意外と頼れる?オタクキャラが活躍するアニメ12選!【くぁwせdrftgyふじこlp】
オタクを生み出すアニメ、アニメの中に登場するオタクキャラクター
多くのファンを魅了しているアニメというジャンル。このジャンルひとつをとっても、原作となっている漫画や声優・監督・脚本・制作会社など、それぞれのオタクが存在しています。 作品ひとつで多くの熱狂的なファン=オタクを生み出すアニメですが、そのアニメのなかにオタクが登場することも。 とくにオタク文化がサブカルチャーのひとつとしてオープンになってきた近年、オタクがメインキャラクターとして扱われたり、作品のテーマとなることも少なくありません。それだけオタクという存在が市民権を得てきているということなのでしょう。 この記事では、そんなオタクが活躍するアニメ作品を紹介します。
そもそも「オタク」とは?
「オタク」とは、自分の好きなものや趣味に熱中する、熱心なファンといった意味で使われることが一般的です。熱狂する対象の事柄にはとくに制限なく使われる言葉ですが、「オタク」という言葉と深く結びついているのは、いわゆるサブカルチャーでしょう。 アニメや漫画・ゲームなどの二次元的なもの。またそこから派生するコスプレや創作活動、同人誌即売会といったイベントを楽しむことなどが、オタク的な趣味の代表的なものとして挙げられます。 「オタク」という言葉は、1980年代に二人称の「お宅」から発展して生まれたとされる説が濃厚です。当初はマイナスなイメージと結び付けられることも多かった言葉ですが、2000年代以降はタレントがオタクを自称するなど、オープンでカジュアルなものになりつつあります。
1.『らき☆すた』
美水かがみの4コママンガを原作としたアニメ『らき☆すた』は、2007年放送。舞台のひとつとなった鷲宮神社には、多くのファンが聖地巡礼で訪れ当時大きな話題となりました。 本作の主人公・泉こなたは、父・そうじろうの影響を受けて立派なオタクに育った女子高生。とくにゲームは、父の影響で男性向けジャンルのギャルゲーなども嗜みます。コスプレ喫茶でバイトをしたり、アニメ雑誌にイラストはがきを投稿したりと、明るくのびのびと自分の趣味を楽しんでいるキャラクターです。 ほかにも腐女子の田村ひよりや、ハイテンションな日本のアニメ・漫画オタクの留学生パティことパトリシア・マーティンも登場。本編中には他のアニメのパロディや、アニメイトのキャラクター・兄沢命斗もゲスト出演し、多様なオタクのあり方をポジティブに描き出しています。
2.『冴えない彼女の育てかた』
丸戸史明のラノベを原作に2015年ノイタミナ枠でアニメ化した『冴えない彼女の育てかた』。2017年に第2期『冴えない彼女の育てかた♭』も放送されています。 本作の主人公・安芸倫也は筋金入りのオタクです。黒髪にメガネといった一見地味にみえる見た目ですが、コミュ力がとても高い人物。加藤恵との運命の出会いをきっかけに、彼女をメインヒロインとした同人ゲームの制作に乗り出します。 彼がゲーム作りに巻き込んでいく少女たちは、新進のラノベ作家や隠れオタクの人気同人イラストレーターなど、様々なジャンルで活躍している人ばかり。好きなものへの情熱が創作へと向かっていき、ゼロからものを創り出していく熱さや面白さを、もどかしいラブコメとともに楽しめるアニメです。
3.『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』
伏見つかさのラノベ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』を原作としたアニメは、2010年と2013年に放送。「俺妹」の愛称で人気を博しました。 高坂京介と高坂桐乃の兄妹を軸に、ホームドラマやラブコメが展開していく本作。桐乃の表の顔はモデルをしている文武両道なオタクとは無縁の中学生。ところが彼女は隠れオタクで、それを兄にカミングアウトすることで2人や周りの人間関係が大きく変わっていくことに。 オタクであることを隠さなくてはならないと感じている桐乃は、オフ会で黒猫や沙織・バジーナと出会い、世界を広げていきます。また妹をきっかけにオタク趣味に足を踏み入れることになった京介の視点も本作の見どころ。世間からのオタク差別についても考えさせられる作品です。
4.『げんしけん』
『げんしけん』は木尾士目による漫画を原作としたアニメ。舞台は大学のサークル「現代視覚文化研究会」です。この「現視研」は漫画やアニメ・コスプレ・ゲーム・二次創作といったオタクカルチャーを扱うサークルで、所属メンバーたちの日常や人間関係が描かれていきます。 オタクとひとことで言っても、そのジャンルは様々。また一見同じに見えるジャンルでも、人によって持っているこだわりは異なります。いろんな方面のオタクが集うサークル・げんしけんの様子を観ていると、その多様性に驚かされます。 原作は2002年から連載、アニメは2004年に1期が放送されました。2000年代初期のオタク文化の様子を知ることができる作品でもあります。
5.『STEINS;GATE』
『STEINS;GATE』(シュタインズ・ゲート)は、5pb.とニトロプラスによるゲームを原作として2011年に放送されたアニメ。秋葉原を舞台に繰り広げられるSF作品です。 主人公の岡部倫太郎は、マッドサイエンティスト鳳凰院凶真を自称する厨二病な大学生。また彼が設立した発明サークル「未来ガジェット研究所」のメンバー、通称ラボメンたちも何かしらのオタク的な趣味嗜好を持っています。 作中にネットスラングが多数登場したり、秋葉原の街中を疾走したり、作品全体で秋葉原を拠点とするオタク文化を感じられるアニメです。続編『シュタインズ・ゲート ゼロ』では新たに、岡部にロリっ子と称される比屋定真帆など新たなメインキャラクターが登場します。
6.『神のみぞ知るセカイ』
『神のみぞ知るセカイ』は若木民喜の漫画を原作としたラブコメアニメ。2010年から2013年にかけて全3期が放送されました。 主人公の桂木桂馬はギャルゲーをこよなく愛する男子高校生。彼は天才的な頭脳の持ち主ですが、その才能をギャルゲー攻略に注いでいます。あらゆるキャラクターを迅速に攻略することから“落とし神”としてギャルゲー界ではかなりの有名人。 彼がひょんなことから現実の女子を“攻略”することになり、その様子が描かれていきます。原作者自身がかなりのゲーマーとあって、桂馬の言動はゲームオタクなら共感出来る部分も多数。ゲーム脳でリアルな恋愛をするとどうなるのか、がコミカルに描かれています。
7.『ヲタクに恋は難しい』
ふじたによる漫画を原作とした『ヲタクに恋は難しい』は2018年にアニメ化。実写映画化もされたことで、一般にも広く知れ渡った作品です。 隠れオタクで腐女子、さらにはアイドルやコスプレに二次創作など多岐にわたるジャンルを愛好する桃瀬成海が主人公。彼女は会社では女子力の高いOLで通っていますが、実際はかなりのオタク。彼女が会社で再会する幼馴染の二藤宏嵩は、寝食よりもゲームという重度のゲームオタ。 付き合うことになった2人を中心に、社会人をしながらオタク趣味を持つメインキャラクターたちの日常が描かれていきます。作中にはあらゆるジャンルのパロディやネタが仕込まれていて、思わずニヤリとしてしまうかも。 恋よりも優先したい趣味がある2人が、少しずつ距離を縮めていく姿がかわいらしい作品です。
8.『ハヤテのごとく!』
『ハヤテのごとく!』は畑健二郎によるラブコメ漫画を原作としたアニメ。2007年に第1作目が放送され、2013年までに第4作が放送されています。 親のせいで1億を超える借金を背負うことになった綾崎ハヤテは、ひょんなことから大富豪のお嬢様・三千院ナギの執事となることに。個性豊かなキャラクターたちが繰り広げるハイテンションかつギャグ満載のラブコメアニメです。 ヒロインのナギはアニメや漫画・ゲームが好きな女の子。作中ではよくオタク用語が飛び交うため、何を言っているのやらさっぱり、な人もいるかも知れません。 また彼女が自作した漫画『世紀末伝説 マジカル☆デストロイ』をもとにしたアニメ映像にも注目です。
9.『推しが武道館いってくれたら死ぬ』
地下アイドルグループとそのオタクたちを描く平尾アウリの『推しが武道館いってくれたら死ぬ』は、2020年にアニメ化された作品です。 地下アイドル「ChamJam」の人気最下位メンバー市井舞菜と、彼女を実質ひとりで支えているトップオタのえりぴよを軸に、多様なアイドルとそのファンの形が描かれています。 推しをおいかけるために仕事を辞めてフリーターとなったくまさや、推しにリア恋している基などが登場。リアルなアイドルオタクの心の叫びを盛り込みつつ、アイドル側の本音も描写されるという、どちらの視点も楽しめる珍しい作品です。
10.『映像研には手を出すな!』
大童澄瞳のデビュー作『映像研には手を出すな!』は2020年にアニメ化されています。女子高生3人が、自分たちのアニメを作るために映像研を作り奮闘するストーリー。 3人はそれぞれ設定命・お金第一・アニメーター志望と違った視点を持っています。そんな3人が妄想を駆使しながら、自分たちにしか作れない世界を創り上げていく姿が躍動感あふれるタッチで描かれているのが特徴。 映像研以外にも、この学校にはマニアックな部活が複数存在しています。それぞれに、強いこだわりを持ったオタクたちが登場。興味のあることに熱中する姿に心動かされる作品です。
11.『ハイスコアガール』
『ハイスコアガール』は押切蓮介によるアーケードゲームをテーマとした漫画原作のアニメ。2018年・2019年にアニメ化されていました。 アーケードゲームの腕に自信がある主人公・矢口春雄は、クラスメイトのお嬢様・大野晶とゲームセンターで鉢合わせします。ゲームと無縁そうな彼女でしたが、実は彼女も凄腕のゲーマーで……。ゲームをきっかけに生まれた2人の因縁を描いていきます。 本作の大きな特徴は、実在するゲームが多数登場する点です。アニメ版でも、90年代のアーケードゲームの実物から寸法を測って作画に反映させたり、実際のSEを収録したりと、ゲーム画面の再現に力が入っています。 登場人物たちのゲームに魅了されている姿や、趣味をきっかけに人間関係が構築されていく様子が魅力的な作品です。
12.『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』
『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THEDEAD』は佐藤大輔:原作、佐藤ショウジ:作画による漫画を原作としたアニメ。2010年に放送されました。 平凡な日常が一転、“奴ら”と呼ばれるゾンビの襲来により学校で生き残りをかけた戦いが勃発。“奴ら”の脅威、そして生き残った者同士の軋轢が生む緊張感を楽しめる作品です。 本作には平野コータという銃器マニアが登場します。主人公・小室孝と合流し、小室一行として行動することになる人物です。銃器を持つと性格が好戦的なものへと変化し、“奴ら”との戦いや戦闘のアドバイスといった面で一行に欠かせない存在となっていくことに。 もともと肥満体型で他の生徒から馬鹿にされていた彼ですが、得意分野では圧倒的な力を発揮するというオタクの強みがうまく表現されています。
熱狂できる趣味があるオタクは、ある意味まぶしい存在
オタクが活躍するというテーマでciatr編集部が厳選した作品を12本紹介しました。 作品によって、オタクというものの扱い方や向き合い方は異なっています。しかし、どの作品でも当事者は好きなものに向かっているとき、周りの声がどうであれ、興味の対象に没頭しているのが特徴的でした。 いま熱中できるものがある人は共感できるでしょう。一方で、いまハマれるものがない人も、アニメのなかのオタクキャラを観ていると何かを始めてみたいという気持ちを感じられるかもしれません。