アラン・リックマン、スネイプ先生を演じた俳優がすごかった!

2017年11月10日更新

『ハリー・ポッター』シリーズのスネイプ先生役として有名になったアラン・リックマン。人気作品に多数出演し、亡くなった今でも根強い人気を誇っています。『ハリー・ポッター』シリーズのエピソードも交え、彼の人生に迫ります。

スネイプ先生でおなじみのアラン・リックマン

イギリスを代表する俳優だったアラン・リックマン。その低音ボイスが魅力の彼、日本では『ハリー・ポッター』シリーズのスネイプ先生役でおなじみですよね。アラン・リックマンは1946年イギリスはロンドン生まれ。8歳で父親を亡くすという不幸に見舞われますが、奨学金を得ながら学校を卒業します。

グラフィックデザイナーをしていた

アラン・リックマンは俳優として働く前はグラフィックデザイナーとして活躍していました。1968年から69年までロイヤル・カレッジ・オブ・アートに学んだ後、スタジオをソーホー地区にオープンします。 クリエイティブな人々がひしめくソーホーで本の装丁や雑誌のイラストなどを手がけていたよう。 その後、俳優を志すことになるわけですが、そのきっかけについて本人は次のように話しています。

フリンジ・シアターで働いて王立演劇学校に入学したことでデザイナーとしての仕事はごく自然に終わったんだよ。

出典: time.com

彼がデザイナーを辞めて本格的に俳優を目指すため王立演劇学校から奨学金をもらって入学したのが26歳のとき。決して早いとはいえない俳優としてのキャリアをスタートすることになりました。

映画『ダイ・ハード』での体を張った演技

その後舞台で活躍していたアラン・リックマンの映画デビューは1988年『ダイ・ハード』でのこと。ブルース・ウィリス演じる巡査部長ジョン・マクレーンにテロリスト集団のリーダー、ハンス・グルーバー役を演じ、鮮烈な映画デビューを飾りました。

撮影の一番最初に怪我!

ド派手なアクションが見ものの『ダイ・ハード』は演じるキャストも体当たりの演技。アラン・リックマンは一番最初の撮影シーンで怪我を負ってしまったのだとか。

本当に初めての撮影シーンで靭帯をやっちゃったと思ったんだよ。本当は軟骨だったんだけどね。そのとき僕はまだ映画のシーンを1つも撮っていなかったし、まだ衣装を着ていたんだよ!

出典: time.com

スタントマンから落とされた!?

またハンスがビルの屋上から落ちるシーンで、リックマンは実際20フィート(6メートル強)落ちてしまうというハプニングも。実はこれ、スタントマンが故意にやったことで、リックマンの表情をよりリアルにするためのサプライズだったそう。様々な事故やハプニングを経て熱演したハンスは高い評価を得、映画俳優としてのキャリアが花開きました。

ハリーポッターシリーズの裏話

アラン・リックマンを語る上で外せないのが『ハリー・ポッター』シリーズ。全編を通じて鍵を握る最重要キャラクタースネイプ先生を演じています。そのためこのシリーズ撮影にはリックマンのエピソードが多数あります。

作者たっての願いでスネイプ先生を演じた!

『ハリー・ポッター』シリーズの映画化が決まったとき、作者のJ・K・ローリング自らアラン・リックマンにスネイプ役をオファーしたと言います。 さらにスネイプを演じるからには彼の過去をしっておいてほしいということで、世界中でただ1人リックマンにだけスネイプの過去と結末をあらかじめ伝えていたと言います。 もちろんリックマンはスネイプの秘密を最終作が出版されるまでかたく秘密にしていました。そのため次のようなことが撮影現場で起こっていたとプロデューサーのデイヴィッド・ヘイマンは話しています。

監督がアランに演技の指示をしたときに、「いや、それはできないよ。だって僕は今後物語がどうなっていくか知っている、でもあなたは知らないでしょう」と言ったことがあるんだよ。

物語の結末を知っていたからこそ、スネイプのあるべき姿を作り上げることができたのかもしれませんね!

実はいたずら大好き!?

子役相手にいたずらを仕掛けたことも。それは大広間でホグワーツの生徒が集まって一夜を過ごすシーンでのこと。なんとリックマンはハリー・ポッター役のダニエル・ラドクリフの寝袋の中におならの音がする機械を仕込んでおいたのです!ラドクリフはこのシーンについて次のように話しています。

カメラは大広間を映し出してから、段々と僕の顔にクローズアップしてきたんだ。僕の顔がしっかり捉えられるところまでカメラが寄った時に、(遠隔操作で)おならの音が大広間中に響き渡ったんだよ。

出典: time.com

この様子はビデオ映像で公開されています。おならの音に必死で笑いをこらえるリックマン、知らないふりをして話し続けようとするマイケル・ガンボン(ダンブルドア先生)、寝袋の中で笑いをこらえているラドクリフ、全員の反応がとっても面白いですね。

車に近寄っちゃダメ!

時には子供相手に本気で(?)怒ったことも。それはロン役のルパート・グリントとネビル役のマシュー・ルイスがリックマンの車にミルクシェーキをぶちまけたことがきっかけ。新車のBMWだったとかで、リックマンは2人に車に近づくなと命じたのだとか。

舞台での活躍がブレイクのきっかけに

ハリー・ポッターシリーズなど映画俳優としての一面がフューチャーされがちですが、アラン・リックマンのキャリアは舞台から始まりました。中でも、1987年にブロードウェイで上映された『危険な関係』は高い評価を受け、トニー賞にもノミネートされています。

アラン・リックマンが演じたちょっと変わった役

スネイプ先生のシリアスな役のイメージが強いですが、コメディも難なく演じられる幅広い演技力を持っています。

まさかの天使役!しかも一番くらいの高い大天使

マット・デイモン&ベン・アフレックのコンビが主演の『ドグマ』(1998年)は2人の堕天使が繰り広げるドタバタ劇。天国に何が何でも帰還しようとする2人とそれを必死で阻止しようとする周囲の人々(天使)のコメディです。

リックマンは大天使メタトロンを演じており、天使らしく大きな羽をつけている姿はなんともシュール。

元俳優の医師役!人気作のパロディ

同じく1998年公開の『ギャラクシー・クエスト』は『スター・トレック』のパロディ的作品。『ギャラクシー・クエスト』という人気TV番組のキャストたちが本当に宇宙人との戦いに巻き込まれるというストーリーです。 リックマンはアレクサンダー・デーンという役で登場。かつてリチャード3世を演じたイギリス俳優という設定はリックマン本人とリンクしているのかも?

幸せな結婚生活が羨ましい!

ハリウッドでは派手な恋愛模様を繰り広げる俳優が多い中で、アラン・リックマンは堅実そのもののプライベートを送っていました。彼は19歳の時、当時18歳だったリマ・ホートンと交際を始めます。2人は1977年から同棲を開始し、その後関係を築いていきます。 2012年に2人は正式に結婚。19歳の時から50年以上も連れ添った2人、その仲睦まじい様子が度々写真に収められています。

カナダが大好きなアラン・リックマン

イギリス生まれのリックマンですが、カナダを第二の故郷と明言しているほどカナダに強い思い入れがあります。一番の思い出としては24時間かけて横断したカナディアンロッキー・ジャスパーからバンクーバーまでの電車の旅をあげています。

本当に素晴らしかったし、みんなにオススメするよ。24時間ロッキーで過ごし、船でトフィーノへと向かったんだ。

2016年に惜しくも死去したアラン・リックマン

『ハリー・ポッター』シリーズの終了後は監督業含め精力的に活動していたアラン・リックマン。しかし、2016年1月ガンによる急逝が発表されます。61歳でした。彼の死を受けて共演した俳優や女優がコメントを発表しました。 『ハリー・ポッター』で共演したダニエル・ラドクリフは「疑う余地もなく、僕が一緒に仕事をした俳優の中で一番素晴らしい俳優の1人」と称しています。

多感な年頃に彼と一緒に仕事ができたことはとても大切だった。彼が教えてくれたことをこれからの人生やキャリアで守っていきたい。

出典: www.bbc.com

『ハリー・ポッター』、『ラブ・アクチュアリー』(2001年)で共演したエマ・トンプソンはリックマンのユーモア、知性、そして優しさについて言及しました。彼は私の良き友人で、このコメントを書くのはとても辛い。でも彼はとても希少で、ユニークな人でした。

出典: www.bbc.com

亡くなった今でも、アラン・リックマンはスクリーンの中でファンに愛されながら生き続けることでしょう。