2022年3月27日更新

ダンブルドアやヴォルデモートなど!実は俳優が変わっていた「ハリーポッター」のキャスト12人!

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マクゴナガル ダンブルドア  スネイプ ハリーポッター
©︎Photofest/Warner Bros. Pictures/zetaimage

映画版ハリーポッターは原作の小説版に負けず劣らず世界中から人気を集め、全8作品が劇場公開されました。 第1作『賢者の石』の公開が2001年、最終作となった『死の秘宝PART2』が2011年です。 主人公の3人(ハリー、ロン、ハーマイオニー)を演じた俳優は当然変わっていませんが、ダンブルドアやヴォルデモート、もしくは端役などはかなり変更があります。 長いシリーズだけに俳優の変更があったのは、ここで紹介しているだけでも12キャラクター。鑑賞中に思い出して、にんまりしちゃってください。

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1.アルバス・ダンブルドア役/リチャード・ハリス

第1作『賢者の石』と第2作『秘密の部屋』でホグワーツ校長アルバス・ダンブルドアを演じていたのは『孤独の報酬』などで知られる名優リチャード・ハリスでした。

カリスマ性や確かな演技力を持ち、ダンブルドアとして最適な俳優でしたが、元々はオファーを断るつもりだったと言われています。孫にもし断ったら一生口を利かないと言われ、仕方なく出演を決意したそうです。 リチャード・ハリスが『秘密の部屋』のプレミア上映2週間前にこの世を去ったことで、第3作『アズガバンの囚人』からマイケル・ガンボン(『インサイダー』『レイヤー・ケーキ』)がダンブルドア役を引き継ぎました。

2.ヴォルデモート役/リチャード・ブレマー

シリーズ最大の悪役、誰もが恐れるヴォルデモート。第1作『賢者の石』でクィレルの後頭部に登場した時はリチャード・ブレマーがヴォルデモートを演じていました。

身体を取り戻してからのヴォルデモート(『炎のゴブレット』から)は『シンドラーのリスト』『キングスマン』などで知られるレイフ・ファインズに変更されています。 ハリーポッターと敵対するキャラクターとなったヴォルデモートが大活躍するようになったことで、かなりリチャード・ブレマーの印象は薄らいでいると言えます。 実はレイフ・ファインズはハリーポッターの最初の2作を気に入らないと公言しています。第3作『アズガバンの囚人』がよっぽど気に入ったのか、第4作『炎のゴブレット』のオファーを受けることになります。

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3.グリップフック(ゴブリン)役/ヴァーン・ドロイアー

ダイアゴン横丁にあるグリンゴッツ銀行。ゴブリンという顔の厳つい小鬼が運営しています。第1作『賢者の石』でハリーとハグリッドを地下金庫に案内したキャラクターがグリップフックです。 その時演じていたのはヴァーン・トロイアーでした。(『メン・イン・ブラック』『オースティン・パワーズ:デラックス』などに出演) しかし、ヴァーン・ドロイアーがグリップフックを演じたのはわずか1作でした。 『死の秘宝』などではワーウィック・デイヴィス(『スター・ウォーズ フォースの覚醒』に出演)に変わっています。 デイヴィスは『ハリー・ポッターと賢者の声』でゴブリンの声やフィリウス・フリットウィック教授(『ハリー・ポッターと賢者の石』)も演じていた人物、ハリーポッターシリーズの中で異なる二つの役を演じているとてもレアな俳優です。

4.ラベンダー・ブラウン役/ジェニファー・スミス

2004年公開の第3作『アズガバンの囚人』では黒人のジェニファー・スミスがラベンダー・ブラウンを演じていましたが、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』から白人のジェシー・ケーブに変更されていました。 黒人から白人にキャストが変更されたことで、人種差別が絡んでいるという噂が流れ、製作陣を非難する声が上がるという問題に発展しました。 しかし、その噂はデマです。『アズガバンの囚人』ではラベンダーの出番は限られ、有名キャラクターの名前が付けられたエキストラのようなものでした。 しかし『謎のプリンス』で出番が増加したのです。 そこで演技経験の少なかったジェニファー・スミスからジェシー・ケーブに変更された、ということです。ジェシーは憎たらしいけど、憎みきれない絶妙なラベンダー・ブラウンを見事に演じていました。

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5.エルファイアス・ドージ役/ピーター・カートライト

不死鳥の騎士団創立メンバーのひとりであり、ダンブルドアの友人でもあるエルファイアス・ドージ。 エルファイアス・ドージが初登場した『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(2007)ではテレビを中心に活躍していたイギリス人俳優ピーター・カートライトが演じていました。 しかしその後登場することはありませんでした。 『死の秘宝PART1』でドージを演じていたのはイギリスのベテラン俳優デヴィッド・ライオール(『カルテット!人生のオペラハウス』などに出演)でした。 残念ながら、ピーター・カートライトは2013年、デヴィッド・ライオールは2014年と、二人はどちらも『ハリーポッター』シリーズ出演後に亡くなっています。

6.ケイティ・ベル役/エミリー・デール

ハリーの上級生ケイティ・ベルは何度もキャストが変更されているキャラクターです。 原作でケイティはバックグランドがしっかりと描かれているキャラクターでしたが、映画版の第1作『賢者の石』第2作『秘密の部屋』ではセリフがありませんでした。 その時に初代ケイティ・ベルを演じていたのがエミリー・デールです。 第3作『アズガバンの囚人』では名前も知られていないエキストラの女優に変更。 第6作『謎のプリンス』ではジョージーナ・レオニダスがケイティ・ベル役にキャスティングされました。おそらく、ラベンダー・ブラウンの時のように、今作で登場シーンが増えたため、演技経験が豊富な女優が必要だったのでしょう。 ちなみに、ケイティ・ベルはハリーよりも1学年上ですが、ハリーと同じ授業を受けていた場面があります。彼女は呪いにかかり、6か月学校を休んでいたことがあるので、それが原因かもしれません。

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7.漏れ鍋のバーテンダー役/デレク・デッドマン

第1作『賢者の石』で漏れ鍋のバーテンダーを演じていたのはデレク・デッドマン(『未来世紀ブラジル』『ネバーセイ・ネバーアゲイン』など)、その時の漏れ鍋のバーテンダーはまだ人間らしい姿をしていました。 第3作『アズガバンの囚人』の漏れ鍋のバーテンダーは猫背、スキンヘッドなど容姿やキャラ設定が完全に変更されて再登場します。 その時このキャラクターを演じていたのがジム・タヴァレです。 コメディアンとしても活躍していることもあって、コミカルな漏れ鍋のバーテンダーに仕上がったようです。

8.太ったレディの肖像画役/エリザベス・スプリッグス

グリフィンドール寮の入り口にかけられた太ったレディの肖像画が初登場したのは第1作『賢者の石』、その時はエリザベス・スプリッグス(『シークレット・エージェント』などに出演)が演じ、エレガントでどこか抑えめなキャラクター設定でした。 第3作『アズガバンの囚人』で再び姿を現した太ったレディは第1作よりもコミカルでアグレッシブなキャラクターに生まれ変わっていました。その時はイギリスの女優ドーン・フレンチ(『ラークライズ』など)にキャストが変更されています。

9.マーカス・フリント役/スコット・ファーン

スリザリンの生徒マーカス・フリントを第1作『賢者の石』で演じていたのはスコット・ファーンです。彼は第2作『秘密の部屋』にも出演はしているものの、別の役に変更されています。 第2作『秘密の部屋』でスリザリンのクィディッチのキャプテンとなったマーカスはジェイミー・イェイツが演じていました。 元々は今作でウィル・ティークストンが演じる予定でしたが、スリザリンとして無垢すぎる容姿をしていたため、ジェイミー・イェイツがキャスティングされることになったそうです。

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10.灰色のレディ役/ニーナ・ヤング

第1作『賢者の石』でホグワーツのゴースト、ヘレナ・レイブンクローこと灰色のレディを演じていたのはニーナ・ヤングでした。 しかし、灰色のレディが最終作『死の秘宝PART2』で再び登場した時にはスコットランド人女優のケリー・マクドナルドに変更されています。 第1作よりも灰色のレディの役回りが大きくなったこと(ハリーがヘレナから分霊箱について情報を得るなど)で経験豊富な女優が必要だったのでしょう。

11.パンジー・パーキンソン役/キャサリン・ニコルソン

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スリザリンの生徒のパンジー・パーキンソンは原作者J・K・ローリンズを学生時代にイジメていた少女がモデルのキャラクターだと言われています。 シリーズを通して4人の女優がこのキャラクターを演じています。初登場『秘密の部屋』ではキャサリン・ニコルソンでした。この時はエキストラのような出演だったため、カウントしなくても良いかもしれません。 初めてパンジー・パーキンソンがしっかりと描かれた作品は第3作『アズガバンの囚人』でした。その時はジュヌヴィエーヴ・ゴーントが演じています。『炎のゴブレット』ではダニエル・クロックフォード、『謎のプリンス』や『死の秘宝』ではスカーレット・バーンがパンジー・パーキンソンを演じていました。

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12.マファルダ・ホップカーク役/ジェシカ・ハインズ

『不死鳥の騎士団』で魔法省の役人、マファルダ・ホップカークを演じたのはイギリス人女優ジェシカ・ハインズですが、彼女の名前や顔が浮かばなくても当然です。 彼女は実際にはスクリーンに登場していません。映画冒頭、声だけの出演でした。 『死の秘宝』でハーマイオニーがマファルダ・ホップカークになりすまして魔法省に乗り込むシーンがありました。このシーンではイギリス人女優ソフィー・トンプソンが演じています。 共に仕事をしていたデヴィッド・イェーツが彼女をこの役に推薦したと言われています。