個性派俳優・ティモシー・スポールの魅力とは?【ピーター・ペティグリュー役でお馴染み】
様々な役を巧みに演じる個性派俳優ティモシー・スポール
With the exceptionally talented #TimSpall @MIFFLive for his new film what an honour and a lovely man too . pic.twitter.com/5JKHin0X5a
— Michelle Collins (@missmcollins) October 8, 2017
イギリス出身の個性派俳優ティモシー・スポール。その名を聞いてすぐに顔が浮かばなくとも「ハリー・ポッター」シリーズのピーター・ペティグリュー役の俳優と聞けばすぐにピンと来る人も多いのではないでしょうか? ティモシー・スポールは「ハリー・ポッター」シリーズの他、ベルナルド・ベルトルッチ監督の『シェルタリング・スカイ』やマイク・リー監督の『秘密と嘘』、ティム・バートン監督の『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』など数多くの話題作に出演し、様々な役を巧みに演じ続ける俳優です。 今回はハリウッドでも活躍するイギリス出身の個性派俳優ティモシー・スポールを徹底解剖していきます。
ハリウッド映画やディズニー映画でも活躍
ティモシー・スポールは1957年にロンドンで生まれました。俳優を志し、王立演劇学校などでしっかりと演技を学んだ後、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに所属し、舞台俳優としてそのキャリアをスタートさせます。 そして活動の場をテレビや映画界に広げ、1996年の映画『秘密と嘘』に出演し国際的な注目を集めるようになりました。 その後もマイク・リー監督の映画やダニー・ボイル監督の映画で様々な役に挑戦し、イギリスを代表する個性派俳優としての地位を確立しました。 さらにハリウッド映画にも活動の場を広げ、『バニラ・スカイ』(2001)や『ラスト・サムライ』(2002)に出演し、そして2004年以降は世界的に大ブームを起こした『ハリー・ポッター』シリーズに出演しています。 現在ではその活動の場はディズニー映画にも広がり、『アリス・イン・ワンダーランド』(2010)には声優として出演を果たしています。 そして2014年に出演した『ターナー。光に愛を求めて』では主役であるイギリス出身のロマン主義の画家ターナーを好演し、カンヌ国際映画祭男優賞及びニューヨーク映画批評家協会賞主演男優賞を受賞し、個性派俳優としてのみならず演技派俳優としての地位も確立させました。
マイク・リーの『秘密と嘘』で世界的注目を浴びる!
ティモシー・スポールを語るにあたり『秘密と嘘』を外すことはできません。 『秘密と嘘』は1996年公開のイギリスを代表する実力派監督マイク・リーの作品です。マイク・リー監督は脚本を使わず現場で即興的に映画を作り上げていくことで有名で本作も脚本なしで製作が進められました。 『秘密の嘘』の主人公はシングルマザーのシンシア。幼くして親を亡くしたシンシアは若い頃から弟モーリスの世話をしながら生活してきたせいか、自身の娘のみならずモーリスが成人してからも誰にでもつい世話を焼きすぎてしまうお節介な性格。本作はそんなシンシア、そしてシンシアを取り巻く人々の感情の交錯を描いた作品で、ティモシー・スポールは弟モーリス役を好演しました。
『ラストサムライ』では日本語を披露!
トム・クルーズ主演、そして渡辺謙を始め多くの日本人俳優が出演した2003年公開の映画『ラストサムライ』。 本作でティモシー・スポールは横浜に到着したトム・クルーズ演じるネイサン・オールグレイン大尉を案内するサイモン・グレアム役で登場します。 本作においてティモシー・スポールは京都でのロケにも参加し、さらには日本語も披露し、本作において日本での知名度がアップしたことは間違いありません。
『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』では歌声を披露!
独特の映像観で観る人を魅了し続けるティム・バートン監督。1998年公開の『ビートルジュース』で世界的注目を集め、その後もヒット作を撮り続ける監督の2007年公開の映画『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』にドットに殺されてしまう役人ビードル・バムフォード役でティモシー・スポールは出演しています。 本作は言わずと知れたミュージカル映画。ティモシー・スポールも劇中で見事な歌声を披露しています。
『ハリー・ポッター』シリーズには欠かせない存在!
世界中に大ブームを起こしたJ・K・ローリングによる小説ハリー・ポッター。その映画化作品もすべて世界的に大ヒットし、日本でも「ハリポタ」ブームを巻き起こしました。 そんな大人気映画『ハリー・ポッター』シリーズにもティモシー・スポールはデスイーターの一員であるピーター・ペティグリュー役で出演しています。小柄で小心者の役どころを見事に演じ、『ハリー・ポッター』シリーズには欠かせないキャラクター、そして役者として世界中の人を魅了しました。
『英国王のスピーチ』でウィンストン・チャーチル役を好演
コリン・ファースが見事アカデミー賞主演男優賞を受賞した2010年公開の映画『英国王のスピーチ』。 吃音症に悩む英国王が見事吃音症を克服し見事国王としてのスピーチをこなすまでを描いた本作でティモシー・スポールは重要な役どころである、ウィンストン・チャーチル役を演じました。本作でのウィンストン・チャーチル役はまさに本人を彷彿とさせるその風貌、演技に注目が集まりました。
急性骨髄性白血病と診断されるも精力的な活動を継続中
There are 17 BAFTA Nominations between Imelda Staunton, Joanna Lumley and Timothy Spall - stars of Finding Your Feet, which we’re screening tonight. #FindingYourFeet #Imeldastaunton #joannalumley #Timothyspall pic.twitter.com/Z2A7KyHIxG
— BAFTA Los Angeles (@BAFTALA) March 26, 2018
2018年現在も俳優として精力的な活動を続けているティモシー・スポールですが、実は個性派俳優として注目を集め始めた1996年に治療が困難と言われている急性骨髄性白血病と診断されています。 しかし病に屈することなく発病後も年に1〜数本のペースでコンスタントに映画に出演を続け、ハリウッドにも進出を果たしました。そして現在では見事病を克服し、名脇役として話題作に出演を続けています。
今後のさらなる活躍に注目が集まる!
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— Steve Hargrave (@SteveHargrave) October 10, 2017
シリアスな映画からコメディ映画まで様々な映画に出演し、そして枠にとらわれることなくいろいろな役を見事に演じきる個性派俳優ティモシー・スポール。特にハリウッド映画ではトム・クルーズやジョニー・デップなど、大物俳優とも共演を果たし、彼らに引けを取らない演技でその存在を観る人に焼き付けています。 急性骨髄性白血病という大病も見事に克服したティモシー・スポール。2018年7月6日公開の『アーリーマン ダグと仲間のキックオフ!』に声優として、同じく8月公開の『輝ける人生』に俳優として参加しており、精力的に俳優として活動し続ける彼の今後の活躍にさらなる注目が集まります。