『キングダム』昭王(しょうおう)とは?娘との関係〜遺言まで徹底解剖
アニメや映画など様々なメディアで人気を博し、今や国民的漫画のひとつとなっている『キングダム』。 2024年7月には映画第4弾の公開も予定されており、その注目度がますます上昇しています。そこで、この記事では映画「キングダム4」にも登場する昭王について徹底解説!基本的なプロフィールはもちろん、作中に登場する娘や政に託した遺言など、気になる情報をしっかり紹介していきます。 ※この記事は『キングダム』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
『キングダム』昭王(しょうおう)の基本プロフィール
秦国の第28代目の王として君臨していた昭王。在位55年の間に数多の戦いを勝ち抜き、「戦神」として崇められた人物です。年老いてからもその野心は衰えず、作中では「口おしい、あと20年生きれれば」と後悔の念を口にしていました。 その勇猛果敢な性格ゆえ、秦国の武人からは強く慕われており、王騎が言うには「中華統一に夢憧れる少年のような瞳を持った奇特な王」だったとのこと。また、強烈な個性を持っていた六大将軍をしっかりと束ねるなど、強いカリスマ性も持っていた様子。 ちなみに、昭王は現在の秦国を指揮する政の曽祖父にあたります。作中では政が「中華統一」を口にした際、王騎が昭王の面影を感じる場面が描かれていました。もしかしたら政は昭王の血を色濃く受け継いだ子孫なのかもしれません。
昭王の娘は摎(きょう)
昭王には摎という娘がいました。しかしながら、彼女は身分の低い宮女を母に持っていたため、王家の人間とは知らされず育てられることに。摎は母の手により王騎の家に預けられ、すくすくと成長していきました。そして王騎とともに武将としての功績をあげ、なんと六大将軍に上り詰めてしまいます。 彼女はその過程で昭王と対面することになり、そこで直感的に王と自身が親子だと察知。それ以降は自分の素性を探られないよう、仮面をつけて過ごし始めます。摎は数多くの功績をあげますが、龐煖との戦いで致命傷を受け、想い人である王騎の前で死んでしまうのでした。
王騎が嬴政に伝えた「昭王の遺言」とは?
王騎が命を落とすことになる馬陽の戦い。彼はこの戦へ出陣する前に、昭王からの遺言を政に伝えていました。その内容は「戦に慈悲は無用なれど、奪い取った地にある民は奴隷にあらず。虐げることなく自国の民として同様に愛を注ぐこと」というもの。 この言葉には昭王が持つ「王たるものの心構え」が込められていました。また、王騎は昭王から「昭王の意志を継ぐ資質のある秦王にのみ伝えよ」と命じられていた様子。この遺言を受け取ったことで政は昭王の意志を継ぐ存在となり、改めて中華統一に突き進んでいくことになるのでした。
実在のモデルとなった昭王はどんな人物?
『キングダム』登場キャラのほとんどは、史実に残る実在の人物をモデルに生み出されています。昭王もそのひとりなのですが、どうやら史実上の昭王は漫画内のイメージとはまったく違う王だったよう。なんと彼には、戦場に出た記録がほとんど残っていないのです。 史実における昭王は紀元前306年から紀元前251年まで王として在位しており、この期間に秦の勢力は大きく拡大。しかし、その戦いの中心にいたのは彼が起用した白起という将軍でした。実在の昭王は勇猛果敢な王というよりも、人事や政治に長けた知略の王だったのかもしれません。
実写キャストは草刈正雄
映画「キングダム4」で昭王役を務めるのは、ベテラン俳優の草刈正雄です。1974年から俳優としての活動を開始し、これまでに数多くの映画・ドラマ・舞台に出演してきました。近年は『おじさまと猫』や『正直不動産』など、漫画の実写化作品にも多数出演しています。
ちなみに「キングダム4」の予告編には、一瞬だけ昭王が登場。その佇まいは迫力抜群で、ファンからは「かっこよすぎる!」と好評の声が多くあがっています。気になる方は、是非映像をチェックしてみてください。
アニメで声優を担当するのは金尾哲夫
アニメ版『キングダム』で昭王の声を担当するのはベテラン声優の金尾哲夫です。 1970年代から俳優・声優として活動をスタートし、これまでに数多くの作品に出演。近年も『機動戦士ガンダム 水星の魔女』や『忘却バッテリー』などの話題作に多数出演していました。また吹き替え声優としても活躍しており、ウィレム・デフォーやカート・ラッセルなどの名優たちに声をあてています。
勇猛果敢な秦の昭王!映画「キングダム」での活躍にも期待
「戦神」として様々な功績を積み上げてきた昭王。 「キングダム4」ではカリスマ性あふれる勇姿や、政への遺言シーンが描かれるはず。これを機に『キングダム』の漫画やアニメを改めてチェックし、劇場版の公開に備えてみてはいかがでしょうか!