2024年4月23日更新

「ヒロアカ」荼毘の正体は?轟家の因縁は決着するのか伏線・個性とともに徹底解説!【地獄で俺と踊ろうぜ】

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圧倒的ヴィラン!荼毘とは?

荼毘(だび)は、ヴィラン連合の一員としてヒーローたちの前に立ちはだかるキャラクター。火傷の痕と縫い目だらけの不気味な見た目と、斜に構えたようなシニカルな態度が特徴です。 また、ヴィランの中でも特に謎が多く、何のために行動をしているのかイマイチ読めません。本名を尋ねられて意味深な態度をとったり、事あるごとに含みのある発言をしたりと、伏線が多いキャラでもあります。 今回はそんな荼毘の個性や、正体について解説していきます! ※この記事は『僕のヒーローアカデミア』の重要なネタバレを含みます。

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「ヒロアカ」荼毘(だび)のプロフィール

本名 ???
個性 蒼炎
誕生日 1月18日
身長 176cm
声優 下野紘

荼毘は「ヒーロー殺し」のステインが逮捕された後、ブローカーの義爛に紹介される形でヴィラン連合に加入しました。 何よりまず目につくのは顔や身体がつぎはぎだらけであること。特に顔は顎から首元に掛けて広い範囲で皮膚が変色しており、口の端から耳元までを覆うように縫い留めてあります。この悲惨な見た目は単なるインパクト重視というわけでなく、きちんと理由があります。 荼毘はステインに心酔しており「ヒーローは全てオレが殺す」など物騒な発言が多いです。また殺人に一切躊躇はせず、ヒーローはもちろんチンピラなども平気で手にかけます。さらに攻撃対象が子どもでも容赦することはありません。

「荼毘」という名前の意味・本名は?

荼毘は不気味な見た目の通り何を考えているかわからないタイプで、ヴィラン連合のメンバーともあまり仲は良くありません。仲間に本名を明かすことすらせず、一緒に食事をするのを断る場面もあります。それだけでなく、戦闘中にも平気で味方を巻き込む大規模な攻撃をしたり、サポートをあっさり断ったりと、とにかく仲間意識が薄いです。 ちなみに「荼毘」とは、仏教用語で「死者を火葬にする」ことを意味します。炎を扱うヴィランとして、ふさわしい名前ですね。もちろんこれは通り名にすぎず、本当の名前が何なのかは「出すべき時になったら出す」と語っていますが……。

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【個性】「蒼炎」の火力はエンデヴァーと同等?

荼毘の活躍まとめ
  1. 林間合宿森を燃やしたうえで分身でプロヒーローの足止めをする。焦凍に対して意味深な発言をして去る。
  2. 神野グラントリノに気絶させられたため活躍なし。その後人材探しをしがてらチンピラや犯罪者を殺して回る。
  3. 死穢八斎會オーバーホールが乗った護送車を襲い、プロヒーローのスナッチを殺害する。ホークスと接触し始めるのもこの頃から。
  4. 九州ハイエンドを使ってホークスとエンデヴァーを追い詰め、その後自分もふたりと戦おうとするも、ミルコが助太刀にやってきたため撤退する。
  5. 異能解放軍氷の異能を使う外典と対峙し、特に決着はつかないまま終了する。超常解放戦線の結成後はホークスを仲間として引き入れ「VIOLET」の隊長として動き始める。
  6. 全面戦争裏切り者のホークスがトゥワイスを殺害しようとしているところに乱入し、ホークスに重傷を負わせる。その際彼に自身の正体を明かしている。

荼毘の個性「蒼炎」は蒼色の炎を放出する能力です。おもに掌から攻撃を放つことが多いですが、全身からの放出も可能。火力・放出範囲ともに並外れていて、攻撃を受けた人間は一瞬で消し炭にされ、辺り一面が火の海になってしまいます。あまりの勢いに、直接攻撃を受けていない周りの人間まで吹き飛んでしまうことも。 炎は温度の高さによって色が変化し、温度が上がれば上がるほど青くなります。その法則通り、荼毘が使用する蒼い炎の火力は圧倒的。炎系能力者のトップに立つエンデヴァーの個性「ヘルフレイム」と同等、もしくはそれ以上だともいわれています。

「蒼炎」の弱点

強烈な炎で広範囲攻撃が可能な荼毘の「個性」ですが、230話で彼の欠点が明らかになりました。それは“炎で自分の身体も焼いてしまうこと”です。氷の戦士に対抗するために、炎を大量に放出した荼毘の頬や腕から煙が出始めます。 この異変に気付いた氷の戦士は、荼毘の変色し爛れた皮膚を見て、「おまえ長く戦えないんだろ。己の炎に身を焼かれるから」といいます。この言葉を荼毘が無言で聞いていたということは、図星だったのかもしれませんね。 さらに荼毘は母親である冷の体質、つまり熱に弱いという炎を扱うには最悪の体質を受け継いでしまっています。高い火力を持ちながら自分の力をセーブしなければいけないのも、身体が醜く爛れているのも、すべてはこの体質のせいだといえるでしょう。

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【正体】荼毘の正体は轟燈矢(とうや)だった!

該当巻 30巻
アニメ 124話

2020年11月に掲載された「ヒロアカ」290話にて、ついに荼毘の正体が明らかになりました。 超常解放戦線の指導者である死柄木弔(しがらきとむら)を追い詰めたエンデヴァー達。焦凍と波動ねじれのコンボ技が炸裂する中、大型ヴィランのギガントマキアが荼毘と共に駆けつけてきます。 その場にエンデヴァーと焦凍の姿を見つけた彼は、自身を荼毘と呼ぶエンデヴァーに対して「そんな名前で呼ばないでよ」と言い、続けて「燈矢って立派な名前があるんだから」と自身の正体を明らかにしました。 ちなみに、以前ホークスと戦闘を繰り広げた際にも、荼毘は自らの素性を明かしています。しかし、その部分の台詞は黒塗りになっており、読者が荼毘の正体を知ったのは今回が初となりました。 事実を知ったエンデヴァーはショックのあまり身動きがとれない状態になってしまい、その目の前で焦凍が荼毘の炎で殺されかけるという事態に。しかしヒーローとヴィラン入り乱れての戦いのすえ、荼毘は最終的には撤退の道を選びました。

荼毘が轟燈矢であることを世界にバラした目的は?

さらに彼はテレビをジャックし、事前に撮っておいた暴露映像を日本中に向けて流すこともしました。そこで彼は自身が轟家の長男として「個性婚」で生み出され、父親であるエンデヴァーの身勝手さによって人生を狂わされ、その結果としてヴィランとなってしまったと語ります。 過去の行いを悔い改め、家族とやり直そうとしていたエンデヴァーにとって、この一連の騒動はあまりにもショッキングな出来事でした。 荼毘がこんな暴露をした理由は「エンデヴァーへの復讐」を果たし、同時にヒーローに対する世間の不信感を煽るためです。しかしその根底には“自分をちゃんと見てほしかった”というエンデヴァーへの愛憎や、自分抜きで前に進もうとする轟家に対する哀しみといった複雑な感情が眠っているとも考えられます。

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【過去】死亡したはずの荼毘はなぜ生きていた?

長いあいだ沈黙に包まれていたものの、第30~31巻で一気に明かされた荼毘=轟燈矢の過去。以下ではそんな彼がたどってきた歴史について、時系列順に詳しく説明していきます。

荼毘(燈矢)に関する時系列まとめ
  1. 0歳(24年前)個性婚により轟燈矢が生まれる。氷を操る能力はなかったものの高い火力の持ち主だったため、父親に期待をかけられ稽古を積む日々を送る。
  2. 8歳(16年前)自分が父親の求める「No.1ヒーロー」になれる器でないという現実に心を蝕まれる。そんな中、自分よりはるかに恵まれた素質を持つ「最高傑作」の弟・焦凍が生まれ、絶望した燈矢は思わず彼に襲いかかってしまう。
  3. 13歳(11年前)表向きはヒーローの道を諦めたように振る舞いつつ、裏ではこっそり訓練を積む。そんなある日、瀬古杜岳で個性を暴走させて自身の身体を燃やし尽くしてしまう。
  4. 16歳(8年前)実は瀬古杜岳でAFOに見つかって助けられており、その後3年の眠りから目を覚ます。こっそり様子を見に行った轟家が自分なしで成立しているのを目の当たりにし、「荼毘」として生きることを決める。

個性婚により轟燈矢(とどろきとうや)が産まれる

エンデヴァーはかつて、自身が「No.1ヒーローになる」という夢を叶えられませんでした。彼はいつしか“自分の子どもに自分の夢を叶えさせる”という歪んだ願いを持つようになり、結果、強い個性を持つ子どもを作るための「個性婚」をすることに。 氷の個性を持つ冷と結婚したエンデヴァーが望んだのは、「熱」と「冷」の個性をあわせもつ最高傑作。そして最初に生まれたのが長男の燈矢、エンデヴァーを超える火力の個性を持つ男の子でした。彼は冷の個性を受け継ぎはしませんでしたが、それでもエンデヴァーは彼に大きな期待をかけて稽古をつけます。

残酷な現実を突きつけられ、少しずつ歪んでいく

しかしトレーニングを積むうち、燈矢には致命的な弱点があることが判明します。実は彼は冷の個性ではなく体質を受け継いでしまっており、炎より氷に適性がある身体を持っていました。つまり彼は個性を使えば使うほど、自分の炎によって身体を蝕まれていってしまうのです。 それを知ったエンデヴァーは燈矢にヒーローの道を諦めさせようとしますが、一度夢見てしまった彼は聞く耳を持ちません。そしてそんな中、両親の個性を見事に受け継いだ「最高傑作」の焦凍が生まれてしまいます。 自身が「失敗作」であると突きつけられた燈矢は、“自分のことを見てほしい”と父親に対する愛憎を募らせていくことに。

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個性の暴走……死亡されたと認識される

周りから何度止められても燈矢はヒーローになることを諦めようとはしませんでした。エンデヴァーが焦凍の特訓につきっきりになっているあいだ、彼は表面上はふつうに装いながら内緒で訓練を積んでいたのです。 そんなある日、燈矢は特訓の成果を披露しようとしてエンデヴァーを瀬古杜岳に呼び出します。しかしエンデヴァーが姿を見せなかったせいで、燈矢は感情を高ぶらせた結果個性を暴走させてしまい、自身の身体と山を炎上させてしまいます。 当時の炎は優に2000℃を超え、燈矢の遺体は見つかりませんでした。かろうじて見つかったのは、下顎部の骨だけだったといいます。

荼毘として復活

しかし実は燈矢は死んでおらず、瀕死状態のところをAFOに発見され活かされていました。ただし肉体は激しく損傷されており、欠損部分を再生組織で補うことしかできませんでした。そのため瀬古杜岳の事件から3年が経ってから目覚めたときには、まるきり別人のような顔に。 その後燈矢はこっそり轟家に帰りますが、そこで以前と何ら変わりない光景が繰り広げられているのを目の当たりにし、自分がすでに一家にとっての「過去」になっていると実感します。こうして「轟燈矢」は死に荼毘というヴィランが生まれました。

オール・フォー・ワンはなぜ荼毘を助けた?

AFOが荼毘を助けたのは当然善意からではなく、自身の器である死柄木に何かあったときのスペアとして利用するためでした。つまり荼毘は「魔王の器」の候補のひとりだったのです。 しかし、荼毘はエンデヴァーに対してあまりに強い執着を持っていたため、彼を導こうとするAFOの言葉を跳ねのけました。そのうえで、療養先から逃走して自分の道を行くことを選んでいます。結果として荼毘はAFOにとっての「失敗作」にもなったといえます。

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【伏線】荼毘の正体への伏線一覧!

ついに正体が明らかになった荼毘改め轟燈矢。原作を読み返してみると、彼の正体が分かる伏線がこれまでにも多々確認されています。ここでは、荼毘=轟燈矢だと匂わせているフラグをみていきましょう!

伏線①:個性や見た目が轟を彷彿とさせる

荼毘は炎を使いますが、炎の個性と言えば真っ先に轟と彼の父・エンデヴァーが出てきます。似たような個性を操れるだけなのでは?とも思いますが、炎はかなり強力な個性。血縁者だと推察がされてもおかしくはありません。 父のエンデヴァーは「焦凍以外は望む個性が出なかった」と語っていることから、他の兄弟は炎のみ、又は氷のみを引き継いだ可能性があります。あくまで推測ですが姉の冬美など、名前からして氷のみという可能性ありそうですよね。 また、76話のカラーにて荼毘がカラーで描かれているのですが、彼の瞳の色と5巻の表紙の轟の瞳の色が非常に酷似していました。こちらも血縁関係を匂わせるフラグだったのですね!

伏線②:82話での台詞「哀しいなあ 轟焦凍」

僕のヒーローアカデミア
©2021「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE」製作委員会 ©堀越耕平/集英社

雄英の生徒たちが林間合宿に行った際、肝試しの会場にヴィラン連合が襲いかかりました。ヴィラン連合の仲間のコピー能力を使ってプロヒーローたちを翻弄していた荼毘ですが、爆豪を奪って今まさに退却しようとしたその時。 初めて顔を合わせたはずの轟に対して「哀しいなあ 轟焦凍」と言葉を発しています。実際、轟には幼少期、父の英才教育が行き過ぎた所為で追い詰められた母に疎まれたという辛い過去があります。荼毘が初対面で轟を知っていた事、そして彼を「哀しい」と表現する辺り、何か事情を知っているとしか思えないセリフですね。 実は兄である自分に気がつかないことに対する「哀しい」だったのかもしれません。

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伏線③:エンデヴァーの発言「燈矢は惜しかった」

エンデヴァーは自身の子どもたちを話題にした際、「燈矢は惜しかった。俺以上の火力を備えているのに、冷の体質を持ってしまって……」と発言しています。この「冷の体質」とは、轟家の次男・夏雄がいっていた「暑がり」=熱に弱い体質のことではないでしょうか。 荼毘が個性で放出する炎は青色。一般的に、「青い炎」は、通常の赤い炎と比べて温度が高く、ガラスなども溶かすことができます。ここから、エンデヴァーよりも強力な炎=青い炎と推測ができるのです。そして、能力を使いすぎると身体が焼け焦げてしまうという「冷の体質」も荼毘に当てはまります。 また、氷の戦士が戦いの最中で「異能(個性)の強さ意外に、生の価値はない」と、かつてのエンデヴァーを彷彿とさせる言葉を口にしたとき、荼毘は「そりゃ哀しいな。死ね」と返しました。もし焦凍と同じような地獄の特訓を受けていたなら、その考えには反論したくなりますよね。

伏線④:「初めましてかな?エンデヴァー」「精々頑張れ死ぬんじゃねぇぞ、轟炎司!」

エンデヴァーが注目される要因となったハイエンド戦の直後、満身創痍のエンデヴァーの前に荼毘が現れました。そのとき、エンデヴァーに「初めましてかな?エンデヴァー」と、鎌をかけるようなあいさつをします。しかしエンデヴァーの様子は、いたって普通でした。 さらに普段は言葉数の少ない荼毘から、「少し話そうぜ?せっかくの機会だし」と、エンデヴァーに興味を示していたことも燈矢かもしれないと推測できる要因の1つです。結局、No.5ヒーロー・ミルコの乱入でエンデヴァーとゆっくり話すことはできませんでしたが、去り際に「精々頑張れ死ぬんじゃねぇぞ、轟炎司!」と、因縁を感じさせるようなセリフを吐き捨ていました。

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伏線⑤:「考えすぎてイカれたよ」

全国放送の最中に、今まで30人以上の罪無き人を殺害してきたことを告白した荼毘。その被害者の中には、サンドヒーロー・スナッチの姿もありました。 スナッチとの戦闘時、「遺族のことを考えたことがないのか」と聞かれていた荼毘は、後に「(遺族のことを)考え過ぎてイカレたよ」と返答。そのセリフからは、プロヒーローの家に生まれた彼ならではの苦悩がうかがえます。 個性婚によって歪んでしまったものの、家族のだんらんを取り戻しかけていた轟家。燈矢の登場によって家族がどのような変化を迎えるのか、今後の展開が見逃せません。

【最後】荼毘が轟家と再び対決!死亡してしまうのか

該当巻 35巻36巻

荼毘は最終決戦にて弟である焦凍と1対1の対決をしています。彼はこのとき、自分の身体の限界を無視して「赫灼熱拳」を放ってがむしゃらに攻撃を仕掛けるも、相手の「赫灼熱拳・燐」によって熱を中和されてしまいました。 その後も諦めずに強力な炎を繰り出し続ける荼毘でしたが、その後焦凍の繰り出した「大氷海嘯」によって倒れます。しかし周りの「どうしてこれでまだ息があるんだよ…」という言葉の通り、死亡したわけではなく意識を失っただけです。 さらにその後に胸のあたりが発光するような描写が差し挟まれており、ここで終わる荼毘ではないことがうかがえました。

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荼毘は死亡していない?轟家との因縁がついに決着

焦凍に倒されたはずの荼毘でしたが、その後復活しただけでなく、なぜか冷気まで扱えるようになるというパワーアップを果たしました。 やがて荼毘はワープでエンデヴァーのところへ向かい、彼と戦闘を繰り広げます。しかしこのときの荼毘は父親に対する恨みで動いているだけで、まともな判断ができない廃人のような状態になっていました。 まるで子どもが「見て見て」と言っているかのように高火力の技を放ち続ける荼毘。身体が崩れてもやめようとしない姿からは、“お父さんに自分を見てほしかった”という彼の切実な願いが感じられ、胸が締め付けられます。 熱くなりすぎた荼毘の身体は生きる爆弾ともいうべき状態になり、エンデヴァーは彼を抱えて上空に逃げることで自身を犠牲に皆を救おうと決意。しかしそこに母・冷が現れ、荼毘の身体を自身の個性で冷やし始めました。 火傷を負いながらも必死で個性を発動する冷に、燈矢の妹・冬美と弟・夏雄も続きます。そこに焦凍もあわてて駆け付け、轟家が全員集結することになるのです。 こうして荼毘……燈矢の熱がおさまった後、エンデヴァーは彼にはもちろん他の家族にも改めて謝罪を伝えていきます。ずっとバラバラだった轟家がようやく全員で向き合えた瞬間でした。 ただし、荼毘は家族のおかげで死亡は免れたものの、「生ける屍」のような状態になっています。今後生き残り続けたとしても、元の彼に戻ることは厳しいでしょう。

土壇場で本当の個性が覚醒!実は「最高傑作」だった……?

燈矢は最初、“母の冷の個性ではなく体質のみを受け継いでしまった”とされていました。しかし最終決戦で冷気を扱っていることからもわかる通り、実は個性もしっかり宿していたようです。 しかも彼は単に冷気を扱うだけでなく、自身の身体を内側から冷やしたうえで外側は燃やすという芸当ができるタイプ。実はこれはエンデヴァーが当初「自身の理想」として想定していたものでした。 作中ではこの個性は「火事場の馬鹿力」的に発動されましたが、何かが違っていたらきちんとした形で開花していた可能性もあるかもしれません。すべてが手遅れになった頃に「最高傑作」になれた可能性が浮上してくるとは、なんとも皮肉な話です……。

【声優】荼毘(だび)を演じるのは下野紘

荼毘を演じるのは人気声優・下野紘。荼毘の正体が明らかになっていなかった頃のインタビューでは、演じる彼も「どう演じていこうかドキドキしています」とコメントをしていました。 下野紘といえば『うたの☆プリンスさまっ♪』マジLOVEシリーズの来栖翔役や、『進撃の巨人』のコニー・スプリンガー役でご存知の方も多いのではないでしょうか?元気な男の子キャラが多めですが、『ACCA13区監察課』のジーン・オータスのようなクールなキャラも見事に演じてくれる方です。 荼毘は普段はドライですが、声を荒げたり残酷なことを口にしたりもしますので、演じ分けにも注目です。下野紘のクールな声は、少し色気もあるのでミステリアスな荼毘にはピッタリ!

遂に明かされた荼毘の正体!轟家との決着はつくのか?

登場当初から轟家との関係性が匂わされていた荼毘ですが、原作第30巻でついにその正体が轟家の長男・燈矢であることが明らかになりました。そんな彼の目的は父親であるエンデヴァーに対する復讐。「(本名は)出すべき時になったら出す」という発言や、わざわざ暴露映像を撮る用意周到さから、彼の憎しみは相当大きなものであると察せられます。 一度はその暴露によって心を折られてしまったエンデヴァーですが、焦凍をはじめとした家族に支えられ、皆で燈矢を止めに行くことを誓いました。彼らがどのような結末に向かうのか、その行く先をしっかりと見届けましょう。