クロロ=ルシルフルの強さや念能力を徹底解説!旅団過去編の内容も考察【ハンターハンター】
「ハンターハンター」クロロ=ルシルフルのプロフィール
名前 | クロロ=ルシルフル |
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年齢 | 26歳 |
念能力 | 盗賊の極意(スキルハンター) |
系統 | 特質系 |
団員No. | 0 |
出身 | 流星街 |
クロロは盗みと殺しを主な活動とする盗賊集団・幻影旅団の団長を務めています。盗賊集団の団長なだけあって性格は冷徹で、邪魔をするものは容赦せず利用・排除を行いますが、一方で団員に対しては強い仲間意識を持っているようです。 旅団の存続を第一に考えているため、旅団が危機に晒されたときには団長である自分を見捨てても構わないと言っているクロロ。しかし、実際にクロロが人質に取られると、旅団メンバーは彼の命を優先するかどうかで内部対立が起きるなど、メンバーからは信頼されています。 鋭い思考力、洞察力と戦闘能力を兼ね備えていて、能力の内容は“敵の念能力を盗む”力。普段はオールバックですが下ろすこともあり、その時はかなり若く見えます。
クロロの念能力を解説!まさに盗賊団にふさわしい力
「盗賊の極意(スキルハンター)」とは?
「盗賊の極意(スキルハンター)」は、他者の念能力を盗み自分のものとして扱える能力です。盗んだ能力は本に封じ込めることで、いつでも自由に使うことができ、盗まれた相手はその能力が使えなくなってしまいます。 この盗んだ能力は、右手に本を持ち、盗んだ技が閉じ込められているページを開くことで能力が発揮されます。ただし、盗んだ相手が死んでしまうとその能力は使えなくなってしまいます。 相手の能力を見て、その能力について質問・回答をしてもらい、本の表紙の手形と相手の手をあわせることで能力を盗むことができます。
「栞のテーマ(ダブルフェイス)」とは?
本来、盗んだ能力はページを開いておかないと使えない都合上、複数の能力を使うことはできませんでした。しかし、「栞のテーマ(ダブルフェイス)」で具現化したしおりを本に挟むことによって、本をしまってもしおりを挟んだページの能力を発動できます。 この場合、本を持たなくても能力が使えるため、両手を使う能力も使うことが可能です。また、しおりを挟んだ状態で本を右手に持てば、挟んだページ以外の能力も同時に使うことが可能という、非常に強力な能力になりました。
クロロが盗んだ念能力
クロロは「盗賊の極意(スキルハンター)」を使い、他の念能力者から盗んだ技を使用することができます。逆に言えばスキルハンターと「栞のテーマ(ダブルフェイス)」以外の技は、他人から奪ったものです。
密室遊魚(インドアフィッシュ)
※画像の表示エラーがあったため再投稿致します。
— HUNTER×HUNTER グリードアドベンチャー公式 (@HHGREAD) February 6, 2019
【開催予告!降臨クエスト「盗賊の極意」!】
ついにG.I.2にクロロの参戦が決定!
クエストクリアで★5 クロロが獲得可能!
クロロの属性はパーなので、降臨クエスト「悪逆非道の爆弾魔」でチョキ属性のゲンスルーを手に入れよう!#グリアド pic.twitter.com/RFVEA4vvpg
密室でしか生息できない人の肉を食う念魚を生み出します。はじめてクロロが披露した念能力で、ヨークシンシティ編にて彼を狙ってきた暗殺者相手に使用しました。
番いの破壊者(サンアンドムーン)
左手に太陽の刻印、右手に月の刻印を出現させ、その手で触れることによって対象にそれぞれの刻印を移すことができます。そしてその2つの刻印を触れ合わせることで爆発を引き起こすという能力です。クロロの出身である流星街の長老より盗んだ能力で、ヒソカとの戦いの際はじめてつかいました。
人間の証明(オーダースタンプ)
天空闘技場でのヒソカとの戦いではじめて見せた念能力で、念で具現化したスタンプを押した「人形」を操作する能力です。「人形」を操作する能力なので生きている人間は操ることができません。 そのためクロロは事前に盗んでおいたコルトピの能力「神の左手悪魔の右手(ギャラリーフェイク)」を使い、観客を大量にコピーして利用するという使い方をしています。大量の「人形」を同時に扱えるものの、単純な命令しかできないという欠点もありました。
転校生(コンバートハンズ)
左右の手のひらに矢印型のマークが描かれ、右手で触れた者を自分の姿にする、自分の姿を左手で触れた相手の姿に変える、両手で触れると相手の姿と入れ替わることができるという念能力です。左右の手で別々の使い方なので片手が塞がれる「盗賊の極意(スキルハンター)」とは相性が悪く、クロロは「栞のテーマ(ダブルフェイス)」を併用することでそれを補うような使い方をしていました。 やはりこれもヒソカとのバトルの折にはじめて使用した能力で、その戦いでは「転校生(コンバートハンズ)」、「番いの破壊者(サンアンドムーン)」、「人間の証明(オーダースタンプ)」をうまく組みあわせることでヒソカを倒しました。 また、マフィアの娘ネオンが使っていた「天使の自動筆記(ラブリーゴーストライター)」や、幻影旅団メンバーシャルナークの「携帯する他人の運命(ブラックボイス)」、コルトピの「神の左手悪魔の右手(ギャラリーフェイク)」といった能力も使っています。
クロロの性格
厳かで残忍なリーダー
ヨークシン編で初登場した際のクロロは、まさに裏の人間といった、ダークな雰囲気を纏ったリーダーでした。高いカリスマ性と、クセの強いメンバーをまとめるリーダーシップを持ち「ハンターハンター」内でも一際強い人気を獲得します。 また、敵対する人間には容赦がなく、殺しを厭わない残忍な人物として描かれました。
柔らかい雰囲気の好青年
しかし物語の中で、クロロは厳かで残忍なリーダーとは異なる、さまざまなキャラクター像を見せます。 ウボォーギンの弔いの際は彼の死を悼み、名言である「ウボォーさん聞こえますか?オレ達から貴方への鎮魂曲(レクイエム)です」のセリフが出ました。 他にも、ネオンとの会話では若者らしい気軽さを見せ、シルバとゼノとの戦闘後には「ありゃ盗めねーわ」とフランクな口調が出ています。 コロコロと変わるクロロのキャラクターには「違和感がある」と指摘する読者も多数見受けられました。クロロの性格の矛盾については、暗黒大陸編で挟まれた幻影旅団の結成エピソードにて理由が明かされます。
クロロの過去が連載再開で明らかに
「団長」役を演じていたクロロ
流星街で暮らす少年時代のクロロは、温厚な性格の持ち主でした。娯楽の少ない子どもたちのために劇を披露し、幻影旅団の前身となる「旅団」を作り上げたのです。 しかし、無法地帯の流星街は人攫いが横行しており、仲間の1人のサラサが捕まえられ、帰らぬ人となります。復讐を誓うクロロたちは、犯人を捕まえるため、悪事に手を染めていきました。そして結成されたのが盗賊集団「幻影旅団」です。 アウトロー集団を率いるためにカリスマが必要だったクロロは、威厳のある「団長」の役割を演じていました。それが本編で活躍したクロロ=ルシルフルの姿だったのです。
伏線は本編にもあった?
過去エピソードが明かされる前にも、その片鱗はありました。幻影旅団結成の際、マチが「あれ…クロロ?」と呟いていたことです。 当時はクロロの見た目とキャラの違いに、場外からツッコミを入れるメタフィクション的な描写と思われていました。しかしマチは性格が変わってしまったクロロに違和感を覚えて、このセリフを発していたわけですね。 また、団長の役割を演じていることについては、劇場版「緋色の幻影」の特典である0巻でも語られていました。作者はクロロの性格について「決まったことだから、がんばる」とコメントしています。以前から旅団の過去エピソードは考えられていたわけですね。
ヨークシンシティ編でのクロロの活躍
クロロの見せ場となったのが、コミックス8巻から始まるヨークシンシティ編です。彼の率いる幻影旅団は、ヨークシンシティで開かれる地下競売賞品全てを盗み出します。そんな幻影旅団に対して、地下競売を主催していたマフィアグループは当然捕らえようとすることに。そんなマフィアグループが雇った暗殺者の筆頭は、キルアの家族であるシルバとゼノでした。 これまでの展開で圧倒的な力を持っていたシルバとゼノを相手に、幻影旅団団長ということで強いことは予想できたものの謎に包まれていたクロロが2対1で戦うという、興味魅かれる熱い展開でした。 最終的にはゼノとシルバを雇ったマフィアグループのトップが殺されたため、決着つかず戦いは終了となります。しかしこの戦いで2人を相手にほぼ互角の戦いを披露しました。クロロの強さをこれでもかと見せつけたシーンでした。またこのときはじめて彼の念能力、盗賊の極意が明かされます。
クラピカとの関係
幻影旅団はかつてクルタ族を滅ぼしています。彼らが激昂した際に赤く染まる「緋(ひ)の眼」は、マニアの間で高額取引されたいたのです。 同胞を全滅させられたクラピカは、仲間の眼をすべて取り戻すこと、そして幻影旅団に復讐することを目的にハンターになりました。そのため彼の能力は、ほとんどが幻影旅団にのみ効果を発揮する、という非常に強い制約が課されています。 ヨークシンでは、ついにクラピカと幻影旅団が対面。ウヴォーギンを手にかけ、クロロまでも捕らえることに成功しますが、旅団に捕らえられたゴンとキルアを助けるために、人質交換という形でチャンスを逃しました。 しかしクロロは、クラピカによって「律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)」を使用され、“念能力を使用”と“旅団との接触”を一切制限されることに。その後、除念できる人物を探して、ネオンの予言を頼りに東を目指すのでした。
天空闘技場でのヒソカとの闘いがアツい!
クロロがクラピカから受けた念を除去した後に、彼と1対1で戦うことを約束したヒソカ。 その言葉通り、天空闘技場で対戦することになります。クロロはコルトピやシャルナークなど団員の能力をスキルハンターで取得し、準備していました。加えて、新たな能力「栞のテーマ(ダブルフェイス)」により、これまで以上の強者となっていたのです。 クロロはあえて自分の使用する技をヒソカに打ち明けます。すべての技を説明していたものの、ダブルフェイスによる能力の組み合わせは、ヒソカの思った以上に複雑で厄介な戦法でした。 ヒソカは戦いの中でクロロの能力の秘密を紐解いていきますが、最終的には会場の観客に紛れ込ませた大量の人形と人形爆弾を用いた物量作戦の前に、あえなく敗れてしまいました。
クロロの正体はゾルディック家!?
「実はクロロはゾルディック家の人間なのではないか?」という説がファンの間では存在します。その根拠について見ていきましょう。 まずはクロロが「黒髪」なので、キキョウの息子なのではないかという説です。ゾルディック家のキキョウは黒髪であり、この髪色は子どものイルミ・ミルキ・アルカ・カルトに受け継がれています。キキョウは流星街出身でもあり、クロロの故郷と一致しますね。 また、クロロはゾルディック家とたびたび関わりがあります。過去に一度、本編でも一度シルバと戦っています。また、ゾルディック家のイルミとカルトは2022年12月現在、幻影旅団のメンバーです。 カルトが幻影旅団に入った目的である「兄さんを取り戻すため」という理由も怪しいところがあります。カルトの兄にあたる人物で、捕らえられているような人物はとくに存在しません。となれば、クロロが実はカルトの兄なのではないか……という理論です。 とはいえ、現段階ではファンの中で囁かれている説に過ぎず、信憑性はそこまで高くありません。
クロロは暗黒大陸編でも活躍?ヒソカやクラピカとの因縁のゆくえは
天空闘技場でクロロに敗れたヒソカは、心肺停止状態に。しかし彼は、「死後に強まる念」によって心臓マッサージを施すプログラムを組んでいたのでした。 復活したヒソカは、無くした手足を「伸縮自在の愛(バンジーガム)」と「薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)」で再現。いっそう狂気的な顔を見せ始め、幻影旅団のメンバーであるシャルナークとコルトピを殺してしまいます。 そんなヒソカを追うため、またカキン王族のお宝を盗むために、クロロ達も暗黒大陸へと向かう超巨大船に乗り込むことに。 そしてやはりカキン王族の持つ緋の眼を狙っていたクラピカも同じ船に乗り込んでいます。今はお互いが同じ場所にいることを知りませんが、因縁のあるクロロ達とクラピカが出会ったときにどういった展開になるのかも注目のポイントです。
クロロにはモデルがいる?暗黒大陸編では「整形した?」との声も
作者の冨樫によると、クロロは「L'Arc~en~Ciel」のhyde、特に「花葬」のMV時の姿をモデルにしているようです。冨樫は元々L'Arc~en~Cielのファンで、過去に、直接彼らに会ったこともあるそうです。髪型によって印象が大きく変わりますが、確かにクロロにそっくりですね! しかしカッコいいクロロの面影は、暗黒大陸編では無くなってまっています。鼻はつぶれたようになり、それに伴って両目が離れていて、以前よりもクールな青年感がありません。 おそらく休載期間が長すぎて、作者の冨樫が顔や描き方を忘れてしまったのが原因でしょう。その結果、ネット上では「整形した?」と大きな話題になりました。
クロロの声優は誰?
永野善一(1999年版)
1999年版アニメ「ハンターハンター」でクロロ役を演じたのは、永野善一。1972年9月19日生まれ、京都府出身の男性声優です。 低くて渋い声質をしており、メインキャラは脇役を担当することが多く、数々のアニメ作品に出演しています。声優仲間からはお笑いコンビ・ダウンタウンの浜田雅功に顔が似ているというところから「はまちゃん」と呼ばれているんだとか。 かつては小野健一主催の演劇部隊チャッターギャングに所属、演劇活動を行っていましたが、2007年には脱退してしまいました。
宮野真守(2011年版)
2011年版アニメ「ハンターハンター」でクロロ役を演じたのは、宮野真守。彼は、1983年6月8日の声優です。 小学校時代から劇団ひまわりに所属し、舞台等で活躍していたいました。小・中学校時代は俳優としての活動がメインでしたが、高校で海外ドラマ『私はケイトリン』の吹き替えで声優デビュー。そこからは声優をメインに活動していくことになります。 代表作は『キングダム ハーツ』リク、『DEATH NOTE』の夜神月など。特に夜神月は宮野の知名度を上げた役で、知っている方も多いでしょう。
「ハンターハンター」クロロの今後にも注目
コミックス34巻で読者が期待していたであろうヒソカとの戦いは描かれましたが、結局ヒソカは死ぬこともなく幻影旅団とクロロのことを狙っている状態のままとなっています。今後ヒソカとクロロの再対決が描かれるかどうかも楽しみです。 また、幻影旅団を追うクラピカにとってもクロロは因縁の強敵ですがこちらも決着はしておらず、まだまだクロロの登場の機会も多そうです。 クロロを取り巻くストーリーが今後どんな展開を迎えどんな活躍をするのか、今後の展開にも期待です。