1. エディンバラ大学で美術を学ぶ
ロビー・コルトレーン(本名:アンソニー・ロバート・マクミラン)は、1950年3月30日にスコットランドのルーザーグレンに生まれたイギリス人コメディアン、俳優です。 ロビーは、幼い頃に芸術や音楽、映画や車に興味を持ち、12歳でグレナルモンド大学で行われた舞台『ヘンリー5世』で初めて舞台に立ちました。 そして、グラスゴー美術学校では絵画と映像について学び、進学したエディンバラ大学では芸術を学んだのち、1980年にはテレビドラマで俳優としてのキャリアをスタートさせ、コメディ作品を中心に活躍しました。 一時は、キャリアを重ねながらもアルコール中毒に陥りましたが、克服。
『007/ゴールデンアイ』(1995年)と『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』(1999年)ではマフィアの役を、また『フロム・ヘル』(2001年)では、ジョニー・デップ演じる刑事の良き理解者役を演じました。 そして、『ハリー・ポッター』シリーズでは、ハリー・ポッターの友人ルビウス・ハグリッド役を演じたことで日本でも広く知られることとなりました。
2. 1980年、BBCミニドラマでデビュー
ロビーは、はじめのうちはナイトクラブでコメディアンとして活動していました。 そんな彼が一番最初に映像の世界で演技をしたのは、BBCのミニドラマシリーズ、『The Lost Tribe』(1980年)でした。 今作でロビーは、国境警備員の役を演じています。 また、『La mort en direct(原題)』(1980年)ではリムジンドライバー役でスクリーンデビューし、『Subway Riders(原題)』(1981年)には、探偵フリッツ・ラングレーとしてのはじめて名のある配役で出演することとなりました。
3. 順調に映画出演を重ねるも、アルコール依存症に
ロビーは、『Alfresco(原題)』(1983年)や『The Supergrass(原題)』(1985年)などをはじめとする多くのコメディ作品に出演して一気に広く知られることとなります。 しかし、この様に活躍をする一方でアルコール依存症となり、ウイスキー一本を一日で飲み干すほどでした。 ロビーは1986年にメキシコにあるクリニックにかかり肥満と診断され、そして、1987年には15年来交際してきたパートナーとも離別しました。 しかし、後の妻と出会ってから、ロビーは公私ともに順調の一途をたどることとなります。
4. 1988年に結婚、二児の父になる
ロビーは1988年に、当時18歳だったローラ・ゲムルとパブで出会い、結婚しました。 1992年には息子のスペンサーが誕生し、1998年には娘のアリスが誕生し、二児の父となりました。 1980年代後半はアルコール中毒に苦しんだロビーでしたが、イギリスで放送されたミステリードラマ「心理探偵フィッツ」(1993年~1995年)では人気教授で臨床心理学博士である、主役のエドワード・フィッツジェラルド役を演じ、公私共に順調な日々を過ごし始めます。
5. 『007』シリーズに出演
007シリーズ17作目
ロビーはピアーズ・ブロスナンが初めてジェームズ・ボンド演じた『007/ゴールデンアイ』(1995年)で、元KGBの諜報員で今は武器商人のヴァレンティン・ズコフスキーを演じました。 闇社会について多くを知るヴァレンティンは、ボンドに足を撃たれた過去を持っていますが、しかしボンドのミッションに協力する一面を持っています。
19作目で再びの登場
ロビーは、ボンドシリーズ19作目にして、ピアーズ・ブロスナンがボンドを演じる3作目、『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』(1999年)でも、同じくヴァレンティン役で出演しました。 この作品では、テロリストであるレナードをボンドと共に追い、自身の死の間際は、元KGBの腕前をもって自身の死と引き換えにボンドの命を助けます。
6. 『ハリー・ポッター』シリーズに一番初めにキャスティングされた人?
ホグワーツ魔法魔術学校を舞台に魔法界を描き、社会現象になった同名小説を映画化した『ハリー・ポッター』シリーズでは、学校の敷地内にある小さな小屋に住み、主人公であるハリーたちの友人で良き理解者、ルビウス・ハグリッド役を演じました。 この役は、原作小説の作者であるJ.K.ローリングが直々に、ロビーに演じてほしいとキャストの氏名をしたそうです。 また、最終的には、子供のスペンサーとアリスがハグリッド役を演じることを切望したため、ロビーはハグリッド役のオファーを受けることを決めたそうです。
そして息子スペンサーは『ハリー・ポッター』シリーズでエキストラとして出演しているんだとか。 日本ではハグリッド役を演じた事で老若男女問わず多くの人に知られることになったロビーですが、最近では、声優として『メリダとおそろしの森』(2012年)にも出演しています。 今後もロビーの幅広い活躍が楽しみですね。