2019年10月1日更新

山田裕貴はなぜ次々起用される?朝ドラにも出演したカメレオン俳優に迫る

山田裕貴

特撮ヒーローとしてデビューして以来、次々と話題作に出演してきた山田裕貴。朝の連続テレビ小説『なつぞら』に出演し、すっかりお茶の間の人気者となった山田がなぜ様々な作品に引っ張りだこなのか、彼の出演映画/ドラマを振り返りながら解説していきます。

山田裕貴、ゴーカイジャーから朝ドラまでこなす俳優のカメレオンっぷりや演技への姿勢を紹介

戦隊ヒーロー作品で俳優デビュー後、少女漫画原作ドラマやヤンキー作品などに続々出演してきた山田裕貴。2019年には朝ドラにて注目を浴び、今や日本を代表する若手俳優となりました。彼の凄い点は、役柄によってイメージを変えることはもちろん、その役においても様々な顔を見せてくれるところだと言えます。 この記事では、山田が出演してきた映画・ドラマ作品からおすすめをピックアップ。さらに、彼がどんな演技をしてきたかを振り返りながら、山田のカメレオンっぷりや演技の姿勢を紹介していきます。

まずはプロフィールを紹介!山田裕貴の父はプロ野球コーチ

山田裕貴は1990年9月18日生まれ、愛知県出身の俳優です。血液型はO型。父は、プロ野球・広島東洋カープでコーチを務める山田和利。 2011年に特撮作品『海賊戦隊ゴーカイジャー』で主要キャストのひとり・ゴーカイブルーを演じ、俳優デビュー。当時の子供やその親の世代から注目を集め、たちまちお茶の間の人気者となります。 その後も映画やドラマを中心に活躍。主な出演映画には『ストロボ・エッジ』『亜人』『あゝ、荒野』『万引き家族』などがあります。 2019年4月期放送のNHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』では、主要キャストのひとりである広瀬すず演じるヒロインの親友・小畑雪次郎役で出演。同世代以外の視聴者からも人気を集めており、2019年にブレイクが期待される俳優のひとりです。

父からの言葉

小・中学生の頃は野球少年、今でも特技の一番目に野球が上がる山田裕貴ですが、プロになる才能がないと自覚し、高校では野球部に進みませんでした。そんな山田の父は、元プロ野球選手の山田和利。かつて中日ドラゴンズ、広島カープで活躍し、現役を引退後もカープで二軍コーチを務めている生粋の野球人です。 おそらく父親の影響もあって始めたであろう野球ですが、息子が選んだのはまったく違う道。父としてその心中はどうだったかわかりませんが、息子の活躍ぶりはチェックしているらしく、まるで評論家のような感想のLINEを送って来ることもあるようです。 「ひとつひとつ、魂込めれば、誰かがみててくれるよ!」そんな父からの言葉は息子にもグッと響いています。

役者魂がすごすぎる

山田裕貴「ハイアンドロー3/HiGH&LOW」
ⓒ2017「HiGH&LOW」製作委員会

デビュー以来、順調に話題作に出演し実績を積んでいる山田裕貴ですが、あるインタビューで俳優以外でなりたい職業は?と聞かれたのに対して「役者以外は考えられない、役者をやれないなら死にますね。」と答えています。 こう聞くと少し大げさのようにも思えますが、それだけ俳優という仕事を真剣に考えているのでしょうね。毎日悔しいと思うことは仕事のこと。あのシーンはもっとやれたのでは、さっき撮ったカットはどうだっただろうかという反省や、この先どういう役をやったらいいのかなどなど・・・。「俳優としてもっと上に行きたい」が今後の目標だそうです。 ちなみに俳優の仕事をする前は保育士を目指していたそうです。こんなイケメンの保育士がいたら子供ならずともお母さん達にも大人気でしょうね。

山田裕貴出演おすすめ映画3選から紹介

1.『HiGH&LOW THE WORST』

『HiGH&LOW THE WORST』山田裕貴
(C)2019 髙橋ヒロシ(秋田書店) / 「HiGH&LOW」製作委員会

「ハイアンドロー」シリーズと、髙橋ヒロシ原作の漫画『クローズ』『WORST』の世界観をミックスさせた映画『HiGH&LOW THE WORST』。2019年10月4日に公開されます。 本作で山田が演じたのは、鬼邪高校定時制に通う村山良樹。鬼邪高を統一した人物でもあり、長らく定時制の番長として君臨しています。性格はマイペースなものの、番長らしい厳しい一言を放つことも。 この役柄について山田はインタビューで、「村山が喧嘩だけが取り柄なように、自分にも演技にすがっている。そんな思いがリンクして、化身のように思えた。」とコメント。この嘘のなさが、村山というキャラクターが高い人気を誇る理由なのかもしれません。 山田は本作の他にも、『HiGH&LOW THE MOVIE 3 FINAL MISSION』(2017年)や『HiGH&LOW THE MOVIE 2 END OF SKY』(2017年)、『HiGH&LOW THE MOVIE』(2016年) に村山役として出演しています。

2.『あの頃、君を追いかけた』

『あの頃、君を追いかけた』は、台湾で放映された同名映画のリメイク作です。台湾作家ギデンズ・コーの自伝的小説を映画化した作品を元に、高校時代の淡い青春を描いています。 本作で山田は「乃木坂46」の齋藤飛鳥とともに主演を勝ち取り、水島浩介役を熱演。おちゃらけた男子高校生の一面と、齋藤演じる早瀬真愛を想い続ける一途さを見事に使い分けたと言えます。本作には他に、松本穂香や中田圭祐らが出演しています。

3.『万引き家族』

是枝裕和監督作品『万引き家族』は、「犯罪」で繋がった家族に訪れたある事件と絆の物語。主演にリリー・フランキーを迎え、樹木希林、安藤サクラら豪華キャストが集結しました。 山田は本作で幼い子供・ゆりに暴力を振るうDV父・北条保を演じました。なお、この役はオーディションで得たということで、彼の実力の高さが伺えます。また彼について、是枝は舞台挨拶にて「信頼しているスタッフたちが皆『山田くんがいい』っていうんだよね。」とコメント。これは、山田がいかに作品や現場で誠実に取り組んでいるかが分かるエピソードではないでしょうか。 ついつい他のキャストに目が行きがちですが、その中でも「元凶」役として爪痕をしっかり残したと言えます。

4.『闇金ドッグス』

2015年8月に公開された映画『闇金ドッグス」は、若くしてやくざの親分に登りつめた主人公安藤忠臣(山田裕貴)が、子分のためにその稼業から足を洗い、あるきっかけから闇金業界に身を投じていく物語。 「喰うか、喰われるか」そんな世界の中でさまざまな困難に立ち向かい、再びのし上がっていく忠臣を熱く演じた山田。忠臣役については、「暗い役の方が落ち着くというか、自分に近い気がする」と語り、監督からも「もっと悪い役が見たい!」と言われたそうです。 敵役の高岡奏輔については俳優になる前に、高岡の出演作である『ルーキーズ』や『クローズZERO』を観ていた経緯から、クランクイン初日の日には「たばこを持つ手が震えていた」と表現。逆に高岡からは、ただずまいがビッとしている、ただのイケメン俳優ではない、などの賞賛を返されました。 主人公忠臣の「逃げない、あきらめない、曲げない」という信念にも共感するところが多かったというこの作品、どちらかといえばそれまで明るい役柄が多かった、山田裕貴の違った一面を発見できるかもしれませんよ。

5.『ストロボ・エッジ』

福士蒼太と有村架純のW主演で映画化され、2015年3月に公開された『ストロボ・エッジ』に出演。ある高校を舞台にせつない恋模様が繰り広げられる、咲坂伊緒原作の同名漫画が原作の青春ラブストーリーです。山田裕貴は有村架純演じるヒロイン、仁菜子に恋をする安堂拓海を熱演しました。 原作でも人気のキャラクターだったせいか、コミックの実写化にともない「安堂拓海役は誰?!」とネット上でも話題になっていたそうで、発表後に自分の名前が出た時は否定的な意見に落ち込むこともあったとか。でも逆にそれがバネになり、「絶対にやり遂げる!」と決意したということで、メンタルもなかなか強いようです。 役作りに関しては、安堂拓海のキャラクター設定が「自称動けるもやし」というせいか、体重を10kgも落としてのぞんだというから驚きです。明るい茶髪でいわゆる“チャラ男”だった拓海が、純粋な仁菜子に惹かれていく過程を丁寧に演じました。

おすすめドラマ9選

1.『海賊戦隊ゴーカイジャー』

『海賊戦隊ゴーカイジャー』は2011年2月から2012年2月にかけてテレビ朝日系列で放送された、特撮テレビドラマです。宇宙のすべてを我が物にしようと企む悪の組織・ザンギャックの大艦隊から、地球の人々を守るために戦うゴーカイジャーたちの活躍を描いた物語です。 この作品で山田は、主要キャストのひとり「ゴーカイブルー」ことジョー・ギブケンを演じました。山田はこの役について、「僕は海賊戦隊ゴーカイジャー ゴーカイブルーから全てが始まっています」と述べた後、「たくさんの人を愛し、愛され 魂を揺さぶるような そんな表現者になれるよう 精進します。」と公式Twitterに投稿。これは2019年のツイートですが、7年経っても初心に返ることのできる姿勢には思わず感動してしまいます。

2.『GTO』

『GTO』は1998年に反町隆史主演で制作・放送された連続ドラマを、キャストを一新してリメイクし、2012年にフジテレビ系列で放送した作品です。 念願だった高校教師として採用された元暴走族の主人公・鬼塚英吉が、一筋縄ではいかない生徒や同僚教師たちと真正面から向き合っていく姿を描いた学園ドラマで、鬼塚をEXILEのAKIRA、次第に彼に対し恋心を抱く鬼塚の同僚教師・冬月あずさを瀧本美織が演じているほか、鬼塚が担任を務める2年4組(のちの3年4組)の生徒役としてブレイク前の川口春奈・本田翼・中川大志・西内まりやらが出演しています。 山田裕貴はこの作品で、2年4組の主要生徒のひとり・藤吉晃二を演じました。この役柄には思い入れがある様子。2014年に「新GTO」が放送された際には、「今の生徒さんにちょっとヤキモチ(笑)」と自身のブログでその思いを述べています。

3.『HiGH&LOW〜THE STORY OF S.W.O.R.D.〜』

『HiGH&LOW〜THE STORY OF S.W.O.R.D.〜』は、2015年10月22日から2016年6月26日まで2期にわたって放送された日本テレビ系列のテレビドラマと、2016年から2019年まで現在も続く(2019年5月現在)日本映画のシリーズ作品の総称です。 かつて「ムゲン」という伝説のチームが、地域一帯を支配していた頃。その圧倒的な勢力によって、かえってその一帯は統率が取れていましたが、彼らに唯一屈することなく互角に渡り合った兄弟がいました。彼らの名前は雨宮兄弟。しかし両者の決着はつかず、ある事件を契機にムゲンは突如解散に追い込まれ、雨宮兄弟も姿を消します。 その後その地域一帯に、 「山王街二代目喧嘩屋 山王連合会」 「誘惑の白い悪魔 White Rascals」 「漆黒の凶悪高校 鬼邪高校」 「無慈悲なる街の亡霊 RUDE BOYS」 「復讐の壊し屋一家 達磨一家」 という5つのチームが頭角を現し、それぞれの頭文字をとって「S.W.O.R.D.地区(スウォード地区)」と呼ばれるようになります。特にS.W.O.R.D.地区のギャング達は「G-SWORD」と呼ばれて恐れられ、さらには謎の新勢力「MIGHTY WARRIORS」が現れます。こうしてムゲンの解散から1年が経過したある日、それぞれのプライドをかけた男たちの戦いが、始まろうとしていたのです……。 今作では企画段階から準備に携わったEXILE TRIBEのメンバーをはじめ、窪田正孝・林遣都・井浦新ら、主役級の豪華メンバーが出演者として名を連ねています。山田裕貴が演じたのは「SWORD」の“O”にあたる「鬼邪高校」の初代番長にして定時制頭でもある村山良樹でキーマンのひとりです。穏やかな役を演じることの多かった山田にとって、新境地を開いた作品と言えるでしょう。

4.『おんな城主 直虎』

『おんな城主 直虎』は2017年に放送された、NHK大河ドラマです。 戦のたびに当主を亡くし、後継者となる男子が次々に命を落としてしまった遠江の井伊家。お家断絶の危機にさらされる中、立ち上がったひとりの“おんな”がいました。彼女の名前は、井伊直虎。彼女は男の名前で家督を継ぎ、幼き日に別れた許嫁への一途な愛と交わした大切な約束を胸に、仲間と力を合わせて国を統治し、幼い世継ぎ・虎松(後の井伊直政)を守り育て、その後の発展の礎を築いていきます。これはそんな直虎の波乱万丈の生涯を、1年に渡り壮大なスケールで描いた物語です。 主人公・井伊直虎を演じたのは、柴咲コウ。胸の内に一途な愛と強い意志をもつ、芯の通った女性を演じ、その演技力が高く評価されました。 山田はこの作品に、庵原助右衛門朝昌(いはらすけえもんともまさ)役で出演。井伊家と対立する大勢力に仕えていたものの、最終的には井伊家の家臣として、井伊直政やその子・直孝らを側近として支えていくという役どころを演じています。初大河作品であったものの、その演技は高評価だったようです。

5.『僕たちがやりました』

『僕たちがやりました』は、金城宗幸原作・荒木光作画による同名人気コミックを、2017年にフジテレビ系列でドラマ化した作品です。 平穏な学校生活から一変、一夜にして“追われる身”となってしまった彼らが選んだ道は、ひたすら“逃げる”こと。そんな彼らを行く先々で待ち受けるのは、教師や刑事の追跡、不良たちの報復、仲間割れ、恋人との別れ、抑えきれない欲望、そして言いようの無い罪悪感……。これはそんな彼らが右往左往しながら逃亡を続ける中で、次々に現れる問題を解決しながら成長していく過程を描いた、ハラハラドキドキの青春逃亡劇です。 主人公・増渕トビオを演じたのは、窪田正孝。また彼と共に逃亡劇を繰り広げる伊佐美翔を間宮祥太朗、“マル”こと丸山友貴を葉山奨之、“パイセン”こと小坂秀郎を今野浩喜がそれぞれ演じているほか、今作のヒロインでトビオの幼馴染・蒼川蓮子を永野芽郁、彼らを執拗に追い詰める所轄署の刑事・飯室成男を三浦翔平が演じています。 山田裕貴はこの作品で、裏社会を牛耳る首領(ドン)でパイセンの父親でもある輪島宗十郎(演:古田新太)の愛人の息子・原野玲夢を演じました。

6.『ホリデイラブ』

『ホリデイラブ』は、原作・こやまゆかり、作画・草壁エリザによる人気コミック「ホリデイラブ ~夫婦間恋愛~」を、2018年にテレビ朝日系列でドラマ化した作品です。 自宅でネイルサロンを経営する主人公・高森杏寿は、愛する夫・純平と娘との3人家族。平凡ながらも普通の幸せをかみしめていましたが、大手ゼネコンに勤務する純平の単身赴任が決まり、家族が共に過ごせるのは純平が帰宅する週末だけになってしまいます。 そんな中、純平の単身赴任先には、新しい事務員・井筒里奈が入社。その妖艶な美しさに男性たちが色めき立つ中、里奈は純平を誘惑し、それに抗えなくなった純平はついに一夜だけの過ちを犯してしまうのです。その事実を知り、必死に許しを請う純平を初めは激しく拒絶した杏寿。しかしある出来事をきっかけに自分の言動を後悔した杏寿は、純平との関係を再構築することを決意します。 幸せな日常が戻るかに見えましたが、里奈は自身も夫と子供がある身でありながら純平への恋心を暴走させ、あの手この手でふたりの関係を壊そうと画策。ついには里奈の企みによって、杏寿が必死で隠してきたある秘密を純平に知られ、完全に信用を失ってしまうのです。 しかし互いに疑心暗鬼になりながらも、再構築したいと思う気持ちは共通しているふたり。果たして杏寿と純平は壊れてしまった絆を、再び結び直すことが出来るでしょうか……? 主人公・高森杏寿を演じたのは、仲里依紗。また一夜の過ちを犯してしまう杏寿の夫・純平を塚本高史、純平を愛し杏寿との仲を壊そうと画策する井筒里奈を松本まりかがそれぞれ演じています。 山田裕貴はこの作品に、志賀拓巳役で出演。ネイルサロンとエステを経営する黒井という男になりすまし、里奈の命で杏寿を誘惑。結果、純平の心が杏寿から一時的に離れてしまうきっかけを作った人物を怪演しました。

7.『特捜9』

大都会・東京で頻発する凶悪犯罪撲滅のために警視庁捜査一課に新設された「第9係」の活躍を描き、大ヒットを記録したテレビ朝日系列の人気ドラマシリーズ『警視庁捜査一課第9係』。今作はその続編として、2018年から同局で放送されているドラマシリーズです。2019年4月からは、シーズン2が放送されています。 前作で係長・加納倫太郎と彼の指揮のもとに集まった個性的な刑事たち5人で結成された「警視庁捜査一課9係」。倫太郎がテロ対策室のアドバイザーとなって9係を離れてからも、主人公・浅輪直樹をはじめとする残された5人で難事件を解決し続けていましたが、ある事件を契機に解散。メンバーは散り散りになってしまいます。 それから1年後、事件の早期解決を目指す「独立した捜査班」の結成が発表され、班長に任命された宗方朔太郎のもとにかつての9係メンバーが再集結。浅輪は主任となり、新メンバー・新藤亮も加わって、7人体制の「特捜9」として生まれ変わります。これはそんな特捜9のメンバーたちが、難事件を解決していく過程を描く、本格刑事ドラマです。 主人公・浅輪直樹を演じる井ノ原快彦のほか、羽田美智子・津田寛治・吹越満・田口浩正といった、9係の元メンバーは特捜9のメンバーとして続投。その他新たに彼らを束ねることとなった班長・宗方朔太郎を寺尾聰が好演しています。 山田裕貴はこの作品で、新たに特捜9のメンバーとなった新藤亮を演じています。

8.『なつぞら』

『なつぞら』は2019年前期に放送されている、NHK朝の連続テレビ小説です。 舞台は、戦後間もない1946年初夏。9歳の主人公・奥原なつは柴田剛男に連れられ、北海道・十勝へとやって来ます。戦災孤児のなつを受け入れた柴田家は、酪農を営みながら暮らす北陸からの開拓移民。剛男となつの父は戦場で知り合った戦友同士で、どちらかが生き残った暁には、お互いの家族の面倒を見るという約束を交わしていました。 柴田家一の偏屈者である剛男の義父・泰樹は、なつを厄介者だと言いながらも内心不憫に思っていましたが、子供ながらに懸命に牛の世話や乳搾りを手伝うなつの姿に心を打たれた泰樹は、なつに生きていくための術を叩き込んでいき、なつもまたそんな泰樹のそばで、持ち前の明るさを取り戻し、すっかり柴田家の一員として彼らと打ち解けていきます。 そんな中なつは、東京から引っ越してきた同級生・山田天陽と出会います。素敵な馬の絵を描く天陽の影響で自身も絵を描く楽しさに目覚めていくなつは、彼からアメリカで流行っている漫画映画(アニメーション)の魅力を教えられ、“絵が動く”という夢のような世界を知り感銘を受けます。 9年が経ち高校生になったなつは、酪農高校で農業を学びながら、天陽と共にお互いをデッサンし合うなど、絵を描く仕事にも興味を持ち始めていました。ひょんなことから東京へ行く機会を得たなつは、そこでアニメーション制作会社を訪れ、アニメーターという仕事と出会い憧れを抱くようになります。これは十勝の大自然に育まれて成長したなつが、アニメーターとして働くことを夢見て奮闘する姿を描く物語です。 主人公・なつを演じるのは、広瀬すず。またなつを見守り生きていく上で大切なことを指南していく祖父・泰樹を草刈正雄、なつを十勝に連れ帰る父・剛男を藤木直人、剛男の妻でなつたちの母・富士子を松嶋菜々子、なつに影響を与える親友・山田天陽を吉沢亮が演じています。 山田裕貴はこの作品に、小畑雪次郎役で出演。家業である菓子屋「雪月」を継ぐために農業高校に通うなつのクラスメイトで、なつが演劇部に入部するきっかけを作るという役どころを演じています。

9.『大全力失踪』

仕事も家庭も上手くいかず、さらには闇金からの借金を抱えた八方塞がりの主人公・磯山武が、新たな人生を求めて現実逃避し、失踪宣告制度により7年間行方不明になることで死亡したとみなされる“完全失踪”を目指す姿を描いた、2017年放送のNHKBSプレミアムによるドラマ『全力失踪』。今作はその続編として、2019年に同局で放送された作品です。 7年の失踪後、家に戻った主人公・磯山武は、家族でパン屋を営むものの、経営状態は苦しく赤字続き。唯一のいいニュースと言えば、娘・ななみが老舗商社の御曹司・白金雅也と婚約したこと。しかし雅也の父は経済力のない磯山を軽蔑し、婚約を破棄させようとします。 そんな中、旧友と再会した磯山は体調の悪そうな彼の頼みで、骨とう品をある人物に届けることに。すると翌朝磯山は父親の虐待から逃げたいと願う目黒ゆきと出会います。ゆきを救うために、磯山は疑似親子として逃避行を開始し、家族の前から再び“失踪”してしまうのです……。 今作では再び旅に出た磯山が、行く先々で繰り返す出会いと別れをコメディータッチで描いています。主人公・磯山を演じたのは、原田泰造。そして彼に振り回される妻・聖子を緒川たまき、同じく翻弄される娘・ななみを優希美青が演じています。 山田裕貴はこの作品に、ななみの婚約者・白金雅也役で出演。老舗商社の御曹司だが跡を継ぐ気はなく、昔の仲間と一獲千金を狙っているという役どころです。

山田裕貴は作品への愛、そして誠実な演技への姿勢が魅力の俳優

出演作品へのあつい気持ち、そして他の役者への尊敬や感謝の言葉が述べられた公式Twitterの投稿が印象的な山田。彼がデビュー以来様々な作品に出演し続けているのには、この誠実さや熱血さが関係しているのでしょう。 山田の今後の活躍は期待大です!