2023年7月19日更新

滅却師(クインシー)の能力を徹底解説!最終形態や技も網羅【BLEACH(ブリーチ)】

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『BLEACH(ブリーチ)』に登場する滅却師(クインシー)は、死神とは異なる方法で虚を滅ぼす存在です。「千年決戦篇」では物語の核となるクインシーについて、本記事で徹底解説! 過去や死神との因縁、「見えざる帝国」、クインシーの能力などを紐解いていきます。 ※この記事は『BLEACH』のネタバレを含みます。

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滅却師(クインシー)とは?

虚を消滅させることが目的の人間

BLEACH ブリーチ 石田雨竜
©久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ

滅却師(クインシー)は霊力を使って虚(ホロウ)を消滅させる人間です。霊体である死神とは違い、クインシーの正体はあくまで人間。 さらに死神が虚を尸魂界に送ることを目的としているのに対し、クインシーは虚を消滅させることが目的です。戦い方も異なり、自らの霊力で戦う死神に対し、クインシーは大気中の霊子を集めてそれを操ることで戦います。 虚への対処の違いから両者は敵対関係となり、200年前に死神によってクインシーは絶滅させられました。その生き残りはごくわずかで、現世には石田雨竜をはじめとした石田家しか残っていません。 両者の因縁は、クインシーの帝国「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」による尸魂界襲撃という形で噴出することになります。

「虚(ホロウ)」とは?

「虚(ホロウ)」とは人間の霊が怪物化した悪霊を指します。多くは人間の魂魄を主食としており、特に霊力の強い者や近親者の魂魄を求める習性があります。中には同じ虚を食す個体も存在します。 見た目は人間と動物の間のような姿で、顔には髑髏に似た白い仮面が付いています。人間の頃の強い執着がある場合に時を経て虚へと変化するため、すべての人間が虚になる訳ではありません。

クインシーの真の目的とは?

BLEACH
©久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ

クインシーの目的は虚を消滅させることですが、これは建前に過ぎません。クインシーは本来誰もが持っているはずの虚への抗体を持っていないのです。 普通の人間や死神は、魂魄のなかに虚への抗体を持っているため、虚化することがあっても魂魄を保つことができます。ところがクインシーはこの抗体がないので、虚の存在それ自体が魂魄を破壊する致死量の毒のようなものなのです。 魂魄が破壊されてしまうということは、死後の世界である流魂街にも行けず完全な死を迎えるということ。完全な死を避けるため、クインシーは魂魄の量が乱れて世界が崩壊しようとも、虚そのものを消滅する必要があったのです。

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クインシーのトップはユーハバッハ

BLEACH ブリーチ ユーハバッハ
©久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ

滅却師(クインシー)の始祖はユーハバッハです。というのも、すべてのクインシーはユーハバッハの血が流れており、子孫にあたるためです。 彼は強烈なカリスマ性を誇り、滅却師たちだけでなく虚の集団、破面(アランカル)たちも意のままに操ります。「千年血戦篇」で初登場し、圧倒的な力を持つラスボスとして一護たちの前に立ち塞がります。

千年血戦篇を

【過去①】死神によってクインシーは滅ぼされる

BLEACH ブリーチ 黒崎一護
©COLOPL, Inc. ©久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ

クインシーと死神の対立理由

クインシーはかつて世界中に存在していました。各地で彼らは自分たちを死に追いやる虚を消滅し続け、結果的に現世と尸魂界の魂魄のバランスを乱してしまったのです。このままでは世界が崩壊してしまうことから、死神はクインシーの殲滅を決行。 数百年をかけて、死神はクインシーを滅ぼします。このとき唯一生き残ったとされたのが、石田雨竜の祖父・宗弦でした。瀞霊廷は石田家を最後のクインシーとして厳しく監視するに至ります。

200年前に滅亡

200年前にクインシーは滅びたと考えられていましたが、「全ての滅却師の祖」であるユーハバッハ率いる「見えざる帝国」は1000年前から水面下で動き続けていました。 「見えざる帝国」は1000年前の戦いで初代護廷十三隊によって滅ぼされたかと思いきや、死神が最も警戒しない瀞霊廷の影の中に霊子による空間を作って潜んでいたのです。彼らは999年間、戦力の拡充とユーハバッハの完全復活を秘密裏に目指していました。

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【過去②】石田宗弦は「見えざる帝国」から逃げた?

最後1人のクインシーとして瀞霊廷からマークされていた石田宗弦も、元は「見えざる帝国」の一員でした。彼が帝国から逃亡した(または追放された)理由や経緯は明らかにされていません。 現世での彼は、死神に対してクインシーの必要性を訴え、共闘する術を模索していました。ユーハバッハは死神の殲滅を掲げていたため、このあたりの理念の違いが宗弦が帝国を離れる理由になったと、ファンの間では予想されています。

【過去③】一護の母親はクインシー!聖別で殺されることに

一護の母親はクインシーだった

物語開始時点で故人だった一護の母親・黒崎真咲は、実は純血のクインシー黒崎家の最後の生き残りでした。両親は死去していたため、彼女は親戚筋であり同じく純血のクインシーである石田家に身を寄せます。雨竜の父・竜弦と真咲はいとこ同士であり、婚約者でもありました。 彼女は後に死神の一心と結婚、一護を産みます。一護は死神と純血のクインシーのハーフであるという事実が、「千年血戦篇」で判明したのです。

ユーハバッハによる「聖別」で死亡

クインシーの始祖であるユーハバッハは、「聖別(アウスヴェーレン)」という儀式によって他のクインシーから命と能力を奪い取ることが可能。ちょうど真咲の命日となった日、ユーハバッハは第1の聖別を実施します。 真咲は実力の高い純血のクインシーでしたが、過去の戦闘の影響で魂魄の中に虚が混ざっていました。これを不浄とみなされたことでユーハバッハに能力を奪われた彼女は、一護を虚から庇った際に死亡します。

無慈悲な第一の聖別!
千年血戦篇を

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【能力①】滅却師(クインシー)の基本能力

神聖弓(ハイリッヒ・ボーゲン)・神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)

霊子を固めた弓を神聖弓(ハイリッヒ・ボーゲン)、矢を神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)と呼び、クインシーにとっての基本的な武器となります。形態や射出方式などは、使い手によって様々。 石田家にはクインシーの武器は弓だと伝わっていたようですが、「見えざる帝国」が登場したことで弓以外の形状も存在することが判明しました。基本に忠実な戦術を駆使していたキルゲ・オピー戦では、クインシーらしい神聖滅矢での攻撃を楽しめます。

霊子兵装(れいしへいそう)

霊子兵装は空中に偏在する霊子を集め、自身の霊力で弓状にコーティングする武器のこと。こちらの呼称が一般的なもので、この霊子兵装のことを「見えざる帝国」では神聖弓(ハイリッヒ・ボーゲン)と呼んでいます。 作中最初のクインシーとして登場した石田雨竜の場合は、滅却師十字を媒介とした「弧雀(こじゃく)」という弓矢を使用します。「破面篇」では修行して得た新たな霊弓「銀嶺弧雀(ぎんれいこじゃく)」を披露。破面の1人アイスリンガーに勝利しました。

乱装天傀(らんそうてんがい)

乱装天傀は糸状にした霊子の束を自分の身体にくくりつけ、強制的に自分の身体を動かす超高等技術です。身体がボロボロでも、霊力の続く限り動くことが可能。涅マユリによると、調査した2661人のクインシーの中で誰1人として使える者がいなかったレアな技です。 作中での使用者は雨竜とキルゲ・オピーのみ。浦原喜助に撃ち抜かれて死んだかに思われたキルゲ・オピーは、この乱装天傀で動けるようになり、黒崎一護の足止めという任務を遂行していました。

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飛廉脚(ひれんきゃく)

飛廉脚は死神の瞬歩のクインシー版で、足元に作った霊子の流れに乗って高速移動する高等歩法です。雨竜は対マユリ戦にて披露しました。 雨竜の飛廉脚を見たマユリは、死神にも似たような技があるとして瞬歩を披露しています。このときマユリの口ぶりからするに、空中の霊子を使える分、クインシーのほうが少ない負担で移動できるようです。 また足元の霊子の範囲を広げることで、複数人での移動も可能に。

血装(ブルート)

血装は血液に霊子を流し込み、攻撃力及び防御力を飛躍的に上昇させる力です。純血のクインシーなら生まれ持っている能力で、そうでない者も鍛錬によって身につけることができるとのこと。 血装には攻撃用の「動血装(ブルート・アルテリエ)」と、防御用の「静血装(ブルート・ヴェーネ)」の2種類があり、同時に使うことはできません。 クインシーの血を引く一護も、ユーハバッハ戦で無意識に母が得意だった静血装を発現していました。

滅却師最終形態(クインシー・レットシュティール)

滅却師最終形態は霊子拡散能力を持つ手袋・散霊手套(れいさんしゅとう)によって鍛錬したクインシーが、その手套を外すことで限界を超えた力を得ることができる技。究極の戦闘能力を得る代償として、クインシーの力も失ってしまう諸刃の剣です。 雨竜が対マユリ戦で使用した際は、尸魂界の建物の霊子すら分解して引き寄せてしまうほどの威力を見せました。 ユーハバッハいわく、この形態は脆さゆえに200年前に朽ちた「過去の遺物」とのこと。

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【能力②】見えざる帝国の能力

BLEACH 千年血戦篇 ブリーチ

星章化(メダライズ)

星章化とは星十字騎士団が持つメダリオンによって、死神の卍解を奪う術のことです。「見えざる帝国」の一次侵攻の際には、この術によって護廷十三隊に大きな被害を受けました。 エス・ノトは朽木白哉の卍解「千本桜景厳」を奪い、白哉を瀕死にまで追い込んでいます。蒼都(ツァントゥ)も日番谷冬獅郎の卍解「大紅蓮氷輪丸」を奪取。奪った卍解をそのまま使えるので、一気に隊長クラスを窮地に追い込みました。

滅却師完聖体(クインシー・フォルシュテンディッヒ)

滅却師完聖体は死神でいう卍解にあたる戦闘形態です。200年かけて生み出されたもので、雨竜が使った最終形態のように力を失うというデメリットがなくなっています。 第1形態では天使の輪のようなものが頭上に出現。第2段階ではさらに姿形が変化し、別次元の強さを発揮します。 作中では7人が完聖体を披露していますが、中でもエス・ノトの「神の怯え(タタルフォラス)」は不気味さゆえに多くの読者のトラウマを植え付けました。

聖域礼賛(ザンクト・ツヴィンガー)

聖域礼賛は攻防一体の極大防御呪法です。「聖唱(キルヒエンリート)」と唱えることで発動、光の柱で囲まれた空間を形成します。その空間に足を踏み入れると、光によって切り裂かれることに。 作中ではユーハバッハに化けたロイド・ロイドが使用しましたが、仲間の死を軽んじられたことで怒り心頭だった山本元柳斎重國の卍解によってあっけなく破壊されていました。 登場シーンが少ないのですが、死神の鬼道の黒棺にあたるものでしょう。

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『BLEACH』「千年決戦篇」で暗躍する滅却師(クインシー)が強い!

BLEACH ブリーチ 石田雨竜
©久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ

『BLEACH』のクインシーについて解説しました。最終章「千年決戦篇」にて長きに渡りくすぶり続けてきた死神と滅却師との因縁が、ついに大きな争いへと発展。隊長クラスの死神がバタバタと倒れ、ファンにも大きな衝撃をもたらしました。 「千年決戦篇」は連載20周年記念としてアニメ化。オシャレなクインシーの戦闘を堪能するチャンスをお見逃しなく!

クインシーが大活躍!
千年血戦篇を