『チェンソーマン』サンタクロースの正体に迫る!人形を操る能力や真の目的を解説
少年ジャンプにて2019年から連載されている大人気漫画『チェンソーマン』でひと際話題を呼んだキャラクターが「サンタクロース」。最初は禿げたヨボヨボのおじいちゃんと思われていましたが、正体は違う人物でした……! 今回はサンタクロースの正体や能力、契約している複数の悪魔について詳しく解説していきます。 ※この記事は2021年1月現在までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
【正体】「人形の悪魔」サンタクロースはトーリカの師匠
サンタクロースが契約している「人形の悪魔」の能力は、生きている人間を人形にしてしまうというもの。人に触れるだけで人形になってしまい、さらに人形になった人がまた他の人に触れることで人形が増えていくようです。 当初サンタクロースは、禿頭のおじいちゃんの姿をしたドイツの刺客と思われていました。周囲の人間を大量に人間にして操ってデンジの心臓を狙って襲ってきた際、目撃されたのがヨボヨボのおじいちゃんだったのです。 おじいちゃんの一声で全人形が動き出し指揮を執っていたため、親玉と思われていました。しかし、このおじいちゃんはトーリカの師匠によって作られた「精巧な人形」。トーリカの師匠が見えないところから操っていたのです。
【能力①】「人形の悪魔」の能力で精巧な人形を作る
当初サンタクロースと思われていたおじいちゃんが実は人形で、それを操っていたのがトーリカの師匠でした。謎多き女性である師匠の名前は明かされておらず、回想時点で余命半年であることが判明しています。 トーリカの師匠は人形の悪魔と契約しており、人間を人形にして操ることが可能です。 トーリカの師匠本体が近くにいないと人形を操ることはできないというデメリットを抱えているようですが、数に制限がないので無限に増えていく人形たちに苦戦を強いられます。 しかし悪魔は人形にすることができないようで、「チェーンソーの悪魔」に変身したデンジには効いていないようです。
【能力②】「呪いの悪魔」の能力で4回釘を刺した相手を殺す
トーリカの師匠は複数の悪魔と契約しており、その中の1つが「呪いの悪魔」との契約です。 デンジ達がハンバーガーショップに訪れた際、すれ違いざまに師匠は「4回刺すと呪い殺すことができる釘」でデンジを3回刺します。これに全く気が付かないデンジ達。 直後、師匠の指の感覚が無くなっており、「呪いの悪魔」への代償として指の感覚を取られてしまったようです。 最後の1回をトーリカに託して2人でハンバーガーを食べるシーンは本当にほっこりします。師匠のかわいい笑顔が見られる唯一のシーンと言っても過言ではありません。 トーリカはデンジ達と戦闘になった際、最後の1回をデンジに打ち込み、見事に任務をこなしています。
【目的①】トーリカを弟子にした理由とは?
トーリカの師匠である謎の女性は、ある目的のためにトーリカと接触、共に生活していたようです。その目的とは“人間らしい感情を持ち合わせた人形を作る”こと。 トーリカに「敬愛」「崇拝」「哀憐」「罪悪感」の感情を覚えさせ、最終的には人間にしかない感情を持った精巧な人形にするつもりだったのです。後の展開から、養子として引き取られたと考えられます。 そのために師匠は長い年月をかけて感情の乏しいトーリカと共に暮らし、様々な感情を入れ込んでいました。結果、トーリカは感情を表に出すことが少ないながらも師匠の前では笑顔を見せるようになり、様々な感情を覚えるようになります。 その後2人は、国の依頼でデンジの心臓を狙って来日するのです。
【目的②】デンジたちを地獄送りに!サンタクロースの本当の目的は?
デパートに入ったデンジ達の前に現れたのは、サンタクロースが操る大量の人形でした。デンジはそこでトーリカが仕込んだ4回目の釘を踏んでしまい、呪い殺されてしまいます。 サンタクロースは複数の人形と人間を犠牲にして「地獄の悪魔」と契約しました。直後、デパートにいた全員が一瞬で地獄に送られてしまいます。デンジ達をデパートに追い込んだのは、彼らをまとめて地獄送りにするためだったのです。 登場した「闇の悪魔」に対し、師匠はデンジの心臓の代わりにマキマを殺せる力が欲しいと交渉します。 感情の入った人形を作成するためトーリカに接触し、大量の人形を作っていたサンタクロースの最終的な目的は「支配の悪魔」であるマキマを殺すことだったのです。
【最期】「闇の悪魔」の力を得た後、コスモの精神攻撃を受ける
「闇の悪魔」の力を得たサンタクロースは異形に
デンジに4回目の釘を刺すという任務を無事に果たしたトーリカの前には師匠が現れ、トーリカを精巧な人形に変えてしまいます。 「地獄の悪魔」を呼び出し、一同を地獄送りにした師匠は「闇の悪魔」と契約。デンジの心臓の代わりにマキマを殺す力を入手します。 地獄から現実に戻ってきたマキマの目に映ったのは、異形に変化した師匠の姿でした。背中から生えた多数の腕、異常に長い胴体、複数の人間の顔でできた脚……。 力を得た師匠は早速マキマを殺そうとしますが、マキマはすぐにデンジのスイッチを入れ、「チェーンソーの悪魔」に変身させます。変身したデンジは必死に戦いますが、闇の中で瞬時に回復できる体となった師匠を倒すのは困難です。 しかもこのタイミングで夜が来たため、師匠はさらにパワーを得てしまいます。
ハロウィンのことしか考えられなくなる
全身にガソリンを付け、炎に覆われたデンジが捨て身の攻撃で師匠を抑え込みます。莫大な力を得てしてなお、光輝く炎の攻撃にはある程度効果がある様子。師匠は“アチャチャチャ”と悲鳴を上げています。 動きを塞いだところに、一緒に共闘していたクァンシとその魔人達がやってきます。コスモという魔人は「宇宙の悪魔」。師匠に精神攻撃を試みます。 コスモから流れてくる森羅万象全ての事柄に師匠は困惑します。やがてすべてを理解すると、ハロウィンのことしか考えられなくなってしまい、動けなくなるのです。 そのままハロウィンのことだけを考えてサンタクロースは燃え尽き、消えて行くのでした。世界では“ハロウィン”としか発言できない人間たちで溢れかえります。
【考察】生贄の子供のうち1人は「趣味」?
師匠が自国でデンジの心臓を奪ってきてほしいとの依頼を受けた際、報酬として要求したのは4人の美男美女の養子でした。 内3人は悪魔との契約に使うための道具でしたが、“1人は趣味だ”という不穏な言葉を残しています。サンタクロースと決着した後も残りの1人の使い道が明らかになっていないため、ネットでは様々な憶測が飛び交っているようです。 サンタクロースが代償として捧げたのは美男美女3人とおじいちゃんの計4人であることから、最後の1人は恐らく次のサンタクロースにするための道具だったのではないでしょうか。 自身が消滅した後も意思を残すことが目的であれば辻褄が合います。誰でもいいがなるべく美男美女であってほしいという師匠の趣味であるという意味だと考えられるでしょう。
『チェンソーマン』謎多きサンタクロースは最強の刺客だった
『チェンソーマン』において最高に厄介だった刺客、サンタクロース。その正体は、マキマを倒すべく奮闘する研究気質の強い女性でした。 トーリカに対して愛情があったのかどうか最後まで定かにはなりませんでしたが、彼が師匠に抱いていた敬愛の情は本物なだけに少し切ないですよね。 2020年12月に第1部が完結した『チェンソーマン』はジャンプ+にて第2部の連載が決定しています。サンタクロース以上に強い刺客は現れるのでしょうか?今後も目が離せません。