【リゼロ】強欲の魔女・エキドナの正体は？顔が違う理由・オメガとして復活した後まで解説

「リゼロ」第2期の中心キャラとして活躍するエキドナ。真っ白なロングヘア―が特徴的な美しい女性で、初登場時から「かわいすぎる！」と大きな話題になっていました。彼女は400年以上前に名を馳せた大罪魔女のひとり、「強欲の魔女」として恐れられた人物です。 その別名通り、「あらゆるものを知りたい」と願う強欲さを持つ、自称「知識欲の権化」。様々な知識を得るために多くの人々に接触しており、一部では「最も強く歴史に干渉した魔女」と言われているようです。 また、「リゼロ」ファンのあいだでは、様々なキャラと深い関わりを持つ重要人物としても知られています。彼女はレムやラムの主人、ロズワールの師匠です。さらにロズワール邸の禁書庫にいるベアトリスと、エミリアの相棒・パックはエキドナの手で生み出された人工精霊だと判明しています。

エキドナは400年前に死亡しています。前述したように彼女は大罪魔女として名を馳せていましたが、嫉妬の魔女・サテラの暴走により他の魔女と共に滅ぼされることに。 彼女の死後、神龍ボルカニカは「サテラに対抗する抑止力」として、エキドナの魂を墓所に封じ込めました。その墓所は「聖域」と呼ばれる場所にあり、現在はロズワールが管理しています。 エキドナは亡霊のようになり、時折現世への干渉をおこなっているようです。ちなみに、スバルとエキドナが出会ったのはこの墓所のなか。彼女に気に入られたスバルは、エキドナの精神世界で開かれるお茶会に招かれることになります。

エキドナにとって、スバルは魅力的な存在です。彼が経験した「異世界転移」や、所持している「死に戻り」の能力に強く興味を引かれています。その関心は好意にも繋がっているようで、スバルに冷たい態度をとられて落ち込んだり、褒められて恥ずかしがったりと、恋する乙女のような反応を見せていました。 その一方で、自身の知的好奇心に従い一方的に干渉するなど、ドライに扱う場面も存在。興味を持ちながらも肩入れしすぎない、つかず離れずの関係性を構築していました。スバルの方も「ある程度話が通じる魔女」という認識で、エキドナに対する不信感はあまり持っていなかったようです。 そんななか、エキドナは「スバルが困ったときに自身の知恵で手助けする」という契約を提案。スバルにとってはありがたい申し出に見えますが、その裏にはとある目的が隠されていたのです。

複数回の茶会でスバルとの関係性を深めていったエキドナ。前述したように、彼女は「自身の知識を駆使してスバルを助ける」という契約を提案します。スバルはその申し出を受けようとしますが、そこに別の大罪魔女たちが現れ待ったをかけました。 魔女たちは「不都合な点に言及していない」と主張します。よくよく話を聞いてみると、エキドナは契約の対価として「死に戻り」の利用を考えていた様子。なんと彼女は死に戻りであらゆる選択肢の結果を確かめ、自身の知識欲を満たそうと企んでいたのです。 エキドナにとっては、どちらにも利点がある最高の提案。しかし、彼女の考えは死に戻りの過程で、どんな犠牲や苦しみが生じても仕方がないという冷酷なもの。スバルは他者の気持ちを理解できないエキドナに不信感を募らせ、紆余曲折ありながらも契約を拒否します。 ちなみに、原作者の長月達平は自身のSNSで、「契約していたらスバルは1万回ほど死ぬことになる」と恐ろしいことを語っていました。

作中には現世の棺に眠るエキドナと、精神世界にいるエキドナが存在します。同一人物のはずですが、実は顔に若干の相違点が存在。精神世界でのエキドナを見ていたエミリアは、棺に眠る女性が「別人ではないか」と感じているようでした。 原作者の長月達平もこのことに言及しており、「スバルが会っていたエキドナは18歳前後」で、「墓所で眠るエキドナは10歳ほど上のイメージ」と語っています。その一方で、「似ているけど、別人……？ぐらいの印象」と、この2人が同一人物ではないと匂わせる発言もしていました。 原作6章に描かれた内容によると、エキドナは魔女因子により性格が変化しており、存命中の彼女と精神世界の彼女は「ほとんど違う人物」だった様子。原作者の発言は、それを示唆しているものと思われます。

結論から言うと、エキドナは「聖域編」のラストで復活を果たします。彼女はかつて「魂を他者に転写する」ことで、不老不死を実現させようと考えていました。その過程でリューズ・メイエルという少女の複製体を作成。それを器にしようとするも、魂が馴染まず実験は失敗に終わりました。 エキドナの死後、弟子にあたるロズワールが驚きの方法で魂の転写に成功します。それは「自身の子孫を器にし、魂との親和性を高める」というおぞましいもの。彼はその手法により、自身の血を引く者の体を奪い続けてきたのです。 そして、エキドナ自身もそれに近い手法を採用することに。彼女は複製体のひとり、リューズ・シーマに魂の一部を植え付け、少しずつ支配を強めていきました。魂が馴染んだタイミングで、エキドナはシーマの体を奪いリューズ・メイエルが眠る魔水晶と共に逃亡。 シーマに馴染んだ魂をメイエルに移し、完全なる転生を成功させました。ちなみに、「オメガ」という名前は、スバルから聞いたギリシャ文字の知識を参考にしている様子。オメガはギリシャ文字のラストの文字。「最後のリューズ」という意味で、オメガと名乗り始めたものと思われます。

エキドナはオメガとして生まれ変わった際、力の大半を失っています。魔法も使えない状態で、ある程度復活するまでに2年ほどの月日を要するようです。彼女は力が回復するまでのあいだ、知的好奇心を満たすための旅をしようと考えます。 エキドナは魔水晶に転写した大罪魔女の魂と共に、冒険をスタート！その道中で魔女扱いされ村から追い出されたコレットや、その村に住んでいたパルミラ、さらに巡回聖教師のライサをパーティに加えていきます。 現在のオメガ(エキドナ)は川でおぼれかけるなど、とにかく貧弱な状態です。仲間に助けてもらいながら、長い旅を続けていくものと思われます。

ここで他の魔女たちとエキドナの関係について触れておきます。 エキドナはサテラ以外の魔女には、親愛の感情を抱いています。自分の性格には難があると感じているエキドナですが、そんな自分に付き合ってくれる他の魔女たちは友達だと思っていました。サテラに飲み込まれた他の魔女たちの魂を集めたのも、親愛の感情ゆえの行動です。 そしてそんなエキドナの数少ない友人をのみ込んだサテラに対しては、強い怒りと憎悪を感じています。サテラと嫉妬の魔女は実は別人格。しかし他の魔女とは違いエキドナはサテラの全てを嫌い、常に敵対姿勢をとっています。 エミリアについても、サテラに容姿が似ていることから嫌っています。

七つの大罪の原型と言われる八つの枢要罪。そのうちの「憂鬱」の名を冠する、謎多き男性ヘクトール。その理由は不明ですが、彼はエキドナに対して深い執着心を持っています。もともとは対立関係になかったようですが、最終的に2人は決別。 それ以降、ヘクトールはエキドナの命を狙い始めます。過去にはエキドナの「不老不死の実験場」に襲撃をかけましたが、エキドナは全実験を中断して結界を張り、難を逃れることに成功。これが現在の「聖域」における結界の始まりと言われています。 ちなみに、エキドナはヘクトールを「あなた」と呼んでおり、ヘクトールもエキドナについて「昔は可愛かった」と発言。一部ファンのあいだでは、「2人は恋人、もしくは夫婦関係にあったのでは？」と予想する声もあがっています。

エミリアの相棒として活躍する、精霊のパック。エキドナに作られた人工精霊とされていますが、実際は「エキドナの手により精霊の姿になったとある人物」だと判明しています。しかし、その記憶には鍵がかかっているようで、正体は不明のまま。 ただ、精霊になったのは「パック自身の望み」を叶えるためのもので、その望みは「エミリア」に深く関係しているようです。正体については様々な考察が飛び交っていますが、作中でエミリアを「俺の娘」と呼ぶシーンがあるため、「エミリアの父親説」が有力と言われています。 大罪魔女のひとりがエミリアの叔母・フォルトナを知っていたため、エミリアの父とエキドナに深い関係があってもおかしくはありません。ちなみに、一部では「別の世界線のスバルが精霊になった姿では？」という説も囁かれています。

本作の第5章において、王選参加者・アナスタシアの「白狐の襟巻」が人工精霊だったと判明。それがエキドナをもとに作られた人工精霊、通称・襟ドナです。彼女はエキドナがおこなっていた不老不死実験の産物で、口調などがエキドナにそっくり。 ただ、本物よりも人格者寄りの性格をしています。彼女はアナスタシアに興味を引かれ、アドバイザーのようなポジションで同行。契約を交わしているわけではありませんが、その付き合いは長く、アナスタシアに対して愛情のようなものを抱いているようです。 ちなみに、襟ドナはエキドナのことを「創造主」と呼んでいます。自身を生んだ存在として、尊敬の念を持っているのかもしれません。

ロズワールとエキドナは彼女の生前、魔法の師弟関係にありました。エキドナが師匠でロズワールが弟子。ロズワールといえば6属性全ての適性がある魔法の第一人者です。そんなロズワールの師匠ですから、エキドナの魔法戦闘力は非常に強力。 エキドナは権能を抜いた強さでロズワールに匹敵するので、本当の強さは計り知れません。ただし身体能力については柔軟すら出来ないほど貧弱です。 ロズワールは400年前の人物ですが、子孫の体を乗っ取る事で生き延びています。ロズワールの目的は愛するエキドナにもう一度会うこと。 聖域と呼ばれるのもエキドナが眠る場所をロズワールがそう言っているだけで、村の住人からは“強欲の魔女の墓場”と呼ばれています。

エキドナは「禁書庫」を管理するベアトリスとも関係があります。関係というより、ベアトリスという人工精霊を創り出した張本人。 そのためベアトリスはエキドナのことを「お母様」と呼んでいます。ベアトリスはエキドナの契約により、400年もの間禁書庫に縛り付けられた状態です。契約の内容は“いずれ来る「その人」が来るまで禁書庫で待っていること”でした。 これはエキドナが適当な理由をつけて契約を結んでいただけであり、明確な「その人」は存在しません。さらにエキドナは死んでしまったため、ベアトリスは禁書庫に閉じ込められてしまいました。 エキドナは当然、ベアトリスが禁書庫に閉じ込められていることは知っています。しかしベアトリスがどうなったかの結果には興味があっても、何かしてあげようという気はなく知らん顔。そういった行動からも、エキドナの腹黒さがわかりますね。

エキドナの声を担当するのは声優・坂本真綾です。 坂本真綾は日本を代表する人気声優の一人で、数々の作品でキャラクターを演じています。代表作は「物語シリーズ」の忍野忍(おしのしのぶ)や「エヴァンゲリオン新劇場版」シリーズの真希波・マリ・イラストリアスなど。 彼女は『マクロスF』でテレビ版のオープニングテーマを担当しており、歌手としても活動しています。 演技力が高く、力強さやミステリアスな雰囲気を兼ね備えた声でエキドナを演じている坂本真綾。その声はエキドナのかわいさにもマッチしているのではないでしょうか。

『Re:ゼロから始める異世界生活』の重要なキャラクターの一人、強欲の魔女・エキドナについて紹介しました。 見た目のかわいさとは裏腹に、サイコパスな一面も持つエキドナ。そのギャップが大きな魅力となり、アニメ第2期放送以降は作中トップクラスの人気キャラとなりました。今後は「オメガ」として、様々な活躍を見せてくれるはず。これからの展開に要注目です！