韓国版『寄生獣 ザ・グレイ』のあらすじ・ネタバレ！日本の有名俳優もラストに登場【Netflix】

1988年に日本で連載が開始した漫画『寄生獣』が原作の韓国ドラマ『寄生獣 ザ・グレイ』が、Netflixオリジナルシリーズとして4月5日から配信開始されました。日本の大人気漫画を原作としているだけに、気になっている人も多いのではないでしょうか。 ここからは本作のネタバレあらすじやキャストについて紹介していきます！

人間を侵食することで宿主に寄生し、身体を乗っ取って人間を捕食させる寄生獣が発見されます。 そんな中、例に洩れずチョン・スインという女性が寄生されていました。しかし脳を喰われずに、寄生獣と共生することになったチョン・スイン。 そんな彼女の前に、行方がわからなくなった妹を探すために寄生獣を追うソル・ガンウや、特殊部隊 「The Grey」のリーダーであるチェ・ジュンギョンが現れます。寄生獣と戦う人間たちを描いたSFスリラー。

寄生生物に寄生されたチョルミンとウォンソクによって、寄生生物だと全国に報道されてしまったスインとガンウの姉ギョンヒ。ハイジはチョルミンに寄生した寄生生物が、式典で市長に成り代わるつもりだろうと言います。 ウォンソクは式典の会場で寄生生物となって暴れるチョルミンを射殺したと見せかけて、チョルミンに寄生していた生物は逃げた市長を追跡。ウォンソクはギョンヒと戦闘になりますがギョンヒが敗れ、ガンウは身に涙を浮かべながら市長を外に連れ出しました。 チョルミンに取り憑いていた寄生生物は、今度はウォンソクに寄生し、ハイジと戦いをくり広げます。駆けつけたジュンギョンがハイジとウォンソクのどちらを撃つか迷っていると、ハイジが彼女の後ろにいた寄生生物を倒します。同時にジュンギョンはウォンソクを撃ちました。 ハイジはジュンギョンに「スインがいつも人を信じるように、お前を信じた」と言います。ジュンギョンはスインは寄生生物ではなかったと報告し、事件は一件落着します。 その後、ガンウは「ザ・グレイ」に所属することに。彼が受け取ったハイジからスインへの手紙には、「寄生したのがお前でよかった。良くも悪くもお前は1人じゃない」と書かれていました。 そんななか、ジュンギョンのもとに日本人ルポ・ライターが現れ、泉新一と名乗りました。

本作は1988年に日本で連載が開始した漫画『寄生獣』が原作となっています。 『寄生獣』は日本だけではなく世界中で人気が高く、2014年には実写映画もされ、染谷将太や深津絵里が主演を務めていました。頭が割れて寄生獣が出てくるシーンや、右腕がエイリアン化するシーンが大きく反響を呼んだ作品です。 今回の韓国ドラマ版は、原作漫画や日本の実写版と異なる完全なオリジナル作品となります。そのため原作と異なる点も多く、原作では男性だった主人公が、韓国ドラマでは女性に。そして主人公が寄生された場所は原作通りの右手ではなく、頭という設定です。 人気を博した『寄生獣』がどのように生まれ変わるのか、期待が高まりますね！

本作の見どころは、まず韓国ドラマ特有の映像表現とストーリー展開です。原作者の岩明均は、「1話ごとの展開も大きく、テンポも良くて面白かったです。」とコメント。ドキドキハラハラの展開や、息をつかせないテンポの良さを得意とする韓国ドラマの魅力が詰まっています。 主人公のスインとパラサイトのハイジの奇妙な共生関係も、韓国版のオリジナリティとして見どころの1つ。グロテスクな描写もありますが、そこまできつくなく、そういったものが苦手な人でも楽しめるのではないでしょうか。 さらに注目すべきなのは新鮮なキャスティング。主演を務めるチョン・ソニはこれまでラブストーリーを多く演じてきただけに、本作での新たな挑戦が見どころとなっています。また共演するク・ギョファンは演技派俳優として知られる人物。「D.P.」や「ウ・ヨンウ弁護士」でもユニークな演技で抜群の存在感を残した彼の演技から、目が離せません！

本作のメガホンをとったのは、ゾンビアクション映画「新感染」シリーズなどで知られるヨン・サンホ監督です。「新感染」ほかの代表作は、『呪呪呪/死者をあやつるもの』やNetflixオリジナルシリーズ『地獄が呼んでいる』(ともに2021年)など、ホラーアクションを得意としています。 『寄生獣―ザ・グレイ―』でもその手腕が存分に活かされ、見応えのあるアクションにも注目。寄生生物のCGを使ったグロテスクな見た目だけにとどまらず、ヨン・サンホ監督らしいスピード感あふれるアクションとテンポの良いストーリー展開に、あっという間に引き込まれてしまいます。 カーアクションやガンアクション、そして寄生生物の予測不能な動きを表現したさまざまな過激なアクションシーンも必見です！

日本版では、主人公の泉新一は右手を寄生生物「ミギー」に乗っ取られ、共同生活を余儀なくされます。ミギーは自我を持ち、新一に話しかけてくることも。ときにコミカルな2人のやりとりも人気です。 しかし韓国版の主人公スインは脳の半分を乗っ取られており、寄生生物「ハイジ」が活動している間は、彼女は意識がありません。そのため2人はノートに書き置きをするなどしてコミュニケーションをとります。外から見るとまるで二重人格のようになるため、寄生生物はガンウによって『ジキル博士とハイド氏』からとって「ハイジ」と名付けられました。 また「ハイジ」が外に出てこられる時間は1日に15分まで。こうした制限のなかで、スインとハイジはある種のバディのような関係になっていきます。 「ハイジ」がスインと共生せざるを得なくなった過程も、オリジナリティがあり面白さを感じました！

ラストシーンで菅田将暉演じる日本版の主人公・泉新一が登場したこともあり、続編への期待が高まっています。今回のシリーズでストーリーは一旦切りがよくなっていますが、新一が今後の展開に大きく関わってくると予想されるので、続編制作の可能性は高いのではないでしょうか。 ラストシーンで新一はジュンギョンと握手をしようと右手を差し出しています。原作通りであれば彼の右手には寄生生物「ミギー」がいるはずですが、その手がアップになる意味深なカットでドラマは幕を下ろしています。 『寄生獣―ザ・グレイ―』は、Netflixの週間グローバルランキングで初登場1位を獲得しているので、今後の人気次第では、続編の可能性も充分あるといえるでしょう。

父親から暴力を受け、孤独に生きてきたスイン。ある日彼女は、事件に巻き込まれ、瀕死状態となった体をパラサイト「ハイジ」に乗っ取られてしまいます。しかし脳は喰われなかったため、寄生獣と奇妙な共生生活を送ることになりました。 演じたのは、『花様年華〜君といた季節〜』(2020年)で主演を務めたチョン・ソニ。ラブロマンスドラマへの出演が多い女優です。

行方不明になった妹ジニを探すために寄生獣を追うソル・ガンウ。姉はパラサイトに寄生されており、妹の行方を尋ねるも、「遠くへ行った」としか言われませんでした。 演じたのはク・ギョファンです。本作で監督を務めるヨン・サンホとは、『新感染半島 ファイナル・ステージ』(2020年)でタッグを組んでいました。

チェ・ジュンギョンは、パラサイト対策を行う特殊部隊 「ザ・グレイ」のリーダー。パラサイトに寄生された夫を寄生生物探知機にしたりと冷酷な性格で、寄生生物根絶やしにしようとしています。 演じたのは、ク・ギョファンと同じく『新感染半島 ファイナル・ステージ』(2020年)に出演したイ・ジョンヒョン。韓国ドラマで存在感のある演技で注目を集める女優です。

キム・チョルミンはスインが「おじさん」と慕う刑事で、パラサイトが関係する不可解な事件を操作しつつ、彼女を守ろうします。 演じるのは、『冬のソナタ』(2002年)のペ・ヨンジュンの上司役で早くから日本でも有名になったクォン・ヘヒョ。数多くのドラマに出演するほか、ク・ギファンらとともに『新感染半島 ファイナル・ステージ』(2020年)にも出演しています。

カン・ウォンソクはチョルミンの後輩の刑事で、彼とともに寄生生物が関係する事件を追うことになります。 演じるのは、『美男＜イケメン＞ですね』（2009年)を始め、数多くのドラマや映画に出演しているキム・イングォン。2021年にはヨン・サンホ監督の『呪呪呪 死者をあやつるもの』にも出演しています。

「寄生生物の情報を伝えに来た」とチェ・ジュンギョンに接触してきた日本人ルポ・ライターの泉新一。 演じるのは『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(2019年)や『花束みたいな恋をした』(2021年)などへの出演で知られる菅田将暉です。本作への彼の出演は伏せられており、視聴者にとって大きなサプライズとなりました。 続編の有無は定かではありませんが、今後、新一が韓国での寄生生物対策にどう関わることになるのか気になるところです。

本作で監督としてメガホンを取ったのは、『新感染半島 ファイナル・ステージ』(2016年)や『新感染半島 ファイナル・ステージ』(2020年)で演出を担当したヨン・サンホ。Netflixオリジナルシリーズである『地獄が呼んでいる』(2021年)でも監督を務めていました。 そして脚本を手掛けるのは、『ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え』(2022年)で脚本を担当したリュ・ヨンジェ。 サスペンスやスリラーを得意とする2人の最強タッグです！

実写・アニメ化もされ、世界中で大人気の日本の漫画『寄生獣』が原作の『寄生獣 ザ・グレイ』。 フレッシュなキャスト陣と、豪華監督・脚本家で制作される本作は、動画配信サービス・Netflixで配信しています！