韓国ドラマ「D.P. 脱走兵追跡官 シーズン2」のあらすじネタバレを最終回まで！ラストの考察やニーナの解説も

多くの人が待ち望んでいた「D.P. シーズン2」。ついに7月28日にNetflixでの配信が開始されました！本記事ではそんな「D.P. シーズン2」のあらすじをネタバレありで紹介します。視聴した人もまだ指定ない人もぜひチェックしてみてください。 ※本記事にはストーリーのネタバレが含まれているため、未視聴の人は注意してください。 ＞第1話のネタバレを今すぐチェック ＞ニーナやキム・ルリ事件のモデルを解説 ＞オープニングやラストを考察

陸軍本部では責任を全てソクポンになすりつけようとしていました。パク・ボムグ中士は、自らに責任を押し付ける陳述書にサインを迫られ、拒否し続けていたのです。しかし、イム・ジソプ大尉からジュノとホヨルのためにサインしたほうがいいと諭されます。 一方、新しい上司からD.P.のリーダーに任命されたアン・ジュノ。ハン・ホヨルの後任であるパク・セウンと行動を共にしますが、蓋を開けれてみればセウンはただ外出したいだけで、真剣に任務をする素振りがありません。 そんな時、兵士キム・ルリが銃を乱射し、数人を殺傷したうえ逃亡したという事件が発生。部隊に戻ったボムグは、D.P.の責任者としてジュノを呼び寄せますが、セウンは怖くて任務を遂行できないと言い……。

ソクポンの事件によって、ジュノやボムグ、ジソプの立場がすっかり変わってしまったことも判明しました。また事件の責任を逃れようとする軍の闇も垣間見えましたね。 そしてシーズン1のエンドロールからつながる、キム・ルリの乱射事件。果たしてジュノやボムグはどう対応していくのでしょうか……。早速物語に大きな動きがあり、続きが気になります！

病室でキム・ルリのニュースを目にしたホヨル。彼と話した時の様子を思い出し、D.P.への復帰を決めます。 一方ジュノはボムグ、ジソプと共に国軍本部の記者会見場を訪れていました。キム・ルリを悪人だと印象付ける会見内容に、ジソプは呆れます。会見を行ったのはジソプの元妻で中領のソ・ウンでした。 その後ルリの実家でホヨルと再会したジュノ。ルリを必ず救うと誓った2人は、国軍の罠にかかって姿を現した彼を必死に説得します。一時は部隊に撃たれそうになったルリでしたが、母親が彼を止めたことで無事に検挙されました。 ク・ジャウン法務室長は裏で怒りに燃えますが、ある病室ではその様子に安堵の涙を流すソクポンの姿があり……。

ついにホヨルが登場！ジュノとの再会シーンには思わず胸が熱くなりました……。 しかし軍にとって都合の悪いキム・ルリを悪人に仕立て上げ、射殺しようとしたク・ジャウンは最低です。しかも表では「いい人」を演じる始末。ジソプの元妻であるソ・ウンが発砲許可をためらったのが救いでした。ジュノとホヨルもキム・ルリを死なせずに済みましたね。

ジュノとホヨルに新たな任務が言い渡されます。それは5年間逃走を続けているチャン・ソンミンの逮捕で、彼は約1年前にホヨルの脇腹を刺した人物です。 ジュノとホヨルは捜査の末、ソンミンがニーナとしてミュージカルに出演するため、イギリスに渡ろうとしている事実を突き止めます。 ジュノとホヨルが空港へ駆けつけると、ソンミンは飛行機に乗れずどこかに逃げた後でした。偽造パスポートがバレそうになってパニックになったソンミンは、転んで頭を打ち、出血したまま外に飛び出したとのこと。 その後空港の近くで死んでいるソンミンを発見した2人は、ただ茫然と立ち尽くすしかありませんでした。

ニーナの最期に号泣です。切なくて悲しい結末でした。彼も兵役が無ければ、そしていじめが無ければ、違う人生を歩めた1人かもしれません。深く考えさせられる話でしたね。 またホヨルがシーズン1でソクポンにナイフを向けられた際、特別怯えていた理由も今回明かされました。シーズン1での伏線がうまく回収されていた話でもありました。

キム・ルリ事件の際に処分を受けたソ・ウンは、あるUSBメモリをジソプに託します。それは軍の機密情報が入った重要な物でした。その後ジソプからUSBを渡されたボムグは友人にロック解除を依頼します。 その後ク・ジャンウからナ・ジュンソク軍曹の死を再調査するよう命令されたジソプは、ジュノと共にGPと呼ばれる非武装地帯の監視所へ。ところがそれはジソプを処罰する口実を与えるための罠だったのです。 加えてボムグもUSBの件で、軍捜査官オ・ミヌに脅されます。ジュノはボムグの命令でUSBを取りに向かいますが、その過程で中身を見てしまい……。ジュノはそのまま姿を消してしまうのでした。

ジソプの熱い一面が見られました。ところが蓋を開けてみると、ジソプの友人ジュンソクが部下をいじめており、そのことでアフィの人格が変わってしまったという悲しい事実が発覚。アフィも軍によって変わってしまった犠牲者と言えるかもしれません。 それにしても卑劣なやり方でジソプたちを陥れようとするジャンウは許せません。ジュノがこの後どういう行動に出るのかも気になります！

USBには、キム・ルリに撃たれた兵士が即死ではなく、ヘリの到着が遅れて死んだことなど、軍の不都合な真実が書かれていました。ジュノはUSBを、かつてジュノのライターを使って自殺した兵士の姉ヘヨンに渡すことにします。 ホヨルとボムグは慌ててジュノを追跡しますが、一方でジャンウも全国のD.P.を動かしジュノを追っていました。列車で大勢のD.P.に襲われたジュノは満身創痍で終着駅に降り立ちます。 ところがそこに待ち受けていたのは、D.P.でかつて相棒だったパク・ソンウ。ジュノがボコボコに殴った相手です。ソンウはジュノを殴り倒してUSBを破壊し……。

ジュノがついに立ち上がりました。他のD.P.たちを次々と倒していくジュノの強さは圧巻でしたね！ ただしそれを上回るミヌの強さには驚きました。ボムグとホヨルが来なければジュノは殺されていたのでしょうか……。 そしてまさかのソンウ登場。逆恨みもいいところです。USBは壊されてしまいましたが、ジュノには最後までやり遂げてほしいです！

ミヌがUSBを確認すると、それは偽物でした。そしてジュノはソンウの隙をついて再び逃走。 そして翌日、軍人権センターが国を相手に起こした裁判が始まります。ホヨルはジュノに会い、USBを渡すよう言いますが、ジュノはすべてボムグの作戦だったと明かします。ジュノたちが時間稼ぎをしている間、ボムグは本物のUSBを裁判所に届けていたのです。 USBにより、キム・ルリ事件は国の賠償責任が認められました。しかしボムグは機密漏洩などの容疑で現行犯逮捕されます。号泣するジュノとホヨルに励まし言葉をかけ、連行されていくボムグ。 その後除隊したホヨルと別れたジュノは、1人バスで軍隊へと戻ります。すると数日後、ジュノの前に元気な姿のソクポンが。ジュノは思わず涙目で笑顔を浮かべるのでした。

USBがボムグの手に渡って本当に良かったです！最後まで彼はかっこいい上司でした。腐り切った軍にもボムグのような人がいるということが唯一の救いでしたね。 最高のバディであるジュノとホヨルの別れのシーンや、ソクポンをいじめていたジャンスの現在の様子など、とにかく見どころの多い最終話でした。 ジュノの軍生活がまだ1年近くあるため、続編の有無が気になります！

第9話で強烈なインパクトを残した「ニーナ」ことチャン・ソンミンの話。この回では「からだとこころの性」が大きなテーマとなりました。 近年韓国ではLGBTQと軍の関わりが注目を集め、多くの問題が報道されています。中でも記憶に新しいのは、2021年3月に発生したトランス女性が強制的に除隊させられ、数日後に自殺をしたという事件。 入隊したものの性別違和に苦しみ、その後性別適合手術を受けましたが、韓国軍は規則違反だとしてその日にうちに除隊処分を下します。この判断に対し「兵士になることは子どものころからの夢」だし、「韓国軍には性的マイノリティに対する根深い不寛容さがある」と訴えました。 女性兵士として服務の継続をするため処分の撤回を求めますが、陸軍によって棄却されてしまいます。それでも、訴訟を起こそうとした矢先に起こった事件でした。 韓国軍では「からだの性」のみで兵役を決めるそう。第9話はそんな決め方に対して「果たしてこれで良いのか」という問題提起がなされた回だったのです。

シーズン2の最初で発生したキム・ルリによる銃乱射事件には、モデルとなった事件があります。それは2014年に発生したイム兵長銃乱射事件。除隊まで3ヶ月だったイム兵長が銃を乱射し、5人が死亡、9人が負傷した事件です。 事件の背景には長期間イム兵長がいじめを受けていたことが関係しており、裁判でもいじめの存在を認める証言が多数寄せられました。しかし最終的にイム兵長は死刑判決を受けます。 この一連の事件は軍の中に存在するいじめ問題を明らかにし、韓国社会に大きな影響を及ぼしたと言われています。

第10話で登場した非武装地帯(DMZ)における地雷。現在朝鮮戦争は休戦中ですが、この地域はかなりの緊張感があり、朝鮮半島の分断を象徴する場所でもあります。 近年でもDMZを巡回中の兵士が地雷によって負傷する事件が発生しており、これらがシン・アフィの地雷爆発事件のモデルになっているのではと言われています。

毎話冒頭に流れる「大韓民国の男子は法の定めるところにより、兵役義務を遂行しなければならない」というメッセージは、大韓民国兵役法という憲法3条の文言です。幼い男の子が成長していく映像と共に流れることで、韓国男子とその親に重くのしかかる兵役の過酷さを象徴しています。 ところが最終話のオープニングだけは「すべての国民は人間らしく生きる権利を有する。」という憲法34条に変わっているのです。これは本作のテーマでもある、「軍内部でのいじめなどの問題に、組織の責任はないのか？」という問題提起を強調しているのでしょう。

抜群のケミで視聴者を魅了した、ジュノとホヨルのバディ。シーズン3があるのかは不明ですが、ホヨルが除隊してしまったため、2人のその後が気になりますよね。 本作のラスト、ホヨルは「除隊した先輩に連絡するな」と言ってバスに乗り込もうとします。そんな彼に「アニキ！気をつけて」と声をかけるジュノ。するとホヨルはその言葉を噛みしめるようにしばらく立ち止まったあと、「またな！」と笑顔で手を振りました。 このホヨルの最後の言葉が、「元気で」などではなく、「また」と再会を否定しない発言だったため、2人は再会する可能性があります。ホヨルが何かしらの形で軍に戻るか、または民間人としてジュノたちに関わるのかもしれませんね。

最終話のエンドロールには、なんとソクポンが登場。軍生活を送るジュノの元を訪ねてくるのです。頬には例の事件で負った痛々しい傷跡が見えるものの、ジュノに「元気か？」と微笑む表情には以前の温和な人柄もうかがえます。 そんなソクポンを見て、涙ぐみ、はにかんで嬉しさをにじませるジュノ。 全体的にはシーズン1に引き続き重いストーリーでしたが、最後には希望の光が一筋見えるような、救いのあるラストで締めくくられました。このエンドロールには多くの視聴者が感動の涙を流したようです。

脱走兵追跡官、通称「D.P.」に任命されたアン・ジュノ。先輩兵のハン・ホヨルとバディを組んだジュノは、様々な葛藤を抱えながらも次々と脱走兵を捕まえていきました。 そんな時、心優しい先輩兵ソクポンが脱走。いじめによって豹変した彼は、加害者を拉致して殺そうとします。必死に説得を続けたジュノたちでしたが、最終的にソクポンは自らを銃で撃ち抜きました。 それでも何も変わらない軍隊内。ある日ジュノは隊列とは1人反対方向に歩きはじめます。一方ソクポンと仲の良かったキム・ルリは自分をいじめる先輩や傍観者に向けて銃を乱射ーー。 前作はそんな衝撃のラストでした。

「D.P. シーズン2」のポスターとして韓国で公開されたロッカーの写真が大きな話題を呼んでいます。そのロッカーの名前が、前作ラストで銃を乱射した人物「キム・ルリ」だったからです。 血で染まった彼のロッカーには、“率先して頑張る人になる”などの目標が書かれており、真面目な人柄が伺えます。そんな目標に刻まれた弾痕、そして血の跡……。 このポスターを見る限り、シーズン2ではキム・ルリを中心としたストーリー展開になることが予想されます。優しい人物を一変させてしまう軍の深い闇が再び描かれるでしょう。 ジュノたちが彼を救うことができるのかも注目です。

「D.P.」として脱走兵を捕まえる任務に就いたアン・ジュノ。ボクシングの経験があり、高い身体能力と鋭い洞察力を駆使して脱走兵を追いかけます。 バディを組むホヨルとは相性が良く、2人で何人もの脱走兵を捕まえましたが、同時に理不尽な現実に直面し、苦悩していたジュノ。 ソクポンの一件後、指揮官を無視して逆方向に進むジュノの姿は様々な考察を呼びました。シーズン2での成長が楽しみなキャラクターです。

ジュノと共に「D.P.」として任務を遂行しているハン・ホヨル。どこか抜けていてつかみどころのない人物ですが、心根は優しく、いつも後輩のジュノを気にかけています。前作では事情を抱えた脱走兵をホヨルが逃がすシーンも描かれました。 ジュノと同じく軍の悪習には染まらないホヨルですが、シーズン2ではより深い闇と向き合うことになりそうです。

「D.P.」の担当官であり、ジュノたちの上司にあたるパク・ボムグ。上司にもNOを言える貴重な存在で、ジュノとホヨルからも信頼されています。口は悪く厳しいですが、部下を守ってくれる良き上官です。 前作では最後に懲戒処分となってしまったボムグでしたが、再びジュノたちの上に立ってくれるのでしょうか。その後の動向に注目しましょう。

大尉であるイム・ジソプは上に媚びることが得意で、出世のことしか考えていない人物でした。そのため直属の部下にあたるパク・ボムグとは度々衝突。ところがソクポンの事件では憲兵隊長に従わず、不条理に抗う姿を見せます。 前作ラストで転出命令を下されたジソプ。シーズン2では彼が「良い人」としての姿を見せてくれるのか、期待です。

陸軍本部の法務室長であるク・ジャウン。軍にとって不都合な事実はどんな手を使ってでも隠ぺいしようとする、冷酷無比な人物です。 世に見せている表の顔と裏の顔が大きく違い、裁判で軍の責任が問われても反省の色すら見せません。そのため事実を明かそうとするジソプやボムグの存在が気に食わず、わざと罠にはめて陥れようとします。 ちなみにチ・ジニは悪役を演じることがめったにないため、今回の役どころは新鮮です。ジソプを演じたソン・ソックとはドラマ「サバイバー」以来の再共演となります。

国軍本部法務将校で中佐のソ・ウンは、イム・ジソプの元妻です。物語序盤では、ク・ジャウンの部下としてキム・ルリ事件を担当。兵士を人質に取ったキム・ルリに対し、発砲許可を出すよう命じられますが、良心が邪魔をして指示を出せませんでした。 そのため処分を受け、軍を辞めて弁護士へと転身します。その後はキム・ルリの弁護人となり、国を相手に戦うことに。最終話の裁判シーンではかつての上司ク・ジャウンと争う構図になります。

北朝鮮との国境を監視する非武装地帯(GP)に勤務するシン・アフィ。地雷を踏んで死亡したナ・ジュンソクの部下であり、ジュンソクと親しかったジソプから彼の死について聴取を受けました。 かつては真面目で礼儀正しかったアフィですが、ジュンソクの死後、性格が変わってしまい、今では態度が悪く年上相手にも敬意を払いません。彼も軍の闇によって人が変わってしまった1人です。両腕にはジュンソクが爆死した時に受けたとみられる火傷の跡があります。

オ・ミヌは軍検察部の捜査官で、ジャウン直属の部下です。そのためジャウンの命令には忠実に従い、ジソプやボムグをはめようと動きます。 またジュノがUSBを持って逃走した際には、全国のD.P.たちの先頭に立って彼らを指揮しました。身体能力も高く、殴られたジュノは死にかけたほど。いつも無表情で不気味な人物です。

壮絶ないじめに耐え兼ねたうえに、ソクポンの事件を知って銃を乱射したキム・ルリ。ソクポンとはオタク友達としてとても親しい中でした。 銃乱射事件を起こして逃亡したキム・ルリは軍によって殺されかけますが、実家で母親に説得され無事に逮捕されます。その後ジュノたちの活躍により、銃乱射事件の死傷者については国の責任が認められました。

二等兵パク・セウンは、入院しているホヨルの後任としてD.P.となり、ジュノとバディを組みます。ところが権力者の父親のコネで任命されただけのセウンは、ただ外出を楽しむだけで任務を遂行するつもりはありませんでした。 その後キム・ルリの銃乱射事件では怖がって任務を拒否。しかし途中からはホ・ギヨンのアシスタントとしてジュノたちをサポートする姿も……。

シーズン1でD.P.としてジュノと任務にあたっていたパク・ソンウ。いわゆるクズで、任務を遂行せず遊んでばかりいました。そして脱走兵シン・ウソンが自殺した際にも全く反省する様子はなかったため、ジュノにボコボコにされ転出。 その逆恨みとして本作ではUSBを運ぶジュノを倒し、捕まえようとします。相変わらず性格の腐った人物です。

世界的ヒットとなった韓国ドラマ『D.P. －脱走兵追跡官－』。シーズン1以上に軍の問題に深く切り込んだシーズン2は、多くの視聴者の心を掴んでいます。ぜひ本作をNetflixでチェックしてみてくださいね