2020年8月24日更新

【序・破・Q】ヱヴァンゲリヲン新劇場版のあらすじ解説!TVアニメや「劇場版」も

「エヴァンゲリオン」 あらすじ サムネイル

90年代後半を席巻した人気アニメシリーズ『新世紀エヴァンゲリオン』。21世紀に入ってリメイクされた「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」も大好評で『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を待望する状況となっています。最新作の公開に備えて、『ヱヴァンゲリオン新劇場版』シリーズのあらすじを把握しておきましょう。

目次

ヱヴァンゲリヲン新劇場版完結編『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は近日公開予定!

ヱヴァンゲリヲン新劇場版の完結編として注目を集めている『シン・エヴァンゲリオン劇場版』。新型コロナウィルスの影響で当初予定されていた2020年から公開日が延期されることが発表されています。とはいえ、そう遠くない未来に公開されるとあってファンの興奮と期待が日々高まっている作品です。 初報から12年、3作目『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』公開時の告知から7年という長い延期を経て、ついにシリーズの終わりが見えてきました。 今回はヱヴァンゲリヲン新劇場版の紹介に加え、シリーズ3作品やTVシリーズ、旧劇場版のあらすじをまとめて紹介します。『シン・エヴァンゲリオン劇場版』公開前の予習や、忘れてしまった作品の復習に役立ててください。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版とは?アニメからの流れを解説!

ヱヴァンゲリヲン新劇場版のもととなったのは1995年に放送されたTVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』です。同作は謎が謎を呼ぶ刺激的でスケールの大きいストーリーが視聴者をひきつけ、社会現象を起こしました。 TVアニメは終了時点で多くの謎を残し、最終2話はそれまでの流れを無視するような内容だったため、更に視聴者の話題と議論を呼びます。これを受け最終2話を別側面から描く新作映画『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』が制作されました。これが旧劇場版です。 ヱヴァンゲリヲン新劇場版は、これらのリメイク作品として制作が開始されます。当初はTVアニメ版及び旧劇場版の映像の全面リテイクと追加映像を合わせて全4作を作成し、2007年から2008年までに3回に分けて公開(3作目・4作目は同時公開)する予定でした。 ところが2作目にあたる『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の制作準備段階でリテイクが不可能であると発覚し、急遽新作同然の作り直しを行うことが決定。当初の公開予定は大きく後へとずれ込むことになります。 結果「破」の公開は当初の予定から1年遅れの2009年。更に3作目の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』は路線変更の影響でストーリーをまとめるのに時間を要し、当初の予定とは違って完結編とは別個に2012年に公開となりました。 完結編となる『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は、2020年以降に公開されることとなっています。 ちなみにアニメシリーズ、旧劇場版は「エヴァンゲリオン」だったのに対し、新劇場版は「ヱヴァンゲリヲン」表記でした。しかしシリーズ完結編となる最新作は「エヴァンゲリオン」表記に戻っています。これらの要素をヒントに、映画公開前からさまざまな考察が行われているようです。

漫画やアニメ、映画の違いとは?

TVアニメに先行する形で連載が開始されたのが、通称「貞本エヴァ」と呼ばれる漫画版です。本作はTVシリーズと旧劇場版をベースにコミカライズされた作品になります。 作者はアニメ版でキャラクターデザインを手掛けた貞本義行(さだもとよしゆき)。TV版とおおまかなストーリーに違いはないものの、登場する使徒数や渚カヲルの性格などに独自の解釈が加わっている点が特徴です。 TVシリーズと旧劇場版は結末の描写は異なるものの、セットで考えるのが一般的。旧劇場版まで観ることでTVシリーズが完結となります。 これに対して新劇場版シリーズは、TVシリーズを元にリメイクした作品です。独自の物語を展開しており、TVシリーズと旧劇場版、漫画版とは違う設定やキャラも登場しています。

初心者でもわかる用語解説

エヴァンゲリオン

タイトルにも冠されているエヴァンゲリオンは、地球を襲う生命体・使徒(しと)に対抗するための人型決戦兵器です。作中では「EVA」表記で登場することがほとんど。人類が持ち得る使徒への唯一の対抗手段として登場します。 EVAは誰でも操縦できるわけではありません。EVAは機体毎に固定のパルスパターンを持っており、似たパターンを持つパイロットかつ、特定の条件をクリアする14歳の少年少女のみが搭乗可能です。 零号機には綾波(あやなみ)レイ、初号機には碇(いかり)シンジ、弐号機には惣流(そうりゅう)・アスカ・ラングレーが搭乗します。 EVAとパイロットは神経接続されており、機体が受けたダメージはパイロットも知覚することに。パイロットは機体からの影響を受けて、精神汚染や生命を失うリスクも負っています。

使徒

使徒は人類に敵対する生命体で、なぜかNERV(ネルフ)本部のある第3新東京市にのみ襲来します。使徒は必ず単体で襲来し、人類はそれらに対して旧約聖書に登場する天使の名前をつけていました。TVシリーズには全18体の使徒が登場しています。 新劇場版では第2の使徒・リリス以外は名前が登場しておらず、「第1の使徒」のように数字で区別されており、3作目までに全12体が登場しました。 使徒は独自の波長パターンを持っており、人類はシステムによりそのパターンが「青」と判定されることで使徒の襲来を捕捉しています。A.T.フィールドを展開できる彼らに対して、人類は同じくA.T.フィールドを展開できるEVAで対抗。使徒の持つ赤い光球のコアを破壊することで、その活動を停止させています。

人類補完計画

人類補完計画は作中で大きな謎となるキーワードのひとつで、特務機関NERV総司令・碇ゲンドウが立案した計画です。この計画の実体を知る人は作中でも一握りで、ゼーレというこの計画を遂行するための秘密結社も存在しています。 NERVが行ってきたEVAの建造や使徒の迎撃も、この計画を実行するための過程に過ぎません。計画の概要は不完全で争いの絶えない人類に対し、使徒と同じ「生命の実」を与え、人類を使徒のような完全単一生命体に進化させることです。 しかしこの計画に対しては公式から詳しい説明がされているわけではないので、完結後もその解釈は視聴者によって様々。また新劇場版ではTVシリーズと異なる設定も多く、人類補完計画についてもどんな決着を見るのかは「シン・エヴァ」が公開されるまで不明となっています。

アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』あらすじ解説【1995年~1996年】

葛藤の中で進む少年・碇シンジ

ストーリー開始の15年前、セカンドインパクトという大災害により人口が半減した世界が舞台。主人公・碇シンジは父親の碇ゲンドウに呼び出され、第3新東京市に出向きます。そこで彼は使徒を迎撃するEVAに搭乗するため呼び出されたことを知り、ボロボロになりながらEVAに乗ろうとする少女・綾波レイと出会うことに。 襲来する使徒と戦う中で、同級生や綾波とぶつかりながら少しずつ心を通わせ成長を見せていくシンジ。そんな折、彼は保護者役である葛城(かつらぎ)ミサトから、NERVが使徒と戦う理由について聞かされます。 その内容はセカンドインパクトは隕石衝突ではなく、第1使徒・アダムの発見に関連して起きた爆発であること。使徒殲滅(せんめつ)をしなければ今後同様のサードインパクトが起きてしまうというものでした。

精神崩壊の末にたどり着いたシンジの答え

NERVには弐号機パイロットの惣流・アスカ・ラングレーが合流。3人のパイロットは使徒との死闘を繰り広げていきます。 一度は戦いから逃げ出したシンジでしたが、自爆覚悟で戦う綾波レイの姿を見て戦う覚悟を決めることに。シンジが自らの意志で初号機に乗ったことで初号機は覚醒、かつてない力を発揮するのでした。 戦いの中でシンジの仲間と呼べる人たちは次々と戦線を離脱していきます。人造人間であった綾波レイも「3人目」となってしまい、彼と過ごした頃の感情はリセットされていました。 そんな中、孤独を感じるシンジの元に渚(なぎさ)カヲルが現れます。その正体は最後の使徒・タブリス。カヲルに自分を殺すよう懇願されたシンジは、初号機で彼を握りつぶし、心を崩壊させるのでした。 最終話ではシンジの精神世界が登場し、彼は自分がどう世界と向き合うか考えることに。最終的に自分はここにいていいと自分の存在を認めることができ、それをこれまで関わってきた人たちに「おめでとう」と祝福され物語は終わります。

「新世紀エヴァンゲリオン」 劇場版あらすじ解説

『DEATH&REBIRTH(シト新生)』

「シト新生」はTVシリーズの最終話で回収しきれなかった伏線を回収する為に制作された作品。「DEATH」パートと「REBIRTH」パートに分かれており、「DEATH」パートではTVシリーズ1話から24話までを再編集した内容です。 このパートのあらすじはTVシリーズの内容を再構成したものになり、初見では内容を把握するのが難しいと言われています。「REBIRTH」パートは劇場版「Air/まごころを、君に」の前半部分までを描く内容です。 最後の使徒を倒したNERVに対して、ゲンドウと決裂したゼーレはサードインパクトを起こすためにNERVへの武力介入を行います。施設があっという間に占拠される中、気力を失ったシンジはミサトの命と引き換えにEVAへと到達。 精神崩壊を起こしていたアスカも弐号機の中で精神状態を取り戻していきます。そこへゼーレが送り込んだEVA量産機が投下され、ジオフロント上空を旋回しているところでエンディングを迎えます。

『Air/まごころを、君に』

「Air/まごころを、君に」はTVシリーズの渚カヲルが死んだ直後からスタート。サードインパクトを目論(もくろ)むゼーレの武力介入によりNERVは施設を占拠され、精神崩壊したシンジとアスカは仲間たちに死守されます。 弐号機の中で精神状態を取り戻したアスカは、ゼーレの差し向けたEVA量産機と激しい戦闘を展開。最後はロンギヌスの槍(やり)に貫かれ、量産機が群がりついばむ中で完全に沈黙します。意を決して戦場に立ったシンジが目にしたのは、その無残な光景でした。 絶望したシンジと初号機を依代(よりしろ)に、サードインパクトが始まります。やがて人類は液状化し、ひとつに補完されていくことに。その中でシンジは自他の内面と向き合い、個人が存在する元の世界を望むのでした。 サードインパクトは中断され元の世界に戻ったシンジは、最後まで自分を拒絶したアスカの首を締めます。彼女に頬を撫でられなにかに気づいたシンジは、手を離し泣きじゃくるのでした。そんな彼にアスカが「気持ち悪い」と言い放って映画は終わります。

『DEATH (TRUE)2/Air/まごころを、君に』

「シト新生」の「DEATH」パートを再々修正した内容と、「Air / まごころを、君に」の内容をつなげたものがこの作品です。 あらすじの変更はありません。本来TVシリーズ完結後にこの構成で劇場版を公開予定でしたが、公開予定日に間に合わないことが判明したため、製作途中の25話を含む「シト新生」が上映されました。 本作では当初の意図通り、TVシリーズ24話までの総集編と新解釈での25話・26話がつながっており、いわば完成品といえる作品です。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』あらすじ解説【2007年】

シンジとEVAの出会い

人類の半分が死んだとされる大災害「セカンドインパクト」から15年。主人公・碇シンジは数年ぶりに父親の碇ゲンドウに呼び出され、ゲンドウが国連直属の特務機関「NERV」の最高司令官であることを明かされます。 NERVのある第3新東京市に向かう途中、人類の敵・使徒と国連軍の戦いに巻き込まれるシンジ。シンジは使徒に唯一対抗できる汎用ヒト型決戦兵器、エヴァンゲリオン初号機のパイロットとして呼び出されたのです。 ゲンドウから初号機に乗るように迫られ、1度は拒否するシンジ。しかしもうひとりのパイロット・綾波レイが重症をおして初号機に乗ろうとしているのを見て覚悟を決め、エヴァンゲリオンに搭乗します。 なんとかエヴァンゲリオンを動かせたシンジでしたが、使徒相手に為す術もなくやられてしまいます。初号機は突如、気絶したシンジを乗せたまま暴走。使徒を圧倒し、自爆に追い込んで勝利します。

シンジとレイの間で交わされる微笑みと謎の少年

第3新東京市の中学校に転校したシンジは、妹が戦闘に巻き込まれた同級生・鈴原トウジの恨みを買ってしまいました。そこへ現れる新たな使徒と戦っている最中、シンジは戦闘に巻き込まれかけたトウジを助け、撤退命令を無視して使徒を殲滅することに成功。 さらに新たな使徒が現れ、初号機で迎え撃ったシンジは遠距離から狙撃されて負傷してしまいます。使徒はNERV本部地下に磔になっている使徒「リリス」と接触し、セカンドインパクト同様の災害「サードインパクト」を引き起こそうとしていたのです。 負傷により恐怖を覚えて初号機への搭乗を渋っていたシンジ。しかし使徒の目的を聞き、再び初号機に乗ることを受け入れます。負傷から回復したレイと共に、使徒を遠距離から狙撃するヤシマ作戦に参加することに。 一度目の狙撃が致命傷とならず反撃されたシンジは再び恐怖に震えますが、奮起して再度引き金に指をかけます。再び初号機を狙ってきた使徒の攻撃をレイが捨て身で防ぎ、シンジは今度こそ使徒を撃ち抜くことに成功。使徒を無事撃退したのでした。 シンジがレイに駆け寄ると、彼女はこういう時にどうしたらいいか分からないと困惑します。彼は「笑えばいいと思うよ」と声をかけ、微笑みかけるのでした。その頃月では、謎の少年が目を覚ましていたのです。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』あらすじ解説【2009年】

新パイロット・マリの登場

エヴァ弐号機のパイロット、式波(しきなみ)・アスカ・ラングレーが来日。謎のパイロット、真希波(まきなみ)・マリ・イラストリアスも初登場するなど、物語は旧劇場版やアニメとは大きく違ったものになります。 アスカの搭乗していた起動実験中の参号機が使徒に乗っ取られて暴走。ゲンドウに参号機撃破指示を出されたシンジですが、中身がアスカだと知って拒否します。 戦意喪失したシンジの代わりにダミープラグを起動した初号機が参号機を破壊。目の前で初号機が、アスカの乗っているエントリープラグを噛み砕いたのを目にしたシンジはNERVを去り、エヴァのパイロットをやめました。

世界を救うMark.06と渚カヲル

シンジがエヴァから降りた後に、NERVに第10使徒が襲来します。この使徒は圧倒的な力を持っており、マリや綾波レイを倒していくのでした。ついに使徒はレイが乗る零号機を捕食してしまいます。それを知ったシンジは、再度自らの意志でエヴァに乗ることを決意。 これまでにないほど奮起したシンジは見事にレイを救いますが、その過程で零号機のコアと使徒を初号機が吸収したことで疑似的サードインパクトが発生しかけます。地球に大災害が起ころうとした時、空から降ってきたロンギヌスの槍に貫かれて事態は収束。 月面からやって来たのは渚カヲルでした。彼の操るエヴァ六号機(Mark.06)が世界を救ったところで『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』は終わります。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』あらすじ解説【2012年】

シンジが目覚めた14年後の世界

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の後作中に描かれなかった場面で、結局はニア・サードインパクトを起こした碇シンジは衛星軌道上に初号機に乗って浮かんでいました。そこから式波・アスカ・ラングレーによってサルベージされたシンジは、自分が14年もの間、眠っていたことを知ります。 ミサトやアスカは反NERV組織ヴィレを結成。各地で使徒やNERVのエヴァと戦っています。状況がわからずに呆然とするシンジは、ヴィレからいざというときに爆発する首輪を付けられました。 誰にも何が起きたか教えてもらえずに彷徨う中、NERVからの刺客・綾波レイのクローンがやって来て碇シンジを勧誘。シンジは綾波について、ヴィレを後にします。 NERV本拠地にて渚カヲルと出会ったシンジは、自分が起こした大災害によって世界がめちゃくちゃになったことを知り、絶望します。そんなシンジにゲンドウは13号機に乗ることを命令。強く拒むシンジでしたが渚カヲルにこの機に乗じてニアサードインパクトによってこの世界をやり直せる可能性があると聞きます。

渚カヲルの最期とクローンのアヤナミレイ

シンジと渚カヲルはエヴァ13号機に乗ってニア・サードインパクトの爆心地、セントラルドグマへと向かいます。そこには人類補完計画の発動のキーである槍が2本ありました。 それぞれをシンジとカヲルが用いる作戦でしたが、そこにあった槍は本来あるべきものと違うことを渚カヲルは見抜きます。同行者であったクローン・綾波レイが乗っていたMark.06に潜んでいた使徒を取り込んだエヴァ13号機は、フォースインパクトの引き金となってしまうのでした。 全てがゲンドウの策であることを気づいたカヲルは、フォースインパクトの発動者となるエヴァ13号機にはパイロットが2名必要なのを逆手に取り、首輪によって自殺。これによって搭乗者が欠けた13号機は沈黙し、フォースインパクトは防がれました。 何もかもが裏目に出たことに打ちひしがれたシンジの元にやって来たのはアスカ。彼の手を引いて立ち上がらせるとヴィレが迎えに来る場所へと歩き出します。その後ろからクローン・レイもついていき、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』は幕を下ろしました。

新劇場版完結編「シン・エヴァンゲリオン劇場版」で待ち受ける結末はいかに?

新型コロナウィルスの影響を受け、2020年以降の公開へと延期された新劇場版完結編『シン・エヴァンゲリオン劇場版????』。もともとは2020年6月の公開が予定されていたとあって、ファンはお預けを食らう形となりました。 公開までの時間が延びたことは残念ですが、過去の作品を見返す時間が出来たということでもあります。完結編を万全の状態で迎えるためにも、新劇場版シリーズやTVシリーズなどを復習してみてはいかがでしょうか。