2018年6月19日更新

【Netflixドラマ】『マインドハンター』を全話解説!【デヴィッド・フィンチャーも監督】

Netflixの大人気クライム・ドラマ『マインドハンター』。2017年から配信開始された本作品は、サスペンスの鬼才デヴィッド・フィンチャーが製作総指揮として参加し注目されています。そんな気になる『マインドハンター』についてまとめてみました。

Netflixのクライム・ドラマ『マインドハンター』についてご紹介

『マインドハンター』はNetflixが製作・配信する犯罪心理学をテーマにしたクライム・ドラマ。2017年から配信が開始され、「一気見する価値がある(Binge-worthy)作品」と高く評価されています。 日本にもファンが多い鬼才の監督デヴィッド・フィンチャーが、本作品をプロデュース・監督をつとめていることから話題の作品。今回はそんな『マインドハンター』についてご紹介します。

『マインドハンター』原作は同名ベストセラー本!

実在するFBI捜査官のジョン・E・ダグラスらによる著書が原作

『マインドハンター』の原作は『Mindhunter: Inside the FBI's Elite Serial Crime Unit(原題)』というジョン・E・ダグラスとマーク・オルシェイカーによる著書。ダグラスは、25年間FBIの犯罪心理捜査班として実際に活躍したアメリカ人です。 ジョン・ダグラスは心理学的プロファイリングを使って、アメリカで最も有名な連続殺人犯や犯罪者の心理を調査したことで世界的に有名となりました。彼が対面でインタビューした犯罪者のなかには、2017年に死去し話題となったあのカルト指導者、チャールズ・マンソンもいます。

『羊たちの沈黙』ジャック・クロフォード捜査官のモデル

『マインドハンター』原作者であるジョン・E・ダグラスは、殺人犯と犠牲者の両方の行動を自分の心に映し、次にどういった動きをするかを予測するという独自の方法を使い犯罪現場を調べていました。 1992年のアカデミー賞の主要部門を独占した『羊たちの沈黙』(1991年)で、スコット・グレンが演じたジャック・クロフォード主任捜査官。彼はダグラスをモデルとして描かれています。 連続殺人事件を追う女性FBI訓練生と、猟奇殺人犯で元精神科医との奇妙な交流が描かれている『羊たちの沈黙』。『マインドハンター』のような犯罪心理ドラマが好きな方は、ぜひチェックしてみてください。

デヴィッド・フィンチャーをはじめとする制作スタッフ

熱狂的なファンが多いデヴィッド・フィンチャー

デヴィッド・フィンチャー (ゼータ)
©Vandeville Eric/ABACA/Newscom/Zeta Image

1995年に公開された『セブン』の監督をつとめ、一躍有名になったデヴィッド・フィンチャー。『セブン』はキリスト教の七つの大罪をモチーフにした連続猟奇殺人事件を描き、その衝撃のエンディングから未だに名作のひとつとして挙げられる作品です。 今回の『マインドハンター』ではエグゼクティブプロデューサーのひとりとして参加し、さらに1・2・9・10話と、合計4エピソードの監督をつとめています。

『アトミック・ブロンド』のシャーリーズ・セロンも参加

シャーリーズ・セロン
WENN.com

『マインドハンター』には合計7名の製作総指揮が関わっていますが、そのうちの一人になんとハリウッド女優として活躍するシャーリーズ・セロン。俳優としてではなく、プロデューサーというところが驚きですよね。 2003年の映画『モンスター』で、セロンは実在した連続殺人犯アイリーン・ウォーノスを演じました。役作りのために連続殺人犯について調べているときに、原作者であるジョン・E・ダグラスについて知りました。

調べていく中でも殺人犯の心理にひどく関心を寄せたというセロンは、すぐに『マインドハンター』のプロジェクトについてデヴィッド・フィンチャーへ相談したとのこと。その後、フィンチャーとともに数年を計画に費やしフィクションと事実を織り交ぜた作品に仕上げたそうです。

音楽は『ゴーンガール』参加のジェイソン・ヒル

『マインドハンター』の音楽を担当するのは、2014年のデヴィッド・フィンチャー監督作品『ゴーンガール』で映画音楽作曲家として華々しくデビューした、ジェイソン・ヒル。 彼は元々「Louis XIV」というバンドのギターボーカルとして活躍していて、デヴィッド・ボウイやザ・キラーズをはじめとする数々の作品に参加しています。

『マインドハンター』キャスト

ホールデン・フォード役/ジョナサン・グロフ

主役であるホールデン・フォードを演じるのは、ジョナサン・グロフ。フォードのキャラクターは、原作者のジョン・ダグラスを元にしています。 ジョナサン・グロフは大人気ミュージカルドラマ『グリー』で、主人公のライバルグループのリーダー・ジェシーを演じ一躍有名になりました。ちなみに『アナと雪の女王』シリーズのクリストフの声も担当しています。

ビル・テンチ役/ホルト・マッカラニー

主人公フォードとともに事件の捜査に取り組む、ビル・テンチ役はホルト・マッカラニーが演じています。テンチのキャラクターは、ジョン・ダグラスとともに実際に1970年代にFBIで活躍したロバート・K・レスラーがモデルです。 ホルト・マッカラニーは「CSI:マイアミ」シリーズで知られています。他には『マインドハンター』をプロデュースするデヴィッド・フィンチャーが監督した、『エイリアン3』(1992年)と『ファイト・クラブ』(1999年)にも出演しています。

ウェンディ・カー役/アナ・トーヴ

ウェンディ・カーはボストン大学に在任する心理学教授。このキャラクターは、FBIと協力して実際に事件解決に取り組んだ、ボストン大学教授で精神病研究者のアン・バージェス医師がベースになっています。 そんな彼女を演じるのは、アナ・トーヴ。彼女は2008から2013年までアメリカで放送されたSFドラマ『FRINGE/フリンジ』で、主役のFBI捜査官オリビアを演じたことで有名です。

デビー・ミットフォード役/ハンナ・グロス

主人公ホールデン・フォードのガールフレンドで、ヴァージニア大学院生のデビー・ミットフォードを演じるのはハンナ・グロス。彼女全米で2017年に公開された『Marjorie Prime(原題)』などに出演しています。 デビーは社会学を学ぶヒッピーな大学院生。かつて孤独に日々を過ごしていたフォードがデビーと出会い、彼女に背中を押される形で前に進んでいくこととなります。

『マインドハンター』を全話解説【※以下、ネタバレ注意】

シーズン1・1話

舞台は1977年のペンシルベニア。FBI若手捜査官のホールデン・フォードが、人質事件の犯人を説得しようと何度もやりとりをするものの、目の前で犯人がショットガン自殺。あたり一面血の海でシリーズが始まります。 事件後はフォードはヴァージニアのFBI本部で教師の仕事に回されますが、仕事に手ごたえは全く感じられません。そんな中、フォードはある講師による"殺人犯の動機を理解するのは不可能だ"といった内容の授業に足を止めます。まるで講師の言葉が『マインドハンター』が追い求めている根本を物語っているようにも聞こえます。 その後、いままで孤独に暮らしていたフォードはバーで大学院生のデビーに出会い、彼女に背中を押される形で犯罪学の分野に足を踏み入れます。そしてベテラン捜査官のビル・テンチと意気投合。FBIのアプローチを共有するために、二人は地方の警察施設を周ることにします。同時に、近くに収監されている殺人犯たちと対面するチャンスがあるからです。 アイオワの地元刑事がシングルマザーと幼い息子がレイプ・殺害された残酷な事件の捜査について二人に助けを求めます。残酷な遺体の写真以外に、もっと情報が無ければ手伝うことはできないと言い切るフォード。そしてフォードとテンチが乗る自動車が、暗闇の中を駆け抜けていきます……。

シーズン1・2話

カンザスのとある町で、口ひげを蓄えた「デニス」と呼ばれる"ADTサービスマン"が、社内メンテナンスのための替えの芯を要求しているシーンで第2話がスタートします。 そして場面が切り替わり、ベテラン捜査官テンチとフォードが「チャールズ・マンソン」にインタビューするためサンフランシスコへ。(※チャールズ・マンソンとは60年代~70年代にかけて全米を震撼させたカルト指導者であり犯罪者です) 残念ながらマンソンとの対面は実現せず、代わりにフォードは「エド・ケンパー」という連続殺人犯に対面することに。ケンパーは、身内を含む合計10人を殺害し遺体を弄ぶことで知られる身長2メートルの元大学生です。 ひとりで向かったフォードは初めての殺人犯へのインタビューで緊張しますが、ケンパーが非常に賢く堂々としていることに驚きます。独特の緊張感のなか、ケンパーは落ち着いた様子で話し続け、フォードはどんどんと引き込まれていきます。 一方サクラメントでは年配の女性が何者かに襲われ、飼い犬の喉元を切り裂かれる事件が。テンチとフォードはきっと近所の子どもたちの仕業だと片付けてしまいます。 ずっと上司の目を盗んで犯罪心理について研究してきたテンチとフォード、ついに上司に打ち明けることに。二人はバツとして地下室にデスクを移されますが、捜査は続けられることになりました。

シーズン1・3話

第3話は口ひげを蓄えた「デニス」が、ADTサービスのバンに乗り込むシーンでスタートします。 フォードとテンチは社会科学教授であるウェンディ・カー博士に話を聞きに行きます。カーは研究に非常に高い関心を示し、あらゆる発見を書き留めインタビューを録音することを二人に提案します。 テンチたちのもとにまたサクラメントで別の年配女性が殺害されたという知らせが入ります。今度は飼い犬の喉元を耳から耳まで切り裂かれているとのこと。フォードとテンチはすぐにサクラメントへと向かいます。 ケンパーの発言を参考に、今回の犯人は"30代の白人でケンパーに似た母親との関係性をもつ人物"と絞ります。そして警察はドワイト・テイラーという、母親から虐待を受けて育った30代男性を探し出しました。フォードとテンチによる尋問の末テイラーは殺害を認め、無事に事件解決した警察たちは大喜びします。 その後、またケンパーのインタビューを行ったあと、テンチは研究にカーをチームに参加させることをフォードに提案。そしてヴァージニアのFBI本部に、捜査コンサルタントとしてカーが到着します。

シーズン1・4話

冒頭に「デニス」がADTセキュリティーとして、見積もりを客に手渡す短い様子が映ります。 フォードとテンチは、5人の女性を暴行・殺害したとされる連続殺人犯の「モンティ・リッセル」をインタビューします。リッセルは殺害の動機について、ガールフレンドに浮気されたことがきっかけだったと発言。また彼には反省の色はなく、むしろ自分は犠牲者だと主張します。 一方、トレンチが6歳の少年・ブライアンを養子に受け入れたことを明らかにします。ブライアンは言葉を発そうとしないおとなしい少年のようです。リッセルとのインタビューに戻ると、徐々にリッセルは母親に対する憎しみを語り始めました。 その後フォードとテンチの二人はレクチャーで訪れたペンシルベニアにて、地元警官オケイセックの捜査に参加。被害者は22歳で"婚約者がいた"、ビバリー・ジーンズという女性。彼女の性器が切り裂かれていたことから、FBIが捜査に関わることに。彼女と面識があることを認める遺体発見者・溶接業者モランに容疑が向けられますが、彼のアリバイが一致するため不起訴となります。 後日、FBIの情報を部外者に漏らしたことに怒る上司から、なんとカーのおかげで約38万ドルの助成金が下りたことが発表されます。フォードとテンチ、そしてカーは引き続き研究に取り組むこととなりました。

シーズン1・5話

雨のカンザスで、口ひげの「デニス」がポストに何かを投函しているシーンで始まります。 ペンシルベニアでは、ビバリー・ジーンズ殺人事件についての捜査が継続中。フォードとテンチ、そして地元警官オケイセックの3人は、被害者の"婚約者"であるベンジーにインタビューに向かいます。 ベンジーには、妹のローズを過保護する義弟・フランクがいました。そのフランクが過去に女性との暴力沙汰を起こしていたことが明らかになりますが、今回の犯人とは断定できず再びベンジーを尋問することに。するとベンジーは、フランクが頻繁に被害者に言い寄っていたことを告白。 新生児がいるベンジーの姉、ローズを訪問すると彼女の身体にいくつか痣があるのが見えます。どうも本当のことを話そうとしない彼女。本当のことを言わないと子どものためにもよくない、とオケイセックはローズに忠告します。 その言葉がきっかけで、ローズは警察署での証言に同意。被害者が行方不明になった夜、本当のことを涙をこらえながら話し始めます。その夜、ベンジーからフランクに連絡が入りフランクは外出していました。そしてその数時間後にローズもベンジーの家にくるように電話で頼まれて、ローズが到着したころには、すでにジーンは亡くなっていたのです。 誰が殺したのか?というテンチの問いに対して、ローズは"わからない"と答えるのでした。

シーズン1・6話

また冒頭に「デニス」が映ります。今度はなにやら縄で結び目を作ってはほどいている様子です。 テンチとフォードの上司が、カーに今後はフルタイムでFBIに勤務しないかと提案。それに対してカーはボストンでの仕事もあるためまた考えておきますと返事をします。 舞台はベンジーの尋問に。フランクとベンジーは、それぞれが被害者の死の原因を相手になすりつけます。ただし、どちらも殺害現場は目撃していないと頑なに発言。尋問の様子を録音テープで聴いたカーは、ローズが到着したとき実際は"まだジーンは生きていた"と断定します。 ジーンを殴ったあと、ベンジーはフランクを呼び出したと読むカー。そしてフランクは被害者を"尻軽女"と呼び、屈辱を味あわせるためにフランクが被害者をレイプした……という状況だったのです。その後、捜査は終了となりますが、重刑が課されるのはベンジャミンのみ。フランクは重刑から逃れたのでした。 納得のいかない処罰のまま、カーはボストンへ。そこでカーにパートナーの女性がいることが明らかになります。パートナーは、FBIはレズビアンであることを隠して働くには向いていないと助言。そのアドバイスを快く思わないカーは、ヴァージニアに引っ越しFBIで働くことを決意します。

シーズン1・7話

「デニス」が、ビニール手袋やガムテープ、そして銃などを準備しているシーンで第7話がスタート。 テンチとフォードは、今度は「ジェリー・ブルードス」のインタビューのためにオレゴン州立刑務所へと到着します。(※ジェリー・ブルードスはハイヒールを履く女性を殺害し、死体を強姦後足を切り取って楽しんでいた犯罪者) ケンパーとは違い、ブルードスは自分の犯行を認めない嘘つきのようです。フォードはデビーと一緒に買い物へ行き、女性もの靴を購入。その靴を翌日ブルードスに手渡すと、昔母親に女性ものの靴を燃やされたことなど過去の話を語り始めるのでした。 場面が変わって、テンチは妻と養子ブライアンついて話し合っています。帰宅すると、ブライアンのベビーシッターがブライアンがテンチのオフィスから盗んだ"レイプされた女性の遺体写真"を発見してしまいます。 ベビーシッターは恐怖におののき辞職。ナンシーは父親としてブライアンと時間を過ごさないテンチを責めますが、テンチは怒りに任せて自分が受け持つ事件の不気味さについてぶちまけてしまいます。 一方、フォードはデビーのもとへ。デビーはセクシーなランジェリーとハイヒールを纏ってフォードの前に姿を見せます。フォードはデビーが履いているハイヒールが気になってしまい、気分になれず断ってしまうのでした。

シーズン1・8話

地元の小学校の校長ウェイドからの依頼で、FBI捜査官として子供たちの前でスピーチをすることになったフォード。スピーチを終え、立ち去ろうとした彼を教師のひとりエブナーが呼び止めます。 エブナーによると、どうやら校長のウェイドは、生徒を校長室に呼び出して靴と靴下を脱がせ、生徒の足をくすぐりさらに報酬を与えているというのです。 一方で、恋人のデビーがクラスメイトのパトリックという男に家まで送ってもらっていることを知ったフォードは機嫌が悪くなります。そんなデビーは今回の件について、校長の行動は不気味だとコメント。 行動科学チームは、父親が上司の友人であるというグレッグ・スミスを雇います。ウェイドは、あくまでも子供たちにとってポジティブな経験だから、今後も子供たちをくすぐることは止めないと発言。これ以上FBIが介入する必要はないと、フォードはスミスに諭されます。 そしてデビーがフォードを学校のイベントに彼を招待しますが、パトリックの名前を聞いたフォードは不機嫌に。そんなフォードの嫉妬心にデビーは苛立ちます。 そして、仕事の合間にイベントに向ったフォードは、暗闇のなかパトリックといちゃついているデビーを目撃し、怒って会場を後にします。そして、校長のウェイドが解雇されたという知らせを受けるのでした。

シーズン1・9話

「デニス」が第7話の冒頭で準備していたものを身にまとって、家を出ていくシーンが映し出されます。 そしてフォードとテンチの会話でスタート。今度は「リチャード・スペック」と面会するためイリノイへ。今までインタビューした人のなかでも、特に攻撃的な人物です。(※リチャード・スペックとは1966年に看護師寮に訪れ一晩で8人を殺害した犯罪者) 攻撃的な面とはうらはらに、彼は自分が看護しているという小鳥を手に抱えているスペック。一夜にして8人を殺害したことについて尋ねられると、"単に全員ツいてなかっただけ"と述べます。そして、手に持っていた小鳥を換気扇に投げ殺してしまいます。 フォードはスペックを挑発する目的で、わざと汚い言葉をインタビュー内で連呼。それを見ていたテンチは、インタビューの録音テープを破棄するように提案します。"録音テープが原因で責められても知らないぞ"と警告するテンチ。翌日、アドバイスを聞いて録音テープの文字起こしをするスミスに、汚い言葉部分を編集するようフォードが指示します。 場面は変わり、ジョージアで12歳の少女が殺害されたとの発表。集まった情報をもとに、警察はダレル・ジーン・デビエを容疑者としてしぼりだします。 時を同じくして、スペックがフォードたちから攻撃的なインタビューを受けたとして訴えを起こします。チームは編集後の録音テープをOPR(厚生労働省)へ提出。カーは原本を提出することをすすめますが、結果的に全員が編集前のテープを破棄し何事もなかったように装うことに同意します。 そんなチームを横目に、スミスがこっそり編集前のテープを書き起こしたデータをOPRへと送り付けるのでした……。

シーズン1・10話

最近フォードとの面会を行っていないケンパー。また会いたいという旨の手紙をフォードに贈り続けますが、フォードは無視し続けます。 容疑者に挙げられたデビエは、任意でFBIの面会に協力することに。そこで、フォードはいままでの連続殺人犯たちへのインタビューで得た方法を活用しようと、"小児性愛の傾向"を強調したり被害者の所有物を用いて精神的な反応を呼び起こそうとします。 取り調べを受けた経験がないデビエは徐々に崩れ落ち、犯行を自白します。事件の解決をよろこぶ警官とフォードはお酒を飲み交わします。そして自分が捜査に関わっていることを自慢気に話し、のちにその態度をよく思わないデビーと口論に。 その後デビーと別れることになったフォード。同時に、ケンパーが刑務所で自殺を図ったという連絡が入ります。幸いなことにケンパーの状態は安定しているとのこと。 そして編集前のインタビューを録音テープがOPRのもとに渡ったことを知らされます。送った本人のスミスが名乗り出ないため、カーが責められフォードはOPRから警告を受けることに。その話し合いの途中で席を立ち、そのままケンパーに会いにいくフォード。 ケンパーはフォードのことを友達のように思っていると話し、腕にできた傷をフォードに見せました。フォードがケンパーのような犯罪者の心理を"読むことができる自分"を誇っているように見える、と言うケンパー。 そして、監視の人が席を外した瞬間「お前のことを殺そうと思えば殺せるけど」と言いながらベッドから立ち上がる大男のケンパー。「どうして会いにきたんだい?」と詰め寄りながら問うケンパーに、フォードは恐怖で震えながら「わからない」と答えます。 それを聞いてケンパーは「それが答えだ。」とフォードをハグします。フォードは病室を飛び出し、恐怖と全てのストレスからパニック発作を起こし、病院の廊下で崩れ落ちてしまいました。 一方、カンザスの"ADTサービスマン"こと「デニス」が、不気味でサディスティックな絵を燃やしているシーンが映し出され……。

『マインドハンター』シーズン1見どころ

殺人鬼を心理学的に分析する『マインドハンター』

『マインドハンター』の特徴は、傷ついた過去や精神的な問題が原因で"おかしくなってしまった"連続殺人犯たちを、とても人間らしく見せてくるところ。どれも実在した身の毛がよだつ殺人犯たちなのに、まるでどこにでもいる人物に思えてくるからぞっとします。 連続殺人犯についてのドラマシリーズでありながら、血などの残酷な描写はあまり出てきません。また、FBI捜査官たちが銃を取り出して犯人とやりあうなんていうありきたりなシーンも一切無し。 連続殺人犯をインタビューするシーンは、実際のインタビュアーの質問とそれに対する殺人犯のやり取りをもとに撮影しているそう。そのせいか、ドラマとわかっていても妙な緊張感が走ります。 血がちび散るようなスプラッター作品よりも、心理学に興味がある方には『マインドハンター』はぴったりの作品です。

カンザスの不気味な男「デニス」とは?

冒頭に映し出される、口髭を蓄えたATDサービスで働く「デニス」という男。彼は70~90年代に殺害を繰り返した実在する連続殺人犯「デニス・レイダー」を模しています。本編で一切フォードやテンチと関わりませんが、着々と殺人の準備をしている様子がとても不気味。 合計10人を殺害した彼は「B(縛り)T(拷問する)K(殺害する)キラー」として世間を騒がせました。本人の写真と俳優さんが結構似ていますので、気になる方はぜひ調べてみてください。

『マインドハンター』シーズン2が楽しみ!

まるで"10話ひとつなぎの映画"を観ているかのようにストーリーが展開していく、Netflix『マインドハンター』。デヴィッド・フィンチャーらしい、なんとも後味が悪い作品だったのではないでしょうか。 シーズン2の制作については、2017年11月にすでに発表済みとなっています。キャスト・スタッフなどの詳細はまだ未定ですが、シーズン1が高評価だっただけにとても楽しみです!