【ネタバレ】「名探偵コナン から紅のラブレター」の意外な犯人と哀しき真実を解説!

『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』とは『名探偵コナン』の劇場版であり、2017年の4月15日に公開されました。百人一首を巡る事件で、舞台は京都と大阪。この回ではコナンと平次が協力して捜査にあたっているのですが、平次と和葉の登場が2013年の映画「絶海の探偵」以来、4年ぶり。 コナンと平次コンビの活躍が光り、2017年邦画興行収入ランキングで第1位を獲得する程の人気でした。映画のキャッチコピーは「待っとれ 死んでも守ったる───」「ふたひらの運命を引き裂く哀しき歌―紅に染まる巡恋」です。 本記事では、この映画にまつわる謎をネタバレ有りで解説します。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
「コナン から紅のラブレター」のあらすじ【ネタバレなし】
百人一首の実力者・矢島の殺害とビル爆破から始まった物語。その事件の裏側には百人一首大会である皐月杯が関わっていました。コナンと平次は協力捜査によって、百人一首の大会で矢島に2年連続で敗退していた関根という人物に狙いをつけるも、関根の乗った車が爆破。 また、調査中にある人物の写真を入手。その人物は名頃鹿雄、名頃会のトップにいた人物でした。彼は5年前に皐月会のトップにいた阿知波の妻・皐月に勝負を挑んだものの、当日にドタキャン。その後行方は分からず、百人一首の表舞台から姿を消していました。 5年前矢島が名頃会の解散を訴えていた事実などから、物語は名頃の復讐説で進み始めます。
【衝撃】平次とコナンが辿り着いた真犯人はこの人!

5年前の事件を背景に、名頃が復讐しに来たという説で進み始めた本編。皐月杯争奪戦当日に爆破事件が起こり、爆破が起きた小屋の近くで指輪が発見されました。コナンはその指輪を見て、阿知波の秘書・海江田藤伍のものと気づきます。 爆破が海江田によるものと分かり、一瞬海江田に目が向きます。しかし、指輪がなければ海江田とは分からなかったはず。コナンと平次は「ここで名頃が死んだと思わせようとした」偽装工作だと気づきます。 そして、海江田を会場に手引きした人物は1人しかいない、という推理によりいよいよ真犯人に辿り着きました。真犯人は阿知波研介、爆弾を仕掛けた海江田は協力者だったのです。
【哀しき行き違い】真犯人が事件を起こした動機とは何だったのか

コナンと平次は皐月杯決勝戦の会場へと乱入。カルタに残った血が、名頃を殺した際に返り血のついた手で犯人が握った時のもの、という推理を阿知波に突きつけます。その推理を聞いて観念した阿知波でしたが、阿知波の様子からコナンは「名頃殺しの犯人は皐月」と気づきます。 5年前の勝負があった日。名頃はその前日に皐月の腕を見ようと勝負に挑んでいたのですが、実は名頃が圧勝していたのです。それにショックを受けた皐月は名頃を殺害。その後、心神喪失のまま病で亡くなり、阿知波はその事実を消し去ろうと今回の事件を起こしたのです。 しかし、実は名頃は圧勝はしましたが、皐月に恥をかかせまいと当日は負けようとしていたこと、名頃にとって皐月は初恋の相手であり「褒めて欲しかった」と言っていた事実が判明。皐月の殺害は名頃の真意を知らない行き違いで起こったと判明。 全ては悲しい行き違いが起こした事件だったのです。
【判明】漫画で明かされていない大岡紅葉の正体!

「から紅の恋歌」の主要キャラとして、作中の随所で活躍を見せる大岡紅葉。彼女は原作91巻に収録された、「悲しき鵺伝説」のラストシーンで初登場を果たしています。そこで「平次は未来の旦那さん」という衝撃発言をし、「ついに和葉のライバル登場か!?」とファンを大いに賑わせました。 ただ、ここでわかったのは「平次と深い繋がりがある」程度の些細な情報だけ。彼女の詳細はほとんど明かされなかったのです。そんな紅葉の素性が明らかになったのが「から紅の恋歌」でした。ここで彼女が百人一首の高校生チャンピオンであることや、幼い頃に平次と出会っていたことが判明。 その正体がやっとはっきりしたのです。ちなみに、紅葉はその後も原作や映画に登場し、平次と和葉を振り回しています。
【ネタバレ】「コナン から紅の恋歌」予告の演出は安室登場のフラグ?

行き違いによる悲しい事件となった『名探偵コナン から紅の恋歌』。この映画では翌年の予告映像が流れたのですが、実はここにちょっとした仕掛けがありました。 予告映像は日本列島を上空から撮影した映像が流れ、5からカウントダウンが開始。そして、最後のゼロ、を安室透役の古谷徹が告げた途端に電気が消えるという演出がなされました。 この演出によりファンの間で、2018年のメインキャストは安室か?との噂が。そして、その予想が当たったのか、2018年『名探偵コナン ゼロの執行人』のメインキャストは本当に安室となりました。
【考察】映画の元ネタになった和歌がある?

本作のキーアイテムとなる百人一首。作中でいくつかの歌がピックアップされており、特に和葉が得意札として選んだ「しのぶれど色に出でにけりわが恋はものや思ふと人の問ふまで」という一首は、平次と和葉の甘酸っぱい関係を象徴する歌として重要な役割を果たしていました。 ただ、物語のなかでふれられなかった歌の中にも、注目して欲しい歌が存在します。それが「千早ぶる神代もきかず龍田川からくれなゐに水くくるとは」という一首です。こちらにはタイトルに使用されている、「から紅」というワードが登場。 この歌には川一面に紅葉が浮かぶ、美しい情景が詠み込まれています。鮮やかに染まる真っ赤な川。これはまるで、本作で描かれる「血の流れる殺人」と「燃えるような恋」を表わしているかのよう。「から紅の恋歌」はこの一首があったからこそ、生まれた物語なのかもしれません。
コナン映画「から紅のラブレター」は平次の活躍に注目!
歴代コナン映画でも随一の人気を誇る『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』。 本作は平次・和葉・紅葉と、重要キャラが勢揃いするコナンファン必見の作品です。彼らの恋模様はもちろん、平次のかっこよすぎるアクションや名言も見どころのひとつ。気になる方は是非「から紅の恋歌」をチェックし、平次の大活躍に酔いしれてください!