「花より男子」に登場したキャストの現在をシリーズ順に紹介!【ドラマ・映画】
2005年版ドラマ『花より男子』キャストの現在
本作は2005年に放送されたシリーズ第1弾。主人公である牧野つくしと道明寺司が出会い、紆余曲折を経て恋人として結ばれるまでの様子が描かれました。 平均視聴率で2005年全ドラマの中で4位を記録(1位は『ごくせん2』)。主題歌は嵐の「WISH」です。
牧野つくし役/井上真央
牧野つくしは気が強く、正義感に溢れた主人公。庶民ながらも、超お金持ち学校“英徳学園”に入学し、そこで道明寺たち“F4”と出会います。好き放題に権力を振りかざしていたF4に対しても、臆することなく接するつくしによって、彼らの考えは徐々に変わっていきました。 一方でつくし自身もF4のメンバーである花沢類に恋をしたり、初めは犬猿の仲であった道明寺と最終的に結ばれたりと、彼らとの出会いが人生を大きく変えたのでした。
牧野つくしを演じたのは1987年1月9日生まれの井上真央。井上は4歳から劇団に入り、5歳から既に子役として活躍していました。『真夏の刑事』(1992年)でドラマデビューをし、「キッズ・ウォー」シリーズ(1999〜2003年)で注目を集めました。 『花より男子』は連続ドラマ初主演作品でしたが、勝ち気で正義感溢れるつくしが井上のイメージとマッチし、大ブレイク。その後、朝ドラ『おひさま』に出演した2011年には紅白の司会を務めるなどの活躍を見せ、2015年には『花燃ゆ』で大河初主演にて主役に抜擢されました。 2023年には『100万回言えばよかった』に佐藤健とW主演し、恋人を想う強い女性を演じ切りました。
道明寺司役/松本潤
道明寺は傲慢な御曹司である一方、友情に厚く、どこか憎めないキャラクター。親友の花沢類には“野生動物”と言われるほど、本能のまま行動します。 また「ハミング・イェー」や「マリンブルー」などの言い間違えも多く(道明寺によると日本語に弱いも強いもないらしいですが……)、それらを懐かしく感じる方も多いのではないでしょうか。 また道明寺は新シリーズの『花のち晴れ』に登場した神楽木晴にとって神的存在。『花のち晴れ』の回想シーンにも登場し、TwitterなどのSNSを賑わせました。
道明寺を演じたのは松本潤。松本はジャニーズグループ「嵐」のメンバーとして1999年にデビューしましたが、俳優業はその2年前の1997年から開始しています。 『花より男子』のオファーが来た際に松本は、花沢類の役かと思い込んでいたそうで、道明寺役だと分かった時には少しがっかりしたとバラエティ番組で明かしていました。しかし振り返ると、道明寺ははまり役だったのではないでしょうか。 メンバーの中でも演技力が高く、2002年には『ごくせん』にてドラマアカデミー賞の助演男優賞を受賞しました。その後もバラエティ、俳優業と多彩な才能を見せ、その人気は衰えることを知りません。 2021年冬には主演ドラマの映画版『99.9-刑事専門弁護士- the movie』が公開。2023年にはNHK大河ドラマ『どうする家康』で主演を務めました。
花沢類役/小栗旬
本日の #花晴れ 3話、いかがでしたでしょうか?興奮さめやらぬ、みなさまへ…????
— 【公式】「花のち晴れ〜花男 Next Season〜」???? (@hanahare_tbs) May 1, 2018
「来週の花晴れ4話も見たら?」
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花沢類は物静かでマイペースなF4のメンバー。つくしとは学校の非常階段でよく会っており、良き相談相手になっていました。 そのうちにつくしに惹かれていきますが、ニューヨークから帰国した道明寺が「つくしを諦めたくない」と言うと、身を引きます。しかしその後もつくしを変わらず見守り続けるのでした。 花沢類も道明寺と同じくドラマ『花のち晴れ』に登場し、13年前と全く変わらない様子が話題を呼びました。
花沢類を演じたのは小栗旬。小栗は『GTO』(1998年)にて連続ドラマ初レギュラー出演を果たして以来、多くの作品に出演。本作に出演後の『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』の佐野泉役でその人気は急上昇。 また自らもメガホンを取るなど俳優以外の才能も発揮しました。 さらに近年はアニメの実写化などに多数出演。映画『銀魂』(2017年)、『銀魂2』(2018年)で主人公を演じました。 その活躍は止まることを知らず、2019年には主演映画『人間失格』や『罪の声』が公開。さらに2021年には映画『ゴジラVSコング』でハリウッドデビューも果たしました。10月からは主演ドラマ『日本沈没-希望のひと-』も放送されます。 さらに2022年から始まるNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でも主演。 私生活では2012年に山田優と結婚し、2児の父にもなっています。
西門総二郎役/松田翔太
西門総二郎は、茶道の名家の次期家元として育てられたF4のメンバー。バイクに乗ることが趣味で、“一期一会”をモットーに女性遊びを繰り返すプレイボーイでもあります。しかしその理由は過去の恋愛にありました。 総二郎も『花のち晴れ』に登場し、音のために戦う神楽木に対し「人生、一期一会だ」と一言。その日はサッカーワールドカップも放送されていたものの、それに負けない程の注目を集めました。
総二郎を演じたのは松田翔太。日本を代表する名優・松田優作を父に持った松田は『花より男子』に出演し人気を博しました。また、このドラマから2年後のドラマ『LIAR GAME』にてクールで頭のキレる秋山深一役で連続ドラマ初主演を果たし、更なる注目を集めました。 その後も2008年に出演した『イキガミ』では石原裕次郎新人賞を受賞。また2015年からauのCMにコミカルなキャラクター・桃太郎(桃ちゃん)として登場し、2021年8月現在も人気CMとして放映されています。俳優としては、2020年に映画『望み』や『一度死んでみた』に出演しました。 私生活では2018年にモデルの秋元梢と結婚しています。
美作あきら役/阿部力
美作あきらはF4で1番の常識人。ただマザコンの気質があり、西門と同じく女好き(10歳以上年上限定)という一面も。父親は総合商社の社長で、幼い双子の妹がいます。 あきらも『花のち晴れ』に登場するか……!?と期待されましたが、総二郎の電話の相手として名前のみ登場しました。
美作あきらを演じたのは阿部力です。阿部は中国人の父と日中ハーフの母を持ち、日本と中国との両国で活動をしている俳優。「花より男子」でブレイクし、注目を浴びました。 その後は大きな活躍はありませんでしたが、『MOZU Season1』や『ナースのお仕事 離島編』などの有名ドラマに出演しています。 2009年に中国人女優と結婚しましたが、2017年に上原多香子との不倫騒動を起こして活動をしばらく自粛することに。その後徐々に仕事に復帰し、日本では映画『暗殺教室〜卒業編〜』(2016年)や、Netflixドラマ『今際の国のアリス』(2020年)に出演しています。
牧野進役/冨浦智嗣
牧野進は呑気で天然なつくしの弟。姉と道明寺の恋を応援しており、道明寺を家に招き2人きりにさせたりと気をきかせることも。(その際にはちゃっかり聞き耳を立てていました。)
進を演じていたのは、冨浦智嗣(とみうらさとし)です(画像右)。当時の冨浦の、独特な可愛らしい声が印象に残っている方も多いのではないでしょうか。 2007年に出演した『わたしたちの教科書』ではいじめの首謀者役という進と正反対な役を演じ、演技の幅の広さを見せました。 しかし2019年3月放送の番組「有田哲平の夢なら醒めないで」にて、2018年3月に芸能界を引退したことを発表。それと同時に、地元・徳島でカフェを開くために調理師専門学校に通っていることもコメントしました。
牧野晴男役/小林すすむ
牧野晴男は、牧野家のおっとりした父。人が良く、家族想いですが、要領の悪さにより度々リストラされてしまう残念な人物でもあります。
晴男を演じたのは俳優の小林すすむ。1954年に生まれ、2012年に58歳の若さでスキルス性胃がんと肝硬変で亡くなってしまった小林ですが、それまで精力的に俳優活動を続けていました。 デビュー作は1972年の『飛び出せ!青春』。また、1990年代に出演した「踊る大捜査線」シリーズでの中西修役としてブレイクしました。 その後、2012年の『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』が彼の遺作となり、エンドロールには「小林すすむさんの思い出とともに」との文言が流れました。
牧野千恵子役/石野真子
牧野千恵子はつくしの母。つくしがF4の誰かと結婚し、玉の輿をゲットすることを夢見て、娘を英徳学園に入学させました。 普段は温厚ですが、道明寺の母・楓が大金を餌につくしと別れさせようとした際には、頭に塩をかけるという大胆な行動にでました。
千恵子を演じたのは石野真子です。石野は1977年のオーディション番組「スター誕生!」をきっかけに歌手としての道を進み、翌年の1978年に「狼なんか怖くない」という曲でデビュー。 “100万ドルの微笑”というキャッチコピーのもと大ブレイクし順調にアイドルとしての道を歩みましたが、1981年に一時引退。また同年、長渕剛と結婚しましたが、2年足らずで離婚に至りました。 石野は離婚と同時に芸能界への復帰を果たし、『お迎えデス。』や『突然ですが、明日結婚します。』など話題作に出演。2019年2月にはスペシャルドラマ『約束のステージ 〜時を駆けるふたりの歌〜』にて主人公(土屋太鳳)の母役を演じました。
道明寺楓役/加賀まりこ
道明寺楓は司の母で、道明寺財閥社長です。仕事のためなら自分の子供さえ利用し、庶民のつくしに対しても様々な嫌がらせを行う冷酷非道な人物。しかし最終的には2人の結婚を認め、優しい母親としての姿も見せました。
道明寺楓を演じたのは加賀まりこです。加賀は1960年にスカウトをきっかけに芸能界入りし、同じ年にドラマ『東京タワーは知っている』でデビューしました。当時から美しさと演技力の高さで注目を浴びていた加賀は、20歳の頃に芸能界を休業して単身パリに渡ります。 半年後に日本へと帰国し、女優業に本腰を入れた加賀は多くのドラマに出演し『あすなろ白書』や『君の手がささやいている』などの青春ドラマで母役を演じた加賀。 『花より男子』のオファーを受けた際は今まで演じたキャラとイメージが違うことから断っていたそうですが、結果的にはまり役となり若い世代に声を掛けられるようになったそうです。 2021年11月には発達障害の息子と2人で生きる母親の映画『梅切らぬバカ』が公開されます。
道明寺椿役/松嶋菜々子
道明寺椿は、才色兼備な司の姉。椿は、母の邪魔によって過去に交際していた相手と別れたことがあり、母を恨んでいます。そのため司とつくしの恋を応援しており、度々手を貸します。
道明寺椿を演じたのは松嶋菜々子です。モデルを経て女優業へと転身、1996年にNHKの連続テレビ小説『ひまわり』のヒロイン役として一躍有名になりました。 1998年にはホラー映画『リング』で主演を演じ、教師と生徒の交流を描いたドラマ『GTO』の冬月あずさ役でも人気を得ました。 その後『GTO』で共演した反町隆史と結婚。子供も生まれましたがその活躍ぶりは衰えず、2011年には『家政婦のミタ』が最高視聴率40%を記録するという大ヒットを記録。 2023年には大河ドラマ『どうする家康』にて松本潤演じる家康の母役として出演。道明寺姉弟が親子となって再び共演することに、ファンたちは大盛り上がりでした。
藤堂静役/佐田真由美
藤堂静はF4の2歳年上の幼馴染で、花沢類の憧れの人物。藤堂商事の令嬢ながらも、国際弁護士になるために、フランスへと旅立ちました。 類との関係は曖昧な状態が続き、最終的には類が電話するシーン(映画『花より男子F』より)にて、静は別の男性と結婚したことが分かっています。
藤堂静を演じたのは佐田真由美です。 3歳からモデルの仕事をしていた佐田は、1998年から雑誌の専属モデルとなり、歌手、女優と幅広く活躍の場を広げました。2006年にはジュエリーブランドも立ち上げるなど、マルチな才能を見せましたが、2021年現在は女優業よりもモデル業に専念しているようです。
2007年版ドラマ『花より男子2(リターンズ)』キャストの現在
「花男2」では3年生となったつくしや、ニューヨークに留学した道明寺、大学に進学した類、西門、美作の様子が描かれました。前作で結ばれたはずのつくしと道明寺でしたが、道明寺がニューヨークに行ってから音信不通に。 また新たな恋敵の登場や道明寺の記憶喪失など、様々な困難が待ち受けていました。 主題歌は嵐の「Love so sweet」。本作ではドラマに盛り込んで欲しい原作のエピソードを視聴者から募集し、最終回は27.6%の視聴率を獲得しました。
中島海役/戸田恵梨香
中島海は、司が入院していた病院で同じく入院していた女の子です。司とつくしの中を裂こうとして、記憶を失った司に対し、つくしが作ったクッキーを「自分が作った」と嘘をついたことも。しかし、悪いことをしたと自覚し、最終的にはつくしに謝っています。
中島海を演じたのは戸田恵梨香です。 小学校の頃から芸能活動をしていた戸田は、2006年に初出演した映画『デスノート』のミサ役で大ブレイクしました。その後も演技力の高さを駆使し『LIAR GAME』や「SPEC」、「コード・ブルー」シリーズなど話題の作品で活躍。 近年も2019年下半期の連続テレビ小説『スカーレット』で主演を務め、2021年にはドラマ『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』で永野芽郁とW主演を務めています。 私生活では2021年に俳優の松坂桃李との結婚を発表しました。
大河原滋役/加藤夏希
※画像右から2番目 大河原滋(しげる)は大河原財閥の令嬢で、自由奔放な性格の持ち主。道明寺とは楓が用意したお見合いで出会い、想いを寄せるように。しかし、つくしと道明寺の間に入り込めないことを悟った際には身を引き、応援するようになります。
大河原滋を演じたのは加藤夏希です。 加藤は10代の頃からモデルなどで活躍しており、1999年に『燃えろ!!ロボコン』というドラマのヒロイン役で女優デビューを果たしています。 元気のある女の子などを中心に多くのドラマやバラエティに出演している一方、ゲームやアニメに憧れて芸能界に入ったため、特撮やアニメ作品も経験しています。 特に『エヴァンゲリオン』のファンであり、トーク系の番組やイベントでアニメについて語ったり、アニメ『スレイヤーズ』で声優に挑戦するなど、精力的な活動を見せています。 加藤は2014年に一般男性と結婚し、SNSでも2児の母親として子育てをする姿が伺えます。
日向更役/貫地谷しほり
日向更は、総二郎の初恋の相手。更も同じく西門のことを想っていましたが、結局想いを告げることはできませんでした。そのまま2人は結ばれることはなく、更は田中圭が演じる、陶芸家の男性と婚約しました。
日向更を演じたのは貫地谷しほりです。 貫地谷は自身が中学生の時にスカウトされたことをきっかけに芸能界入りしました。そして、2002年に『修羅の群れ』で映画デビュー。その後、話題作に出演を続け2007年にはNHKの連続テレビ小説『ちりとてちん』に出演し、初主演を飾りました。 演技力に定評のある貫地谷は『ちりとてちん』で共演した渡瀬恒彦から、「感受性が豊かで表現が的確、女優になるために生まれてきた人」と高く評価されており、2008年にエランドール賞新人賞を受賞しています。 また2013年には『くちづけ』で映画初主演を果たし、そちらではブルーリボン賞も受賞。2021年にはドラマ『珈琲いかがでしょう』や映画『総理の夫』などに出演しており、活躍を続けています。
2008年版映画『花より男子F(ファイナル)』キャストの現在
「花男」シリーズの完結編。本作は、「リターンズ」の最終話から4年後の話で、原作にはないオリジナル脚本として描かれました。 主題歌となった嵐「One Love」は「結婚式で聞きたい歌ランキング」で1位(「COUNT DOWN TV」より)に輝くなど、同グループの代表曲となりました。
サニー役/AKIRA
サニーは、つくしが楓から譲り受けたティアラ“ヴィーナスの微笑”を奪い去った人物。抜群の身体能力を生かし、追いかけてきた司からも華麗に逃げてしまいます。
サニーを演じたのはEXILEのAKIRA。AKIRAは本作が映画初主演作となり、その後は俳優としても活躍の場を広げることとなりました。 特に、2012年のドラマ『GTO』で演じた鬼塚英吉が話題となり、大ブレイク。2019年1月には主演として、作曲家の山田耕筰の人生を演じた映画『この道』が公開されました。 私生活では台湾の女優の林志玲と結婚しています。
鏑木和役/藤木直人
鏑木和は司とつくしが宿泊したホテルのオーナー。道明寺との結婚を迷っているつくしに対し、バツ1の大人の男性という立場からアドバイスをし、彼女の心を揺さぶってしまう人物でもあります。
鏑木和を演じたのは藤木直人。実は藤木は1995年の映画『花より男子』で花沢類役を演じており、これが俳優デビューの作品となりました。 その後も「ナースのお仕事」シリーズや「ホタルノヒカリ」シリーズなどの話題作に出演し、2018年にはディズニー映画『リメンバー・ミー』で吹き替えにも挑戦しました。 また2019年には椿役を演じた松嶋菜々子とともに連続テレビ小説『なつぞら』にて夫婦役を演じています。2021年8月現在は、ドラマ『ボクの殺意が恋をした』で主演・中川大志の師匠を演じ活躍中です。
「花より男子」には超豪華キャストが出演していた!
『花のち晴れ』の際には当時の視聴者が多く反応するなど、今も私たちの心に残る「花より男子」シリーズ。 今はまだ夢の話ですが、いつか当時のキャスト陣が集結した姿も見てみたいですね!