2026年2月10日更新

「エヴァ」ヤシマ作戦とは?作戦の結末からBGMに使われた楽曲まで徹底解説

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新世紀エヴァンゲリオン 旧劇場版
©カラー/EVA製作委員会

アニメ史に残る大ブームを巻き起こし、国民的人気を獲得した『新世紀エヴァンゲリオン』。 この記事ではそんな本作の人気エピソード、「ヤシマ作戦」について徹底解説!作戦内容や舞台になった場所など、気になる情報をまとめて紹介していきます。 ※この記事は「エヴァ」シリーズの重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

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「エヴァンゲリオン」ヤシマ作戦を解説!登場するのは何話?

エヴァンゲリオン、アニメ
©カラー

ヤシマ作戦は第5使徒ラミエルを倒すための作戦

該当話 テレビアニメ版:第6話「決戦、第3新東京市」 映画版:『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』

ヤシマ作戦はテレビアニメ版『新世紀エヴァンゲリオン』第6話「決戦、第3新東京市」及び新劇場版「序」に描かれた、第5使徒・ラミエルを倒すために実施された作戦です。 ラミエルは近付くと自動的にビームで迎撃してくるうえ、鉄壁のATフィールドも備えていて防御面も完璧。初号機も1度敗北を喫するなど、驚異的な強さを誇っていました。そんなラミエルがNERV上空に移動し、地下深くにある本部を目指して掘削を開始! NERV本部への危機が迫るなか、ミサトはラミエルの射程範囲外、超遠距離からの高出力狙撃でラミエルを倒そうと提案します。これにより、陽電子砲(ポジトロンスナイパーライフル)を用いてラミエルのコアを狙う、「ヤシマ作戦」が計画されました。

ヤシマ作戦の舞台になった場所はどこ?

ヤシマ作戦の舞台になったのは神奈川県の箱根町です。この町にある「二子山(ふたごやま)」という場所に拠点を置き、初号機はこの要塞から狙撃を決行しました。戦いの中心となったこの地にあやかって、ヤシマ作戦は「二子山決戦」と呼ばれることもあります。 この山は実在する場所なので、ファンが聖地巡礼に訪れることもあるようです。

ヤシマ作戦は成功した?結末を解説

超遠距離狙撃により、ラミエル撃破を目指すヤシマ作戦。狙撃役には初号機が、初号機を守る防御役には零号機が割り振られました。ミサトはこの作戦を成功に導くため、戦略自衛隊から陽電子砲の試作品を強引に接収。これをエヴァ用のポジトロンスナイパーライフルに改造しました。 この兵器でラミエルを撃破するためには、なんとビーム1発につき1億8000万kwもの電力が必要になります。この電力を手に入れるため、ミサトは日本全土を停電させてエネルギーを確保しました。 そして、シンジとレイがエヴァに乗り込み、いよいよヤシマ作戦がスタート。シンジはラミエルに照準をあわせ、強力な一撃を放ちます。しかし、ラミエルが同時にビームを射出し、その影響でシンジの攻撃が外れることに。 2発目の準備に取り掛かりますが、ラミエルが追撃を仕掛けてきます。零号機が必死になって耐えるなか、シンジがついに2発目のビームを発射! ラミエルのコアを貫き、敵を撃破することに成功します。その後、シンジは自分を守ってくれたレイのもとに駆け付け、彼女が生きていることを確認。この場面で誰もが知っているシンジの名ゼリフ、「笑えばいいと思うよ」が飛び出しました。

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新・劇場版『ヱヴァンゲリヲン:序』でも登場!アニメ版との違いはある?

エヴァンゲリヲン新劇場版:序
©カラー

新・劇場版『ヱヴァンゲリヲン:序』は基本的にはTVアニメ版の1~6話をセルフリメイクした内容となっています。「序」でのヤシマ作戦は、クライマックスを飾るシーンとして登場しました。 大きな違いとして使徒のナンバリングが挙げられます。アニメ版では第5使徒ラミエルを倒すための作戦でしたが、劇場版でのヤシマ作戦は第6使徒を倒すための作戦となっており、次作への伏線となっていました。

ヤシマ作戦に使われた電力量が莫大すぎる?!

西暦2000年8月に実行されたヤシマ作戦。現実社会での2000年8月の1日あたりの総電気需要は、電気事業連合会のデータを元に計算すると約26億KwHです。さらに24で割ると、1時間あたり約1億833万KwHとなります。 ポジトロンスナイパーライフルの発射に必要な電力は1億8千万Kw。つまり1発発射するには、日本全国で使う電力の1時間とちょっと分の電力が必要ということになります。 劇中ではこれを2発使用していました。2発分を補うには最低でも3時間以上の停電をしないと足りない計算です。人類を守ることが最優先とはいえ、8月に電気が完全に数時間も止まると考えると、冷房や冷蔵庫など生活はかなり大変なことになりそう。 具体的な数字を見れば見るほど、ヤシマ作戦に踏み切ったミサトの判断力の高さがうかがえます。

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シンジの名言「笑えばいいと思うよ」が生まれた作戦

綾波レイ 新世紀エヴァンゲリオン
©カラー

ヤシマ作戦では、碇シンジと綾波レイが協力して使徒に立ち向かいました。シンジは射撃、そしてレイがサポートとして作戦に挑むことに。作戦前、「死ぬかもしれない」と怖気付いたシンジに対し、レイは「あなたは死なないわ。私が守るもの」と超男前な名言を残しています。 そしてレイはシンジの盾となり、宣言通り彼をラミエルの砲撃から死守。しかし彼女の乗った0号機の機体はボロボロになってしまいました。 機体をこじ開け、レイを救い出すシンジ。アニメ版でシンジは「自分には他に何もないって、そんな事言うなよ。別れ際にサヨナラなんて、そんな悲しい事言うなよ」と涙を流します。 それに対してレイは「なんで泣いているの?」「ごめんなさい。こういうときどんな顔すればいいかわからないの。」と返しました。それに対し「笑えばいいと思うよ。」と言ったシンジにレイがゆっくりと笑いかけるシーンが有名ですが、新劇場版ではかなり省略されてしまっていました。

ヤシマ作戦で流れていたBGM

『DECISIVE BATTLE』

『エヴァンゲリオン』の戦闘シーンのBGM曲として認知されている「ヤシマ作戦」BGMですが、正式名称は『DECISIVE BATTLE』と『MARKING TIME,WAITING FOR DEATH』です。『DECISIVE BATTLE』の意味は「決戦」となります。

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『MARKING TIME,WAITING FOR DEATH』

『MARKING TIME,WAITING FOR DEATH』の意味は直訳すると「マーキングする時、死ぬために待つ」となりますが、意訳すると「待ち受ける死を狙い打て」となり劇中の「ヤシマ作戦」BGMに相応しい曲名となります。

『Battaille Décisive』

新・劇場版『ヱヴァンゲリヲン:序』 の「ヤシマ作戦」BGMでは、『DECISIVE BATTLE』のグレードアップ曲『Battaille Décisive』(フランス語で決戦)が使用されています。

『Angel of Doom』

新・劇場版『ヱヴァンゲリヲン:序』では、『MARKING TIME,WAITING FOR DEATH』の代わりに新曲の『Angel of Doom』(日本語で破滅の天使)が使われています。

ヤシマ作戦の名前の由来を考察!史実がモデルに?

新世紀エヴァンゲリオン

ヤシマ作戦の名前の由来①屋島の戦い

旧世紀版で作戦名の由来とされているのは、1185年に起こった源平合戦「屋島の戦い」です。この戦いは弓の名手として知られる那須与一宗隆が、平氏の船上に浮かぶ扇を射落とした伝説を生んだことで有名な戦いで、『源氏物語』の名シーンでもあります。 那須が長距離から扇を射抜く「扇の的」のシーンと、「ポジトロンスナイパーライフル」で使徒のコアを狙う姿が似ています。ヤシマ作戦の遠距離攻撃の部分に焦点を当てた命名です。

ヤシマ作戦の名前の由来②大八洲(おおやしま)

新劇場版で赤木リツコが語った作戦名の由来は、『古事記』に記されている日本の古称「大八洲(おおやしま)」です。 『古事記』では本州・九州・四国の他に、対馬や佐渡などの日本の周りに浮かぶ島々を含めて8つの島で日本を形成しています。また古来より日本神話では8は聖なる数字であるとされ、数が多い時にも用いられていたようです。 大八洲という言葉の成り立ちは、日本中から大量の電力を集めるという作戦内容と近しいものがあります。

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ヤシマ作戦と『シン・ゴジラ』のヤシオリ作戦には関係がある!?

『シン・ゴジラ』に登場するヤシオリ作戦とは?

シン・ゴジラ
(C)2016 TOHO CO.,LTD.

ヤシオリ作戦とは、劇中で出現した巨大生物「ゴジラ」に対抗するために、内閣に設置された巨大不明生物特設災害対策本部(巨災対)にて承認された作戦。 この「ヤシオリ」は神話に登場する怪物・八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を眠らせるために素戔嗚尊(スサノオノミコト)が用いた「八塩折之酒(やしおりのさけ)」に由来しています。 ゴジラは体内に熱核エネルギー変換装置を有しており、核分裂でエネルギーを補給していました。排熱処理を血液循環で行っていることから、血液の流れを滞らせればゴジラが凍結すると結論。血液凝固剤を投与することでゴジラを凍結させる計画です。 作戦は全5段階に分けて実行されました。実行前に休眠していたゴジラに、爆薬を搭載した無人新幹線をぶつけ強制的に目覚めさせつつ作戦実行地点まで誘導。 近づいてくる飛行物体を撃ち落とす習性を利用して、無人戦闘機群による陽動でゴジラに放射火炎させてエネルギーを消費させます。作戦実行地点までやってきたら、予め設置していた爆弾を起動して低いビル群を倒壊してゴジラを足止めさせました。 血液凝固剤を投与させるためにはゴジラを寝かす必要があるため、倒壊したビルの周りの高層ビル群をミサイルで倒壊させてゴジラを押し倒します。最終段階として、寝かせたゴジラの口に血液凝固剤を投与してゴジラを凍結させて作戦終了。 作戦に万全を期すため、途中でゴジラが暴れた場合を考慮して、無人戦車群をゴジラに突撃させて再度動きを封じるプランも用意。実際に血液凝固剤を投与中にゴジラが暴れたため、予備プランも実行されて作戦完了しています。 しかし今回の作戦でゴジラが死んだかどうかは劇中では描かれていません。復活する可能性を残しています。

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ヤシマ作戦とヤシオリ作戦の共通点を解説

『シン・ゴジラ』
(C)2016 TOHO CO.,LTD.

ヤシマ作戦とヤシオリ作戦にはいくつかの共通点が存在します。1つ目は名前が日本古来の伝承に由来しているという点です。前述したように、ヤシマ作戦は『源氏物語』や『古事記』、ヤシオリ作戦はヤマタノオロチを酔わせた「八塩折之酒(やしおりのさけ)」がベースになっています。 2つ目は日本全土が協力して作戦に取り組む点です。ヤシマ作戦は日本中から電力を集めてラミエル撃破を目指しました。ヤシオリ作戦は日本の生産力を結集させて「血液凝固剤」と「活動抑制剤」を大量生産し、シン・ゴジラの無力化を目標に奔走します。 また、作戦決行前に砲撃やミサイルで対象を消耗させようとした点、官民共同で作戦を成功に導いた点も共通点と言えるでしょう。

ヤシマ作戦の生みの親!監督・庵野秀明とは?

庵野秀明

庵野秀明は日本を代表するアニメーター・映画監督。幼少時より絵を描いて育ち、漫画をたくさん読む少年でした。 学生時代は美術部で部長を務めるほどの画力で、大学在学中に作成した自主映画はプロをも絶賛させるほどだったとか。その中でも、特にメカを描く能力がずば抜けており、『超時空要塞マクロス』の制作に誘われ、アルバイトの身でありながら幾つかの動画や原画を担当しました。 彼が本格的にアニメーターとして活躍し始めたのは、『風の谷のナウシカ』の求人広告を見て上京し、原画担当として採用されたことにはじまります。 『風の谷のナウシカ』で庵野が手掛けたシーンで1番有名なのは、巨神兵がドロドロに溶けながら現れるシーンで、誰もが1度は目にしたことがあるのではないでしょうか? 庵野の監督代表作には、『トップをねらえ!』、『ふしぎの海のナディア』、『新世紀エヴァンゲリオン』等があげられます。また自身が声優として参加した作品に『風立ちぬ』の主役・堀越二郎があります。

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ヤシマ作戦は「エヴァ」を語る上で欠かせない名シーン!

エヴァンゲリオン 30th アニバーサリー
©カラー

碇シンジの名セリフ「笑えばいいと思うよ」にもつながるヤシマ作戦は、「エヴァ」の数ある戦闘シーンの中でも特に有名な作戦です。「エヴァ」を語る上で欠かせないシーンとも言えるでしょう。 ヤシマ作戦を知ると作品自体の面白さも、より一層感じられるはず。この記事でヤシマ作戦の知識を「補完」して、さらに「エヴァンゲリオン」シリーズを楽しんでみてください。