2017年10月14日更新

Aimerの神曲が彩るおすすめアニメ8選【アニソンでもっと好きになる】

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11thシングル『蝶々結び』で新たなファンを獲得した人気女性アーティスト、Aimer。彼女の活躍の原点と言えるのが、アニメーションのオープニング&エンディングテーマです。その個性的な歌声に惹かれてファンになった人にこそぜひ観て欲しい、名作揃いです。

目次

Aimer、その原点にはアニソンが。彼女の声が彩る8つのアニメを紹介

中学生の頃から音楽に親しみ、歌手を目指していたAimer(エメ)。2011年にメジャーデビューを果たした曲が、SFアニメ『NO.6』とタイアップした『六等星の夜』です。その後も数多くのAimerの歌が、それぞれに名作として知られるアニメの主題歌として採用されてきました。 アニメ、音楽ファンを中心に人気者になった彼女の魅力が、さらに広く知られるきっかけとなったのが、2016年にリリースされた『蝶々結び』。RADWIMPSのボーカル、野田洋次郎が提供したこの曲は朝の情報番組で主題歌として採用され、主婦層を中心に知名度が一気に上がりました。 そして2016年8月、Aimerはついにミュージックステーションに出演。その歌声を初めてテレビで披露して視聴者を魅了しました。今や彼女は、もっとも旬な女性アーティストのひとり。本記事ではその原点であるアニソンの名曲とともに、主題歌として使われた名作アニメの魅力もご紹介します。

「痛み」を乗り越えて生まれた、深みのあるAimerのハスキーボイス

Aimerの最大の魅力は独特のハスキーボイス。強さと弱さ、甘さとほろ苦さを兼ね備えたような深みのある歌声は、デビュー当初からさまざまなアーティストに注目されました。けれどそれが完成されるきっかけは、歌手生命にも関わる事件だったそうです。 歌手を目指して練習に打ち込んでいた15歳の頃、彼女は喉を壊してしまいました。治すために挑んだのが「沈黙治療」です。歌うことはもちろんしゃべることも控えて半年ほどで回復、再び発声練習を始めます。 その時、できるだけ喉に負担がかからないような歌い方を工夫したことから生まれたのが、今の歌声。一度聴いただけで忘れられなくなるその個性は、まさに天の配剤と言えるかもしれません。

見えないからこそ輝く星、人気SFアニメ『NO.6』のエンディングテーマ

「六等星の夜」

原作は人気女性作家、あさのあつこの近未来SF小説『NO.6』。アニメ化にあたってエンディングテーマとして採用されたのが、Aimerのメジャーデビューシングルに収録されていた「六等星の夜」でした。 世界が荒廃した近未来。管理された理想郷で暮らす少年・紫苑は、満ち足りた日々に息苦しさを感じていました。そんな中、台風の夜にネズミと名乗る自由奔放な少年と出会ったことで、彼の運命は大きく動き始めます。生い立ちも境遇も違うふたりの絆を中心に、人が人らしく生きる意味を問う物語です。 そんな『NO.6』のエンディングテーマとしてAimerが歌い上げるのは、とまどいながらも前向きに生きていこうとする人の想い。暗すぎて目には見えない、けれど確かに宙にまたたく六等星の輝きを希望にたとえて、優しく歌い上げています。

仲間がいるから諦めない!剣劇アクション『BLEACH』の魅力を表現

「Re:pray 」

『BLEACH(ブリーチ)』は、15年にわたり少年ジャンプの看板作品として人気を博してきたファンタジックな剣劇アクション。Aimerの2ndシングルに収録された「Re:pray」は、そのアニメシリーズのファイナルシーズン(2017年現在)「死神代行消失篇」のエンディングテーマとして採用されました。 この物語は主人公の少年、黒崎一護が決して無敵ではないところが魅力のひとつ。たとえばこの「死神代行消失篇」では、彼が一度は失ってしまった力を必死に取り戻す姿を描いています。まさに「Re:pray」が謳う強さと弱さ、迷いと決意、そして諦めと希望の物語がそこにはあります。 「Re:pray」のイメージPVを手掛けたのは、『ソラニン』などで注目された映画監督、三木孝浩。幼く無力な兄妹の健気な「冒険」を通して、Aimerの世界観を浮かび上がらせました。三木監督は作品に関するコメントの中で彼女の歌声を、「聴く人に赦しを与える歌声」と評しています。

幸せで切ない三角関係、Aimerが『夏雪ランデブー』の微妙な女心を熱唱

「あなたに出会わなければ 〜夏雪冬花〜」

4枚目のシングル収録曲「あなたに出会わなければ〜夏雪冬花〜」がエンディングテーマとして使われたのは、男女の三角関係をコミカルに描いたアニメ『夏雪ランデブー』でした。 主人公は22歳の青年。年上だけれど愛らしい花屋の店長に一目惚れした彼は、バイトとして近づきなんとか心をつかもうとします。ところが彼女は未亡人。3年前に病死した夫のことが忘れられません。さらにその夫が幽霊となって現れ、青年の恋路をことあるごとに妨害します。 失った大切な人のことを強く想いながら、別の恋に揺れ動く女性の弱さを歌い上げたこの曲は、ちょっとファンタジックでほろ苦い三角関係を描いた『夏雪ランデブー』の雰囲気にぴったり。深くて甘い、大人の余韻を感じさせる一曲です。

戦いの果てに希望がある、『機動戦士ガンダムUC』をAimerが盛り上げた2曲

「RE:I AM」/「StarRingChild」

5thシングル収録の「RE:I AM」は、OVA『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』エピソード6の主題歌。ガンダムファンとして知られる人気作家、福井晴敏がストーリー構成に参加した、骨太なガンダムストーリーです。人類の運命を左右する謎の「箱」を巡る戦いと、そこで繰り広げられる人間模様を描いています。 主人公はニュータイプの少年バナージと、ジオン公国の血を引くミネバ・ザビ。若者たちが戦いの中で苦悩しながら成長し、純愛を育んでいく物語が丁寧に描かれています。それはまさに、福井の得意技。デビュー作『Twelve Y.O.』や、代表作のひとつ『終戦のローレライ』などにも共通する魅力です。 テレビ版の『RE:0096』で「RE:I AM」は、バナージが仲間たちと最終決戦に臨む第18話のオープニングで歌われました。そして最終回第22話のエンディングロールでは、6thシングルの「StarRingChild」が印象的に使われています。大切なシーンにはいつも、Aimerの歌声が寄り添っているのです。

復讐のために彼らは生き続けた。『残響のテロル』の絶望感を象徴

「誰か、海を。」

2枚目のミニアルバムに収録された『誰か、海を。』が、エンディングテーマとして採用されたアニメが『残響のテロル』。国家的陰謀によって当たり前に生きる権利を奪われ、仲間たちをも奪われた少年ふたりが、爆弾テロによって復讐を果たす姿を鮮烈に描いた物語です。 監督は『カウボーイビバップ』や『サムライチャンプルー』などを手掛けた渡辺信一郎。独特の映像美とスピーディーな展開、どこかシニカルで冷めたストーリー運びなど、この作品でもその手腕が発揮されています。 この歌の特徴は、現代音楽のような不協和音ギリギリの旋律と詩的な歌詞が、類稀な不安感を漂わせているところ。ヒロインが深い不条理の海に沈んでいくエンディング映像とのマッチングも素晴らしく、繰り返し聴き込むほどにその魅力に深く飲み込まれてしまいそうです。

Aimerが彩る壮大な戦いの幕開け。『Fate/stay night【Unlimited Blade Works】』OP

「Brave Shine」

Aimerの歌声の圧倒的なパワーを改めて思い知らせてくれた楽曲が、8thシングル収録の「Brave Shine」でした。人気ゲームを原作とする『Fate/stay night』のアニメ化第二弾『Unlimited Blade Works』とのコラボです。 願いを叶える「聖杯」を巡る魔法使い(マスター)と英霊(サーバント)の死闘を描いたこのゲームには、いくつかの異なるルートが存在します。アニメ版では2006年のテレビ版第1作では英霊セイバーがヒロインでしたが、2014年の第2作では「別ルート」の遠坂凛を中心に物語が展開されました。 この物語は、弱さに挫折しかけながらも強くありたいと願い、一歩踏み出そうともがく主人公、衛宮士郎の苦闘ぶりを描いています。「Brave Shine」もまた物語の幕開けを告げるテーマとして、深い挫折と新たな旅立ちを願う心を感動的に表現していました。

極限状態が生む熱量、『甲鉄城のカバネリ』の熱さを伝えるAimerの一曲

「ninelie」

時代劇調の設定にホラーやロードムービー、さらにはアクションの要素まで盛り込んだ『甲鉄城のカバネリ』は、2016年にテレビシリーズとして放送されました。そのエンディングテーマとして採用されたのが、9枚目のシングルに収録された「ninelie(ナインリィ)」です。 未知のウイルスで人が怪物化する「カバネ」によって、滅亡寸前となった世界。人とカバネの間にある存在「カバネリ」となりながらも人類を守ろうとする主人公と、仲間たちの苦闘。極限状態を描いたこの物語についてAimerは、強い「熱量を感じた」とインタビューで語っています。 この「ninelie」ではそんな熱量を、躍動的に変化するフレーズによって強調しています。起伏に富んだ旋律を紡ぐAimerの歌声から伝わってくるのは、初めは静かな炎がやがてメラメラと激しく火勢を増していくイメージ。だからこそ「熱さ」が、生々しく伝わってくるように思えるのです。

温かさに包まれる物語、『夏目友人帳 伍』の優しさをAimerが伝える

「茜さす」

12枚目のシングルに収録された『茜さす』が、エンディングテーマとして採用されたのは『夏目友人帳 伍』。見えないけれど身近に存在している妖たちとの奇妙な縁を、優しい目線で描いた人気シリーズの第5シーズンです。 妖が見えてしまう主人公と、個性的な妖たちが織り成す不思議な物語は、第4シーズンから実に5年ぶりに復活したもの。思いやりや優しさをテーマとしたエピソードが、時にほのぼのと、時に恐ろしげに散りばめられています。 サビの部分で謳われる「幻」というフレーズからは、物悲しいけれど前向きな雰囲気も漂わせた、Aimerらしい響きが伝わってきます。物語の幕が降りてしまう切なさがとても強く感じられる、エンディングテーマです。

『Fate/stay night [Heaven’s Feel]I.presage flower』では『花の唄』を絶唱

Fate/stay night [Heaven's Feel]
(C)TYPE-MOON・ufotable・FSNPC

2017年5月には初のベストアルバムをリリースしたAimerですが、『Fate/stay night』の劇場版新シリーズの第1作『Fate/stay night [Heaven’s Feel]I.presage flower』で、再び主題歌『花の唄』を担当しています。 2017年10月14日公開のこの映画は、全三章からなる物語の第一弾。アニメ化第三弾として衛宮士郎と深く関わるヒロインは、間桐桜です。幼なじみで料理上手、登場する女性キャラクターの中ではもっとも普通に家庭的な美少女ですが、実の兄がマスターとして主人公のライバルになったために、聖杯を巡る熾烈な戦いに巻き込まれてしまいます。 オフィシャルにティーザー公開された新曲『花の唄』は、一部分を聞いただけでも、Aimerの歌声が持つ世界観をさらに大きく広げたかのような、スケール感と力強さを感じ取ることができます。

梶原由記とのコラボレーションで、Aimerのアニソンは新たな境地へ

この『Fate/stay night [Heaven’s Feel]I.presage flower』でAimerは、アニメやゲームの劇伴の名手として知られる梶原由記とタッグを組んでいます。梶原は『魔法少女まどか☆マギカ』や『ソードアートオンライン』の劇伴を担当したほか、数多くのアニメ作品のOP/EDテーマを手がけてきました。 Aimerの神秘的な歌声と梶原の力強く華やかな音楽センスの融合は、アニソンの歴史に新たな名曲伝説を生み出してくれそうです。 ますます大きく、広く、深く進化していきそうなAimerワールド。これからも目が離せません。