オール・フォー・ワンの正体とは?弟との過去や強すぎる個性一覧まで徹底解説【ヒロアカ】
大人気作品『僕のヒーローアカデミア』に登場するオール・フォー・ワンは、敵役である敵(ヴィラン)連合のブレーンです。チート級の能力や凶悪な思想の持ち主である彼は、主人公であるデクたちの前に何度も立ちふさがってきます。 まったく倒せるイメージが湧かず、底知れない恐ろしさを感じさせるオール・フォー・ワン。この記事では、そんな彼の過去や能力について徹底解説していきます! ※この記事は『僕のヒーローアカデミア』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
「ヒロアカ」オール・フォー・ワンは何者?
本名 | 不明(名字は死柄木) |
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個性 | オール・フォー・ワン |
身長 | 225cm |
CV | 大塚明夫 |
オール・フォー・ワンはヴィラン連合を支援・支配する親玉的存在で、死柄木弔にとっては師匠のような人物でもあります。邪悪な心を持つ根っからの悪人で非情に冷酷ですが、オールマイトに繰り返し嫌がらせをするなど少々幼稚な一面も……。 オール・フォー・ワンというのは彼の個性名で、本名は不明(名字はおそらく死柄木)。彼の個性は、「他者の個性を奪い自分のものにし、また他者に持っている個性を与えることができる能力」です。つまり欲しいと思った個性を奪い、複数の個性を自分にストックすることができるチート能力だといえます。
オール・フォー・ワンの目的は?なぜ死柄木弔を保護したのか
オール・フォー・ワンは、ヴィラン連合のリーダーである死柄木弔を幼い頃に保護し育ててきました。その目的は、自分の後継者を探すのもありますが、死柄木の出生の秘密も関係しています。 死柄木の本名は志村転弧(しむらてんこ)といい、オールマイトの師匠・志村菜奈の孫にあたるのです。ちなみに「死柄木」という名前について、オール・フォー・ワンは「自分の苗字からとった」と語っており、これがオール・フォー・ワンの本名であることがうかがえます。 オール・フォー・ワンは神野の戦いで、死柄木の件について「オールマイトが嫌がるだろうと思ってそうした」と発言しています。案の定、オールマイトはひどく心を痛めそれ以降、死柄木のことをヴィランとして見られていない様子……。 またオール・フォー・ワンは、死柄木が家族を殺してしまった過去に苦しんでいることを利用し、彼がそのときの嫌な気持ちを忘れないように家族の手を肌身離さず持ち歩かせているのです。 彼にさまざまな経験をさせながら、後継者として悪の道から外れないように誘導しているのですね。
オール・フォー・ワンは死柄木を使って何がしたかった?
オール・フォー・ワンの目的は悪の魔王として世界に君臨することでしたが、それを果たすためには彼の肉体は弱りすぎていました。そこで彼は、自分の後を継ぐにふさわしい者を見つけ出し、育てようとします。それが死柄木です。 やがてオール・フォー・ワンは強くなった死柄木に自身の個性「オール・フォー・ワン」を与え、「魔王」に仕立て上げます。これでオール・フォー・ワンの想いが弟子である死柄木に託されたかに思えましたが、彼の真の目的はちがうところにありました。 実は「オール・フォー・ワン」という個性の中には、ちょうど「ワン・フォー・オール」の中に歴代使用者の意志が存在するように、オール・フォー・ワンの意志が残っています。 つまりオール・フォー・ワンは最終的には、死柄木の身体と精神を乗っ取って自分自身が魔王になることを目論んでいたのです。
正体は超常黎明期から暗躍する「悪の帝王」
オール・フォー・ワンの過去が判明!
オール・フォー・ワンは、人類に「個性」が発現し始めた超常黎明期(れいめいき)からずっと生きていて、裏の世界で暗躍し続けています。彼はあの「発光する赤児」と同時期に、双子としてこの世に生を受けました。 兄弟は身寄りがない遺児で、オール・フォー・ワンはある程度成長すると略奪行為をしたり人を襲ったりと犯罪行為を繰り返すように。しかもその中で、発光する赤児を殺害してその個性を奪うという暴挙にも出ました。 彼が100年以上生き続けている理由についてはまだ明らかになっていませんが、オールマイトは「成長を止める個性」の類を使用しているからではないかと予想しています。
オール・フォー・ワンと弟の決別
オール・フォー・ワンには無個性で病弱で体の弱い弟がいました。弟は正義感が強く、兄が悪事に手を染めていることに心を痛めていましたが、非力な彼にはあがいてもどうすることもできませんでした。 ある日、オール・フォー・ワンはそんな弟に「個性をストックする個性」を与えます。それは無個性の彼にはなんの意味もないと思われたのですが、実は彼にはもともと「個性を与える個性」が宿っていたのです。 そしてオール・フォー・ワンの弟は、自分の兄を止めてほしいという願いをこめて、自分の個性を継承させたのでした。それから代々受け継がせているのが、デクの個性「ワン・フォー・オール」なのです。
強すぎる「オール・フォー・ワン」の個性を一覧で解説!
複数の個性を所持するオール・フォー・ワンの技は、さまざまな個性を複合したものです。ここでは「神野の戦い」で使用された、個性を組み合わせた必殺技の一部を紹介していきます。
『空気を押し出す』+『筋骨発条化』+『瞬発力×4』+『膂力(りょりょく)増強×3』 | 片手から強力な衝撃波を放つような技。 増強系をさらに足すことでより強力なものに進化させられると思われる。 |
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『転送』+『衝撃反転』 | 任意の対象を盾としたうえで敵に攻撃を跳ね返す技。 |
『筋骨発条化』+『瞬発力×4』+『膂力増強×3』+『増殖』+『肥大化』+『鋲(びょう)』+『エアウォーク』+『槍骨(そうこつ)』 | 「神野の戦い」の時点でのオール・フォー・ワンが掛け合わせられた最高・最適の個性とのこと。 “オールマイトを確実に殺すため”という言葉からもその威力や破壊力は明らか。 |
『空気を押し出す』+『筋骨発条化』+『瞬発力×4』+『膂力(りょりょく)増強×3』
わかりやすくいうと、腕から放たれる超強力な空気砲です。神野の戦いで、ベストジーニストをはじめ、優秀なヒーローたちが一掃された技で、オール・フォー・ワンのお気に入りの組み合わせ。 オールマイトにも同じ技を使用していましたが、彼もその周囲のビルも吹き飛んでいきました。
『転送』+『衝撃反転』
この技は組み合わせのままで、対象となる物の転送し、それで受けた衝撃を加えた側に反転させる技です。 神野では、オールマイトの強烈なパンチを手元に転送させたグラントリノで受け止め、打撃の衝撃を跳ね返していました。
『筋骨発条化』+『瞬発力×4』+『膂力増強×3』+『増殖』+『肥大化』+『鋲(びょう)』+『エアウォーク』+『槍骨(そうこつ)』
神野の戦いで、オールマイトを確実に殺すとして出した技で、ひたすら腕の強化とパンチの威力を上げるための組み合わせです。 体ほどの大きさに肥大した腕には、小さな腕やらせん状の骨も入っている上に、表面は鋲で覆われなんとも不気味な形容をしていました。
デクの個性はオール・フォー・ワンに奪われていた?
実はデクの個性がオール・フォー・ワンに奪われていた可能性があるのです!ここではなぜそう考察できるのかを説明していきます。 第1話でヒーロー志望の幼いデクに「(無個性だから)諦めた方がいいね」といった医者は、オール・フォー・ワンと行動を共にしているドクターと瓜二つ。つまりこの医者とドクターが同一人物かもしれないのです。 もしかするとオール・フォー・ワンがほしい個性を持っている人が来院した場合に、ドクターが知らせて奪い取り、患者には「あなたは無個性です」と告げている可能性があります。 また公式キャラクターブックによると、この医者はツバサ医院の院長で、そこのお孫さんのツバサくんという羽の生えた少年はデクの友達とのこと。しかしツバサくんが、デクと同じ中学に進学することはありませんでした。 そしてコミック7巻に、「翼の生えた脳無が出久を選び掴んだのは何故だ!?のそれとないヒント的なやつのコーナー」と書かれていて、そこにはツバサくんにそっくりな絵が描かれていたのです。 このヒントをつなぎ合わせると、ドクターは自分の孫も脳無に作り替えた恐ろしい人物ということになってしまいます……。
オールマイトとの因縁とは?2度に渡る戦いを解説
【初戦】顔がなくなるほどの重症を負う
『僕のヒーローアカデミア』物語が始まるよりも5年前、オール・フォー・ワンとオールマイトは、お互いに瀕死の重傷を負うほどの激闘を繰り広げていました。 この戦いより前にオール・フォー・ワンの手にかけられた師匠・志村菜奈の想いを継いだオールマイトは、ヴィランによる犯罪が多いアメリカに渡って鍛錬を重ねることに。その後、オール・フォー・ワンに再び挑んだのが5年前なのです。 オール・フォー・ワンは長年かけて集めた部下の大半をオールマイトに倒された上に、自身も頭部をつぶされ瀕死の重傷を負いました。 どうにか生き延びたものの、視力を失い自分で生命を維持することすら難しい体に……。さらにこのとき、それまでにせっせと集めた個性のストックも失っており、総合的に見てかなりの痛手を負いました。 ちなみにオールマイトもこの戦いで、呼吸器官半壊と胃袋も全摘出となり何度も手術を繰り返し、後遺症にも苦しんだ結果、今のガリガリな姿になってしまったのです。
【再戦】爆豪誘拐事件をきっかけに再び対峙
オール・フォー・ワンとオールマイトが互いに瀕死の重傷を負った戦いから5年……爆轟誘拐事件をキッカケに、再び彼らが命がけの戦いをすることになったのが「神野の戦い」です。 前回の戦いで、オール・フォー・ワンは失明し生命維持装置がないと生きることさえできない体となり、オールマイトもまた呼吸器官の損傷などにより限られた時間でしか活動できなくなっていました。 全盛期と比べかなり弱っている状態でも、他のヒーローやヴィランも寄せ付けない圧倒的な強さを披露した両者。オール・フォー・ワンは周囲に一般人を残し、オールマイトが本気を出せないように計らいました。 最初は周りに気をつかって戦うオールマイトが不利な状況でしたが、グラントリノの加勢もあり本気のぶつかり合いに! ダメージが重なったオールマイトはガリガリ姿を世にさらしましたが、それでも懸命に戦う彼の姿に鳴りやまないオールマイトコールが巻き起こっていました。 そして最後互いのすべてをかけた拳と拳がぶつかりますが、オールマイト渾身の必殺技「UNITED STATES OF SMASH」が決まりオール・フォー・ワンは敗れます。 敗北したオール・フォー・ワンはその後、特殊刑務所「タルタロス」に収監されることに。これは「ヒーロー殺し」のステインも収容されている刑務所で、死刑すら生ぬるい大罪人たちが送られる場所として知られています。
オール・フォー・ワンは最終決戦で死亡するのか?【ネタバレ】
死柄木弔を乗っ取り「魔王」へ
該当巻 | 28巻269話 |
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ヒーローと超常解放戦線との決戦で「魔王」として覚醒した死柄木。ワン・フォー・オールはそんな彼の身体と精神を乗っ取り、自身が「真の魔王」になることに成功しました。 とはいえここで死柄木という人格が完全に失われたわけではなく、彼がワン・フォー・オールによる乗っ取りを激しく拒絶する姿も描かれています。そのため乗っ取りは完全に成功してはおらず、死柄木の自我はまだしっかりと残っていました。
オール・フォー・ワン本人はオールマイトと再戦
その後オール・フォー・ワンの本体は、ほとんど乗っ取りに成功した死柄木と連携しつつ、タルタロスを襲撃します。結果、警備システムはダウンすることになり、収監されていた数多くの犯罪者たちを世に解き放ちました。 これを機に本格的に自身の野望を果たすための暗躍を始め、ヒーローたちを翻弄し続けたオール・フォー・ワン。やがて彼は超常解放戦線のアジトがあった群訝山荘跡にて、エンデヴァー・ホークスを中心としたヒーローたちとの戦いを繰り広げます。 一度は追い詰められたオール・フォー・ワンでしたが、その際に「巻き戻し」の力で若返ったことで敵を返り討ちに。自分を止めるためにやってきた因縁の相手・オールマイトと対峙し、彼との3度目の戦いに挑むことになります。 一時は互角に戦いを繰り広げたかに思われた両者でしたが、最終的にはオール・フォー・ワンが圧倒的な力を見せつけ、オールマイトにとどめを刺そうとします。しかしそこに立ちふさがったのが爆豪でした!
最後は若返りが進み死亡
該当巻 | 40巻410話 |
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結論から言えば、オール・フォー・ワンは爆豪との戦いの中で命を落とします。 オール・フォー・ワンは予想以上の実力を見せる爆豪の中に、ワン・フォー・オールの二代目継承者である駆藤の影を見て動揺します。さらに自身に適用した巻き戻しの力を制御しきれなかったせいで、どんどん若くなってやがては赤ん坊に……。 その時点で爆豪は立っているのがやっとの状態だったにもかかわらず、決して油断せずオール・フォー・ワンにとどめを刺そうとします。その後必死で抵抗しようとしたオール・フォー・ワンでしたが、巻き戻しがさらに進行し、最終的には受精卵にまで還って消えていくのでした。
オール・フォー・ワンを演じる声優は大塚明夫
オール・フォー・ワンを演じたは、声優の大塚明夫です。少し鼻にかかったように重みのある声が特徴で、海外映画でもアーノルド・シュワルツェネッガーなど渋い俳優の吹き替えも多く担当。代表作は、『楽しいムーミン一家』のムーミンパパや『攻殻機動隊』のバトーなどがあげられます。 また大塚明夫は、『ルパン三世』で初代石川五エ門を演じた声優の大塚周夫の息子です。
オール・フォー・ワンの過去が明らかに!最強ヴィランの最後はどうなる?
「神野の戦い」でオールマイトに敗れたオール・フォー・ワンは、その後特殊刑務所「タルタロス」に投獄されています。手足を拘束された状態で24時間監視されており、少しでも妙な動きをしたら命を奪われるという状況です。 そのため今後オール・フォー・ワンが動くということは難しそうですが、後継者の死柄木は着々と力をつけています。異能解放軍という巨大組織を従え、ギガントマキア服従にも成功……。ヒーロー社会を揺るがす大事件が起こるXデイは近いのです。 今後オール・フォー・ワンが大きく動くことはなさそうですが、彼の意志を継いだ死柄木がどう動くのかが気になりますね。