ユーハバッハの最後は?斬月との関係や正体をまるっと解説!【BLEACH(ブリーチ)】
『BLEACH(ブリーチ)』ユーハバッハとは?
名前 | ユーハバッハ |
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身長 | 200cm |
能力 | 全知全能(ジ・オールマイティ) |
登場 | 千年血戦篇 |
CV | 菅生隆之 |
「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」の指導者であり、部下たちから陛下と慕われているユーハバッハ。虚(ホロウ)と戦うための特殊な霊力を持った滅却師(クインシー)の始祖であり、その強さは圧倒的です。全てを見通す能力「全知全能」を有しています。 ユーハバッハは強烈なカリスマ性を誇り、滅却師たちだけでなく虚の集団、破面(アランカル)たちも意のままに操ります。目的のためなら、部下を平気で犠牲にする冷酷な一面も。十三隊の創設者である山本総隊長とは因縁の宿敵であり、長年死神たちに恨みを募らせ、復讐の時を待っていました。
ユーハバッハは唯一神・ヤハウェがモデル?
全てを見通し思い通りにしてしまえる能力を持ち、圧倒的な強さを誇るユーハバッハは、唯一神のヤハウェが由来になっていると言われています。 ユーハバッハの名をアルファベットで表記すると「YHWACH」となり、唯一神ヤハウェ(YHVH)のルファベット表記と似ていることから関連付けられています。 ユーハバッハの能力は全知全能であり、あらゆる未来を見通し、自由に改変できるものです。また、傷ついた者に自らの血を与えることにより、その者を蘇らせる力も有しています。まさに、「神の力」と呼ぶにふさわしい能力ですね。
【正体】ユーハバッハの正体は?斬月のおっさんとの関係
「始まりの子」五感を持たずに生まれた滅却師の祖
ユーハバッハは滅却師の祖で、彼に触れたり一部を取り入れた者に「魂を分け与える」という特殊な能力を持っています。魂を分け与えられた相手は、体の欠損や寂しさなどの「欠けた部分」を補われたため多くの人に頼られました。相手が死んだ場合、与えていた魂はその人の知識や能力が刻まれてユーハバッハに還元されます。人々が信仰する神の名「始まりの子」と呼ばれる所以です。 この効果によって赤ん坊の頃には目や耳・体が不自由だった彼は五体満足となり、強大な力を得ていったのです。全ての滅却師には力とともに彼の血が継がれており、母・真咲が滅却師だった黒崎一護も例外ではありません。 また、一護の斬魄刀の象徴かと思われていた「斬月のおっさん」こそ、滅却師の力の象徴だったのです。その姿は「千年前のユーハバッハ」であり、斬月本人にもその自覚があります。
斬月の正体を
【最後】ユーハバッハの最後は?
ユーハバッハは最終的に、黒崎一護の斬月に斬られ敗北、死亡します。最後は真っ二つになったユーハバッハですが、修行してパワーアップした一護を苦戦することなく倒すなど、作中では圧倒的な力を見せつけました。 ユーハバッハを倒したのは一護1人の活躍によるものではありません。今まで倒してきた敵の力や、友達の石田の力を借りて、ようやく倒すことができたのです。 その経緯について、これから詳しく解説していきましょう。
かつての敵・月島がユーハバッハとの戦いで窮地の一護を救う!
斬った相手の過去を自由に改変することが出来る力「ブック・オブ・ジ・エンド」は、月島秀九郎(つきしましゅうくろう)が有している能力です。これまでの戦いの中でも、敵や仲間の過去や記憶を自由に改変してきた月島さんですが、ユーハバッハとの戦いで窮地に立たされた一護の過去を改変し、彼を救いました。 ユーハバッハとの戦いで、卍解「天鎖斬月(てんさざんげつ)」を開放した一護でしたが、呆気なく折られてしまいます。彼の窮地を救おうと共に戦っていた織姫が能力で事象を拒絶し、元に戻そうとしますが、未来を改変された事象は拒絶することができないため、なすすべもありません。そこに現れたのが月島さんでした。 銀城に一護の味方をしろと言われて来た、と話す月島さん。彼は、過去を改変し、斬月が折られなかった事実を作り出したのです。元通りに復活した斬月で、ユーハバッハを倒すことを一護は誓うのでした。
藍染惣右介の能力「鏡花水月」がユーハバッハに牙を剥く!
尸魂界の護衛をしている護廷十三隊の五番隊長である藍染惣右介(あいぜんそうすけ)。彼もまた、ユーハバッハとの最後の戦いに登場します。 藍染の能力は、鏡花水月(きょうかすいげつ)という刀による完全催眠です。相手の感覚を全て支配し、判断や認識を狂わせる恐ろしい能力、この鏡花水月をユーハバッハに放ちます。 鏡花水月の力により催眠状態に入ってしまうユーハバッハは、藍染が一護の姿に錯覚させられたことで判断を誤り、背後から本物の一護に斬られてしまうのでした。
【理由】ユーハバッハはなぜ負けた?一護の斬月で倒せた理由
最強のユーハバッハがなぜ、一護の斬月に倒れたのでしょうか。ユーハバッハは戦いの最中に「静止の銀」と呼ばれる矢を受けてしまいます。 この矢は、受けた者の能力を一瞬無にしてしまうという力があり、その働きによってユーハバッハは未来を見通し改変する能力が制御されてしまったのです。 ユーハバッハの能力が制御されてしまった一瞬をついて、一護の斬月が斬りかかります。ユーハバッハの上半身は吹き飛び、一護の手によってそのまま倒されたのでした。 結果を見ると、一護の斬月だけでは全知全能(ジ・オールマイティ)を破ることはできなかったのです。どれだけパワーアップしても、全知全能を破る特殊能力がないと、ユーハバッハは倒せなかったのですね。 強すぎる能力には強すぎる能力をぶつけるという理屈で、藍染の「鏡花水月」や月島さんの「ブック・オブ・ジ・エンド」の力が必要でした。それほど全知全能が強すぎたのです。 ユーハバッハの打倒は、主人公の一護だけでなく様々な人物の助けがあって成し遂げることができました。
【能力】霊王を取り込んだユーハバッハの能力「全知全能(ジ・オールマイティ)」
ユーハバッハの能力は「全知全能(ジ・オールマイティ)」。この能力はすべてのできごとを知ることができ、ユーハバッハに能力を知られてしまうと、その威力がなくなるというすさまじい力です。 また、傷ついている者に自身の血や魂の一部を与え、能力を高める力を持ち、その者が亡くなると、自身にその能力を取り込みます。 ユーハバッハの有している能力はさらに進化を遂げパワーアップします。自ら倒した霊王の右腕を吸収することによって、その能力は未来を予見し、全てを思いのままに変えてしまえるまでになりました。この吸収によってユーハバッハ自身の風貌も変化。 体を覆う黒い影には、複数の目のようなものが浮かび上がり、不気味な存在感が増した風貌となりました。
【技】ユーハバッハの必殺技は?
先にも述べたようにユーハバッハには全知全能(ジ・オールマイティ)だけでなく、多彩な能力があります。ここではユーハバッハが作中で披露した技を紹介しましょう。
聖別(アウスヴェーレン)
配下のシュテルンリッターに分け与えた力を回収して他の人物に与える能力です。聖別を受けたものは白骨化して死亡したり完聖体が使えなくなりました。 この能力でユーハバッハは死亡した親衛隊を蘇らせます。
大聖弓(ザンクト・ボーゲン)
巨大な弓を作り出し、そこから滅却聖矢(ハイリッヒ・プファイル)」という光の矢を放つ能力です。一度に複数の矢を射出可能で、見た目も派手なラスボスらしい技と言えます。
外殻静血装(ブルート・ヴェーネ・アンハーベン)
見えざる帝国の滅却師が使用する、自分の体を守る防御能力・静血装(ブルート・ヴェーネ)の派生技です。静血装を体外まで拡張して、円形の防御壁を作り出します。触れたものの力を奪い取る特性もあります。
簒奪聖壇(ザンクト・アルタール)
五芒星の光を上空に出現させ、触れたものの力を奪い取る光を放ちます。効果範囲は非常に広いです。
苦悶の環(クヴァール・クライス)
アニメで使用した技です。対象を囲むように光の柱を出現させて、滅却聖矢(ハイリッヒ・プファイル)を射出します。矢はユーハバッハの意思で操ることも可能です。 第一次侵攻の際に、黒崎一護に向けて放ちました。
【目的】人々を死の恐怖から解放することが真の目的!
虚圏を支配し、尸魂界を攻め落とし、果ては霊王を殺したユーハバッハ。霊王を殺そうとした藍染は「神になる」という目的を持っていましたが、彼の目的は全く異なるものでした。 霊王は「尸魂界の王」とされ、尸魂界とは異なる世界にある霊王宮で零番隊に守られています。その正体は水晶の中に閉じ込められた男性のような姿で、現世・尸魂界・虚圏の3つの世界を支える礎だったのです。 そのため、霊王が殺されると3つの世界は崩壊してしまいます。ユーハバッハはあえて世界を崩壊させて境を無くし、生と死を1つのものにしようと目論んでいました。生と死を1つにしてしまうことで、全ての人を死の恐怖から解放することが彼の目的だったのです。
【声優】ユーハバッハの声を演じるのは菅生隆之
ユーハバッハの声を担当するのは、俳優・声優・ナレーターの菅生隆之です。TVドラマや舞台、アニメの声優など幅広く活動しています。俳優としての活動は1972年からで、2022年12月時点で70歳になる大ベテランです。声優としては1990年台から活動しています。 低音で威厳のある声が特徴。「遊☆戯☆王5D's」のホセ役や「ゴールデンカムイ」の永倉新八役などをこれまで担当しました。ジャンプ関連の作品だけでも「幽☆遊☆白書」の雷禅役や「ONE PIECE」のシリュウ役など数多く演じています。 『BLEACH』においても、初期から「斬月のおっさん」役として出演していました。彼の正体からも納得の配役です。
【名言】ユーハバッハの名セリフを紹介!
死した者の魂に感謝しよう 今日も世界がよく見える
ユーハバッハの過去が語られる回で出たセリフです。ユーハバッハは生まれたときは目も見えない、何も聞こえない・動けない赤ん坊でしたが、他者を癒す不思議な力がありました。そして力を分け与えた者が死亡すると、ユーハバッハに還元されていき、五感を獲得していったのです。 シュテルンリッターが死亡するとユーハバッハに力が還元されるという説明のための過去篇であり、全知の力を持つユーハバッハならではのセリフと言えます。
さらばだ霊王 未来を見渡した…わが父よ
霊王を殺害した際のユーハバッハのセリフです。手足のない姿で意識もなく閉じ込められた霊王の姿に思うところがあったようで、複雑そうな表情をしています。 全ての滅却師の父であるユーハバッハの力も、霊王の力が深く関わっているので、自身の力の源という意味で「父」と呼んだのではないでしょうか。
封じられし滅却師の王は900年を経て鼓動を取り戻し、90年を経て理知を取り戻し、9年を経て力を取り戻し、9日間を以て世界を取り戻す
聖帝頌歌(カイザー・ゲザング)という滅却師の王を讃える歌を石田に聞かせた際のセリフです。この歌は一般的には「9年を経て力を取り戻す」で終わっていますが、実は続きがあると言い、上述のセリフを放ちます。 そして「9日間を以って世界を終わらせる」と余裕を持って宣言し、尸魂界に侵攻を開始しました。
我が名はユーハバッハ お前の全てを奪う者だ
兵主部一兵衛との戦いの決着の際に発言した勝利宣言です。兵主部一兵衛の能力によって名前も力も奪われたユーハバッハですが、封じていた目をひらき開眼します。そして全てを見渡すことができる能力に覚醒しました。 「奪う者」である兵主部一兵衛に対し、「お前の全てを奪う者だ」と切り返し、兵主部一兵衛の身体を木っ端微塵にして勝利します。 奪われたはずの名前を高らかに宣言して勝利するという、ラスボスの威厳に溢れたシーンです。
今 私に前に居るお前は預言者か?
見えざる帝国の兵士・リュダース・フリーゲンに対して放ったセリフです。リュダース・フリーゲンは尸魂界に宣戦布告を行い、現世から帰還してユーハバッハに報告を行いました。 ユーハバッハはリュダース・フリーゲンに「今の話が聞きたい」と言いますが、リュダース・フリーゲンは聞かれてもいない未来の話を喋り出したので、「使えない」と判断されたのか殺されてしまいました。 未来を見通せるユーハバッハによりにもよって未来の話をしてしまったのが、不興を買ったものと考えられます。
圧倒的な強さを誇る滅却師の始祖ユーハバッハ!
今回は『BLEACH』のラスボス・ユーハバッハについて解説しました。今回紹介したように、ユーハバッハの持つ全知全能(ジ・オールマイティ)は勝てる相手がいるとは思えない、反則的な能力です。 そんな圧倒的な強さのユーハバッハとの戦いを描いたBLEACHの最終章「千年血戦篇」、ぜひユーハバッハの活躍と、一護たちとの戦いに注目しましょう!