【ネタバレ】『ソー:ラブ&サンダー』をアメコミ好きが完全解説!愛と雷の物語が倍面白くなるイースターエッグとは?
タップできる目次
- 新作『ソー:ラブ&サンダー』の基本情報
- 『ソー:ラブ&サンダー』鑑賞前に知っておきたい事
- 『ソー:ラブ&サンダー』のネタバレなしあらすじ
- 新作『ソー:ラブ&サンダー』の感想
- 『ソー:ラブ&サンダー』のネタバレあらすじ
- ミッド&ポストクレジットはファン必見!
- 【トリビア6選】豪華なカメオにまさかのダジャレ!?
- 【疑問】作中の気になるあれこれを解説
- ①ジェーンはどうやって新マイティ・ソーになった?
- ②ムジョルニアが修復されている?
- ③ジェーンとソーの関係は?
- 【クロスオーバー】あの神たちとの共演も期待したい!
- 【新キャラ】パンチが強すぎる4名を紹介
- 【主要キャラ】活躍シーンと今後
- 【監督】コメディアンならではのワイティティ節
- 【原作】脚本原作は「The Mighty Thor」
- 【おさらい】「マイティ・ソー」シリーズのあらすじ
- 『ソー:ラブ&サンダー』のネタバレ解説で新作を2度楽しもう
新作『ソー:ラブ&サンダー』の基本情報
上映時間 | 119分 |
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メインキャスト | クリス・ヘムズワース(ソー役) ナタリー・ポートマン(ジェーン・フォスター/マイティ・ソー役) テッサ・トンプソン(ヴァルキリー役) クリスチャン・ベール(ゴア役) ラッセル・クロウ(ゼウス役) |
監督 | タイカ・ワイティティ |
公開日 | 2022年7月8日 |
『ソー:ラブ&サンダー』鑑賞前に知っておきたい事
鑑賞前に見るべき作品は?
本作は、構成の工夫やクロスオーバーの少なさから、単体で見ても十分に楽しめる作品となっています。 ただし、「ラブ&サンダー」は、過去の監督の発言から、MCUにおける時系列ではサノスによる指パッチン後の2026年、もしくは2027年の出来事であると考えられます。そのため、『アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー』と『アベンジャーズ / エンドゲーム』の2作品を知っておくのもおすすめです。
永久の扉とは?
『ソー:ラブ&サンダー』のカギとなるのは、宇宙の中心にあるという「永久の扉」です。ゼウスによると、その場所に最初にたどり着いた者の願いをなんでも叶えてくれるとのこと。「永久の扉」の先へたどり着くには、扉を開ける為の鍵を得る必要があります。
『ソー:ラブ&サンダー』のネタバレなしあらすじ
あらすじ
サノスとの戦いを終えたソーは、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々とともに宇宙へ旅立ち、心の平和を求めて隠遁生活を送っていました。しかし彼の穏やかな生活に、神々の殲滅を目論むゴア・ザ・ゴッド・ブッチャー(神殺しのゴア)の邪魔が入ります。
ソーはヴァルキリーやコーグらとともに、この危機に立ち向かうことに。そんな彼の前に現れたのは、なんと元カノのジェーン。しかも彼女は魔法のハンマー、ムジョルニアを操る新たな“マイティ・ソー”となっていました。
新作『ソー:ラブ&サンダー』の感想
マーベル全部見ているわけじゃないけど、初心者でも笑えて楽しい映画だった!アクションシーンはかっこいいし、音楽もいいしでテンション上がる。話もそんなに難しくなくて、すんなり理解できた。
MCUずっと観てきてると、ソーの成長に感動する。笑いあり涙ありのメリハリがあってテンポの良い展開だった。ジェーンとソーはMCUのなかでも好きなカップル。ワイティティ節全開なので、「バトルロイヤル」好きだった人は絶対好きなはず。
『ソー:ラブ&サンダー』のネタバレあらすじ
【起】ゴア、ソー、ジェーンの覚醒
ゴアがゴッドブッチャーに
荒れ果てたどこかの惑星。ゴアは神に病気の娘を救うよう願いますが、娘はまもなく命を落としてしまい、彼は泣き崩れます。 その後、不思議な声のするオアシスを見つけ、ゴアはそのなかへ。そこには彼が信仰する金色の鎧の神がいました。神に来世での幸せを願うゴアでしたが、そんな彼に神は来世などないと言い放ちます。 神に絶望したゴアはその場にあったネクロソードを手に取り、神を刺し殺します。こうして神を殺す力を手に入れた彼は、“ゴッド・ブッチャー”として全ての神々を殺すことを決意します。
ソーの大冒険
その後、ガーディアンズが受信した数多くの救難信号のなかから、ソーはアスガルド人のシフが送ったものを見つけます。ガーディアンズを見送った彼は、その星でお礼としてもらった2頭の巨大なヤギと相棒のコーグとともにシフのもとに駆けつけます。 そこで彼は、シフからゴアが宇宙の神々を殺して回っていると知らされました。
ジェーンの覚醒
地球では、ジェーン・フォスターがステージ4のガンのため化学療法を受けていました。回復する見込みはないと知った彼女は、自身の研究室で北欧神話の本を手にします。そこにはソーのハンマー、ムジョルニアは強さと健康をもたらすと書かれていました。 ニュー・アスガルドを訪れたジェーンは、粉々になったムジョルニアが展示されている場所へ。すると欠片が光り、もとのハンマーの形に戻ろうとします。
ゴアのシリアスな覚醒の後にくるソーの登場がぶっ飛んでて、もうすでに笑っちゃう!逆に、冒頭のジェーンは、心が強いからこそ孤独な感じがして、いたたまれない……。
【承】ニュー・アズガルドの危機
ソーがニュー・アスガルドに戻った夜、ゴアが町を襲ってきます。ソーがコーグやヴァルキリーとともに戦っていると、そこに“マイティ・ソー”となったジェーンが現れました。ソーは驚きつつも、ともに戦いをつづけます。 ところが彼らのスキを突いて、町の子どもたちが全員攫われてしまいました。ソーたちは住民に必ず子どもたちを取り戻すと約束し、作戦を練ります。そこへ、ヘイムダルの息子アクセルから連絡が。子供たちが影の世界に捕らわれていることを知ったソーたちは、ある作戦を立てます。
ジェーンとの再会シーンは、最高に胸アツ!加えてムジョルニアに未練たらたらなソーと今カノポジションのストームブレイカーが可愛い。
【転】全能の町へ
ソーたちが向かったのは、全ての神々が集まる「全能の町」でした。そこでソーは最高神ゼウスに事情を説明し、援軍を頼みますが断られてしまいます。 ゼウスはゴアの目的は、「永久の扉」を開き、神々を殲滅するという願いを叶えることだが、彼はそこまでは辿り着けないと言うのです。ゼウスの協力を諦め、ソーたちはゼウスの手下と戦闘、強力なゼウスの武器サンダーボルトを奪って逃走。 彼らはゴアのいる影の世界にたどり着きますが、子供たちはおらず、罠だと気付きます。ゴアは「永久の扉」を開くためにソーのストームブレイカーを奪おうとしていたのです。激しい戦闘の末、ヴァルキリーは負傷。ジェーンも病状が悪化しこれ以上戦うのは不可能に。彼らはニュー・アスガルドへの帰還を余儀なくされますが、ゴアにストームブレイカーを奪われてしまいます。
ゼウスが予想以上にダメダメな神様で、予告で期待してた分、肩透かしだった。ここで出てきた「永久(エタニティ)」と言えば、ギャラクタスを思い出しちゃってワクワク。
【結末】ゴアとの意外な決着
ソーはジェーンとヴァルキリーを置いて、1人で再びゴアに挑むことに。子供たちを救い出したソーはゴアを阻止するために戦います。ゴアが操るシャドウモンスターは、ソーから力を分け与えられたアスガルドの子どもたちが足止めします。 しかしソーが劣勢になり、間一髪、ジェーンが彼を助けにやってきました。ソーはなんとかストームブレイカーを取り戻しますが、「永久の扉」はすでに開いてしまっています。 扉の先に入ったゴアは、いよいよ願いを叶えるところです。しかし、まさに息を引き取ろうというジェーンを抱いているソーを見て、ゴアは自分の本当の願いを思い出します。それは亡くした娘を取り戻すことでした。しかし力の消耗で死が近いゴアは、娘が独りになってしまうと躊躇します。 するとジェーンが「ひとりにさせない」と声をかけ、ソーも頷きました。蘇った娘と束の間の再会を果たしたゴアは幸せそうに息を引き取ります。ジェーンもまたそこで力尽きてしまうのでした。 ニュー・アスガルドに戻ったソーは、ゴアの娘とともに暮らしています。そして2人は「ラブ&サンダー」として弱い立場の人々を守るため、日夜戦っているのでした。
この決着はもはやソーの十八番(?)かも。結末は、ジェーンが息絶えて涙出たと思ったら、次にソーがパパをやっていて、もう感情がジェットコースターだった。
ミッド&ポストクレジットはファン必見!
ミッドクレジット
ミッドクレジットシーンでは、ソーにサンダーボルトで胸を刺されたゼウスが死んでいなかったことが明かされました。基本的にネクロソード以外では、神を殺すことはできないのです。 そしてゼウスは、息子のヘラクレスにソーへの復讐を命じました。今後の作品にヘラクレスがどのように登場するのか、期待したいですね。 米Varietyのインタビューによると、ヘラクレスを演じたブレット・ゴールドスタインは、カメオ出演することを口外しないようマーベルから口止めされたそう。そのため、自身が登場することを両親にも伝えられず、ただ「見に行った方がいいよ、面白いから!」と映画館に行くよう薦めたと明かしています。
エンドクレジット
エンドクレジット後のシーンでは、ジェーンの死後が描かれました。 ソーの腕のなかで息を引き取った彼女は金色の粒になって風に飛んでいき、気が付くとジェーンはヴァルハラにたどり着いてました。ヴァルハラは、名誉ある戦死を遂げた勇士の魂が送られる場所です。彼女はそこでヘイムダルに再会しました。
ジェーンが報われてよかったと思うとともに、ロキがヴァルハラにいるのか探している自分が……。
【トリビア6選】豪華なカメオにまさかのダジャレ!?
①豪華なカメオが劇で再登場
「バトルロイヤル」では、オーディンに化けたロキがこれまでのソーの物語を間抜けな劇にして演じさせていました。 本作で観光地と化しているニュー・アスガルドでは、「バトルロイヤル」のストーリーをベースにした劇が上演されています。ここに登場しているソー役やロキ役などの俳優が異様に豪華! 劇中のソー役は前作と同じくソー役にルーク・ヘムズワース、ロキ役はマット・デイモン、オーディン役はサム・ニールです。さらに今回はヘラ役でメリッサ・マッカーシーが登場!まさかのカメオ出演に驚き!
もはや、自分の監督作までパロディしちゃうワイティティ監督、センスありすぎ。今回のゴアの襲撃も劇にしようとしていて、笑っちゃいます。
②タトゥーに入っている名前はロキだけじゃない?
映画『ソー:ラブ&サンダー』の予告編で、ソーの背中に、義弟ロキを追悼する「RIP LOKI(安らかに、ロキ)」の文字と、ロキのヘルメットのタトゥーが入っていることが明らかになりました。 しかし、実はソーの背中にあるのはロキの名前だけではありません。文字が書かれた紙のタトゥーもあり、メイクアップアーティストのマッテオ・シルヴィがInstagramに投稿した写真をよく見てみると、「母上」「父上」「ヘイルダム」「ロキ」「トニー」「ナターシャ」という文字が見えます。 これは、死別した両親と仲間の名前です。ソーは失った大切な人を背中に刻んでいるようですね。
③キャスト・スタッフの子供の出演シーン
映画『ソー:ラブ&サンダー』には、キャスト・スタッフの実の子供たちが出演していました。 ラストでソーが養子にしたゴアの娘ラヴ役は、ソー役のクリス・ヘムズワースの実の娘インディア・ローズ・ヘムズワース。また、ソーの幼少期を演じたのも、クリス・ヘムズワースの息子トリスタンでした。 さらに、ゴアに人質に取られた子供の中には、クリス・ヘムズワースのもう1人の息子サーシャ、ナタリー・ポートマンの子供たち、タイカ・ワイティティ監督の子供たち、そしてクリスチャンベールの子どもたちも登場しています。
実は、クリス・ヘムズワースの妻、エルサ・パタキーもカメオで出ていたんだよね……。役どころがまさかの元カノの狼女役っていうのもいい。
④あのキャラがニュー・アズガルドに
観光地としても人気のあるニュー・アスガルドには、MCUファンにはうれしい住人が引っ越してきたようです。 それは、短編映画シリーズ「マーベル・ワンショット」のうち、ソーの地球での暮らしを描いた「チーム・ソー」シリーズに登場していたダリル。彼は「シビル・ウォー」に誘ってもらえなかったソーがオーストラリアで暇を持て余していたときのルームメイトです。 ダリルはどうやら、ニュー・アスガルドのツアーガイドとして働いている様子。劇中ではヴァルキリーに頼りにされている様子もうかがえました。のびのび暮らしているようで安心しますね。
これは、気づいたときに驚いたカメオ!こういうニッチなイースターエッグがあるから、ファンを辞められない。
⑤コーグと添い遂げたキャラの名前
No coincidence baby https://t.co/oGTUzz9bMg
— Taika Waititi (@TaikaWaititi) July 16, 2022
本作のラストでは、ソーの仲間で全身が岩でできているコーグのパートナーが登場しました。コーグのパートナーである男性の名前は“ドウェイン”。岩(ロック)でできた“ドウェイン”というと、どうしてもロック様ことドウェイン・ジョンソンを連想してしまいます……。 それがなんと本当にダジャレだったそうで、Twitterでファンの「コーグのボーイフレンドの名前はドウェインだ」という呟きに対して、タイカ・ワイティティ監督が「偶然じゃないよ」と引用リツイートしています。
⑥劇中のヘビメタとシーンがリンク
80年代のヘヴィーメタルやハードロックの名曲が多用されたことで、MCUの重厚さがいい意味で吹き飛ばされ、単純明快でカッコいい作風になっていた本作。しかも劇中の音楽たちは各シーンともうまくリンクしていて、センスの良さに溢れていました。 例えば、冒頭ではガンズ・アンド・ローゼズの「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル」をBGMにソーが大暴れ。ゴアと戦うシーンでは同バンドのロック史に残る名バラード「ノーヴェンバー・レイン」が流れます。 さらに、ソーがゼウスの神器を奪うシーンでは同バンドの「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」が流れますが、本作のメインテーマでもあるこの曲は、ラストでソーに娘ができることで「俺の愛しい子ども」という意味だったのだとわかる仕組み。 劇中にはヘビメタやハードロックのMVでよく見るような演出もあり、ヘビメタ・ロック好きなら様々な発見があるはずです。
【疑問】作中の気になるあれこれを解説
『ソー:ラブ&サンダー』には気になるポイントが盛りだくさん!あのキャラクターのまさかのカムバックやほかのヒーローとのコラボレーションなど、注目したい3つのトピックを紹介しましょう。 ※ネタバレありで解説していくので、本作を末鑑賞の場合は注意してください。
①ジェーンはどうやって新マイティ・ソーになった?
本作の最大の注目ポイントは、ソーの元カノ、ジェーン・フォスターの再登場です。ソーの単独2作目『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013年)以降、姿を見せていなかった彼女の活躍は、「ラブ&サンダー」最大の見どころ! ソーと再会する半年ほど前、ジェーンはステージ4のガンと診断されました。回復する見込みはないと知った彼女は、ムジョルニアが強さと健康を与えると知りニュー・アスガルドへ。そこで展示されていたムジョルニアは粉々でしたが、彼女が現れると破片が光り、もとのハンマーの形に戻ります。このことについて「ムジョルニアが(自分を)呼んでいた」と語るジェーン。 実は、2人が付き合っていた時に、ソーがムジョルニアにジェーンを守るよう語りかけたことで、ムジョルニアに魔法がかかったようです。ジェーンへの強い愛が病気の彼女を守るために、ムジョルニアを修復し、彼女にマイティ・ソーのパワーを授けたと言えますね。 ムジョルニアによって“マイティ・ソー”としての力を得た彼女でしたが、そのせいで治療が効かなくなってしまい、病状は悪化する一方となってしまいました。
まさに、愛がなせる業!その愛に応えてくれるムジョルニアも愛おしい……。マイティソーになったジェーンは完全にヒーローをしていて、かっこよかった!
②ムジョルニアが修復されている?
ソーのメインの武器だったハンマー、ムジョルニアは『マイティ・ソー バトルロイヤル』で、彼の姉であり死の女神であるヘラに破壊されてしまいました。 しかし本作でムジョルニアの破片はジェーンを呼び寄せ、もとの形に戻ったことが判明。さらに欠片を分解してより広い範囲に攻撃できるようになったり、ライトとして使えたりと、新しい機能も追加されています。 またソーはすでにストームブレイカーという新しい武器を手に入れていますが、ムジョルニアへの思い入れは強かったようで、ジェーンに対するのと同じように未練タラタラな様子。それにストームブレイカーが腹を立てているように見えるシーンもあり、武器の「元カノ」と「今カノ」のような関係も微笑ましいです。
ストームブレイカーが急に意思を持ち出したのは、グルートの枝だからだけじゃなくて、冒頭に、土に埋めていたことも関係ありそう。
③ジェーンとソーの関係は?
別れて8年以上経っているというのに、まだジェーンに未練があったソー。予期せぬ再会に彼は動揺し、当初2人はギクシャクしていました。 コーグが語ったところによると、ソーとジェーンは一時期一緒に暮らし、楽しく過ごしていたそうです。しかしお互いが大切な存在になっていくにつれて失うことを恐れるようになり、逆に距離を置くようになってしまったとのこと。 そしてあるとき、ジェーンは置き手紙を残して去っていたのでした。2人は決してお互いが嫌いになって別れたわけではなかったのです。 ゴアとの対決に向かう船の上で、ジェーンは自分がガンを患っていることを告白。ソーはそれを受け入れ、2人はキスをし、よりを戻します。その後、ジェーンの死期が迫っていると知ったソーは、彼女を最期まで愛することを決めました。彼女もそれを受け入れ、ゴアとの最終決戦に向かうソーを見送ったのです。
別れる理由が壮大すぎる!逆に二人の付き合っていたころの回想は、ベタ過ぎて笑った。
【クロスオーバー】あの神たちとの共演も期待したい!
本作のエンドロールの後には「Thor will be back.(ソーは帰ってくる)」の文字が。ということは、今後もMCUにソーが登場することは間違いなさそうです。 問題はそれが単独5作目になるのか、それともほかのヒーローの映画に登場することになるのか、ということ。 本作ではガーディアンズ・オブ・ギャラクシーとの共演もあったので、つい期待してしまいますが、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3(原題)』の監督を務めるジェームズ・ガンは「ソーは登場しない」と明言。残念ですが、こちらは確かな情報のようです。 ソーはもともと北欧神話に着想を得たキャラクターなので、エターナルズやムーンナイトなど、神話関連のほかのヒーローたちとのクロスオーバーはあるかもしれません。 「ラブ&サンダー」のミッドクレジットシーンでは、ソーの新たな敵となりそうなキャラクター、ヘラクレスも登場したので、単独5作目も期待したいですね!
スピンオフでいいので、ヴァルハラでのマイティソーの活躍を見せてください。
【新キャラ】パンチが強すぎる4名を紹介
ゴア
映画では触れられていませんが、コミックでのゴアは信心深い家庭に育ちました。しかしいくら祈りを捧げても、それが届くことはありませんでした。家族を次々と亡くした彼は、神の存在を疑いはじめます。そして最後に残った娘が命を落としたとき、信仰心を完全に捨て去るのです。 そんなときに本物の神に出会い、神が自分たち以外のことはなにも気にしていないと知ったゴア。そして神々の殲滅を決意したのです。 ゴアが操るネクロソードは、神を殺すことができる珍しい武器です。彼はこれを最初に神を殺したときに手に入れました。また彼は影のなかを移動する能力を持っています。 ヴィランではありますが、そうなってしまったのには悲しい経緯がありました。こういった点ではマーベルらしいキャラクターと言えますね。
ゴアとソーってお互い大切な人を亡くしているけど、その対処の仕方が違うんだよね。その違いが、ヒーローとヴィランを分けているのかも。
ゼウス
『#ソーラブアンドサンダー』
— マーベル・スタジオ[公式] (@MarvelStudios_J) July 3, 2022
❤キャラ紹介:❻#ゼウス⚡
他の神々の上に立つ、全知全能の最高神。
オリンポスの頂上に建てられた
絢爛豪華な神殿で自堕落な日々を過ごす????
『ソー:ラブ&サンダー』
7/8(金) #ソー劇場降臨 pic.twitter.com/kwtw674XZT
全知全能の神ゼウスは全能の町で神々の尊敬を集めながらも、実際は怠惰で傲慢な神でした。彼はサンダーボルトを使ったパフォーマンスで人気を博していますが、ゴアに殺されることを恐れて本当の戦いに参加することを断ります。また乱痴気騒ぎが好きで、常にそのことばかり考えているようです。 彼の武器であるサンダーボルトは強力な武器で、ソーのゴアとの戦いでもとても役に立っていました。このことから、サンダーボルトを操ることができるゼウスもそれなりに強いだろうと予測されます。
ふてぶてしいまでに堕落しているのには、理由がありそう。次の登場に期待したい。
二匹のヤギ、トゥースグラインダーとトゥースナッシャー
『#ソーラブアンドサンダー』
— マーベル・スタジオ[公式] (@MarvelStudios_J) July 3, 2022
❤キャラ紹介:❼ヤギ×2⚡
大きな声と歯がチャーミング!
謎に包まれた二匹のヤギ????
◆#トゥースグラインダー
◆#トゥースナッシャー
『ソー:ラブ&サンダー』
7/8(金) #ソー劇場降臨 pic.twitter.com/Y52X6JSWLC
ガーディアンズとともに、ある惑星を救ったソーは、そのお礼として巨大な2頭のヤギ、トゥースグラインダーとトゥースナッシャーをもらいます。彼はよろこびますが、大きな声で叫ぶように鳴く2頭にガーディアンズの面々は迷惑顔。結局、ガーディアンズと分かれ、ソーとコーグはヤギをヤギを連れてニュー・アスガルドに戻りました。 最初はただうるさいだけかと思われましたが、ソーたちが移動するときには船を曳いたり、ゴアとの戦いで彼が操るシャドウモンスターからコーグを守ったりと、意外に活躍しています。
映画館だと、そのうるささに拍車がかかっていた。ラストではソーと一緒にいないから、ニュー・アズガルドで暮らしているのかも?
ゴアの娘・ラブ
映画冒頭で命を落としたゴアの娘ラブ。その後、永久の扉の向こうでゴアが願ったことにより蘇りました。蘇った彼女は、永久の扉で特殊な能力を得たようです。父と束の間の再会を果たした彼女は、ソーに引き取られます。 ニュー・アスガルドに戻ったソーは、父親として彼女を育てることに。ちょっぴり生意気で予測できない子どもの行動に、ソーは手を焼いている様子でしたが、2人ともしあわせそうでした。 また彼女は、ソーとタッグを組んで「ラブ&サンダー」として弱い人々を守るために戦っています。小さな体で巨大なストームブレイカーを操る姿には、未来のヒーローの誕生を予感させます。
ムジョルニアに落書きしたりしちゃうラブって、もしかしてムジョルニア持てちゃうのかな?
【主要キャラ】活躍シーンと今後
①ソー役/クリス・ヘムズワース(日本版:三宅健太)
これまでのシリーズで、大切な人を多く失ってきたソー。彼は再び愛する者を失うことを恐れて、人との間に壁を作っていました。しかしジェーンと再会したことで心を開くことを学び、成長しています。 単独1作目の冒頭、ソーは“高潔な精神の者にしか持ち上げられない”ムジョルニアを持つことができませんでした。しかしソー自身から、彼女に出会って変わったこと、ジェーンがソーをハンマーにふさわしい人間にしてくれたと語られるシーンは、これまでの彼の変遷を見ていると胸アツです。 ソーのMCUへのカムバックは確定しているので、今後彼がどのような活躍を見せてくれるのか、期待が高まります。
ソーがカムバックするということは、パパ・ソーとラブをもっと見れるってことですか?
②ジェーン・フォスター(マイティ・ソー)役/ナタリー・ポートマン(日本語版:坂本真綾)
ソーの元カノとして再登場したジェーン・フォスター。ソーと別れたあと、天文物理学者として本を出版するなど、成功していました。 しかしガンに冒され、闘病生活を余儀なくされてしまいます。そんななか、ムジョルニアの持つエネルギーを知り、“マイティ・ソー”となりました。勇敢な彼女は最後には病気を受け入れ、ソーへの気持ちにも素直になります。そして病室で最期を迎えるより戦いたいと、ジェーンはゴアとの最終決戦で劣勢となったソーを助けに向かいました。 本作ではゴアとの戦いのあとに命を落とし、ヴァルハラへ行ったジェーン。今後の作品への登場はあるのでしょうか。
ジェーンのマイティ・ソーがもう見られないなんて言わないでほしい。あの最後は、確かにしっくりくるけど、もう少しマイティ・ソーの活躍が見たかった……。
③ヴァルキリー役/テッサ・トンプソン(日本語版:沢城みゆき)
『アベンジャーズ/エンドゲーム』の終盤で、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーとともに旅に出ることを決めたソー。ノルウェーに築いたニュー・アスガルドは、ヴァルキリーが王として統治することに。 しかし戦士として生きてきた彼女は、王の職務に退屈していました。そしてニュー・アスガルドに危機が迫ったとき、ヴァルキリーはソーたちとともに戦うことを選びます。途中で負傷し戦線離脱したものの、戦いを終えニュー・アスガルドに戻った後は子どもたちに護身術を教えるなど、彼女なりの方法でこれからも国を統治していくようです。 また前作で軽く触れられていた彼女のトラウマも、コーグとの会話で明かされました。ヴァルキリーは神のための戦いで愛する女性を亡くし、半ば愛をあきらめるようになっていたのです。ここで原作の設定通り、彼女がバイセクシュアルであることに自然に触れらています。ジェーンとソーの仲を取り持つような気の利いたシーンもあり、より魅力的なキャラクターとなりました。
ヴァルキリーが「全能の町」で女神の手にキスしたり、終始かっこいい女性を体現していて痺れた!
④コーグ/タイカ・ワイティティ(声)(日本語版:金谷ヒデユキ)
『#ソーラブアンドサンダー』
— マーベル・スタジオ[公式] (@MarvelStudios_J) July 2, 2022
❤キャラ紹介:❺ #コーグ⚡#ソー と仲良しの陽気な戦士????
サノスとの最終決戦から、
ゲームのバーチャルな戦いまで、
どんな戦いもソーと共闘してきた????????
『ソー:ラブ&サンダー』
7/8(金) #ソー劇場降臨 pic.twitter.com/rpEyCxZ3T2
コーグは「バトルロイヤル」でソーが惑星サカールで出会った、鉱物型の知的生命体です。ソーと理解を深めあったコーグは、ヘラからアスガルドを救うための戦いにも参加します。 アスガルドが崩壊したあと、彼はソーたちとともにニュー・アスガルドで暮らすようになりました。前作では脇役として味のある存在感を放っていましたが、本作ではソーの相棒として行動をともにしています。全能の町での戦いでは、ゼウスに胸を貫かれ顔だけになってしまいましたが死んではおらず、のちに体も復活しています。 また彼の種族は男性同士でカップルになり、子どもを持つことも明らかに。本作のラストシーンでは、彼もパートナーを見つけたようでした。 今作では、語り部としてソーやジェーンの物語をユーモアたっぷりに語る姿も見せており、この語りに思わずクスっとした人も多いのではないでしょうか。
コーグが語り部ポジションなのには、納得しかない。ジョークとして面白いだけじゃなく、今までのソーを知らなくても楽しめる配慮が素晴らしい。
⑤「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」
「エンドゲーム」のラストで、ソーはガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々とともに銀河に旅立ちました。本作の冒頭でも、彼はガーディアンズと行動をともにしています。彼らは宇宙各地で助けを求める人々に加勢しているらしく、「ならず者集団」はすっかりヒーローになった様子。 ソーとの共闘が一段落した後、ガーディアンズがキャッチした救難信号にシフからのものがあり、ソーとコーグは彼女のもとへ行くことに。ここで彼らとは分かれることになります。スターロードは、これまで多くの大切な人を失ってきたソーに対して、自分もガモーラを亡くした経験から感動的なアドバイスをしました。 しかし名残惜しそうなソーを残して、彼らはほかの惑星を救うためさっさと飛び去っていきます。
ピーター・クイルが、ガモーラの死を乗り越えていたのが意外。もしかして「ガーディアンズ3」のほうが前の出来事?
【監督】コメディアンならではのワイティティ節
シリーズ4作目の監督を務めるのは、3作目『マイティ・ソー/バトルロイヤル』でソーのコメディ要素を引き出した、ニュージーランド出身のタイカ・ワイティティ。オーストラリア出身のクリス・ヘムズワースとは気が合うようです。 ワイティティ監督が4作目続投との発表と同じ頃、彼が監督を務める予定のハリウッド実写版『AKIRA』の製作が延期され、企画の無期限保留も判明。先に手がけるはずだった『AKIRA』の延期で、4作目『マイティ・ソー/ラブ&サンダー』の企画も一気に進んだのかも?
「バトルロイヤル」からソーのイメージが打って変わったけど、今のマーベルにはワイティティ監督のソーが似合ってるかも。
【原作】脚本原作は「The Mighty Thor」
ここで、新作『ソー:ラブ&サンダー』のあらすじとなる、原作コミックの内容をチェックしておきましょう。 ソーが“ゴア・ザ・ゴッド・ブッチャー”と戦っている頃、ジェーンは乳がんの宣告を受けていました。後にソーの招待でアスガルドで治療を受けますが、その間、ソーはニック・フューリーとの戦いでムジョルニアを振るう能力を失ってしまいます。 月に取り残されたままのムジョルニアがテレパシーでジェーンを呼び、次第にジェーンもその呼びかけに応えるように。そしてついに彼女はムジョルニアを手にして、ソーの力と体格を継承。ソーも新しい“マイティ・ソー”の誕生を受け入れるのです。
結構原作と違うから、コミックも気になる……!
【おさらい】「マイティ・ソー」シリーズのあらすじ
ここで、これまでの「マイティ・ソー」シリーズのあらすじを振り返ってみましょう。シリーズを通して、王オーディンが治める神の世界“アスガルド”を舞台に、オーディンの息子で王位継承者の雷神ソーの活躍と弟ロキとの因縁、そして地球人ジェーンとの恋を描いています。
『マイティ・ソー』(2011年)
選ばれし者しか持つことができない雷神のハンマー“ムジョルニア”を手にするソー(クリス・ヘムズワース)は、アスガルド最強の戦士。しかしその傲慢さからアスガルドを戦乱の危機に陥れたため、父・オーディン(アンソニー・ホプキンス)によって力を奪われて地球に追放されてしまいます。 地球で天文学者のジェーン(ナタリー・ポートマン)と出会ったソーは、彼女を通して人間の温かさに触れ合って改心し、ジェーンを愛するように。しかしその頃、アスガルドではソーの弟ロキ(トム・ヒドルストン)がアスガルド征服を企んでいました。
最初にして、至高!このころはSHIELDのコールソンが活躍してて、「エージェント・オブ・シールド」好きとしてはうれしい。
『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013年)
2作目では、宇宙誕生以前から存在していた“ダーク・エルフ”を率いるマレキス(クリストファー・エクルストン)との戦いが繰り広げられます。 マレキスが狙うインフィニティ・ストーンの一つ「エーテル」を体内に吸収してしまった恋人ジェーンを救うため、宿敵ロキとも共闘して、ロンドンを舞台にマレキスに戦いを挑みます。
ここからロキにはまる人続出!ただ険悪なだけじゃない兄弟仲と、やっぱり最後に裏切られるソーが見どころ。
『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017年)
ソーの姉で邪悪なヘラ(ケイト・ブランシェット)がオーディン王の消滅とともに復活し、アスガルドを侵略。彼女の圧倒的な強さにソーもロキも歯が立ちません。 最終手段としてアスガルドを破滅させてしまう“ラグナロク”を引き起こすことになりますが……。本作ではキーパーソンとして、「アベンジャーズ」のハルクとドクター・ストレンジが登場しています。
ロキとソー、ハルクとソー、ヴァルキリーとソー。どのコンビをとっても面白い!
『アベンジャーズ/エンドゲーム』の後、ソーはどうなった?
「エンドゲーム」でサノスとの戦いを終え、地球で復興した新たなアスガルドをヴァルキリーに託したソー。ラストでは、ガーディアンズのロケットとともにベネター号に乗り込んで、どうやら宇宙へ飛び出す様子。 本気かギャグか、ソーは「アスガーディアン・オブ・ギャラクシー」と名付けていましたが、本当にフェーズ4の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.3』にそのまま登場するのでしょうか?こちらの続きも気になるところ!
「エンドゲーム」でのソーの「親父ボディー」の衝撃は半端なかった。あのヴィジュアル、むしろ癖になりそう。
『ソー:ラブ&サンダー』のネタバレ解説で新作を2度楽しもう
2022年7月8日から公開している『ソー:ラブ&サンダー』は、タイトル通り、愛と雷に注目の作品でした。 ヴァルキリーの続投に、ジェーンがムジョルニアを持ち、マイティ・ソーを継承するなど、盛りだくさんの展開を見せてくれました。今後のソーの活躍にまだまだ目が離せませんね!
次のMCU作品も楽しみすぎる!