ワンパンマンってどんな漫画?
簡単に説明すると、趣味でヒーローをしている主人公のサイタマが、人間を絶滅させにやって来たり地球を手に入れようと襲ってくたりする敵や、隕石をワンパンチ(一発のパンチ)で粉砕し、全て解決していくという、圧倒的最強主人公が活躍するギャグアクション漫画になります。
今回はその『ワンパンマン』の原作と、世に広まるきっかけとなった漫画版の比較をしていきたいと思います。
知る人ぞ知る『ワンパンマン』の原作と漫画版
『ワンパンマン』には二つのバージョンが存在しています。
一つは原作者ONE先生によるもの、もう一つは皆さんにも馴染みが深い「となりのヤングジャンプ」で連載されている村田雄介先生の作画によってリメイクをされたものになります。
リメイク版というだけあって、ストーリーや設定は全く同じものですが、それぞれの『ワンパンマン』に違った魅力があります!
原作者ONE先生の『ワンパンマン』の魅力
こちらが『ワンパンマン』の生みの親であるONE先生が描いた主人公サイタマです。
基本的に見た目を村田先生が忠実に再現する事を心がけているので、ほぼ同じですが、ONE先生バージョンは全体的に絵柄がとても細い線で描かれており、とてもゆるいイメージが特徴です。
また『ワンパンマン』にはとてもシュールなギャグが数多く用いられており、このONE先生の絵柄だとそれが一段とはえて、笑いを一層誘い出します。
この同じ場面を村田先生がリメイクすると、こうなります。
ONE先生の画像の下に描かれている敵ワクチンマンも、村田先生が手がけると一気に雰囲気が変わり、シュールさがなくなり、強そうなワクチンマンへと早変わりします。
この圧倒的な画力の差で全く同じストーリーと設定なはずなのに、違った味を持つ二つの『ワンパンマン』となりました。
ONE先生は流石原作者だけあって、ギャグにとても合う雰囲気で描いていて、村田先生の描くバージョンとは異なる魅力があります。
村田雄介先生によりリメイク版の魅力
やはり村田先生の魅力といえば、ジャンプでも天才的だと言われた素晴らしい画力にあります。ONE先生ではあまり描かれる事のない細かい背景などにも手を加え、まるで別の作品のように魅せる力があります。設定とストーリーが同じなのに、全く違った魅力を作り出せる村田先生には圧巻の二文字です。
また、原作『ワンパンマン』の大ファンである村田先生は、単行本の他にもWeb版とあり、そこでもまた違った魅力を出しています。
単行本
単行本では、ワンパンマンワールド本編ではない番外編の話が数多く載せられています。主人公であるサイタマは当然のこと、他にも『ワンパンマン』に登場する人気キャラクター達のお話が盛り沢山になっています。
Web
なんといっても単行本ではない美麗カラーなページが多いということです!!カラーだけではなく、球体の光がチカチカ点滅してみせるなど、所々にアニメーションのような演出も施されています。
それだけではありません!単行本ではページに制限があるために決して出来ない沢山のコマを使った迫力あるアクションシーンを楽しむことが出来ます!!
ページを読み進めていくと、まるでアニメを見ているかのような細かい動きと、躍動感溢れるイラストに感激すること間違いなしです。
流石原作者ONE先生の大ファンというだけあって、手間を惜しむことなく、ONE先生の世界を自分なりに表現している辺りに、愛を感じます。
原作と漫画版の大きな違いは女キャラクターにあり?
こちらがONE先生によるタツマキ。
こちらが村田先生によってリメイクされたタツマキですが、先程から記載している通り、画力の差の中で、一番ONE先生と村田先生で違うところは、女性キャラクターが可愛くなっている所です。特徴をきちんと捉え、村田先生風に描き変えると女性キャラクターが信じられない程可愛くなります。
モブキャラのフブキも村田先生の手にかかれば、一気に美麗に大変身!
癖や特徴などを見事に再現し、ONE先生の描いたフブキを忠実に村田流にしています。