2021年3月24日更新

「エヴァンゲリオン」碇シンジの人物像を徹底解明!父や母、その他チルドレンとの関係は?

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「エヴァンゲリオン」エヴァ初号機のパイロット・碇シンジは家族の愛に飢えた少年【ネタバレ注意】

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碇シンジ(いかりしんじ)、2001年6月6日生まれの14歳。A型、身長157cm。エヴァ初号機専属操縦者で、第3新東京市立第壱中学校2年A組に所属しています。 そんなシンジは、ややナイーブで内向的な性格。社交性はありますが他人との深いコミュニケーションが苦手です。家族の絆や愛情に飢えており、自分の居場所を求めてはいますが自身の存在価値に疑問を抱いていました。 優柔不断で周りに流されやすい性格と勘違いされることが多いですが、切羽詰った状況では考えるよりもまず行動というタイプで、時折勇敢な姿勢や表情をみせることもあります。 父ゲンドウと母ユイの間に生まれたシンジは、エヴァンゲリオン初号機のパイロットとして活躍し、のちに天才的なシンクロの才能を発揮します。 ※この記事は2021年3月現在までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

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父・碇ゲンドウとは複雑な関係

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碇ゲンドウはシンジの実父であり上司。幼少期に母親を亡くし父親にも捨てられたことから、父ゲンドウに対しては複雑な感情を抱いています。 反発し憎む一方、内心では分かり合いたい、愛されたいという想いもあり、エヴァに乗るのも「父親に認められたい」という理由からだと徐々に自覚していきます。 そんなシンジの想いとは裏腹に、シンジに対して厳しく接するゲンドウ。次第にゲンドウの息子に対する想いも明らかになっていきます。

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シンジの母親は碇ユイ【エヴァンゲリオン建造の重役】

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碇ユイはシンジの母親です。大学時代にゲンドウと出会い、結婚。その後は、もともと彼女がゼーレに関連の深い出自だったこともあり、ゼーレ関連機関であるゲヒルンで研究者として働いていました。 エヴァの建造に尽力した人物でもあり、サードインパクトを防ぐためにもなんとしてもエヴァを完成させたいという強い思いを持っていたのです。そのため、初号機とのシンクロ実験では自ら被験者に。 この実験は失敗に終わり、公式的にはこの事故で彼女は死亡したことになっています。実際は、彼女の魂は初号機のコアに吸収され、息子のシンジに呼応する形で以降何度か初号機を暴走させるに至りました。 ゲンドウが人類補完計画に必死になっているのも、彼女の死が大きく関連しています。また彼女自身が人類補完計画をつくったという説もあり、登場シーンは少ないものの重要な人物のひとりです。

ファーストチルドレン・綾波レイとの関係は

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綾波レイはシンジにとって、エヴァに乗るきっかけを与えた存在です。綾波と交流をしていくうちに、次第にシンジも自らの意思で初号機に乗るようになっていきます。 当初は、自分よりも父・ゲンドウに目をかけてもらっているという理由で彼女が気になっていました。やがてゲンドウのことを抜きにして、彼女と心を通わせていくように。 母・ユイを幼い頃になくしたシンジは、綾波に母性も感じていました。彼女にはシンジの母親・ユイの遺伝子が入っているので自然と惹かれていったのでしょう。 一方、綾波にとってシンジは、ゲンドウのほかに初めて心を開いた相手でした。対等な人間として関わりあえるシンジに対して恋心のような感情を抱くようになります。

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セカンドチルドレンのアスカとの関係は

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シンジとアスカについての関係性には様々な説が考察されています。その中でも有力視されているものを紹介します。 シンジは幼少期のトラウマから、相手に深く踏み込まないことで必要以上に傷つかないように自衛をするようなところがあります。一方で、アスカもトラウマを抱えていますが、自身が強くなることで、自分の存在価値を証明しようとしました。 彼女のその強さは、シンジにとっては憧れの対象だったのです。『Air/まごころを、君に』ではシンジのアスカに対する性欲が表現されますが、アスカに対し特別恋心と呼べるような感情は抱いていなかったと思われます。 一方で、アスカは共同生活や共闘を経て次第に彼に惹かれていきました。憧れている大人の男性の加持リョウジとは違い、子供っぽい一面もあるシンジですが、いざとなったら助けてくれる果敢な姿などに特別な感情を抱くようになったのでしょう。 しかし、誰よりも強くならなくてはならないと思っている彼女は次第にシンクロ率が下がり戦えない状態へ。代わりにシンジが組織にとって唯一無二の存在であると分かると、アスカは彼へ愛憎入り乱れた複雑な感情を抱くようになるのでした。

渚カヲルとは共依存のような関係に?

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フィフスチルドレンとしてやってくる渚カヲルは、シンジに対し唯一「好き」と好意を口にした存在です。カヲルは、壊れ物のような脆さを抱えたシンジに惹かれ、またシンジにとっても自分を認め肯定してくれる彼の存在が特別なものとなりました。 カヲルの正体は、碇ユイの遺伝子情報からアダムが作り出した人型の肉体に第1使徒アダムの魂が入ったもの。つまり、シンジにとっては倒すべき使徒であり、同じ遺伝子を有する異母兄弟のような存在だったのです。 お互いに初対面から惹かれ合い、特別な絆を感じたのも、ユイの魂を媒介に引き合うものがあったのでしょう。 カヲルの願いもあり、シンジは自らの手で彼を殺します。その点でもシンジに大きな影響を与えた人物の1人なのです。 また、キャラクター設定では渚カヲルは完璧なもう1人の碇シンジという位置づけ。シンジが彼に惹かれたのは、単に好意というよりも、自分にはないものへの憧れや、似ている部分への安堵感だったのかもしれません。

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1人の少女を助けるため、覚醒する碇シンジ!ニアサードインパクトを引き起こす

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新劇場版にて、シンジの乗る初号機は第14使徒ゼルエル戦で覚醒しました。この戦いで、最強のA.T.フィールドを誇るゼルエルに対して、零号機・弐号機は惨敗。しかも綾波は使徒に取り込まれてしまいました。 彼女を助けたい彼の気持ちにコアが呼応。シンクロ率400%を超え、「疑似シン化第1覚醒形態」へ。再生した腕は神々しく金色に光り、天使の輪のような金色の輪が頭上に現れました。その姿はまさしく神に近い存在といえます。 初号機はゼルエルをいともたやすく倒し、捕食。S2機関を手に入れ、活動限界を克服します。また、初号機が覚醒したことで、サードインパクトを引き起こすガフの扉が開きかけました。 綾波を助けたいという気持ちから、神に等しい存在になってしまったのです。

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碇シンジの恋のお相手は結局誰?

アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』惣流アスカ、碇シンジ、綾波レイ
©ADV Films/Photofest/Zetaimage

シンジと心を通わせてきた相手はこれまでレイ、アスカ、カヲルとテレビアニメ版から旧劇場版、そして新劇場版と変わらず登場してきました。しかし結局、物語が1つ終わる度に、違う相手とくっついているように思えます。 テレビアニメ版ではレイに心を寄せながらも母ユイの面影を重ね、反発しながらの共同生活をしていくうちにアスカにも惹かれていました。そして自分を肯定してくれるカヲルに信頼を寄せますが、突然の喪失を味わいます。 旧劇場版ではレイには同じような思いを寄せていましたが、最終的にはレイと1つになることは拒否し、自分を拒絶するアスカのもとへ行きました。 一方、新劇場版ではレイを救うためだけにサードインパクトを引き起こすことになり、レイへの執着は強くなっています。 しかし「Q」ではまたもやアスカには叱咤され、レイは以前の綾波レイではなくなっていました。そこへ軽やかに登場したのが、マリです。「エヴァンゲリオン」シリーズの完結となる「シン・エヴァ」で、シンジを「外界」へ連れ出すために迎えに来たのは、真希波マリでした。

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「シン・エヴァ」でのシンジの成長っぷりがスゴイ

これまでのシンジは、他人との関係を上手く築けない、自分の殻に閉じこもった消極的な少年でした。新劇場版でも「破」まではテレビアニメ版や旧劇場版のシンジと同様に、思春期特有の「迷える子羊」状態。 それがさらに「Q」では、サードインパクトを引き起こした自責の念で押しつぶされそうになり、誰も周りにいないと嘆く最悪なコンディションに発展します。「シン・エヴァ」では初めこそ失語症に陥り、完全に殻に閉じこもっていましたが、第3村での体験が彼に大人になるきっかけを与えてくれました。 自らヴンダーに戻ってからは、父ゲンドウと向き合う決意をし、チルドレンたちを導き救う役割を果たします。まるで別人かのような成長っぷりに驚くこと間違いなしです。最後に大人になったシンジを見ることができるとは感無量です。

碇シンジの名セリフ5選!繊細な14歳の少年が見せる強さや弱さ

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シンジのセリフには印象的なものが多く、他作品に引用される事もしばしばです。名シーンが思い浮かぶ、セリフの数々を5つ厳選して紹介します。

1.「逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ……」

第壱話、エヴァンゲリオン初号機に乗る決断をする前にシンジが発した名言。エヴァンゲリオンの代名詞といってもいい、とても有名なセリフです。

2.「知らない天井だ」

第弐話、「見知らぬ、天井」からのシンジくんのセリフです。タイトルにもなっている通り、この話では天井というモチーフが効果的に用いられています。新しい環境に入らざるをえなくなったシンジのナイーブな内面、自分の事なのにある一定の距離感を持って傍観しているような感覚が見て取れるセリフでしょう。 また、アニメ第拾四話でも、このセリフを思い出させる、「またこの天井だ」というセリフも登場します。

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3.「た、ただいま」

アニメ第四話に登場します。ミサトの家、そしてネルフから逃げ出してしまったシンジを追いかけてきたミサトさんに対しての発言。 自らの運命に折り合いをつけたようにも見える、印象的な一言です。ミサトとシンジの擬似親子関係の中でも重要な言葉でしょう。

4.「笑えばいいと思うよ」

第六話、泣いている碇シンジの姿に戸惑う綾波レイに対してこうアドバイスしました。 シンジの優しさが滲み出てる、優しさ溢れるセリフです。

5.「僕は、エヴァンゲリオン初号機のパイロット、碇シンジです!」

第拾九話、エヴァンゲリオン初号機の前に戻って来た碇シンジに対して父ゲンドウが「なぜここにいる」という質問への返答で言った台詞。 父親に力強く言い放つこの言葉に、意志の強さが伺えます。

シンジはチェロ演奏が特技!ずぼらなミサトに変わって料理も手掛ける

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音楽が趣味のシンジは、幼少期からチェロを習っておりチェロ演奏を特技としています。ウォークマンで音楽を聴いている描写も多々あり、成長してもなお音楽が好きなようです。 また、保護者かつ上司である葛城ミサトと生活を共にしているシンジ。家では全く家事をしないミサトに代わり家事を一手に仕切っています。そのずぼらな性格に呆れながらも、家族を知らないシンジにとってミサトは大きな存在となっていきました。

『碇シンジ育成計画』は明るい雰囲気のコメディ作品!エヴァロスの治療におすすめ

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『新世紀エヴァンゲリオン』を原作としたゲーム内の、ストーリーラインの1つ「キャンパス編」が漫画化となった作品です。全18巻。 舞台は「学園エヴァ」で、原作アニメとは全く違う世界観で、明るい雰囲気とコメディ色が濃いのが特徴。エヴァンゲリオンのアニメを見終わりエヴァロスを感じたファンは読んだ方がいいでしょう!

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アニメで碇シンジを演じた声優は緒方恵美(おがためぐみ)

碇シンジの声を演じたのは大御所声優の緒方恵美(おがためぐみ)。専門学校のミュージカル科卒で学生時代音楽活動もしており、声優の他に歌手としても活動しCDもリリースしています。 『幽☆遊☆白書』の蔵馬役や『カードキャプターさくら』の月城雪兎役など、美青年やボーイッシュな女性など中性的な役の演技が得意ですが、『魔法騎士レイアース』のエメロード姫や、『地獄先生ぬ~べ~』の飯島久美子のような女性らしい声をもこなし、幅広い演技を魅せています。

【エヴァ】シンジが見せる様々な一面に引き込まれる!

碇シンジについて振り返ってきましたが、どうでしたか? シンジは家族の愛にうえ、精神的な弱さを持ちながらも「エヴァ」シリーズを通して勇敢な姿や、皆を引っ張る力強い姿も見せてくれました。シンエヴァでは、彼の成長に驚かされた人も多いのではないでしょうか。 最新作が公開され、盛り上がりを見せる今、ぜひ本作を振り返ってみてくださいね。

\『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 』を観たい人はこちら/