2019年11月30日更新

『ジョジョの奇妙な冒険』ディオの活躍や強さを徹底解説!圧倒的カリスマ性と邪悪さを持つラスボス

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【ジョジョ】ディオ・ブランドー(DIO)の活躍を振り返りながら、カリスマ性あふれる魅力に迫る!【ネタバレ注意】

『ジョジョの奇妙な冒険』における悪役・ディオ・ブランドーは、イギリスの貧民街で生まれました。幼い頃に母親を亡くしたディオは、酒乱の父親・ダリオ・ブランドーから頻繫に暴力を振われる日々。 愛する母の形見のドレスを売るようダリオから命じられた事で、ディオはついに激怒します。しかし彼の復讐は計算高く綿密なもので、ダリオに少量ずつ毒を盛る事で病死にみせかけて毒殺したのです。 ダリオは生前、馬車の転落事故に巻き込まれたジョージ・ジョースター1世の近くにたまたま居合わせた事から、ジョースター卿から「命の恩人」と勘違いされていました。彼に恩を売った事になっていたダリオは、ディオにジョースター家の養子になるよう勧めます。 この凄惨でどうしようもない過去が「悪の帝王・ディオ」を作り上げる一因になったかと思うと、色々考えさせられますね。 今回はそんな悪のカリスマ・ディオ(DIO)について活躍を振り返りながら魅力に迫っていきます!記事の性質上ネタバレも含まれますので、注意して読み進めてください。

全てはここから始まった!ディオ・ブランドーとジョナサン・ジョースターの因縁

第1部『ジョジョの奇妙な冒険 Part1 ファントムブラッド』では、第1話からディオ・ブランドーがジョースター家の養子として登場します。友好的に接しようとする主人公・ジョナサン・ジョースターに対して、ディオはジョナサンや愛犬のダニーに暴行するなど、冷酷非道に振る舞いました。 ジョナサンに様々な嫌がらせを行う事で精神的に追いつめ、ジョースター家の家督を乗っ取ろうと画策していたディオ。彼は貧民街の生まれながら頭脳明晰でスポーツ万能、マナーや作法も完璧だった為、様々な場面でジョナサンに差をつけました。 さらには、ジョナサンに関する悪い噂を周囲に振りまくことで、彼の友人をも奪っていきます。そして、ジョナサンと親しい間柄にあったエリナ・ペンドルトンのファーストキスを奪う事で、恋愛までも支配しようとしたのです。 エリナの名誉を傷つけられた事に憤慨したジョナサンは、ディオの元に攻め込みます。その想定外の実力に、ディオは初めて涙を見せました。ジョナサンの中の「爆発力」を警戒するようになったディオは、それ以降ジョナサンと見せかけの友好関係を築く様になります。

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第1部の終わり、ディオの最期とは

ディオがジョースター家の養子となってから7年後の1888年。ディオとジョナサンは、同じ大学のラグビー部で共に試合に臨む仲となっていました。しかし野望を捨てていなかったディオは、義父・ジョースター卿の毒殺を企てます。 ディオの企みに気づいたジョナサンは、証拠を入手し警察を引き連れて、彼を追いつめることに成功。逃げ場を無くしたディオは、ジョナサンが研究していた石仮面を手に取り「人間をやめる」と宣言。石仮面を被り吸血鬼へと変貌し、圧倒的な身体能力で警官隊を惨殺します。 ディオの野望を食い止めるため、ジョナサンは吸血鬼に対抗しうる「波紋の力」を習得しました。この力によって最終的にディオはジョナサンに敗れ全身を溶かされるも、残った頭部のみで密かに生き残ります。 戦いが終わった後、ジョナサンはエリナと共に豪華客船に乗り、新婚旅行を楽しんでいました。しかし船上で、首だけの姿となったディオが襲いかかります。 ジョナサンはディオから致命傷を受けるも、最後の「波紋」の力で客室のタービンを暴走させました。爆発する船の中で、ジョナサンは首だけとなったディオを抱いて、共に海へと散ったのです。

第3部で再び暗躍!DIOとジョースター家との因縁めいた戦い

第1部から約100年後、第3部の『ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース』では、DIO(ディオ)が海底からまさかの復活を遂げます。DIOはジョナサンの体の首から下を奪い、棺桶型シェルター内で眠りに就いていたのです。 トレジャーハンターによって、海底から引き上げられたことでDIOは蘇りました。そして、彼の崇拝者であるエンヤ婆から「スタンド能力を覚醒させる矢」を受け取ったDIOは、スタンド能力「ザ・ワールド(世界)」に目覚めます。

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スタンドによる激しいバトル!DIOと承太郎の命運やいかに

DIOがスタンド使いとなった影響で、第3部の主人公・空条承太郎(くうじょうじょうたろう)や彼の祖父・ジョセフ・ジョースターにもスタンド能力が発現します。再び世界支配を目論むDIOは、圧倒的カリスマ性と高い戦闘力によって、崇拝者を増やしていきました。 エジプトに潜伏しているDIOは、対峙する承太郎達に対して、次々と刺客を送り込みます。また信用出来ない部下に対しては、DIOの細胞から作り出された「肉の芽」を脳に埋め込む事によって、強力な洗脳を施しました。 最終決戦では、承太郎の仲間であるジャン=ピエール・ポルナレフや、ジョセフ達がDIOのスタンド能力によって戦闘不能に追い込まれます。窮地に陥った承太郎でしたが、戦闘中にDIOと同じ「時を止める」能力を獲得した事で、形勢は逆転することとなりました。

ディオの最強スタンド「ザ・ワールド」とは?チート級の能力を紹介

DIOの「ザ・ワールド(世界)」は、パワーやスピード・精密動作性に優れており、絶大な力を有しているスタンドです。作中最強とも称される承太郎のスタンド・スタープラチナにも勝るとも劣らないほどです。 「ザ・ワールド(世界)」の最大の特徴は、「時を止める能力」。物語の序盤では一瞬しか時を止める事が出来ませんでしたが、ジョナサンの肉体が馴染んでいく事で5秒にまで伸びました。さらに、終盤でジョセフの血液を手に入れた事で、9秒間もの時を止められる様になります。 また、「ザ・ワールド(世界)」は承太郎のスタンド・スタープラチナと同様、拳によるラッシュ攻撃が得意です。ラッシュ攻撃を繰り出す際は、DIOが「無駄無駄無駄無駄……!!」と連呼しながら、相手に連続攻撃を叩き込みます。

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ディオ(DIO)には息子がいた!?第5部の主人公ジョルノ・ジョバァーナとは?

第5部『ジョジョの奇妙な冒険 Parte5 黄金の風』の主人公・ジョルノ・ジョバァーナ(汐華初流乃/しおばなはるの)は、ディオと日本人女性の間に生まれたイタリア国籍の15歳です。 父親のディオはジョナサンの肉体を乗っ取っていたため、ジョルノの首筋にもジョースター家の証である「星形の痣」が現れています。彼の存在を知った承太郎は密かに広一を送り込み、ジョルノが善人かどうかを確かめましたが、彼の瞳にはジョースター家特有の“信念”が宿っていました。 歴代ジョジョと同様に、勇敢で強い正義感の持ち主。一方で、敵へラッシュ攻撃を繰り出す際に「無駄無駄無駄無駄……!!」と連呼したり、ヒートアップした際には「WRYYYYYYYY……(ウリャーー)!」と叫ぶなど、ディオの血筋も受け継いでいる事が伺えます。 ジョルノのスタンド「ゴールド・エクスペリエンス(黄金体験)」は、触れた物体に生命を与える事ができる能力です。

第7部、一巡した世界でもディオが登場!?

6部までの世界が一巡し、パラレルワールドが展開される第7部『ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン』。第7部の世界では、ディオによく似たディエゴ・ブランドーという人物が登場します。天才的な騎手で、主人公・ジョニィ・ジョースターのライバル的存在です。 生い立ちや性格に、ディオといくつかの共通点が見られるディエゴ。ダリオという父親と、ブランドー姓の母親の下で生まれたディエゴは、家庭が困窮していた事から、生まれて間もなく川に流されてしまいます。しかし、どうしても見捨てられなかった母親により救い出され、2人は農場で暮らすようになりました。 しかし、農場主はディエゴの母親に肉体関係を拒絶された事で、ブランドー親子に嫌がらせを行う様になります。苦しい生活の中で、ディエゴの母は破傷風を負い、その結果亡くなってしまいました。残されたディエゴは、農場主の男や理不尽な社会そのものに復讐を誓うようになります。

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第7部でのディオの目的は?スタンドを駆使して戦う!

ディエゴのスタンド「スケアリー・モンスターズ(恐竜)」は、自身の肉体や触れたものを恐竜化するスタンド能力です。虫や馬、人などを恐竜化させて、ディエゴの支配下に置く事ができます。 ディエゴは地位や名誉を得るため、ジャイロ・ツェペリ達を倒すことを条件にファニー・ヴァレンタイン大統領と取り引きをしていました。しかし、「聖人の遺体を全て手に入れる」事が真の目的であったディエゴは、後に大統領とも対峙します。 物語の終盤では、大統領のスタンド能力によって並行世界からもう1人のディエゴが登場。並行世界のディエゴが持つスタンドは、第3部のディオと同じ「THE WORLD(ザ・ワールド)」です。自分以外の時間を5秒止める能力によって、ディエゴはジョニィ達を追い詰めました。

アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』でディオを演じた声優は子安武人

アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』では、ディオのCVを声優の子安武人(こやすたけひと)が担当しています。1988年から活動している大物声優であり、様々なアニメ、映画、ドラマなどのメインキャラクターを務めてきました。 さらに、声優業のみならず声優事務所・ティーズファクトリーの代表取締役でもあります。特徴ある声質で、特に悪役を演じる事に定評がある子安武人。『ジョジョの奇妙な冒険』でも、名演技によってディオの悪役っぷりを存分に引き出しました。

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ディオの魅力は清々しいほどの悪人っぷり!『ジョジョの奇妙な冒険』に欠かせない敵役

今回は、ディオ・ブランドーの活躍やスタンド能力などを振り返りながら、彼の魅力を再確認してきました。 時を超え、一巡した世界でも対峙するジョジョとディオの因縁の関係。2人が初めて出会ったとき、まさかこれほど長年に渡って因縁が続く事になるとは、多くの読者も驚いたことでしょう。 ディオは「悪の帝王」でありながらも、どこか惹かれてしまう、不思議な魅力を持っています。亡き母以外の人間に対しては、一切の良心が欠落していて、自身の野望のためならいかなる悪事も平気で行います。 善の一面が全く見られないディオの「清々しい程の悪人っぷり」こそが、読者の心を引きつけて止まないのかもしれません。