大学が舞台・大学生が活躍するアニメ10選!【モラトリアムの輝き】
オトナ未満、子ども以上!「大学生」の活躍を描くアニメを紹介【人生の夏休み】
10代から20代へ。大人の仲間入りを果たす大学生時代。そんな大学生たちを描くアニメには、中高生の持つ未熟さやがむしゃらさとはまた違った、自分の世界を持ち始めた、一歩大人に近づいた大学生たちが登場します。 それまでの高校生活と違い、自主性や自由度が一気に高まるのが大学生活です。そんななかで、自分なりの大学生活を満喫する姿や、卒業後の進路で悩む姿は、同世代だけでなく社会人となった大人が観ても共感できるところがあるはず。 今回の記事では、大学生を描くアニメを10作品ピックアップ。ciatr編集部が選んだおすすめアニメを、それぞれの見どころとともに解説します。
こちらの記事もおすすめ
1.『四畳半神話大系』
森見登美彦の小説を原作としたノイタミナアニメ『四畳半神話大系』は2010年に放送されました。同作者の作品のアニメ化は初という点でも注目を集めた作品です。 主人公の“私”は京都大学に通う男子学生で、四畳半のアパートに住んでいます。バラ色のキャンパスライフを送ると意気込んで入学した彼を待ち受けるのは、多数のサークルや同好会の活動。 もしこのサークルに入ったら……という、ひとつの選択とその後の大学生活がどこか不思議な登場人物たちとともに綴られていきます。入学時に選んだサークルが、その後数年間の大学生活にどう影響を及ぼすのか。いくつもの可能性を観せてくれる作品です。
2.『げんしけん』
『げんしけん』は木尾士目による漫画をアニメ化した作品。2004年と2007年にアニメ化。さらに2013年に続編を原作とした『げんしけん二代目』が放送されました。 タイトルの“げんしけん”とは、サークル“現代視覚文化研究会”のこと。このサークルを舞台に繰り広げられるサークル活動や友情、そして恋模様が描かれていきます。げんしけんは、総括的なオタクサークル。ジャンルの垣根を超え、様々なオタク趣味を持つキャラクターたちが登場します。 趣味に情熱を傾ける登場人物たちは、趣味以外にも卒業後の進路や夢、恋愛のことなどで大忙し。その様子は、自由度の高い大学生だからこその姿といえます。
3.『ぐらんぶる』
原作:井上堅二、作画:吉岡公威による漫画を原作とした『ぐらんぶる』。アニメは2018年に放送されています。 海の近くの大学を舞台に繰り広げられる、海と酒と裸を愛するダイビングサークル「Peek a Boo(ピーカブー)」の活動を描く作品。北原伊織や今村耕平といった残念なイケメン新入生たちの騒々しい日々が、眩しい海とともに描写されています。 サークル内でのハードな飲み会が描かれているのも本作の特徴。大学生につきものの飲み会にも様々なタイプがありますが、本作ではおバカでハイテンション、さらに海の男たちがすぐに脱いでしまうため肌色率の高い飲み会シーンを楽しむことができます。
4.『もやしもん』
石川雅之による漫画を原作としたアニメ『もやしもん』は、2007年にノイタミナアニメとして放送されました。 本作の舞台は農業大学。菌やウイルスが見えるという変わった体質の1年生・沢木惣右衛門直保(さわきそうえもんただやす)が主人公です。ひょんなことから発酵蔵に参加することになり、先輩や教授、菌たちに振り回されながら日々を送ることに。 学びたい分野を専門的に深く学ぶという、大学での学びの面白さが伝わってくる作品。なにより本作の見どころであるデフォルメされた菌たちのゆるくてかわいらしい見た目や、ほっこりする言動に癒やされるアニメです。
5.『風が強く吹いている』
『風が強く吹いている』は、箱根駅伝を目指す大学生たちを描く三浦しをんの小説が原作。原作発表後、漫画化や実写化を経て、2018年にアニメ化されました。 アオタケと呼ばれる大学学生寮に、4年のハイジによって集められた個性豊かな生徒たち。彼らを前に、ハイジが宣言したのは本気の箱根駅伝出場。陸上初心者も多いこのメンバーで、果たして箱根駅伝出場は叶うのか……。 本作では、それぞれの事情を抱えながらも、箱根出場という大きな目標に向かってひたすらに走り抜ける大学生たちが描かれていきます。惰性でなんとなく学生生活を送っていたところに、夢が加わることで、それからの日々が大きく変わることを実感させてくれます。
6.『ハチミツとクローバー』
羽海野チカの漫画を原作とした『ハチミツとクローバー』は、2005年にノイタミナ1作目の作品として放送されました。翌年には『ハチミツとクローバーII』が放送され、原作のストーリーをほぼ忠実にアニメ化しています。 本作は美術大学を舞台に繰り広げられる、甘酸っぱい青春群像劇。切ない片思いが交錯していきます。同時に、天性の才能を持つものとそうでない者の差や苦悩も描かれているのが特徴。大学に入ってからの過ごし方についても考えさせられます。 アニメ版では、タイトルの元となったスピッツとスガシカオの楽曲を挿入歌として多数起用。青春時代に彼らの曲を聴いていたという人は、より心に刺さる作品となっています。
7.『私に天使が舞い降りた!』
『私に天使が舞い降りた!』は椋木ななつの漫画を原作とした、百合系コメディ。アニメは2019年に放送されています。 主人公の星野みやこは女子大学生。彼女は極度の人見知りで友人もいないのですが、ある日妹の同級生の小学5年生の女の子・白咲花に一目惚れしてしまい……。人と接するのが苦手ながらも、花と仲良くなるべく奮闘していくことに。 主人公は女子大学生ですが、大学生活よりも花たち小学生との交流がメインに描かれています。講義によっては昼すぎまで家でジャージ姿で過ごしているなど、ある意味リアルな大学生活に触れられる作品です。
8.『STEINS;GATE』
「科学アドベンチャーシリーズ」として発売されたゲームを原作に、2011年にアニメ化された『STEINS;GATE』。タイムトラベルを含むSFアドベンチャーゲームとして人気を博した原作のトゥルーエンドを、ほぼ忠実にアニメ化しています。 主人公の岡部倫太郎や椎名まゆり・牧瀬紅莉栖など、メインキャラクターの多くは大学生です。ですが、ストーリーは岡部が友人とともに立ち上げた秋葉原の発明サークル「未来ガジェット研究所」を舞台に展開していきます。 岡部の大学生らしい姿が描かれているのは、ゲームの続編を原作とした2018年放送の『シュタインズ・ゲート ゼロ』。こちらでは彼はとある理由から厨二病を封印し普通の大学生として過ごしています。2作品を視聴して、彼の違いを見比べてみるのもひとつの楽しみ方でしょう。
9.『東のエデン』
ノイタミナオリジナルアニメとして放送された『東のエデン』。キャラクターデザインを羽海野チカ、監督を神山健治が担当しました。 物語は、大学4年の森美咲が卒業旅行でホワイトハウスを訪れていたことをきっかけにスタートします。ホワイトハウス前で全裸の記憶喪失の少年・滝沢朗に出会い、彼女は彼にまつわる一連の謎に関わっていくことに。 美咲は内定が決まっていましたが、白紙になってしまいます。そんな状況で彼女はどんな生き方を選んでいくのか。ストーリーのメインは滝沢が関わるセレソンゲームと呼ばれる国家救済ゲームですが、彼女の決断や選択にも注目しながら観てみるのもおすすめです。
10.『Free!』
おおじこうじの小説『ハイ☆スピード!』を原案に、京都アニメーションが制作した「Free!」シリーズ。2013年から2014年にかけて主人公たちが高校の水泳部で青春の日々をおくるアニメ1期・2期が放送されました。 劇場版などを経て2018年に放送された3期『Free!-Dive to the Future-』では、主人公の七瀬遙と高校時代チームメイトだった橘真琴は鳥取から東京の大学へ進学。ライバルの松岡凛は海外へ留学しています。 アニメ1期から観ることで、多感な高校生時代の葛藤や成長、そして進学して少しずつ大人に近づいていく様子を追うことができます。京アニの力の入った躍動感あふれる水泳フォームや美しい水の描写もあわせて楽しんでほしい作品です。
大人まであと一歩。子供時代の最後の輝きがまぶしい大学時代
社会に出る前のわずかなひとときを切り出した大学生アニメを紹介しました。 働き出すと自由に使える時間は格段に減ってしまいますが、大学生アニメを観ているとめいいっぱい好きなことに没頭することの喜びを思い出させてくれます。 そういう気持ちを忘れかけたとき、自分も好きなことをやりたいとき、大学生を描くアニメを観てみてはどうでしょうか。