役所広司のおすすめ映画を年代別に紹介!『Shall we ダンス?』の会社員からカンヌ男優賞の『PERFECT DAYS』まで出演作一覧で
役所広司のプロフィール

役所広司は1956年1月1日生まれ、長崎県諫早市出身の俳優です。本名は橋本広司。千代田区役所に勤めていたころに仲代達矢主演の舞台『どん底』を見て俳優を志し、仲代達矢が主宰する俳優養成所「無名塾」に入りました。芸名は、区役所に勤めていたことにちなんで付けられたものです。 1983年のNHK大河ドラマ『徳川家康』で織田信長を演じて注目を集め、映画では『Shall we ダンス?』(1996年)、『うなぎ』(1997年)、『孤狼の血』(2018年)、『PERFECT DAYS』(2023年)で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を4度受賞しています。2023年には『PERFECT DAYS』で第76回カンヌ国際映画祭男優賞に輝き、日本を代表する俳優として世界でも高く評価されています。2012年には紫綬褒章を受章しました。
役所広司の出演映画一覧
| 公開年 | 作品名 | 監督 | 役名 | 主演 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年 | わたしの知らない子どもたち | 西川美和 | 山井甚平 | |
| 2026年 | 時には懺悔を | 中島哲也 | 寺西 | |
| 2024年 | 八犬伝 | 曽利文彦 | 滝沢馬琴 | ○ |
| 2023年 | PERFECT DAYS | ヴィム・ヴェンダース | 平山 | ○ |
| 2023年 | 銀河鉄道の父 | 成島出 | 宮沢政次郎 | ○ |
| 2022年 | 峠 最後のサムライ | 小泉堯史 | 河井継之助 | ○ |
| 2021年 | すばらしき世界 | 西川美和 | 三上正夫 | ○ |
| 2018年 | 孤狼の血 | 白石和彌 | 大上章吾 | ○ |
| 2017年 | 三度目の殺人 | 是枝裕和 | 三隅高司 | |
| 2017年 | 関ヶ原 | 原田眞人 | 徳川家康 | |
| 2015年 | 日本のいちばん長い日 | 原田眞人 | 阿南惟幾 | ○ |
| 2014年 | 蜩ノ記 | 小泉堯史 | 戸田秋谷 | ○ |
| 2014年 | 渇き。 | 中島哲也 | 藤島昭和 | ○ |
| 2012年 | わが母の記 | 原田眞人 | 伊上洪作 | ○ |
| 2012年 | キツツキと雨 | 沖田修一 | 岸克彦 | ○ |
| 2011年 | 聯合艦隊司令長官 山本五十六 | 成島出 | 山本五十六 | ○ |
| 2010年 | 十三人の刺客 | 三池崇史 | 島田新左衛門 | ○ |
| 2007年 | それでもボクはやってない | 周防正行 | 荒川正義 | |
| 2006年 | THE 有頂天ホテル | 三谷幸喜 | 新堂平吉 | ○ |
| 2004年 | 笑の大学 | 星護 | 向坂睦男 | ○ |
| 2004年 | 東京原発 | 山川元 | 天馬 | ○ |
| 2001年 | EUREKA ユリイカ | 青山真治 | 沢井真 | ○ |
| 2000年 | どら平太 | 市川崑 | 望月小平太 | ○ |
| 1997年 | CURE | 黒沢清 | 高部賢一 | ○ |
| 1997年 | うなぎ | 今村昌平 | 山下拓郎 | ○ |
| 1996年 | Shall we ダンス? | 周防正行 | 杉山正平 | ○ |
| 1985年 | タンポポ | 伊丹十三 | 白服の男 |
※この記事で紹介する27作品を新しい順に掲載しています。作品名をタップすると記事内の紹介へ移動します。
2020年代の役所広司のおすすめ映画7選
【最新作】『わたしの知らない子どもたち』(2026年)

| 公開日 | 2026年10月16日 |
|---|---|
| 上映時間 | 150分 |
| 監督・脚本 | 西川美和 |
| 主な共演 | 小八重葵美、二階堂ふみ、田中裕子、岡田准一、竹野内豊 |
| 役所広司の役 | 山井甚平 |
『わたしの知らない子どもたち』は、『すばらしき世界』の西川美和が原案・脚本・監督を手がけ、2026年10月16日に公開されたオリジナル作品です。1945年、終戦直後の東京。戦争で家と家族を失った12歳の琴子(小八重葵美)は、自分の身を守るため、性別を隠して「少年」として生きることを決意します。一方、かつて琴子の担任だった教師・曽根文美子(二階堂ふみ)は、教師として生きる意味を見失うなかで琴子を探し始めます。 役所広司が演じるのは、戦争孤児の矯正施設から逃げ出した子どもたちに寝床を与える漁師・山井甚平です。妻のけいを田中裕子が演じ、岡田准一、竹野内豊らも共演。主演作『すばらしき世界』以来となる、西川美和監督との再タッグに注目です。
『時には懺悔を』(2026年)
| 公開日 | 2026年8月28日 |
|---|---|
| 上映時間 | 128分 |
| 監督 | 中島哲也 |
| 原作 | 打海文三の小説『時には懺悔を』 |
| 主な共演 | 西島秀俊、満島ひかり、黒木華、柴咲コウ |
| 役所広司の役 | 寺西 |
『時には懺悔を』は、打海文三の同名小説を中島哲也が映画化し、2026年8月28日に公開された作品です。主演は西島秀俊。探偵・佐竹(西島秀俊)と助手の聡子(満島ひかり)が、元同僚の探偵が殺された事件を調べるうちに、9年前に起きた新生児誘拐事件へとたどり着いていきます。 役所広司は、大手探偵社のオーナー・寺西を演じています。中島哲也監督とは『渇き。』以来のタッグです。
『八犬伝』(2024年)
| 公開日 | 2024年10月25日 |
|---|---|
| 上映時間 | 149分 |
| 監督 | 曽利文彦 |
| 原作 | 山田風太郎の小説『八犬伝』 |
| 主な共演 | 内野聖陽、土屋太鳳、渡邊圭祐、黒木華 |
| 役所広司の役 | 滝沢馬琴(曲亭馬琴) |
『八犬伝』は、山田風太郎の小説『八犬伝』を曽利文彦が映画化した2024年公開の作品です。江戸時代の作家・滝沢馬琴が、友人の絵師・葛飾北斎(内野聖陽)に構想を語りながら、28年の歳月をかけて『南総里見八犬伝』を書き上げていく「実」の世界と、8人の剣士が宿命に導かれて戦う物語の「虚」の世界を交互に描いています。 役所広司は主演で馬琴を演じました。やがて視力を失いながらも、息子の妻・お路(黒木華)の助けを借りて執筆を続ける馬琴の姿と、VFXを駆使した剣士たちの冒険が重なり合い、物語を生み出すことの尊さが浮かび上がります。
『PERFECT DAYS』(2023年)
| 公開日 | 2023年12月22日 |
|---|---|
| 上映時間 | 124分 |
| 監督 | ヴィム・ヴェンダース |
| 主な共演 | 柄本時生、中野有紗、アオイヤマダ、三浦友和 |
| 役所広司の役 | 平山 |
『PERFECT DAYS』は、ドイツの名匠ヴィム・ヴェンダースが監督を務め、2023年12月に日本で公開された作品です。東京・渋谷の公共トイレで清掃員として働く平山は、毎朝同じ時間に起きて仕事をこなし、古本の文庫を読み、カセットテープで音楽を聴く、静かで規則正しい日々を送っています。そんな毎日に、思いがけない人々との出会いが小さな揺らぎをもたらしていきます。 役所広司は平山を演じ、第76回カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞しました。日本人俳優としては柳楽優弥以来19年ぶりの快挙です。せりふは少ないながら、表情とたたずまいだけで平山の人生を感じさせる演技は圧巻で、第47回日本アカデミー賞でも最優秀主演男優賞に輝きました。作品は米アカデミー賞の国際長編映画賞にもノミネートされています。
『銀河鉄道の父』(2023年)
| 公開日 | 2023年5月5日 |
|---|---|
| 上映時間 | 128分 |
| 監督 | 成島出 |
| 原作 | 門井慶喜の小説『銀河鉄道の父』 |
| 主な共演 | 菅田将暉、森七菜、坂井真紀、田中泯 |
| 役所広司の役 | 宮沢政次郎 |
『銀河鉄道の父』は、門井慶喜の直木賞受賞小説を成島出が映画化した2023年公開の作品です。岩手・花巻で質屋を営む宮沢政次郎は、長男の賢治(菅田将暉)が家業を継がず、宗教や農業、そして詩や童話の創作にのめり込んでいく姿に頭を抱えながらも、誰よりも息子を信じて支え続けます。 役所広司は政次郎を主演で演じ、厳格さと「親ばか」ぶりが同居する父親像をユーモラスに見せました。賢治の妹・トシ役の森七菜とともに描かれる家族の絆に、思わず涙がこぼれる作品です。
『峠 最後のサムライ』(2022年)

| 公開日 | 2022年6月17日 |
|---|---|
| 上映時間 | 114分 |
| 監督 | 小泉堯史 |
| 原作 | 司馬遼太郎の小説『峠』 |
| 主な共演 | 松たか子、香川京子、田中泯、仲代達矢 |
| 役所広司の役 | 河井継之助 |
『峠 最後のサムライ』は、司馬遼太郎の小説『峠』を小泉堯史が映画化した2022年公開の時代劇です。大政奉還によって260年余り続いた江戸幕府が終わりを迎え、戊辰戦争が始まった幕末。越後・長岡藩の家老・河井継之助は、新政府軍と旧幕府軍のどちらにもつかない独立の道を模索しますが、藩は大きな戦いへと巻き込まれていきます。 役所広司は継之助を演じ、民の暮らしを第一に考え、時代のうねりに立ち向かう侍の姿を力強く体現しました。妻・おすが役の松たか子のほか、香川京子、仲代達矢らが共演。たび重なる公開延期を乗り越えて届けられた、小説『峠』の初の映画化作品です。
『すばらしき世界』(2021年)

| 公開日 | 2021年2月11日 |
|---|---|
| 上映時間 | 126分 |
| 監督・脚本 | 西川美和 |
| 原案 | 佐木隆三の小説『身分帳』 |
| 主な共演 | 仲野太賀、六角精児、長澤まさみ、橋爪功 |
| 役所広司の役 | 三上正夫 |
『すばらしき世界』は、佐木隆三のノンフィクション小説『身分帳』を原案に、西川美和が監督・脚本を手がけた2021年公開の作品です。人生の大半を刑務所で過ごしてきた元殺人犯の三上正夫が、13年の刑期を終えて出所。身元引受人の弁護士夫妻や、彼を取材しようとするテレビマンの津乃田(仲野太賀)らに見守られながら、社会でまっとうに生き直そうと奮闘します。 役所広司は三上を演じ、まっすぐすぎるがゆえに周囲と衝突を繰り返す男の不器用さと愛らしさを体現しました。この演技で第56回シカゴ国際映画祭のベストパフォーマンス賞を受賞。社会の生きづらさを見つめた、役所広司の近年の代表作のひとつです。
2010年代の役所広司のおすすめ映画10選
『孤狼の血』(2018年)

| 公開日 | 2018年5月12日 |
|---|---|
| 上映時間 | 126分 |
| 監督 | 白石和彌 |
| 原作 | 柚月裕子の小説『孤狼の血』 |
| 主な共演 | 松坂桃李、真木よう子、江口洋介、竹野内豊 |
| 役所広司の役 | 大上章吾 |
『孤狼の血』は、柚月裕子の同名小説を白石和彌が映画化した2018年公開の作品です。暴力団対策法が施行される前の昭和63年、広島の架空の都市・呉原では、暴力団同士の抗争が激しさを増していました。所轄署のマル暴刑事・大上章吾と、新たに配属された新人刑事・日岡秀一(松坂桃李)は、金融会社の社員が行方不明になった事件を追っていきます。 役所広司は、ヤクザとの癒着もいとわない型破りな刑事・大上を演じました。違法すれすれの捜査を重ねる大上の真意を、日岡が少しずつ知っていく展開は迫力満点。この役で第42回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞し、2021年には続編『孤狼の血 LEVEL2』も公開されています。
『三度目の殺人』(2017年)
| 公開日 | 2017年9月9日 |
|---|---|
| 上映時間 | 124分 |
| 監督・脚本 | 是枝裕和 |
| 主な共演 | 福山雅治、広瀬すず、斉藤由貴、吉田鋼太郎 |
| 役所広司の役 | 三隅高司 |
『三度目の殺人』は、是枝裕和が原案・監督・脚本・編集を手がけた2017年公開の法廷サスペンスです。勝つことにこだわる弁護士・重盛朋章(福山雅治)は、解雇された工場の社長を殺害し、遺体に火をつけた罪で起訴された三隅高司の弁護を担当することになります。三隅には30年前にも殺人の前科があり、死刑はほぼ確実とみられていました。 役所広司は三隅を演じました。接見のたびに供述を変える三隅に翻弄されるうち、重盛は事件の真相と、人が人を裁くことの意味に迷い込んでいきます。被害者の娘役の広瀬すずとともに、底知れない三隅の存在感は強烈で、役所広司はこの役で第41回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞しました。
『関ヶ原』(2017年)

| 公開日 | 2017年8月26日 |
|---|---|
| 上映時間 | 149分 |
| 監督 | 原田眞人 |
| 原作 | 司馬遼太郎の小説『関ヶ原』 |
| 主な共演 | 岡田准一、有村架純、平岳大、東出昌大 |
| 役所広司の役 | 徳川家康 |
『関ヶ原』は、司馬遼太郎の同名小説を原田眞人が映画化した2017年公開の作品です。豊臣秀吉(滝藤賢一)の死後、天下取りへの野心をあらわにする徳川家康と、豊臣家への忠義を貫き「正義」で世を治めようとする石田三成(岡田准一)が、ついに関ヶ原で激突します。 役所広司は家康を演じました。三成率いる西軍に対し、東軍を率いる家康は、巧みな策略で諸大名を次々と味方に引き入れていきます。温厚な人物を演じることも多い役所広司が見せる、したたかで冷徹な家康像は見応え十分。三成に仕える伊賀の忍び・初芽を有村架純、島左近を平岳大が演じています。
『日本のいちばん長い日』(2015年)
| 公開日 | 2015年8月8日 |
|---|---|
| 上映時間 | 136分 |
| 監督 | 原田眞人 |
| 原作 | 半藤一利のノンフィクション『日本のいちばん長い日 決定版』 |
| 主な共演 | 本木雅弘、松坂桃李、堤真一、山﨑努 |
| 役所広司の役 | 阿南惟幾 |
『日本のいちばん長い日』は、半藤一利のノンフィクションを原田眞人が映画化した2015年公開の作品です。1967年の岡本喜八監督版に続く再映画化で、太平洋戦争末期、ポツダム宣言の受諾をめぐって揺れる政府と軍、そして玉音放送が流れるまでの緊迫した日々を描きました。 役所広司は陸軍大臣・阿南惟幾を演じています。徹底抗戦を叫ぶ陸軍の若手将校たちと、終戦を決断した昭和天皇(本木雅弘)の間で苦悩する阿南の姿は、作品の大きな軸です。鈴木貫太郎首相役の山﨑努、陸軍少佐・畑中健二役の松坂桃李らも存在感を放っています。
『蜩ノ記』(2014年)
| 公開日 | 2014年10月4日 |
|---|---|
| 上映時間 | 129分 |
| 監督 | 小泉堯史 |
| 原作 | 葉室麟の小説『蜩ノ記』 |
| 主な共演 | 岡田准一、堀北真希、原田美枝子、青木崇高 |
| 役所広司の役 | 戸田秋谷 |
『蜩ノ記』は、葉室麟の直木賞受賞小説を小泉堯史が映画化した2014年公開の時代劇です。7年前に起きたある事件により、10年後の切腹と、藩の歴史をまとめる家譜の編さんを命じられた戸田秋谷。期日まで残り3年となったころ、城内で刃傷沙汰を起こした若い藩士・檀野庄三郎(岡田准一)が、秋谷の監視役として送り込まれます。 役所広司は秋谷を演じました。死を受け入れながらも家族を思い、誠実に日々を生きる秋谷の姿に触れた庄三郎は、やがて7年前の事件の真相を探り始めます。四季の移ろいを美しくとらえた映像とともに、武士の生き様が静かに胸を打つ作品です。
『渇き。』(2014年)
| 公開日 | 2014年6月27日 |
|---|---|
| 上映時間 | 118分 |
| 監督 | 中島哲也 |
| 原作 | 深町秋生の小説『果てしなき渇き』 |
| 主な共演 | 小松菜奈、妻夫木聡、オダギリジョー、中谷美紀 |
| 役所広司の役 | 藤島昭和 |
『渇き。』は、深町秋生の小説『果てしなき渇き』を中島哲也が映画化した2014年公開の作品です。元刑事で、今は警備員として働く藤島昭和のもとに、別れた妻から、高校生の娘・加奈子(小松菜奈)が姿を消したと連絡が入ります。娘の行方を追う藤島は、やがて周囲の人々の証言から、自分の知らなかった加奈子の姿を次々と知ることになります。 役所広司は、暴力的で身勝手な父親・藤島を演じました。それまで多く演じてきた温厚な父親像とはまったく異なる、狂気をはらんだ怪演は大きな衝撃を与えています。加奈子役の小松菜奈にとっては本作が映画デビュー作です。過激な描写が続くため、鑑賞の際はご注意ください。
『わが母の記』(2012年)
| 公開日 | 2012年4月28日 |
|---|---|
| 上映時間 | 118分 |
| 監督 | 原田眞人 |
| 原作 | 井上靖の自伝的小説『わが母の記』 |
| 主な共演 | 樹木希林、宮﨑あおい、南果歩、キムラ緑子 |
| 役所広司の役 | 伊上洪作 |
『わが母の記』は、井上靖の自伝的小説を原田眞人が映画化した2012年公開の作品です。幼いころに母と離れて育ったことから、心のどこかで「捨てられた」という思いを抱えてきた小説家・伊上洪作。父の死をきっかけに、年老いて記憶が薄れていく母・八重(樹木希林)の面倒を見ることになり、家族とともに母と向き合っていきます。 役所広司は洪作を演じ、樹木希林、宮﨑あおいらと共演しました。母の記憶が失われていくなかで、洪作が長年のわだかまりの答えにたどり着く終盤は涙なしには見られません。第35回モントリオール世界映画祭では審査員特別グランプリを受賞しています。
『キツツキと雨』(2012年)
| 公開日 | 2012年2月11日 |
|---|---|
| 上映時間 | 129分 |
| 監督・脚本 | 沖田修一 |
| 主な共演 | 小栗旬、高良健吾、臼田あさ美、山﨑努 |
| 役所広司の役 | 岸克彦 |
『キツツキと雨』は、『南極料理人』の沖田修一が監督・脚本を手がけた2012年公開のコメディです。山あいの小さな村で暮らす木こりの岸克彦が、ゾンビ映画の撮影にやってきた気弱な新人監督・田辺幸一(小栗旬)とひょんなことから知り合い、いつのまにか撮影を手伝うようになっていきます。 役所広司は、妻を亡くし、息子ともうまくいかない克彦を演じました。年齢も生き方も違うふたりが少しずつ心を通わせていく姿を、とぼけたユーモアとともに描いたハートウォーミングな作品で、第24回東京国際映画祭では審査員特別賞を受賞しています。
『聯合艦隊司令長官 山本五十六』(2011年)
| 公開日 | 2011年12月23日 |
|---|---|
| 上映時間 | 140分 |
| 監督 | 成島出 |
| 原作・監修 | 半藤一利 |
| 主な共演 | 玉木宏、柄本明、柳葉敏郎、香川照之 |
| 役所広司の役 | 山本五十六 |
『聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-』は、成島出が監督を務めた2011年公開の作品です。昭和14年、日独伊三国軍事同盟の締結を求める声が高まるなか、海軍次官の山本五十六は、国力の差を冷静に見つめて同盟に反対し続けます。しかし時代の流れは止められず、やがて山本は、自らが避けようとした対米戦争の指揮を執ることになります。 役所広司は山本五十六を演じ、誰よりも戦争を回避したいと願いながら最前線に立たざるを得なかった指揮官の葛藤を体現しました。玉木宏、柄本明、香川照之らが共演しています。
『十三人の刺客』(2010年)
| 公開日 | 2010年9月25日 |
|---|---|
| 上映時間 | 141分 |
| 監督 | 三池崇史 |
| 備考 | 1963年公開の工藤栄一監督作のリメイク |
| 主な共演 | 山田孝之、伊勢谷友介、稲垣吾郎、松方弘樹 |
| 役所広司の役 | 島田新左衛門 |
『十三人の刺客』は、1963年公開の工藤栄一監督作をリメイクした、三池崇史監督による2010年公開の時代劇です。江戸時代末期、将軍の弟という立場を盾に暴虐の限りを尽くす明石藩主・松平斉韶(稲垣吾郎)を討つため、幕府の御目付・島田新左衛門のもとに13人の刺客が集まり、決死の作戦に挑みます。 役所広司は刺客たちを率いる島田を演じました。クライマックスの約50分に及ぶ大殺陣は圧巻で、山田孝之、伊勢谷友介、松方弘樹らとともに、命をかけた戦いを迫力たっぷりに見せています。第67回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門にも出品されました。
2000年代の役所広司のおすすめ映画6選
『それでもボクはやってない』(2007年)
| 公開日 | 2007年1月20日 |
|---|---|
| 上映時間 | 143分 |
| 監督・脚本 | 周防正行 |
| 主な共演 | 加瀬亮、瀬戸朝香、山本耕史、もたいまさこ |
| 役所広司の役 | 荒川正義 |
『それでもボクはやってない』は、周防正行が監督・脚本を手がけた2007年公開の社会派ドラマです。就職活動中の青年・金子徹平(加瀬亮)が、満員電車で痴漢と間違われて逮捕されます。無実を訴えて示談を拒んだ徹平は、長い勾留と裁判を通じて、日本の刑事司法の厳しい現実に直面していきます。 役所広司は、徹平の弁護を引き受けるベテラン弁護士・荒川正義を演じました。周防正行が長い時間をかけて取材した裁判の実態を丁寧に積み重ねた作品で、法廷シーンの緊張感は圧倒的です。痴漢冤罪の問題を広く世に問いかけ、大きな反響を呼びました。
『THE 有頂天ホテル』(2006年)
| 公開日 | 2006年1月14日 |
|---|---|
| 上映時間 | 136分 |
| 監督・脚本 | 三谷幸喜 |
| 主な共演 | 松たか子、佐藤浩市、香取慎吾、篠原涼子、西田敏行 |
| 役所広司の役 | 新堂平吉 |
『THE 有頂天ホテル』は、三谷幸喜が脚本・監督を務めた2006年公開のコメディです。大みそかの夜、年越しのカウントダウンパーティーを控えた「ホテルアバンティ」を舞台に、従業員や宿泊客たちに次々とトラブルが降りかかり、それぞれの事情が複雑に絡み合っていく群像劇です。 役所広司は、ホテルを取り仕切る副支配人・新堂平吉を演じました。松たか子、佐藤浩市、香取慎吾、篠原涼子、西田敏行ら豪華キャストが集結し、長回しを多用した演出も話題に。興行収入60億円を超える大ヒットを記録しています。
『笑の大学』(2004年)
| 公開日 | 2004年10月30日 |
|---|---|
| 上映時間 | 121分 |
| 監督 | 星護 |
| 原作 | 三谷幸喜の戯曲『笑の大学』 |
| 主な共演 | 稲垣吾郎、高橋昌也 |
| 役所広司の役 | 向坂睦男 |
『笑の大学』は、三谷幸喜が脚本を手がけた同名舞台を映画化した2004年公開の作品で、監督は星護です。昭和15年、戦時色が濃くなる東京で、喜劇を一切認めない警視庁の検閲官・向坂睦男と、劇団「笑の大学」の座付き作家・椿一(稲垣吾郎)が、台本の上演許可をめぐって取調室で7日間の攻防を繰り広げます。 役所広司は、生まれてから一度も笑ったことがないという堅物の向坂を演じました。向坂が無理難題を突きつけるほど、椿の台本がどんどん面白くなっていくという逆転の構図が痛快です。ほぼふたりの会話だけで進む密室劇ながら、笑いの先に戦争の影が差す結末は胸に迫ります。
『東京原発』(2004年)
| 公開日 | 2004年3月13日 |
|---|---|
| 上映時間 | 111分 |
| 監督・脚本 | 山川元 |
| 主な共演 | 段田安則、平田満、岸部一徳、吉田日出子 |
| 役所広司の役 | 東京都知事・天馬 |
『東京原発』は、山川元が監督・脚本を手がけた2004年公開の社会派コメディです。東京都知事の天馬が、突然「東京に原子力発電所を誘致する」と言い出し、都の幹部たちは大混乱に陥ります。会議室で賛否の議論が白熱するその裏では、プルトニウム燃料を積んだトラックをめぐって思わぬ事態が進んでいました。 役所広司は、型破りな都知事・天馬を主演で演じています。ブラックユーモアを交えながら、原発の危険性やエネルギー政策、政治の混迷を鋭く描いた作品で、実力派俳優たちと繰り広げる会議シーンの丁々発止のやりとりが見どころです。
『EUREKA ユリイカ』(2001年)
| 公開日 | 2001年1月20日 |
|---|---|
| 上映時間 | 217分 |
| 監督・脚本 | 青山真治 |
| 主な共演 | 宮﨑あおい、宮﨑将、斉藤陽一郎、光石研 |
| 役所広司の役 | 沢井真 |
『EUREKA ユリイカ』は、青山真治が監督・脚本を手がけた2001年公開の作品です。九州で起きたバスジャック事件で乗客が次々と命を落とすなか、生き残ったのは運転手の沢井真と、中学生の直樹、小学生の梢の兄妹だけでした。事件から2年後、心に深い傷を負ったまま暮らす兄妹のもとを訪れた沢井は、3人で奇妙な共同生活を始め、やがて再生をかけた旅に出ます。 役所広司は沢井を演じました。3時間半を超える長尺で、喪失を抱えた人々が少しずつ生き直していく姿を、セピア調のモノクロ映像で静かに描いた作品です。2000年の第53回カンヌ国際映画祭では国際批評家連盟賞とエキュメニカル審査員賞を受賞しました。梢を演じた宮﨑あおいにとっても代表作のひとつです。
『どら平太』(2000年)
| 公開日 | 2000年5月13日 |
|---|---|
| 上映時間 | 111分 |
| 監督 | 市川崑 |
| 原作 | 山本周五郎の小説『町奉行日記』 |
| 主な共演 | 浅野ゆう子、菅原文太、宇崎竜童、片岡鶴太郎 |
| 役所広司の役 | 望月小平太 |
『どら平太』は、市川崑が監督を務めた2000年公開の時代劇です。原作は山本周五郎の『町奉行日記』で、黒澤明、木下惠介、市川崑、小林正樹の4人による「四騎の会」が書いた脚本を映画化しました。密輸や賭博が横行し、藩も手を出せなくなっていた「濠外(ほりそと)」と呼ばれる一帯を立て直すため、新任の町奉行・望月小平太が送り込まれます。 役所広司は、遊び人ぶりから「どら平太」の異名を持つ小平太を演じました。だらしなく見えて実は切れ者という主人公が、濠外を牛耳る親分たちを相手に大立ち回りを見せる痛快な娯楽作で、役所広司のとぼけた魅力と豪快さを同時に楽しめます。
1980〜90年代の役所広司のおすすめ映画4選
『CURE』(1997年)

| 公開日 | 1997年12月27日 |
|---|---|
| 上映時間 | 111分 |
| 監督・脚本 | 黒沢清 |
| 主な共演 | 萩原聖人、うじきつよし、中川安奈 |
| 役所広司の役 | 高部賢一 |
『CURE』は、黒沢清が監督・脚本を手がけた1997年公開のサイコサスペンスです。被害者の首から胸にかけてX字型の傷が刻まれる殺人事件が相次ぎますが、犯人はそれぞれ別人で、なぜ殺したのかを本人も説明できません。事件を追う刑事・高部賢一は、どの犯人も犯行の直前に、記憶を失った謎の青年・間宮(萩原聖人)と接触していたことを突き止めます。 役所広司は高部を演じ、第10回東京国際映画祭で最優秀男優賞を受賞しました。心を病んだ妻を抱えながら、間宮の不気味な問いかけに少しずつ心をかき乱されていく刑事の姿は圧巻です。海外でも高く評価され、黒沢清の名を世界に広めた作品として今も語り継がれています。
『うなぎ』(1997年)
| 公開日 | 1997年5月24日 |
|---|---|
| 上映時間 | 117分 |
| 監督 | 今村昌平 |
| 原作 | 吉村昭の小説『闇にひらめく』 |
| 主な共演 | 清水美砂、柄本明、田口トモロヲ、倍賞美津子、常田富士男 |
| 役所広司の役 | 山下拓郎 |
『うなぎ』は、吉村昭の小説『闇にひらめく』をもとに今村昌平が監督した1997年公開の作品です。ある事件で服役し、8年ぶりに仮出所した山下拓郎は、千葉の川べりで小さな理髪店を開き、刑務所で飼い始めたうなぎだけを話し相手に、人を寄せつけない暮らしを送っています。そんな山下の前に、自ら命を絶とうとしていた女性・服部桂子(清水美砂)が現れ、店を手伝うようになります。 役所広司は、心を閉ざした主人公・山下拓郎を演じ、第21回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞しました。作品は第50回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルム・ドールに輝き、今村昌平は『楢山節考』に続く2度目の受賞を果たしています。ぶっきらぼうな山下が、桂子や町の人々とのふれあいの中で少しずつ変わっていく姿に、ユーモアと温かさがにじむ一作です。
『Shall we ダンス?』(1996年)

| 公開日 | 1996年1月27日 |
|---|---|
| 上映時間 | 136分 |
| 監督・脚本 | 周防正行 |
| 主な共演 | 草刈民代、竹中直人、渡辺えり、原日出子 |
| 役所広司の役 | 杉山正平 |
『Shall we ダンス?』は、周防正行が監督・脚本を務めた1996年公開の作品です。マイホームも家族も手に入れ、平凡ながら満ち足りた毎日を送る会社員の杉山正平が、通勤電車の窓から見かけた美しい女性・岸川舞(草刈民代)に惹かれ、彼女がいる社交ダンス教室の扉をたたきます。軽い気持ちで始めたダンスに、杉山はやがて本気でのめり込んでいきます。 役所広司は主人公の杉山を演じ、第20回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞しました。作品も同賞で最優秀作品賞をはじめ多くの部門を制し、1996年の邦画配給収入で第2位となるヒットを記録しています。社交ダンスのブームを巻き起こし、2004年にはハリウッドでリメイク版も製作されました。
『タンポポ』(1985年)
| 公開日 | 1985年11月23日 |
|---|---|
| 上映時間 | 115分 |
| 監督・脚本 | 伊丹十三 |
| 主な共演 | 山﨑努、宮本信子、渡辺謙、大滝秀治 |
| 役所広司の役 | 白服の男 |
『タンポポ』は、伊丹十三が監督・脚本を手がけた1985年公開のコメディです。タンクローリーの運転手・ゴロー(山﨑努)が、ふらりと立ち寄った寂れたラーメン店の未亡人店主・タンポポ(宮本信子)に頼まれ、仲間たちと力を合わせて店を町一番の人気店へ育て上げようと奮闘します。本筋の合間に「食」にまつわる短いエピソードが次々と挟み込まれる、ユニークな構成も魅力です。 役所広司は、本筋とは別に何度も登場する白服の男を演じています。ギャング風の謎めいた男と愛人が繰り広げる、食と官能が入り混じったエピソードは強烈な印象を残し、若き日の役所広司の存在感が光ります。
役所広司の出演映画に関するよくある質問
役所広司の最新作は?
最新作は、西川美和監督の映画『わたしの知らない子どもたち』(2026年10月16日公開)で、漁師の山井甚平を演じています。2026年8月28日には中島哲也監督の『時には懺悔を』も公開されました。10月22日からは、主演を務めるNetflixシリーズ『俺のこと、なんか言ってた?』が配信されています。
役所広司がカンヌ国際映画祭で受賞した作品は?
ヴィム・ヴェンダース監督の『PERFECT DAYS』で、2023年の第76回カンヌ国際映画祭男優賞を受賞しました。日本人俳優の受賞は柳楽優弥以来19年ぶりです。
役所広司が日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した作品は?
『Shall we ダンス?』(1996年)、『うなぎ』(1997年)、『孤狼の血』(2018年)、『PERFECT DAYS』(2023年)の4作品です。『三度目の殺人』(2017年)では最優秀助演男優賞を受賞しています。
役所広司の芸名の由来は?
俳優になる前に東京・千代田区役所に勤めていたことにちなんで付けられました。本名は橋本広司です。
役所広司の出演映画で、日本を代表する名優の歩みをたどろう
役所広司の出演映画を、2020年代の7本、2010年代の10本、2000年代の6本、1980〜90年代の4本に分けて紹介しました。『タンポポ』の謎めいた男から、『Shall we ダンス?』の平凡な会社員、『孤狼の血』の型破りな刑事、そしてカンヌで男優賞に輝いた『PERFECT DAYS』の平山まで、どの役でも観る人に強い印象を残してきました。 時代劇、社会派ドラマ、コメディと、ジャンルを問わず作品の中心に立ち続ける役所広司。2026年秋には『わたしの知らない子どもたち』が公開され、主演するNetflixシリーズ『俺のこと、なんか言ってた?』の配信も始まったので、気になった作品からその名演をたどってみてください。










