不思議な発明』で映画の歴史を物語る

1930年代パリを舞台に、駅の時計台に住む少年ヒューゴと亡き父の遺した機械人形を巡る物語『ヒューゴの不思議な発明』。ヒューゴはある日、玩具屋の主人ジョルジュ(ベン・キングスレー)と出会います。ジョルジュとの出会いにより、彼の運命は変わっていきます。 2012年に公開された本作は、マーティン・スコセッシがはじめて子供向けに作った映画です。スタールバーグはジョルジュの知られざる過去を知る映画史家ルネ・タバールとして登場します。

4. 『メン・イン・ブラック3』では宇宙人に!?

『シリアスマン』での活躍以降、着実にキャリアアップを重ねていったスタールバーグ。2013年には人気映画シリーズの第3作目『メン・イン・ブラック3』に出演します。 スタールバーグは、若き日のKとタイムスリップしてきたJを救うグリフィンという宇宙人を演じ、新境地を見せました。

5. 『ヒッチコック』で「サスペンスの神様」をサポート

映画監督アルフレッド・ヒッチコックが『サイコ』を製作したその舞台裏と、彼の妻アルマの献身的なサポートを描いた作品。本作はサーシャ・ガヴァシがメガホンを取り、日本国内では2013年に公開されました。同年に行われた第85回アカデミー賞でメイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされています。 スタールバーグはユニバーサル・スタジオの社長でもあった実在の人物・ルー・ワッサーマンを演じました。作品中で彼の演じたワッサーマンはエージェントであり、アンソニー・ホプキンズ演じるヒッチコックのサポート役として重要な役柄を担っています。

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6. 『リンカーン』ではリンカーンと対立!

アメリカ合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーンを題材にしたスティーブン・スピルバーグ渾身の一作。歴史に残る米大統領が、奴隷解放宣言後もなお横行する奴隷制度を撤廃するために憲法改正を目指す葛藤が描かれています。 これまでの善良で英雄的なリンカーンのイメージとは対照的に裏工作や密謀を図る一面を映し出していることでも話題となりました。また、リンカーンを演じたダニエル・デイ=ルイスが史上初めて3度目のアカデミー賞主演男優賞を受賞した作品でもあります。 スタールバーグが演じた民主党議員ジョージ・イェーマンは、リンカーンに対立する姿勢をとっていたものの、最後は支持する側にまわります。

7. 『ブルージャスミン』でケイト・ブランシェットに迫り……

『ブルージャスミン』はウディ・アレン監督・脚本のコメディ映画です。ニューヨークの上流階級で暮らしていたジャスミン(ケイト・ブランシェット)は、実業家ハルとの結婚生活が破綻。資産も失ってしまい、サンフランシスコに住む妹のジンジャーの家に居候を開始。上流階級へ返り咲こうともがきますが……。『ブルージャスミン』の「ブルー」は憂鬱という意味があり、ジャスミンの一喜一憂を描いています。 スタールバーグが演じたドクター・フリッカーは、仕事を失ったジャスミンが友人の紹介で勤めることになった歯科医院のドクターです。ジャスミンに一方的に恋心を抱き強引に迫った結果、彼女を傷つけてしまいます。少なからず、主人公ジャスミンの心身に影響を与えている人物でもあります。

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8. 『完全なるチェックメイト』では冷戦時代の献身的な弁護士に

『ラストサムライ』で知られるエドワード・ズウィック監督が、1972年にアイスランドで実際に行われたチェス世界王座決定戦を描いた映画。 アメリカ人のボビー・フィッシャーがソ連のチャンピオンであるボリス・スパスキーとチェス対決をする様を描いています。それは当時の米ソの関係を表しているかのような構図となっています。 スタールバーグはボビーに献身的な弁護士ポール・マーシャルを演じました。ポールはボビーのためなら無償で協力する重要な人物です。

9. 『スティーブ・ジョブズ』ではマッキントッシュを開発

IT界に革命を起こしたアップル創業者のスティーブ・ジョブズをマイケル・ファスベンダーが演じた伝記映画。ジョブズの人生を彼が行なった3つのアップル製品のプレゼンを通して描くというユニークな作りが話題になりました。 スタールバーグはマッキントッシュの開発やソフトウェアの設計をしたアンディ・ハーツフェルドを演じました。ジョブズやマーケティング主任のジョアンナ(ケイト・ウィンスレット)と共に、マッキントッシュ開発に至るまでの試練に立ち向かいます。

10. 『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』では赤狩りに苦しむ名優を熱演

『ヒッチコック』や『リンカーン』、『スティーブ・ジョブズ』と、伝記映画に度々出演してきたスタールバーグですが、本作も2度のアカデミー賞受賞に輝いた脚本家ダルトン・トランボの波乱万丈な人生を描いた伝記映画です。 スタールバーグが演じたのは、実在の俳優・エドワード・G・ロビンソン。赤狩りの対象となり、俳優としての苦境に立たされる役どころです。

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11. 『ドクター・ストレンジ』ではストレンジの同僚の外科医に

マーベルコミックを原作とした映画『ドクター・ストレンジ』は、ベネディクト・カンバーバッチ演じる外科医のストレンジが魔術を習得し、ヒーローとして活躍する映画です。マーベル・シネマティック・ユニバースの14作目となります。 スタールバーグはストレンジの同僚であるニコデムス・ウエストを演じました。

12. 『女神の見えざる手』では主人公と対立するロビイストを熱演

有能なロビイストであるエリザベス・スローン(ジェシカ・チャステイン)は銃擁護団体からの依頼を断ったことで所属していた会社に見捨てられ、末には銃擁護団体や元同僚からスキャンダルを暴かれ罪に問われてしまいます。本作はどんなロビー活動も有利に運んできたエリザベスが自身の形勢を逆転することができるのかが見どころです。 スタールバーグは本作で、パット・コナーズ役を演じました。コナーズはエリザベスがかつて所属していた会社の同僚で、のちに彼女と敵対することになる人物です。エリザベスもコナーズも頭の切れる人物として描かれています。

13. 『君の名前で僕を読んで』では主人公の同性愛に理解を示す父親に

1980年代のイタリアを舞台に、17歳のエリオ(ティモシー・シャラメ)と彼の父親・パールマン教授が連れてきた博士課程の男子学生オリヴァー(アーミー・ハマー)とのひと夏の恋模様を描いた作品。 エリオは家族譲りで頭がよく、語学や音楽を得意としています。彼ははじめ、父親が連れてきたオリヴァーを毛嫌いしていましたが、徐々に友情とは違う感情を抱くようになります。 スタールバーグは、エリオの父親パールマン教授を好演。エリオとオリヴァーを引き寄せるきっかけとなる人物です。

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14. 『シェイプ・オブ・ウォーター』ではソ連のスパイに

本作は第90回アカデミー賞で作品賞・監督賞・作曲賞・美術賞を受賞したギレルモ・デル・トロの作品。1962年のアメリカを舞台に、発話障害のある女性イライザ(サリー・ホーキンス)と半魚人との種を超越した関係を描いたラブストーリーです。 イライザは航空宇宙研究センターの清掃員。コミュニケーションを取るのが苦手で、黙々と働いていました。ある日、航空宇宙研究センターに新たにやってきたホフステトラー博士がとある物体を運び込みます。それは、アマゾンから運ばれてきた半魚人でした。ひょんなことでイライザはその「生きもの」と対面し、見た目のりりしさに惹かれていきます。しかし、「生きもの」は解剖実験にされることになり……。 スタールバーグは、本作の肝となるソ連から送られてきたスパイであるホフステトラー博士を演じ、ロシア語での演技も見せています。

15. 『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』でニューヨーク・タイムズのジャーナリストに

本作は、ベトナム戦争を記録した最高機密文書「ペンタゴン・ペーパーズ」の存在を暴露したワシントン・ポストの2人のジャーナリストの実話を映画化した、スティーヴン・スピルバーグ監督の作品。第90回アカデミー賞の作品賞と主演女優賞にノミネートされました。 「ペンタゴン・ペーパーズ」に関する真実を突き止めるため、ワシントン・ポストの発行人であるキャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)と部下ベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)が奔走します。しかし、政府は記事の差し止めを試み、記者側と対立することになります。 スタールバーグは、主人公たちのライバル新聞社ニューヨーク・タイムズのエイブ・ローゼンタールを演じています。彼ももちろん実在の人物で、国際的な報道に携わったことで有名です。

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ますます目が離せないマイケル・スタールバーグの活躍!

主演を務めた作品は少ないものの、名脇役として認知されつつあるマイケル・スタールバーグ。アカデミー賞にノミネートされた重厚な傑作からマーベルコミック原作のエンターテインメント大作まで、実に多種多様な役柄を演じています。 華やかな主演スターだけでなく、彼のような名優なくして傑作映画は生まれません。これからもマイケル・スタールバーグの演技に注目していきたいですね。