トガヒミコ(トガちゃん)は死亡した?個性覚醒で判明した過去まで徹底解説【ヒロアカ】
2024年8月5日、ついに完結を迎えた『僕のヒーローアカデミア』。本作には個性豊かなキャラクターが多数登場しますが、その中でも特に異彩を放っているのがヴィラン連合のヒロイン的存在であるトガヒミコです。 この記事では、そんなトガちゃんについて徹底解説!基本的なプロフィールはもちろん、死亡説や悲しい過去など、気になる情報をあますことなくお伝えしていきます。 ※この記事は『僕のヒーローアカデミア』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
「ヒロアカ」トガヒミコ(トガちゃん)のプロフィール
敵名 | トガヒミコ |
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本名 | 渡我被身子(とがひみこ) |
身長 | 157センチ |
年齢 | 17歳 |
誕生日 | 8月7日 |
個性 | 変身 |
CV | 福圓美里(ふくえんみさと) |
セーラー服とお団子頭が特徴で、見た目も性格も可愛らしいことから、ファンから「トガちゃん」の愛称で親しまれています。可愛いものが大好きな彼女の好きなものは、血と柘榴。 彼女の個性を使用するためには、対象の血を吸う必要があります。さらに彼女は尖った犬歯が目立つ顔立ちをしていることから、どことなく吸血鬼のような印象。彼女の好きなものの1つである柘榴も、「人の肉の味」と称されていますよ。 元々連続失血死事件の犯人として追われていた彼女は、闇ブローカーから敵連合に勧誘されます。その後憧れの敵である「“ヒーロー殺し”ステイン」が身を置いていた組織ということで、連合に加入することを決めるのでした。 考え方は普通の女子高生と大差なく、恋をしたり友達と話したりしたいのですが、その発言は周囲から見ると狂気じみているのです。
トガヒミコにとっての「好き」とは?【私はもっと”好き”になる】
トガヒミコは特に、「血」に対して異常な執着があります。好きなタイプについても、「ボロボロで血のニオイがする人」と発言。ヒーロー殺しステインが好きなようですが、「好きだから殺したい」という普通とは違う価値観の持ち主です。 「好き」と「傷つけたい」が矛盾しないという、独特な感性を持っているトガヒミコ。彼女は好きな人の真似をしたり、同じものを身につけたりするだけでなく、最終的にはその人自身になりたくなって血を吸ってしまうと発言しています。 そのため、好きな人を傷つけることは彼女にとって一種の愛情表現であると言えるでしょう。
【最後】トガちゃんは本当に死亡したのか!?
結論から言うと、トガヒミコは死亡しました。彼女が死亡したのは、最終決戦におけるお茶子との1対1の戦いの最中。トガはお茶子の脇腹にナイフを突き立て、致命傷を与えます。 失血死しそうになる中、トガに対して心からの優しい言葉をかけ続けるお茶子。お茶子の言葉が本当であることを知ったトガは彼女に感謝しながら、彼女に変身した上で自身の血をすべて輸血して死亡するのでした。
トガヒミコの死亡までを詳しく解説
巻数・話数 | 35巻343話~35巻349話 |
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ヴィランたちとの最終決戦に臨んだヒーローたちはワープゲートを利用し、敵の戦力を分断する作戦を決行。それによりトガちゃんは太平洋の沖合いにある奥渡島へ転移することになりますが、その直前に緑谷出久をとらえ、奥渡島へ連れていくことに成功します。 本来であれば死柄木弔のもとへ行き、彼の相手をするはずだった出久。島からの脱出を図りますが、当然トガちゃんは出久の進路を妨害してきます。しかしそこに麗日お茶子と蛙吹梅雨が登場し、トガちゃんを足止め。 それにより出久は抜け出すことに成功したものの、奥渡島ではトガちゃんVSお茶子&梅雨の激戦が繰り広げられることになるのでした。
トガちゃんはなぜお茶子を助けた?
死んでしまったトゥワイスの血を取り込み、彼の個性である「二倍」を発動させたトガちゃん。これにより彼女は一気に増殖し、ヒーローサイドを追い詰めていきます。 そんななか、この窮地を何とか脱しようと奮闘したのがお茶子でした。彼女はトガちゃんとの対話を望み、大ダメージを負いながらも彼女との意思疎通に成功。お茶子は「異常」だと蔑まれたトガちゃんのことを受け入れ、2人はついに「友達」になります。 しかしお茶子のダメージは思った以上に深刻で、放っておけば失血死もありうる危険な状況。トガちゃんはお茶子の血で彼女に変身し、自らの血を輸血し始めます。そしてボロボロの状態で輸血を続け、トガちゃんはゆっくりと意識を失っていくのでした。 お茶子に変身する前、お茶子の言葉が嬉しかったと口にしたトガちゃん。「お茶子ちゃんがいなくなるの”だけ”は やっぱり嫌 この気持ちは本当だから 私の血 全部あげる」という台詞に、彼女の想いがすべて詰まっていますね。
トガちゃんとお茶子が和解するシーンは涙なしには見れません。何とか生き残って欲しい……。
最後の最後でトガちゃんがお茶子を助けるとは思いませんでした!あのシーンは作中でも屈指の名シーンだと思います。
トガちゃんは死亡確定?復活の可能性は?
お茶子へ輸血しながら意識を失くしたトガちゃん。当初は「復活もあり得るのでは?」と囁かれていましたが、その後の展開でお茶子が「ヒミコちゃん私のせいで死んじゃった」と語るシーンが描かれることに。これによりトガちゃんの死は確定となり、復活の可能性も0になってしまいました。
トガちゃんの死亡を受け、お茶子は……
ヴィランとの最終決戦が終わったあと、お茶子をはじめとするA組の面々は街の復興作業などに従事します。その中でみんなは次第に元気を取り戻していきますが、お茶子だけはどこか無理をしているようでした。 彼女はこのとき、トガちゃんの死に対して強い責任と後悔を感じていたのです。しかし、デクをはじめとする友人たちに支えられ、お茶子も前を向いて進み始めることに。それから8年後、彼女は全国の小学校を巡りながら、個性カウンセリング拡張計画に取り組んでいました。 もともと、個性カウンセリングは「対象を社会に合うよう矯正する」傾向が強かったのですが、これにはトガちゃんのような「自身を抑圧する子ども」を生み出してしまうデメリットも存在。お茶子はトガちゃんのような被害者を生まないために、この拡張計画を打ち出したようです。
【個性】「変身」はどのくらい強い?
- 林間合宿森の中で立ち往生していた蛙吹梅雨と麗日お茶子を襲撃。2人のことを気に入った様子を見せます。
- 仮免試験個性を駆使して士傑高校の現見ケミィに成り変わり、試験に参加。デクに対して、大胆なアプローチを仕掛けます。
- 死穢八斎會編トゥワイスとともに、死穢八斎會へと出向。内部工作に勤しんだのち、ヒーローと死穢八斎會の全面戦争を引き起こします。
- VS異能解放軍異能解放軍の幹部であるキュリオスとの戦いで大ダメージを負いながらも、突如個性を覚醒させます。それ以降、変身した「好きな」相手の個性まで使用できるように。
- 全面対決トゥワイスの血液を飲んで変身し、「二倍」の個性を使用してヒーローたちに大打撃を与えます。その後は、お茶子との一騎打ちに。
トガちゃんの個性は「変身」で、その名のとおり対象者そっくりに姿を変える能力です。能力の使用条件は、“相手の血を経口摂取すること”。飲んだ血の量で持続時間が変わり、だいたいコップ1杯で丸1日その人の姿を保つことが可能です。また変身を解くときは、泥のようなものが溶け出します。 外見・声・服装まで変えられる強力な個性ですが、変身した人の「個性」を使うことはできません。また本人いわく、服装も含めて変身するため裸にならないといけないのが恥ずかしいとのこと。 過去には士傑高校の生徒である現見ケミィやプロヒーローのロックロックの他、本作のヒロインであるお茶子に化けたこともあります。またデクの血液も持っていたため、彼に変身する可能性も匂わされていました。
トガちゃんの個性が覚醒!
トガちゃん属するヴィラン連合は、「異能」=「個性」を自由に使える世の中を目指す異能解放軍に囚われた義爛(ぎらん)を救うべく、彼らの本拠地・愛知県泥花(でいか)市へ乗り込むことに。 そこで、キュリオスに追い詰められたトガちゃんは、想いを寄せる出久と親しいお茶子の姿へ変身。「お茶子になりたい」と強く願うと、突然彼女の個性「無重力」を使用できるようになったのです! その能力を使ってキュリオスを倒しましたが、それまでにかなり負傷していたトガちゃんは出血多量で意識がもうろうとしてしまいます。 覚醒したことによって最強になったかのように見えるトガちゃんの個性ですが、実はある制約があります。それは変身した相手のことが「好き」じゃないと、個性までは使用できないというもの。 例えば最初から好きだと公言していたお茶子やいつも行動を共にしていたトゥワイスに変身した際には、その個性を使用できています。しかし敵連合の仲間である死柄木や荼毘に変身しても、「好き」ではないためその個性は使えないようでした。
【過去】トガヒミコ(トガちゃん)の「普通」を作った事件
トガちゃんが犯した罪とは
過去編 | 24巻225話~24巻226話 |
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実は、トガちゃんは「連続失血死事件」の容疑者として追われている身です。優しい一面を持つ彼女が、なぜこのようなおぞましい事件を起こしてしまったのでしょう?その理由は彼女の「個性」に関係があります。 トガちゃんは血を飲むことで変身するという「個性」の影響で、幼いころから「血」への関心が人一倍強かったのです。それがだんだんエスカレートしていき「好きな人の血を飲みたい」「もっと血を見たい」というような欲望へと変わっていきました。 そして中学生のとき、ついに同級生の男の子をナイフで切りつけ傷口からストローで血を吸うという狂気的な事件を起こすことに。彼女はそれ以降、身を隠しながら逃亡生活を続けていたようです。
その個性ゆえ「普通」になれなかった少女
おそらく、彼女は「血」への興味を抑えることができず、血を見るために多くの人を殺してきたのだと考えられます。また、キュリオスとの戦いで死にかけても怖がらずに笑っていたことから、「死」に対する考え方も常人離れしている可能性が高いです。 これを踏まえて考えると、人を殺すことに罪悪感を持たず、欲望のために殺人を繰り返したことにも納得がいきます。
ステインに憧れヴィラン連合へ
トガちゃんがヴィラン連合に入ったきっかけは、ステインへの憧れでした。彼女は連続失血死事件の容疑者として逃亡を続けていくなかで、自らの信念のもとヒーローを殺し続けるステインの存在を知ることになります。 彼女は次第に「ステインのようになりたい」という願望を持ち始め、彼と手を組んでいたヴィラン連合への加入を希望したようです。しかしながら、彼女は仲間たちと行動するなかで周囲との絆を感じるようになり、「自分らしくいられる場所」としてヴィラン連合自体に愛着を持っていきました。 終盤はステインへの憧れとは関係なく、自分自身の意思で連合に籍を置いていたものと思われます。
トガヒミコがヴィラン名をつけない理由
本作に登場するヒーローやヴィランのほとんどは、本名ではなくヒーロー名やヴィラン名をつけて活動しています。しかし、トガちゃんは自身の本名をカタカナ表記した「トガヒミコ」という名前で活動し続けていました。実は、その裏には深い理由が存在しています。 トガちゃんは「そのままの自分を受け入れてくれる、生きやすい世の中になって欲しい」と願い、ヴィラン連合の仲間と共に戦い続けていました。彼女はその信念のもと、ありのままの自分を周囲へアピールするために、あえてヴィラン名をつけていなかったのです。
【恋】トガヒミコ(トガちゃん)はデクが好き?
ヒーローになるための仮免試験中に、士傑(しけつ)高校の現見(うつしみ)ケミィの姿で登場したトガちゃん。初めて会ったときに出久(デク)に一目ぼれしてしまった彼女は「もっと出久のことが知りたい」とケミィの姿で猛アピール。試験そっちのけで出久に迫り、彼を困惑させました。 その後もお茶子に変身して、再度出久に接近しますが偽物だと気付かれ、名残惜しそうに彼の前から去っていきました。ちなみに最後までケミィの姿だったので、出久たちにはトガちゃんだとバレていません。 また仮免試験に潜入したことに関して、「有益な遊びをしていました」と電話で報告していたことから、ヴィラン連合からの命令ではなくトガちゃんが自発的に行ったことだと判明。 目的は語られませんでしたが、デクにのみ接触し攻撃を加えたことから、この時は彼に接近することと血の採取が目的だったと考えられます。
デクを好き同士?お茶子との因縁
トガちゃんとお茶子が初めて出会ったのは、林間合宿。森の中で梅雨ちゃんと2人きりになっていたお茶子の前に、突如トガちゃんが姿を現します。彼女はその時からお茶子のことを「友達」と口にしていましたが、お茶子は彼女に恐怖を覚え拒絶します。 その後2人が直接再会するのは、全面対決でのこと。そこでお茶子にナイフを突き立てながら、「私をどうしたい?」と尋ねたトガちゃん。一方お茶子は、「“そんなこと”を聞くためにおばあちゃんを殺したのか」と答えます。トガちゃんは、お茶子の「そんなこと」と言う言葉に絶望した様子を見せていました。 さらにお茶子にデクが好きなのか尋ね、「自分たちは一緒」だと言うことを告げたトガちゃん。しかしお茶子は彼女の言葉を跳ね除け、「好きに生きて他人を脅かすならその責任は受け入れなくてはいけない」と返します。 これまでの流れが、すべて最終決戦の2人のやり取りに繋がっているのですね……。
【名言】トガヒミコ(トガちゃん)の名セリフ
「好きな人と同じになりたいよね 当然だよね」
お茶子に対してアドバイスのようにして言い聞かせた台詞がこちらです。一見思春期の女の子が発するごく当たり前のセリフのようですが、実はこの台詞の裏にはトガちゃんの狂気が隠されています。 この後に「ボロボロで血の香りがする人」が好きであり、そして最後はその人自身を切り刻みたくなるとまで言い放つのです。しかも、何の悪意もなくごく普通のようにこの言葉を言うから、余計に狂気じみている台詞回しに聞こえてきます。
「包めば一つでしたっけ」
オーバーホール率いる死穢八斎會(しえはっさいかい)と協力することになったヴィラン連合は、トガちゃんとトゥワイスを派遣することに。オーバーホールは、ヴィラン連合のマグネを殺した張本人。彼女たちは腑に落ちないまま彼の元へ向かいました。 そこでトガちゃんたちは、死穢八斎會の入中(いりなか)と共闘しますが、トゥワイスは危うく入中の攻撃に巻き込まれそうになります。 マスクが破れて多重人格が暴れ出しそうになるトゥワイスに、トガちゃんはすぐに手を差し伸べたのです。そしてトゥワイスにかけたのがこの言葉です。彼の頬に手をあてて、優しい言葉で慰める彼女は、殺人鬼にはとても見えませんでした。
【関係】トガヒミコ(トガちゃん)の人間関係
死柄木弔
敵連合のリーダーである死柄木はトガちゃんから「弔くん」と呼ばれ、親愛の情を向けられているようです。
トゥワイス
トゥワイスはトガちゃんのことが好きで、「付き合おう」「結婚してくれ」と迫ることもしばしば。トガちゃんは愛の告白を無視していますが、仲間としては大切に思っています。
荼毘
荼毘はトガちゃんと同時期に敵連合に加入しました。そのためトガちゃんは親近感を抱いているようですが、荼毘は「イカレ女」と引き気味です。
ステイン
ステインはトガちゃんの憧れの存在で、敵連合に入ったきっかけでもあります。連合に加入した際も、「ステ様になりたいです!」「ステ様を殺したい!」と発言していました。
【声優】トガヒミコ(トガちゃん)を演じるのは福圓美里
トガヒミコ役の声優は今大活躍中の福圓美里です。代表作として、『ときめきメモリアル4』の大倉都子役や『働きマン』の渚マユ役、『スマイルプリキュア!』の星空みゆき(キュアハッピー)役などが挙げられます。 正統派タイプの主人公キャラから、やや癖のある脇役まで幅広く演じられるオールラウンダーの演技が特徴的です。トガちゃんの「底抜けに明るい狂気」という、単純に見えて複雑な役どころは彼女だからこそ演じられたのではないでしょうか。
トガヒミコ(トガちゃん)は最後まで「世界一笑顔がカァイイ普通の女の子!」
血に憧れたために周囲から理解されなかったトガちゃん。しかしその内面は、意外と普通の恋する女の子……。その最後は悲しくも美しい、最高の名シーンに仕上がっていました。 「ヒロアカ」が完結を迎えた今。いちから物語を読み直し、改めてトガちゃんの活躍を振り返ってみるのはいかがでしょうか!